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【武蔵野大学データサイエンス学部×文京学院大学経営学部川越ゼミ共同研究】日本初生成アルゴリズムによる新作「江戸小紋」図案開発・新商品発表

図案家激減による分業寸断をデータサイエンスで補完し伝統工芸産業を活性化

武蔵野大学データサイエンス学部(所在:東京都江東区、学長:西本 照真)の中西 崇文准教授、岡田 龍太郎助教は文京学院大学(所在:東京都文京区、学長:福井 勉)経営学部川越ゼミと共同で伝統工芸品の中でも専業の図案家が1人しかいない「錐彫り(きりぼり)」技術の継承及び図案の新作誕生が難しい「江戸小紋※1」に着目し、日本初生成アルゴリズム※2による伝統工芸産業発展の共同研究を2021年より取り組んできました。本研究によって制作した新作江戸小紋図案の発表並びに、新図案で染めた新商品の発表会を5月29 日(水)に行いました。
※1 江戸小紋:型染による染物。江戸小紋のうち伝統的な製造方法の品は「東京染小紋」として経産省指定の伝統的工芸品に指定されている
※2 武蔵野大学調べ




[画像1: https://prtimes.jp/i/67788/215/resize/d67788-215-89f751d10d5012967a04-4.jpg ]

【本件のポイント】
これまで人間が微調整を重ねて構成していた「江戸小紋」の柄(モチーフ)の配置を独自に調整したアルゴリズムを活用して生成し、制作実現に成功

本研究では柄(モチーフ)をランダムに大量に落下させるシミュレーションを用いることで、実際の江戸小紋に近いデザインを実現することが可能に

江戸小紋に新しいアイデアを提供することに加え、デザイン支援システムとして伝統産業の分業を補完し、着物市場を活性化することを目指す




【本件の内容】
■共同研究の経緯
本学データサイエンス学部は、2019年から着物の帯の生地となる帯地などのデザインを対象とした共同研究を群馬県繊維工業試験場と行っており、2021年からは文京学院大学の川越准教授のゼミと共同研究を進めてきました。“データサイエンスやAIは職人の仕事を奪うという“という認識になりがちですが、現状職人が困っている状況をテクノロジーで手助けできるのではないか、という考えが本研究の出発点になっています。

■研究について
本学データサイエンス学部は、文京学院大学の経営学部川越ゼミが、市場で流行した江戸小紋から錐彫りの中でも「けれんもの」の特質を調査し、明らかにしたこれまで暗黙知であった図案の制作理論を用いて、デザインモチーフを自動で配置する独自アルゴリズムを見出すことに成功しました。江戸小紋の柄は、細かい柄(モチーフ)を一面にランダム配置した、左右が回帰的な構造になっており(左右に繋げた時、切れ目なく繋がるデザイン)、かつ柄の濃淡がでないよう、今まで人間が微調整を重ねて柄の構成をデザインしていました。この柄の配置構成を自動生成するというのが、今回の研究です。
本研究は、柄(モチーフ)を落下させた時、どのように転がるかという落下運動シミュレーションを用いて、江戸小紋デザインの自動生成に取り組みました。柄(モチーフ)をランダムに大量に落下させるシミュレーションを用いることで、より実際の江戸小紋に近いデザインを実現することが可能となりました。研究は第84回情報処理学会全国大会 2ZL-06, 2022.にて発表した論文「落下運動シミュレーションによる新たな江戸小紋デザイン自動生成方式(田丸 翔大、川越 仁恵、岡田 龍太郎、中西 崇文)」で行った研究をより細やかに調整する形で進めました。
今回の共同研究は、江戸小紋に新しいアイデアを提供することに加え、デザイン支援システムとして伝統産業の分業を補完し、着物市場を活性化していくことを目指しています。


【コメント】
[画像2: https://prtimes.jp/i/67788/215/resize/d67788-215-ac17010c3062c85fdae7-2.jpg ]

■データサイエンス学科 学科長 中西 崇文 准教授
日本の伝統工芸品の一つ「江戸小紋」の柄の自動生成手法は、決して人間の仕事を奪うのではなく、職人の方々の手助けになったり、後継者不足の状態での技術伝承になったりすることが非常に多いかと思います。その中で、我々は、このような生成アルゴリズムを提示、実装できたことは、非常に大きな一歩であり、日本の文化をより世界へ発信できる可能性も示唆できたと自負しております。今後とも職人の方々、人間を中心として実現する「古典的文化財における人間とアルゴリズム」の研究に邁進したく思います。

[画像3: https://prtimes.jp/i/67788/215/resize/d67788-215-5fe5739b1d6bc3c0db68-2.jpg ]

■文京学院大学 経営学部 川越 仁恵 准教授
AIの社会への浸透は止まりません。ヒトが面倒だと思い、敬遠した作業をこのAIはしてくれます。手のかかる作業をAIに任せられたら、やり直しを恐れて敬遠していたトライに、軽やかなエラー&リトライを可能にします。たとえ人間の真骨頂である創造的なクリエイティブ産業においても、AIを恐れず使いこなせば、仕事を奪われるどころか、クリエイターの立ち位置そのものが変わります。伝統工芸産業における分業の再編もまた、止められません。分業の鎖が切れ製造そのものが成り立たなくなる前に、最善手はどれか。最新AI関連技術で伝統の鎖をつなぎ止め、未来へ渡します。

[画像4: https://prtimes.jp/i/67788/215/resize/d67788-215-1b26a82562c634d71717-2.jpg ]

■データサイエンス学科 岡田 龍太郎 助教
本プロジェクトで学生と一緒に考案した江戸小紋柄の自動生成手法は、それ単体で完結するものではなく、最終的な調整には人間の美的感覚に基づく調整を必要としています。それは未完成ということではなくて、人間と機械が協働して創作活動を行う上で、それぞれの強みを活かすのがあるべき形と思っております。皆様の協力があって作られた図案から実際の製品が作られることを嬉しく思っています。



【武蔵野大学について】
[画像5: https://prtimes.jp/i/67788/215/resize/d67788-215-245afe1c4b555a2e0988-3.jpg ]

1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し13学部21学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科、2024年には世界初のウェルビーイング学部を開設。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/


【関連リンク】
■武蔵野大学データサイエンス学部:https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/data_science/
■文京学院大学マーケティング・デザイン学科:https://www.bgu.ac.jp/business/business-marketing/seminar/kawagoe/
■情報処理学会 第84回全国大会 〜変わる社会と情報処理〜:https://www.ipsj.or.jp/event/taikai/84/ipsj_web2022/data/pdf/2ZL-06.html
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