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パナソニック独自技術「DEPIM※1」により、簡単操作・短時間で高精度に測定。口腔内の細菌数測定装置「細菌カウンタ」の国内販売開始




パナソニックグループのパナソニック ヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山根 健司)は、口腔内の細菌数を簡単操作・短時間で高精度に測定できる、細菌数測定装置「細菌カウンタ(DU-AA01NP-H)」の国内販売を2012年5月25日から開始します。

近年、歯科分野では、高齢化社会の進展等を背景に、口腔保健・疾患予防の重要性が高まっています。なかでも、日本人が歯を失う大きな原因のひとつである歯周疾患は、初期段階での自覚症状がほとんどないため、定期的な予防健診が必要とされています。しかし、これまで、歯周疾患の罹患の目安となる口腔内細菌数など口腔内の衛生環境の定量評価には、大学や研究所など専門機関での測定が必要であり、時間的にも費用的にも被測定者様の負担は少なくありませんでした。

本製品は、パナソニック独自の細菌検出技術「DEPIM※1」により、簡単な操作で、安価な消耗品※2以外に大掛かりな装置や特別な試薬を使うことなく、口腔内から採取した検体(唾液)に含まれる細菌総数を約1分※3という短時間で測定できます。本装置で測定された細菌数から、被測定者様の口腔内の衛生環境を評価できます。また、持ち運びも可能な小型卓上サイズを実現し、場所を問わず手軽に測定環境を実現することができます。

今後も、当社は、先端技術を駆使した、医療・歯科分野における新たなソリューションの提供を通じ、世界中の、より多くの人々に手が届く「アフォーダブル・ヘルスケア」を実現することにより、人々の健やかで心豊かなくらしに貢献してまいります。

【細菌数測定装置「細菌カウンタ(DU-AA01NP-H)」の主な特長】
1.低コストで高精度測定を実現
パナソニック独自の細菌検出技術「DEPIM※1」は、センサーチップ上の電極に交流電圧を印加、誘電泳動力と呼ばれる電気力で液体中の細菌をトラップして、センサーチップの電気量の変化から液体中の細菌総数を定量検出しており、一般的な細菌検出技術である培養法との、高い相関が認められています。
本製品は、「DEPIM※1」の採用により、安価な消耗品※2以外に大掛かりな装置や特別な試薬を必要とせず、低コストと高精度測定の両立を実現しました。

2.簡単操作で口腔内の細菌総数を約1分※3のスピード測定
「DEPIM※1」により、約1分間※3で細菌総数を定量測定できます。
口腔内から唾液を採取した綿棒を、測定溶液カップにセットするだけの簡単設計で、機器操作に専門技術・知識を必要としません。

3.持ち運びができる小型卓上サイズ
機器本体重量約1.3キログラムと、簡単に持ち運びができる小型卓上サイズを実現しました。
また、細菌数と同時に、レベル1から7まで段階表示を行うことで「細菌数」を直感的に分かりやすく表示するため、保健指導等にもご活用頂けます。

※ 本製品は、医療機器ではありません。
※1 パナソニックの独自技術。DiElectroPhoretic Impedance Measurement(誘電泳動インピーダンス計測)の略
※2 一回の測定当り、ディスポーザブルカップ1個、センサーチップ1個、細菌カウンタ用滅菌綿棒1本が必要。
※3 測定環境により測定時間が異なることがあります(最大で約1分30秒/回)

【開発の背景】
近年、日本人が歯を失う原因として、虫歯以上に歯周疾患があげられています。歯周疾患は、初期段階での自覚症状がほとんどないため、発病に気付かない人が多いですが、厚生労働省の調査では、日本人の55〜74歳の歯周疾患の罹患率は、約50%といわれています(2005年調査)。また、歯周疾患は、歯を失うだけでなく、肺炎や糖尿病、心筋梗塞など様々な疾患の引き金になるともいわれています。
2011年に制定された歯科口腔保健法では、歯科疾患の予防や口腔の保健に関する調査研究を行うこと、一般国民をはじめ、障害者・介護を必要とする高齢者が定期的に歯科検診・歯科医療を受けることが推奨されており、歯科業界から口腔内の衛生環境を定量的に評価するための測定機器への要望が高まっていました。
そのような背景のもと、当社では、口腔内の細菌数を測定する機器実現に向け、長年にわたり複数の国内大学※4と連携し、研究開発に取り組んでまいりました。当初は、浴槽内の細菌発生をセンシングする技術として、1998年に九州大学様と共同研究を開始し、基本特許を取得※5。その後、口腔衛生環境を評価する機器として展開を試み、複数の国内大学での臨床研究にご活用頂き、“現場で使える測定器”になるよう様々な改善を積み、開発に至りました。

※4 これまでの研究・開発の連携先の主な大学・先生(50音順)
・愛知学院大学 歯学部保存修復学 千田彰教授
・九州大学 大学院システム情報科学研究院 電気システム工学部門 末廣純也教授
・東京歯科大学 微生物学 石原和幸教授
・徳島大学歯学部 口腔細菌学 三宅洋一郎教授
・日本歯科大学生命歯学部 臨床口腔機能学 菊谷武教授
※5 特許番号:特許第3669182号


【お問い合わせ先】
パナソニック ヘルスケア株式会社 マーケティング本部
<お客様>デンタル営業グループ:TEL:0897-56-1210
<報道関係者様>企画グループ 広報・宣伝チーム:TEL:03-5408-7296
<ホームページ>http://panasonic.co.jp/hcc/phc/

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