自動車用ECUテストがさらに効率よく!MapleSimモデルとイータス社LABCARにより高速・高精度なHiLテスト環境を実現
[15/04/09]
提供元:PRTIMES
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高効率、高精度なMapleSimモデルを 国際ツール連携規格FMI接続でLABCARに実装
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、イータス株式会社(所在地:神奈川県横浜市、社長:ウォルフガング・シーネル、以下「イータス」)のHiL(ハードウェア・イン・ザ・ループ)テストシステム「LABCAR」と、グループ会社であるMaplesoft(本社:カナダ オンタリオ州、以下「メイプルソフト」)開発のシステムレベルモデリング&シミュレーション「MapleSim(メイプルシム)」のFMI接続によるHiLテスト環境の動作検証を行い、シームレスな統合が確認できたことをお知らせします。
HiLテストとは、自動車などの電子制御装置(ECU)開発における品質テストを効率的に実現する手段です。ECUの動作に必要なシミュレーションを行うことにより、ECUの制御・診断機能のテストを円滑に行います。実車によるテストと比較して、コスト削減につながるだけでなく、開発の初期段階で、複合的な要素による不具合の根本原因を洗い出すことも可能となります。
MapleSim とLABCAR 接続を可能にしたFMI(Functional Mock-up Interface : ファンクショナル・モックアップ・インターフェース)とは、非営利国際組織Modelica(R)※1協会により策定・メンテナンスが行われているツール連携のためのインターフェース規格です。FMIをサポートするツールで作成されたFMU(Functional Mock-up Unit:ファンクショナル・モックアップ・ユニット)というユニット単位で、様々なツール間におけるモデル交換やコシミュレーションを可能にします。
イータスのLABCARは、ECU向けのHiLテストシステムです。オープンなモジュール構造のシステムアーキテクチャを採用しているため、LABCARは拡張性に富み、サードパーティ製のハードウェア、ソフトウェア、シミュレーションモデルとの統合に適しています。MapleSimは数式処理・数式モデル設計環境「Maple(メイプル)」上で動作し、数式処理とModelicaを統合したマルチドメイン※2でのモデリング及びシミュレーション環境です。システム設計や機能設計といった開発初期段階からシミュレーション技術を取り入れてシステム全体としての性能・品質を向上させるというニーズ「System-Level Engineering(システムレベルエンジニアリング)」をサポートしています。
[画像: http://prtimes.jp/i/4714/157/resize/d4714-157-452896-0.jpg ]
MapleSimとLABCARはいずれもFMI規格に準拠しており、MapleSimで作成したモデルをLABCARテスト環境に直接取り込むことができます。この度の動作検証により、LABCARユーザーは、ECUをテストする際、MapleSimが作成する非常に高速で精度の高いシミュレーションコードを活用できることが確認できました。
設計段階に開発したモデルは従来、HiLテストや検証段階で使用する前にリアルタイムのテスト環境に適用できるよう詳細度を落として高速化する必要がありました。しかしMapleSimで作成したモデルは設計段階での詳細度を保持したまま非常に高速なシミュレーションコードを生成できるため、製品開発の様々なプロセスにおいてモデルを修正することなくそのまま利用できます。その結果、テスト時間を短縮し、非常に正確なシミュレーション結果を得ることが可能となります。
なお、MapleSimで作成したモデルはSimulink(R) S-Functionにエクスポートし、LABCARテスト環境に取り込むことも可能です。
注釈
※1:Modelica:Modelica 協会 (http://www.modelica.org/ )により策定・メンテナンスされているオープンなオブジェクト指向の物理モデリング言語。
※2:マルチドメイン:電気や熱、制御、機械など、通常個別に扱われる複数の分野を連携させてモデル化し、シミュレーションする手法
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イータス テクニカルセールス&サポート部マネージャー
Dr. Tobias Kreuzinger のコメント
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弊社の目標は柔軟で効果的なテスト環境をエンジニアに提供することであり、MapleSimとFMI接続がその実現に寄与します。高性能なLABCAR環境と、非常に高速で精度の高いMapleSimモデルとの組み合わせにより、制御・診断機能のテスト時間が短縮でき、テストの性能もさらに向上できます。
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メイプルソフト Executive Vice-President 兼 Chief Scientist
Dr. Laurent Bernardin のコメント
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イータスやメイプルソフトなどの企業がモデル交換およびコシミュレーション用のFMI規格をサポートすることは、多くのエンジニアにとって有益なことです。MapleSimモデルがLABCARにシームレスに統合されるため、エンジニアは両ツールをマニュアルで接続するための作業時間を費やすことなく、両ツールの長所を容易に活用できます。
MapleSimの詳細については、www.cybernet.co.jp/maple/product/maplesim/ をご確認ください。
