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TISとQUADRACが資本・業務提携契約を締結

〜 高性能サーバ技術を活用した、電子マネー決済など ICカードの次世代型システムソリューションを共同で展開 〜

ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下TIS)は、電子マネー決済などのクラウドサービス向けサーバ製品の開発・販売などを手がけるQUADRAC株式会社(代表取締役:日下部 進、本社:東京都港区、以下 QUADRAC)と、資本・業務提携契約を締結したことを発表します。




 今回の資本・業務提携契約により、TISは QUADRACの第三者割当増資を引受け、QUADRACはTISの持分法適用会社となります。

 両社では、TISのリテール決済業界で培ったシステム開発力やノウハウと、QUADRACの電子マネー決済市場における高い知名度と技術力という双方の強みを組み合わせ、電子マネー決済を含むICカードの次世代型システムソリューションを展開していきます。

 TISと QUADRACは、電子マネー事業やICカードを活用した仕組みを展開している交通、小売、金融、自治体などの事業者に向けて共同開発したソリューションを展開していき、2020年までに40億円規模のビジネスとすることを目指します。

■本提携の背景
 日本政府の成長戦略「『日本再興戦略改訂』2015」に「キャッシュレス化の推進」が明記され、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けた訪日外国人旅行者数増加への対応や、スマホやタブレットを利用する決済の普及などを背景に、キャッシュレス決済の市場は拡大を続けています。

 TISは、これまでリテール決済業界へITサービスを提供し、そのノウハウを活用したトータル決済ソリューションサービス「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」を提供するなど、決済分野におけるシステム開発、業務ノウハウを強みにしたビジネスを展開しています。
 クレジットカード向けの「CreditCube」、デビットカード向けの「DebitCube+」やプリペイドカード向けの「PrepaidCube+」「PrepaidCube#」など、様々な決済ソリューションサービスを展開し、キャッシュレス社会の“仕組みづくり”を支援してきました。

 QUADRACは、非接触型ICカードの技術方式「FeliCa」開発者として知られる元ソニー技術者の日下部進氏が2009年8月に設立したベンチャー企業です。 大量のトランザクションの即時処理(リアルタイム・マス・トランザクション処理)に特化し、少ない発熱量、消費電力でセキュアかつ高速に電子マネー決済などの処理ができる高性能サーバ「Q-CORE」や、静電容量を利用して通信を行う近距離通信技術「CCCC(Close Capacitive Coupling Communication:近接型容量性結合通信)」、同社が特許を保有する通信制御技術「3C」を利用した高効率通信システムなど、高い技術力に裏打ちされた技術・製品開発を手がけています。

 TISは、QUADRACの「Q-CORE」を活用した電子マネー決済システムなどICカード領域のビジネスでの将来性や、NFC通信技術における高い技術力などが、TISの決済を含めたビジネス展開をより強化すると考え、QUADRACとの資本・業務提携契約にいたりました。

 QUADRACは、TISのシステムインテグレーション分野での豊富な知見や顧客基盤がQUADRACの事業拡大・成長を促進すると判断し、TISとの資本・業務提携を行うこととしました。

■本提携で目指すビジネス
 TISと QUADRACは、今回の資本・業務提携により、強固なセキュリティと高い性能品質を持つ「Q-CORE」を活用した電子マネー決済システムの開発支援や、交通、小売、金融、自治体などの様々な事業者のサービスを1つのICカードで利用できる仕組みの構築など、今までにないソリューションの提供を目指します。
具体的には、以下のようなソリューションを展開していきます。

1)交通、小売、自治体など複数サービスを1枚のICカードで利用できるシステム
 セキュアかつ高速にサーバ側でICカードの一元管理ができ、そこに紐付く1つのIDで様々な外部サービスともシステム連携できるという「Q-CORE」の特長を活用した、ICカードの新しい活用方法を提案します。
 具体的には、交通、小売、金融、自治体などの各事業者が、個別にICカードを発行して行っているサービスを1枚のICカードにまとめることができる統合ID連携の仕組みを実現します。
 TISと QUADRACは、ICカードを発行しサービス提供を行なっている交通、小売、金融、自治体などの事業者に対して本ソリューションを提供し、ICカード活用の新しいマーケットの開拓を目指します。

<1枚のICカードで、複数サービスが利用できるシステムのイメージ>

[画像: http://prtimes.jp/i/11650/152/resize/d11650-152-468108-1.jpg ]



2)低コストで一元管理が容易な電子マネーシステム
 従来はICカード側で管理されていた各種カード情報(残高情報やセキュリティ情報など)を、サーバ側で管理でき、かつICカード自体への追加設定なしで簡単に機能追加できる「Q-CORE」の性能を活かした電子マネーシステムを提供します。
 ICカード側で情報管理する方式では、ICカードに機能を追加する場合、カード自体への機能設定が必要になり、それに合わせてカード発行の単価が上がっていました。しかし、「Q-CORE」側の設定で機能追加が可能な本方式(サーバ管理型)では、カード発行の単価に追加費用が発生しません。そのため、電子マネービジネスが拡大し、カード発行枚数が増えた際のランニングコストが、従来方式と比較して低コストに抑えることができます。
 また、本システムでは、サーバ側の設定のみで一枚のICカードに、ポイントプログラムやクーポンといった複数の機能を組み込むことができるため、電子マネーの付加価値向上も可能です。
 さらに、サーバ管理型にすることで、リアル店舗とEC店舗での消費者の利用情報を一元管理できるなど、管理面でも優れた電子マネーシステムの構築が実現できます。
 両社では、本ソリューションを、電子マネー発行事業者・ポイントプログラムサービス提供事業者などに提案していきます。

「Q-CORE」に関する詳細は、以下URLを参照下さい。
http://www.quadrac.co.jp/?page_id=56

■今後の展開
 今後、TISと QUADRACでは、政府のインバウンド戦略を見据えたソリューションの企画・開発も積極的に行ない、増加する訪日外国人向けのマーケットを見据えた決済ソリューションも創出していきます。
 また、グローバル決済マーケットも視野に入れ、インドネシア、タイといったTISがビジネス展開している東南アジア市場に向けてもICカードソリューションを展開していく予定です。

TIS株式会社について
ITホールディングスグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/

QUADRAC株式会社について
QUADRACは、非接触型ICカードの技術方式「FeliCa」開発者として知られる元ソニー技術者の日下部進氏が2009年8月に設立したベンチャー企業です。電子マネー決済などのクラウドサービス向け製品の開発・販売と、次世代通信技術の開発などを事業としています。詳細は以下をご参照ください。http://www.quadrac.co.jp/

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※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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