IBM Global Study: クラウドを1社のベンダーに任せることはないと経営層が言明
[21/10/29]
提供元:PRTIMES
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IBM Global Study: クラウドを1社のベンダーに任せることはないと経営層が言明
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2021年10月28日(現地時間)発]
IBM Global Study on cloud transformation(クラウド・トランスフォーメーションに関するIBMのグローバル調査)によると、単一のプライベートクラウドまたはパブリッククラウドを使用しているとした回答者は2019年の29%から、2021年にはわずか3%に減少し、ハイブリッドクラウドが主要なITアーキテクチャーとして定着していることが分かりました。
IBM Institute for Business Value(IBV)がOxford Economicsと協力して実施したグローバル調査は、47カ国、28業種にわたる約7,200人の経営層を対象としています。調査結果では、クラウド市場がハイブリッド・マルチクラウド時代に入り、ベンダーの囲い込み、セキュリティー、コンプライアンスおよびインターオペラビリティー(相互運用性)に関する懸念が依然として最優先事項であることを示しています。主な調査結果は以下のとおりです。
サイバーの脅威が過去最大に
インフラストラクチャーの複雑さにより、サイバー犯罪者が悪用する抜け穴のあるドア(cracked doors)が生まれている
それでも、回答者の3分の1以上が、サイバーセキュリティーの改善やセキュリティー・リスクの低減を自社最大の設備投資およびIT投資の対象にはしていない
同時に、80%が、クラウド・アーキテクチャー全体に組み込まれたデータ・セキュリティーが、デジタル・イニシアチブの成功にとって重要またはきわめて重要と回答した
企業はベンダーロックインに否定的
回答者の約79%は、ベンダーロックインではなく完全に移動可能なワークロードが、自社のデジタル戦略の成功にとって重要またはきわめて重要と回答している
回答者の約69%は、ベンダーロックインが、自社のクラウド基盤のほとんどまたはすべてにおいて、パフォーマンス改善に対する重大な障害であると回答している
パブリッククラウドの採用が業界クラウドへと進化
政府や金融サービスにおける回答者の70%近くが、そのクラウド基盤のパフォーマンスに対する障害として、業界関連の法規制への適合をあげている
IBM(R) Cloud Platformの責任者であるハワード・ボヴィル(Howard Boville)は、次のように述べています。「多くの企業はそのクラウドへの変革の始まりにおいて、複数の異なるクラウドを活用したことで、アプリケーションの複雑さと、分断が生まれ、大きなセキュリティーの脅威にさらされる可能性が高まりました。今回の調査結果は、デジタル・トランスフォーメーションを成功させるには、セキュリティー、ガバナンスおよびコンプライアンスのツールが複数のクラウドにまたがって稼働し、ハイブリッドクラウド・アーキテクチャー全体に最初から組み込まれる必要があることを改めて示しています」
今回の調査では、各企業がそのクラウドの使い方を採用、速さ、移行、およびコスト削減の可能性という観点で評価する必要があることが分かりました。その他の推奨事項には次のようなものがあります。
セキュリティーとプライバシーの重視 - 自社のクリティカル・ワークロードがどこにあるのかを判断し、そこに誰がアクセスできるかを精査する。セキュリティー管理とプライバシー・ポリシーが守られていることに加え、不適切に構成された資産やソフトウェアの脆弱性への速やかな対応が行われていることも定期的にテストする
クラウドに移行すべきワークロードの判断 - IT環境を調査し、どのワークロードとアプリケーションがクラウドで最も多くの価値を生み、どれがオンプレミスのままにしておく方が適しているかを決定する
データの活用 - AIを活用したツールとベスト・プラクティスを使ってワークロードを分析し、ワークロードを正しい理由で正しい場所に置く方法を決定する
技術的な方針の策定 - 特定のアプリケーションをモダナイズするための最善のアプローチや、セキュリティー、ガバナンス、災害復旧といった重要な問題を管理するため、どの技術を採用するかを選択する
適切なチームの決定 -自社が顧客に対してどのように価値を生み出すかについて、部門横断的なチームで再検討する
2021年の報告書におけるその他の調査結果:
業種別:規制産業における多くの回答者 (政府 85%、金融サービス 80%)が、複数のクラウドにわたって稼働可能なガバナンスとコンプライアンスのツールが、デジタル戦略の成功にとって重要であると回答した
業種別:電機、保険、製造、通信、運輸および旅行の各業種における回答者で2021年に単一のプライベートクラウドまたはパブリッククラウドを使用していると回答したのは、わずか1パーセントでした
調査結果の全文(英語)はこちらをご参照ください:
https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/report/cloud-transformation
IBMのInstitute for Business Valueについての詳細は、以下をご覧ください:
https://www.ibm.com/services/jp-ja/studies/thoughtleadership/
以上
当報道資料は、2021年10月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-10-28-IBM-Study-C-Suite-Executives-Declare-One-Vendor-Approach-to-Cloud-is-Dead (英語)
