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PKSHAグループとTOPPANエッジ、生成AIの回答精度向上を実現する新RAGサービスを共同開発

サービス提供の第一弾として「PKSHA AIヘルプデスク」へ新RAGサービスを活用できる新プランを搭載。2024年10月15日から共同で販売開始




[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22705/175/22705-175-1eeff1a0a71a0254232573b53619717c-1999x1156.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
サービスの提供イメージ

※本ニュースリリースは、PKSHAグループ、TOPPANエッジ株式会社の共同ニュースリリースです。各社から重複して配信される場合がありますが、あらかじめご了承ください。

 株式会社PKSHA Technology(本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA Technology)およびグループ会社である株式会社PKSHA Workplace(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 哲也、以下 PKSHA Workplace)と、TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANエッジ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:添田 秀樹、以下TOPPANエッジ)は、生成AIの回答精度を向上させる新RAG(※1)サービスを共同開発。サービス提供の第一弾として「PKSHA AIヘルプデスク」へ新RAGサービスを活用できる新プランを搭載し、2024年10月15日から金融業界を中心に共同で販売を開始します。

※1 RAG:LLM(大規模言語モデル)のテキスト生成に、信頼性の高い外部情報の検索を組み合わせることで、プロンプトだけではコントロールしづらい出力精度を向上させるフレームワーク。検索(Retrieval)機能を拡張(Augmented)し、質の高い回答を生成(Generation)できるようになることから、それぞれの頭文字を取って「RAG」と呼ばれる。

 本サービスにより、企業が保有する業務マニュアルや事務規定類を生成AIが参照するにあたり、元データをAIが読み取りやすい、リーダブルな形式に構造化し、その構造化データに最適化されたアルゴリズムで読み取ることで生成AIの回答精度を向上させることができます。
 本サービスの開発にあたり、2024年5月7日から9月6日まで、株式会社静岡銀行(本店:静岡県静岡市、 代表取締役頭取:八木 稔、以下静岡銀行)の協力のもと、同行の行内規程類やマニュアルを題材に実証実験を実施しました。

 実証実験では、静岡銀行が検証対象となる元データとして行内規程類やマニュアル全34種を選定し、当該規程等に関する質問および模範回答を作成。TOPPANエッジの新たな生成AI専用ツールで元データをPKSHA LLMS(※2)に最適化された文章に構造化し、PKSHAグループの新たな文字抽出・分割技術と検索アルゴリズムを組み合わせ、データベースを作成しました。そのデータベースを適用した「PKSHA AIヘルプデスク」に対して静岡銀行行員が質問した回答を取得(検証対象の質問・回答総数:261問)。静岡銀行がその回答と模範解答を比較して正誤判定の上、評価しました。
 その結果、ドキュメント正解率(※3)が87.3%から95.4%に、チャンク正解率(※4)が63.2%から84.6%に向上。それにより一般的なRAGと比較して回答精度が約2割向上しました。

※2:PKSHA LLMS:2023年3月にPKSHAよりリリースした、複数のLLMを統合的にカスタマイズできる環境を提供するソリューション。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000022705.html)
※3 ドキュメント正解率:質問に対する回答の根拠が含まれるドキュメントを検索できた割合。
※4 質問に対する回答の根拠が含まれるテキストの塊(チャンク)まで検索できた割合。
サービス開発の背景と目的
 現在、企業・団体では生産性向上や業務効率化のために、生成AIの活用が一般的になりつつあります。一方、生成AIを社内業務で高度に活用するために欠かせないRAGにおいては、人が読むことを前提に作成されたマニュアルを生成AIが正しく情報を処理することができず、誤回答やハルシネーション(※5)リスクの要因となっています。

※5 ハルシネーション:人工知能(AI)が事実とは異なる内容や文脈と無関係な内容など、もっともらしい誤情報を回答すること。

 PKSHAグループとTOPPANエッジは以下の強みを掛け合わせ、生成AIの大幅な回答精度向上を実現する新RAGサービスを開発することで、企業・団体の知的資産のさらなる活用や従業員の業務効率化を実現し、革新的な従業員体験の提供を目指します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22705/175/22705-175-65eb3de8b2aae85f85c195ebce15430d-1868x696.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


本サービスの特長
1 参照元データの「AIリーダブル」と「構造化データに最適化されたアルゴリズム」による高品質な回答
 生成AIを企業の業務効率化に活用する際は、参照データの構造化やアルゴリズムのチューニングをすることでRAGの回答精度を高めることが重要です。本サービスは、両社の取り組みによりその両面を設計することができ、各工程を単独で設計した際と比較して高い回答精度の実現が可能となります。

