新たな肺がん啓発キャンペーン『Lung Cancer: We're Listening」を世界肺癌連合(GLCC)と共同で開始
[14/03/17]
提供元:PRTIMES
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2014年3月17日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイムと世界肺癌連合(The Global Lung Cancer Coalition: GLCC)は、肺がんの啓発および肺がん患者さんとその家族が直面している問題について、理解を深めることを目的とした『Lung Cancer: We’re Listening」キャンペーンを共同で開始しました。
本キャンペーンサイト『Lung Cancer: We’re Listening』(http://www.wearelistening.info/start.jsf)では、イラストを活用した今までにないオンライン調査を実施します。このキャンペーンサイトは、日本語を含む7か国語に対応し、肺がん治療に関わる人々-患者さんとその家族、ケアする人、友人-から貴重な意見を集めることが可能です。集められた意見は、肺がんの啓発と患者さんとその家族を支援する活動の改善に役立てられます。また肺がん患者さん自身も、調査結果を通して、肺がんに対する理解を深めることができます。
本キャンペーンについて、GLCC会長であるマシュー・ピータース博士は次のように述べています。「GLCCは、肺がん患者さんの予後改善と、世界保健医療計画に肺がんを加えることを目的に活動しています。『Lung Cancer: We’re Listening』キャンペーンは、この目的に合致するものです。肺がん患者さんやその家族など、肺がんの影響を受ける人々のことを理解するために役立つと考えています。GLCCはこの調査から得られた情報を活用し、患者中心のプログラムやサービス、ツールをより良いものにしていきます」
『Lung Cancer: We’re Listening』 - 肺がん患者さんの声に耳を傾けよう
『Lung Cancer: We’re Listening』 キャンペーンサイトは、肺がん患者さんやその家族の声をより簡単に集めることができるように、視覚に訴える先駆的なアプローチを取り入れています。イラストや記号を多用した今までにないこのキャンペーンサイトでは、肺がんに関連するさまざまな問題について、シンプルなナビゲーションにそってクリックしていくだけで、簡単に参加者の意見を集めることができます。肺がん患者さんやその家族、ケアをする人、友人が日々の生活で抱える問題がイラストで表現されています。
この革新的なアプローチは、肺がん患者さんの声に耳を傾け、医療関係者と患者さんの間にあるギャップを埋めることを目的としています。この調査から得られた情報は、肺がん患者コミュニティや患者さんへサービスを提供する組織と共有され、新たなプログラムやサービス、教材の開発に役立てられます。『Lung Cancer: We’re Listening』は患者のニーズをより適切に把握し、対応することを目的にしています。
ベーリンガーインゲルハイム医薬開発担当上級副社長の Prof. クラウス・ デュギは次のように述べています。「患者さんをもっと効果的に支援するには、患者さんが感じていることをもっと理解する必要があります。私たちは、GLCCと連携することで、腫瘍領域に対する取り組みの中心に患者さんを据えます。そして『Lung Cancer: We’re Listening』で集めた情報を世界規模のプログラム開発に活用していきます。治療以外の面から患者さんの生活を改善する取り組みによって、肺がん患者さんのコミュニティを支援するための、より効果的なプログラムを開発することができます」
肺がんについて
肺がんは世界全体での死亡数がもっとも多く、罹患率は女性よりも男性で高く、年間 160 万人が新たに肺がんと診断されています。予後が不良であるため、毎年 138 万人が肺がんで死亡しています。全体では、がん全体の死亡原因の18%が肺がんによるものとされ、新たにがんと診断された人全体の約13%が肺がんとなっています1,2。
世界肺癌連合(The Global Lung Cancer Coalition: GLCC)
2001年に設立されたGLCCは、アルゼンチン、オーストラリア、ブルガリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、ノルウェー、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国にある28の非政府患者団体で構成されています。
GLCCは、すべての肺がん患者さんの予後を改善させることに尽力し、以下のようなテーマに取り組んでいます。
・ 肺がんを世界保健医療計画に加える
・ 一般の人が肺がんに持っているイメージを変え、悪いイメージをできるだけなくす
・ 肺がん患者さん自らが積極的に治療取り組めるようにする
・ 政策や規制に変革をもたらし、肺がん治療・ケアを最適化する
ベーリンガーインゲルハイムの腫瘍領域について
ベーリンガーインゲルハイムは、呼吸器系疾患、循環器系疾患、代謝系疾患、中枢神経系疾患、ウイルス性疾患、免疫系疾患の分野での卓越した科学的知識を基盤に、革新的な抗がん剤を開発するため大規模な研究プログラムに着手しました。国際的な科学団体や世界的に権威ある複数のがん研究所と密接に連携しながら、ベーリンガーインゲルハイムは新規抗がん剤の研究開発に取り組んでいます。科学の進歩に支えられながら、さまざまな固形がんや血液がんの幅広い標的治療法の開発を目指しています。ベーリンガーインゲルハイムの腫瘍領域パイプラインは進展を続けており、このパイプラインには、腫瘍領域の進展に対するベーリンガーインゲルハイムの継続的な コミットメントが示されています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業のひとつです。ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界で140の関連会社と46,000人以上の社員が、事業を展開しています。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、臨床的価値の高いヒト用医薬品および動物薬の研究開発、製造、販売に注力してきました。
ベーリンガーインゲルハイムにとって、社会的責任を果たすことは、企業文化の最も重要な柱のひとつです。事業を展開する世界の国々において、社会問題に取り組み、社員とその家族を思いやり、全社員に平等な機会を提供することが、 ベーリンガーインゲルハイムの基盤です。そして、尊重と誠実を重んじ、環境保護と持続可能な社会の実現に向けて貢献することが、ベーリン ガーインゲルハイムの本質であり使命です。
2012年度は147億ユーロ(約1兆5,086億円)の売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の22.5%相当額を研究開発に投資しました。
日本ではベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が持ち株会社として、その傘下にある完全子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(医療用医薬品)、エスエス製薬株式会社(一般用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(動物用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(医薬品製造)の4つの事業会社を統括しています。
日本ベーリンガーインゲルハイムは、呼吸器、循環器、中枢神経などの疾患領域で革新的な医療用医薬品を提供しています。
詳細は下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
References
1. Ferlay J, ShinHR, Bray F, et al. Estimates of worldwide burden of cancer in 2008:GLOBOCAN 2008. Int J Cancer. 2010;127:2893-917.
2. Cancer Research UK. UK lung cancer incidence.CancerStats - Key Facts 2009. [Online] Available at: http://info.cancerresearchuk.org/cancerstats/types/lung/incidence/ [Last Accessed December 2013].