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国際的な二輪車の展示会「EICMA 2015」でボッシュが新世代のモーターサイクル用ABSを発表

新興成長市場に焦点

11月19〜22日に開催されるEICMAミラノショーにおいて、ボッシュは新世代のモーターサイクル用ABSを発表する予定です。来年導入される、この人命救助に貢献する技術の最新版ともいえるABS10は、インドやインドネシアなどの新興成長市場での需要を踏まえて設計され、現行の世代よりも小型化・軽量化が図られています。





新しいモーターサイクル用ABS10は現行のABS9よりも最大で30%軽量
? 価格志向の小型二輪車セグメント向けのコストパフォーマンスに優れたソリューション
?ホーアイゼル:「私たちはすべての車両クラスと市場にABSテクノロジーを浸透させつつある」
?ABSは死亡や負傷につながる二輪車事故全体の4分の1を防止可能
?ますます多くの新興成長市場でモーターサイクル用ABSが義務化される傾向

ミラノ/シュトゥットガルト – 停止距離の短縮、事故の低減と安全性の向上に寄与するABSを装備すれば、二輪車をより安全に運転できるようになります。取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼル(Dirk Hoheisel)は交通事故調査データベース(GIDAS)の結果をもとに、「ABSは死亡や負傷につながる二輪車事故全体の4分の1を防止することができます」と述べています。11月19〜22日に開催されるEICMAミラノショーにおいて、ボッシュは新世代のモーターサイクル用ABSを発表しました。来年導入される、この人命救助に貢献する技術の最新版ともいえるABS10は、インドやインドネシアなどの新興成長市場での需要を踏まえて設計され、現行の世代よりも小型化・軽量化が図られています。ボッシュは現行のABS9と比較して、重量を約30%、サイズを約45%抑えることに成功しました。このサイズと重量の最適化に加え、ボッシュはコストの削減にも取り組み、新興成長市場で人気のある排気量250cc以下の低価格帯の小型二輪車にもABSを搭載しやすくしました。「私たちは、すべての車両クラスと市場にABSテクノロジーを浸透させつつあります」とホーアイゼルは述べています。

[画像1: http://prtimes.jp/i/5028/172/resize/d5028-172-302982-0.jpg ]



特に新興成長諸国における二輪車市場の成長
現在、欧州で生産される二輪車の新車の3分の1以上にABSが装備されています。一方の新興成長市場では、このセーフティシステムは今日まで常に後回しにされてきました。とはいえ、インド、インドネシア、タイなどの多くのアジア諸国では、低コストの二輪車が最も重要な交通手段となっています。まさにこうしたターゲット市場に対応するべく、ボッシュは1回路および2回路のソリューションを含む新世代の小型ABSを開発しました。「今後5年間で、二輪車用のセーフティシステムの市場は大きく成長すると私たちは予想しています。その主な原動力となるのは、新興成長市場における需要の拡大です。ボッシュの新しいコストパフォーマンスに優れたABS10は、これらの地域におけるライダーの安全性向上に大きく貢献できるでしょう」(ホーアイゼル)

タイとインドネシアにおける事故分析により、ABSで死傷者数を低減可能と実証
モーターサイクル用ABSでどれほど安全性が向上するのかは、インドネシアとタイで実施された事故分析でも確認することができます。この2カ国で年間約2万1,000人が二輪車事故で命を落としていますが、調査報告書では、ABSが標準装備されていれば、事故の約4分の1を防ぐことができたとされています。ABSにより、ライダーは安心してブレーキをかけることが可能になるため、より迅速に、より大きな力でブレーキングをすることができるようになります。例えば、ABSは緊急ブレーキ時に前輪がロックするのを防ぎ、これにより車両は安定性を維持できるため、転倒を回避しやすくなります。また、回避することが不可能な事故であっても、その多くがこのセーフティシステムの装備により主に衝突速度が低減できるため、負傷の被害が軽減され、人命救助につながります。他にインドでの調査でも、モーターサイクル用ABSがあれば、インド郊外で発生した二輪車事故の3分の1を防止可能と結論づけられています。また、さらに事故の16%において衝突速度を低減できたとされています。

世界のより多くの国々でモーターサイクル用ABSの装備を奨励
こうした数字は、モーターサイクル用ABSを装備することによる安全性向上の利点を証明しています。こうした利点は欧州ではすでに認識されており、2017年以降、欧州全域で新車登録される排気量125cc以上のすべての二輪車にABSが義務化されることが決定しています。さらに、日本では2018年10月以降に、125cc以上の新型車にABSが義務化される予定で、ブラジルや台湾などの新興成長市場でも、将来的にABSを義務化する法案がすでに通過しています。また、インドや米国でも政治的な検討課題として掲げられています。ホーアイゼルはこう述べています。「私たちは、ABSを標準装備とする世界各国の決定を歓迎します。これにより、二輪車事故の大幅な減少につながるでしょう」
[画像2: http://prtimes.jp/i/5028/172/resize/d5028-172-556628-3.jpg ]



あらゆるタイプの二輪車向けのボッシュのABSソリューション
ボッシュは、あらゆるタイプの二輪車に適したABSソリューションを提供しています。グローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュは、1990年代中頃から200万台以上のモーターサイクル用ABSを製造しており、コストパフォーマンスに優れたソリューションとして提供しています。2015年春、インドの二輪車メーカーのバジャジは、Pulsar RS 200のオプション装備として、第9世代のフロントABS(油圧ブレーキを採用した二輪車向けのフロント用1回路ソリューション)の提供をスタートしました。モーターサイクル用ABSの製品ポートフォリオの幅広さは、ボッシュが1月末にインド カー&バイクアワードで「テクノロジー オブ ザ イヤー」部門の賞を獲得した理由の1つにもなりました。またピアッジオも、ベトナム市場に導入したばかりの新世代モータースクーター「Liberty ABS」でボッシュのフロントABSを採用しています。
[画像3: http://prtimes.jp/i/5028/172/resize/d5028-172-548445-2.jpg ]
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