IBM、ibm.com、IBM Cloudは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2021年10月28日(現地時間)発]
IBM Global Study on cloud transformation(クラウド・トランスフォーメーションに関するIBMのグローバル調査)によると、単一のプライベートクラウドまたはパブリッククラウドを使用しているとした回答者は2019年の29%から、2021年にはわずか3%に減少し、ハイブリッドクラウドが主要なITアーキテクチャーとして定着していることが分かりました。
IBM Institute for Business Value(IBV)がOxford Economicsと協力して実施したグローバル調査は、47カ国、28業種にわたる約7,200人の経営層を対象としています。調査結果では、クラウド市場がハイブリッド・マルチクラウド時代に入り、ベンダーの囲い込み、セキュリティー、コンプライアンスおよびインターオペラビリティー(相互運用性)に関する懸念が依然として最優先事項であることを示しています。主な調査結果は以下のとおりです。
サイバーの脅威が過去最大に
インフラストラクチャーの複雑さにより、サイバー犯罪者が悪用する抜け穴のあるドア(cracked doors)が生まれている
それでも、回答者の3分の1以上が、サイバーセキュリティーの改善やセキュリティー・リスクの低減を自社最大の設備投資およびIT投資の対象にはしていない
同時に、80%が、クラウド・アーキテクチャー全体に組み込まれたデータ・セキュリティーが、デジタル・イニシアチブの成功にとって重要またはきわめて重要と回答した
企業はベンダーロックインに否定的
回答者の約79%は、ベンダーロックインではなく完全に移動可能なワークロードが、自社のデジタル戦略の成功にとって重要またはきわめて重要と回答している
回答者の約69%は、ベンダーロックインが、自社のクラウド基盤のほとんどまたはすべてにおいて、パフォーマンス改善に対する重大な障害であると回答している
パブリッククラウドの採用が業界クラウドへと進化
政府や金融サービスにおける回答者の70%近くが、そのクラウド基盤のパフォーマンスに対する障害として、業界関連の法規制への適合をあげている
IBM(R) Cloud Platformの責任者であるハワード・ボヴィル(Howard Boville)は、次のように述べています。「多くの企業はそのクラウドへの変革の始まりにおいて、複数の異なるクラウドを活用したことで、アプリケーションの複雑さと、分断が生まれ、大きなセキュリティーの脅威にさらされる可能性が高まりました。今回の調査結果は、デジタル・トランスフォーメーションを成功させるには、セキュリティー、ガバナンスおよびコンプライアンスのツールが複数のクラウドにまたがって稼働し、ハイブリッドクラウド・アーキテクチャー全体に最初から組み込まれる必要があることを改めて示しています」
今回の調査では、各企業がそのクラウドの使い方を採用、速さ、移行、およびコスト削減の可能性という観点で評価する必要があることが分かりました。その他の推奨事項には次のようなものがあります。
セキュリティーとプライバシーの重視 - 自社のクリティカル・ワークロードがどこにあるのかを判断し、そこに誰がアクセスできるかを精査する。セキュリティー管理とプライバシー・ポリシーが守られていることに加え、不適切に構成された資産やソフトウェアの脆弱性への速やかな対応が行われていることも定期的にテストする
クラウドに移行すべきワークロードの判断 - IT環境を調査し、どのワークロードとアプリケーションがクラウドで最も多くの価値を生み、どれがオンプレミスのままにしておく方が適しているかを決定する
データの活用 - AIを活用したツールとベスト・プラクティスを使ってワークロードを分析し、ワークロードを正しい理由で正しい場所に置く方法を決定する
技術的な方針の策定 - 特定のアプリケーションをモダナイズするための最善のアプローチや、セキュリティー、ガバナンス、災害復旧といった重要な問題を管理するため、どの技術を採用するかを選択する
適切なチームの決定 -自社が顧客に対してどのように価値を生み出すかについて、部門横断的なチームで再検討する
2021年の報告書におけるその他の調査結果:
業種別:規制産業における多くの回答者 (政府 85%、金融サービス 80%)が、複数のクラウドにわたって稼働可能なガバナンスとコンプライアンスのツールが、デジタル戦略の成功にとって重要であると回答した
業種別:電機、保険、製造、通信、運輸および旅行の各業種における回答者で2021年に単一のプライベートクラウドまたはパブリッククラウドを使用していると回答したのは、わずか1パーセントでした
調査結果の全文(英語)はこちらをご参照ください:
https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/report/cloud-transformation
IBMのInstitute for Business Valueについての詳細は、以下をご覧ください:
https://www.ibm.com/services/jp-ja/studies/thoughtleadership/
以上
当報道資料は、2021年10月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-10-28-IBM-Study-C-Suite-Executives-Declare-One-Vendor-Approach-to-Cloud-is-Dead (英語)
IBM、ibm.com、IBM Cloudは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。