LABCARの詳細については、www.etas.com/labcar をご確認ください。
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イータス株式会社について
イータス株式会社は、自動車産業及びその他組込み産業領域における組込みシステム開発のための革新的なソリューションを提供するETAS GmbHの日本法人として1998年に設立されました。イータスはシステムプロバイダーとして、統合ツールからエンジニアリングサービス、コンサルティング、トレーニング、サポートのためのツールソリューションといった多角的なポートフォリオご提供します。組込みシステム領域におけるセキュリティソリューションはイータスの子会社であるESCRYPTにより提供されます。
詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.etas.com/ja/
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メイプルソフトについて
メイプルソフト(Maplesoft)は、対話的な数学計算ソフトウェアを開発・販売するリーディングカンパニーです。世界中の数学者・物理学者・エンジニア・設計者に愛用され、同社のフラッグシップ製品である数式処理・数式モデル設計環境「Maple(メイプル)」をはじめとして、数理技術を基本とした様々な技術計算製品を提供しております。
メイプルソフトの計算ソフトウェアは、アライドシグナル、BMW、ボーイング、ダイムラー・クライスラー、ドリームワークス、フォード、GE、ヒューレット・パッカード、ルーセント・テクノロジー、モトローラ、レイセオン、ロバート・ボッシュ、タイコ エレクトロニクスそしてトヨタ自動車など一般企業をはじめ、MIT、スタンフォード大学、オックスフォード大学、NASA、カナダ・エネルギー省などの先端的研究機関において教育や研究目的で利用されております。詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.maplesoft.com
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サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/
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※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。
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本件に関するお問い合わせ サイバネットシステム株式会社
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■ 内容について
システムCAE事業部 戦略マーケティング部/川上
TEL:03-5297-3255 E-MAIL: infomaple@cybernet.co.jp
■ 報道の方は
広報室/栗山
TEL:03-5297-3066 E-MAIL: irquery@cybernet.co.jp
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、イータス株式会社(所在地:神奈川県横浜市、社長:ウォルフガング・シーネル、以下「イータス」)のHiL(ハードウェア・イン・ザ・ループ)テストシステム「LABCAR」と、グループ会社であるMaplesoft(本社:カナダ オンタリオ州、以下「メイプルソフト」)開発のシステムレベルモデリング&シミュレーション「MapleSim(メイプルシム)」のFMI接続によるHiLテスト環境の動作検証を行い、シームレスな統合が確認できたことをお知らせします。
HiLテストとは、自動車などの電子制御装置(ECU)開発における品質テストを効率的に実現する手段です。ECUの動作に必要なシミュレーションを行うことにより、ECUの制御・診断機能のテストを円滑に行います。実車によるテストと比較して、コスト削減につながるだけでなく、開発の初期段階で、複合的な要素による不具合の根本原因を洗い出すことも可能となります。
MapleSim とLABCAR 接続を可能にしたFMI(Functional Mock-up Interface : ファンクショナル・モックアップ・インターフェース)とは、非営利国際組織Modelica(R)※1協会により策定・メンテナンスが行われているツール連携のためのインターフェース規格です。FMIをサポートするツールで作成されたFMU(Functional Mock-up Unit:ファンクショナル・モックアップ・ユニット)というユニット単位で、様々なツール間におけるモデル交換やコシミュレーションを可能にします。
イータスのLABCARは、ECU向けのHiLテストシステムです。オープンなモジュール構造のシステムアーキテクチャを採用しているため、LABCARは拡張性に富み、サードパーティ製のハードウェア、ソフトウェア、シミュレーションモデルとの統合に適しています。MapleSimは数式処理・数式モデル設計環境「Maple(メイプル)」上で動作し、数式処理とModelicaを統合したマルチドメイン※2でのモデリング及びシミュレーション環境です。システム設計や機能設計といった開発初期段階からシミュレーション技術を取り入れてシステム全体としての性能・品質を向上させるというニーズ「System-Level Engineering(システムレベルエンジニアリング)」をサポートしています。
[画像: http://prtimes.jp/i/4714/157/resize/d4714-157-452896-0.jpg ]
MapleSimとLABCARはいずれもFMI規格に準拠しており、MapleSimで作成したモデルをLABCARテスト環境に直接取り込むことができます。この度の動作検証により、LABCARユーザーは、ECUをテストする際、MapleSimが作成する非常に高速で精度の高いシミュレーションコードを活用できることが確認できました。