2 独自開発した専用ツールによる大量のドキュメントの一括処理
 情報化社会において、企業の知的資産であるマニュアル等のドキュメントは膨大な量となります。本サービスでは、AIリーダブル化に特化した独自の生成AI専用ツールを用いることで、こうした大量のドキュメントの一括での構造化をサポートします。

 なお、今回の実証実験の結果および共同開発中の新RAGサービスの概要については、9月開催「PKSHA AI Summit for Workplace 2024」にて、TOPPANエッジが講演を行います。

「PKSHA AI Summit for Workplace 2024」
・開催日時:2024年9月25日(水)13:30〜16:35・9月26日(木)13:30〜16:15 ※2日間開催
※TOPPANエッジ 講演日時:2024年9月26日(木)15:35〜15:45
・開催形式:オンライン
・お申込み:https://aisaas.pkshatech.com/wp-summit2024

・講演詳細
タイトル:対話型マニュアルによる業務革新 〜ドキュメント構造化の最前線〜
登壇者:TOPPANエッジ株式会社  ビジネスイノベーション本部 本部長 高 博昭
講演概要:人が読むために作られたマニュアルを参照データとした際に課題となるハルシネーションの解決に向けて、PKSHAグループと共同開発中のRAGサービスと、それを用いた革新的な業務体験へのヒントをお伝えします。

本件に関する各社のコメント
・株式会社PKSHA Workplace代表取締役兼
 株式会社PKSHA Technology執行役員 佐藤 哲也のコメント
 生成AIの登場により、従来の紙を前提としたマニュアル作成および参照業務は、大きな変革期を迎えております。各業界において既にRAGを活用したマニュアル参照のユースケースが試行されていますが、多くはPoC(概念実証)に留まっている状況です。 このような中、TOPPANエッジ様の「ソフトウエアが処理しやすい」マニュアル作成技術と弊社ソリューション「PKSHA LLMS」を組み合わせることで、企業におけるナレッジマネジメント分野における新たなソリューションの展開が期待されております。「未来のソフトウエア」の社会実装を通じ、働き方の新たなスタンダードを作るべく尽力してまいりますので、今後の展開にぜひご期待ください。

・TOPPANエッジ株式会社 取締役副社長執行役員 秋穂 俊也のコメント
 TOPPANエッジがこれまで金融機関のマニュアルや事務規程類の制作、印刷物のデータ制作などで培ってきたドキュメント加工技術を応用することで、人が読みやすいだけではなく、生成AIにとっても読みやすい未来のマニュアルのあり方を定義するとともに、PKSHAグループと、これまでの生成AIサービスとは一線を画す高品質なサービスを展開し、生成AIのさらなる社会実装に貢献していきます。

・株式会社静岡銀行 取締役常務執行役員 滝澤 聡康のコメント
 静岡銀行では、社内問い合わせ対応の効率化と、社内の事務手続きにかかる知識等の共有・蓄積を進めるため、2023年7月に「PKSHA AIヘルプデスク」を導入しました。
 さらに、2023年10月からは、一部の業務で「ドキュメント型チャットボット」(社内の事務手続きに関する問い合わせに対する回答を、生成AIを利用しマニュアル等から自動作成)の試行を行っていますが、回答精度の向上が課題となっております。
 このため、本実証実験により、回答精度を向上させるための有効な対応方法が確認できたことは、課題解決に向けた重要な第1歩であり、将来的には、社内に蓄積された情報を、より効率的に活用するためのソリューションとなる可能性を秘めていると考えています。
 今後は、AIが読みやすいドキュメント(マニュアル)と人が読みやすいドキュメントの両立などの課題を解決しながら、生成AIの活用領域を広げていく方針です。
会社概要
・PKSHA Workplaceについて
会社名:株式会社PKSHA Workplace
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 佐藤 哲也
URL: https://wp.pkshatech.com/

・PKSHA Technologyについて
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL: https://www.pkshatech.com/

・TOPPANエッジについて
会社名  :TOPPANエッジ株式会社
本社所在地:東京都港区東新橋1-7-3
代表者  :代表取締役社長 添田 秀樹
URL:https://www.edge.toppan.com/

■本件に関するお問い合せ
PKSHA Technology広報担当:pr@pkshatech.com

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
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