設計段階に開発したモデルは従来、HiLテストや検証段階で使用する前にリアルタイムのテスト環境に適用できるよう詳細度を落として高速化する必要がありました。しかしMapleSimで作成したモデルは設計段階での詳細度を保持したまま非常に高速なシミュレーションコードを生成できるため、製品開発の様々なプロセスにおいてモデルを修正することなくそのまま利用できます。その結果、テスト時間を短縮し、非常に正確なシミュレーション結果を得ることが可能となります。
なお、MapleSimで作成したモデルはSimulink(R) S-Functionにエクスポートし、LABCARテスト環境に取り込むことも可能です。
注釈
※1:Modelica:Modelica 協会 (http://www.modelica.org/ )により策定・メンテナンスされているオープンなオブジェクト指向の物理モデリング言語。
※2:マルチドメイン:電気や熱、制御、機械など、通常個別に扱われる複数の分野を連携させてモデル化し、シミュレーションする手法
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イータス テクニカルセールス&サポート部マネージャー
Dr. Tobias Kreuzinger のコメント
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弊社の目標は柔軟で効果的なテスト環境をエンジニアに提供することであり、MapleSimとFMI接続がその実現に寄与します。高性能なLABCAR環境と、非常に高速で精度の高いMapleSimモデルとの組み合わせにより、制御・診断機能のテスト時間が短縮でき、テストの性能もさらに向上できます。
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メイプルソフト Executive Vice-President 兼 Chief Scientist
Dr. Laurent Bernardin のコメント
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イータスやメイプルソフトなどの企業がモデル交換およびコシミュレーション用のFMI規格をサポートすることは、多くのエンジニアにとって有益なことです。MapleSimモデルがLABCARにシームレスに統合されるため、エンジニアは両ツールをマニュアルで接続するための作業時間を費やすことなく、両ツールの長所を容易に活用できます。
MapleSimの詳細については、www.cybernet.co.jp/maple/product/maplesim/ をご確認ください。
LABCARの詳細については、www.etas.com/labcar をご確認ください。
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イータス株式会社について
イータス株式会社は、自動車産業及びその他組込み産業領域における組込みシステム開発のための革新的なソリューションを提供するETAS GmbHの日本法人として1998年に設立されました。イータスはシステムプロバイダーとして、統合ツールからエンジニアリングサービス、コンサルティング、トレーニング、サポートのためのツールソリューションといった多角的なポートフォリオご提供します。組込みシステム領域におけるセキュリティソリューションはイータスの子会社であるESCRYPTにより提供されます。
詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.etas.com/ja/
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メイプルソフトについて
メイプルソフト(Maplesoft)は、対話的な数学計算ソフトウェアを開発・販売するリーディングカンパニーです。世界中の数学者・物理学者・エンジニア・設計者に愛用され、同社のフラッグシップ製品である数式処理・数式モデル設計環境「Maple(メイプル)」をはじめとして、数理技術を基本とした様々な技術計算製品を提供しております。
メイプルソフトの計算ソフトウェアは、アライドシグナル、BMW、ボーイング、ダイムラー・クライスラー、ドリームワークス、フォード、GE、ヒューレット・パッカード、ルーセント・テクノロジー、モトローラ、レイセオン、ロバート・ボッシュ、タイコ エレクトロニクスそしてトヨタ自動車など一般企業をはじめ、MIT、スタンフォード大学、オックスフォード大学、NASA、カナダ・エネルギー省などの先端的研究機関において教育や研究目的で利用されております。詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.maplesoft.com
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サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/
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※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。
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本件に関するお問い合わせ サイバネットシステム株式会社
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■ 内容について
システムCAE事業部 戦略マーケティング部/川上
TEL:03-5297-3255 E-MAIL: infomaple@cybernet.co.jp
■ 報道の方は
広報室/栗山
TEL:03-5297-3066 E-MAIL: irquery@cybernet.co.jp