アストラゼネカとMICIN、COPD患者さんを対象に遠隔診療/服薬指導の活用に向けた検証プログラムを開始
[20/07/29]
提供元:PRTIMES
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下でも安心できる治療継続を目指す
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)は、株式会社MICIN(マイシン、本社:東京都千代田区、代表取締役:原聖吾、以下MICIN)が有するオンライン診療サービス「curon(クロン)」(以下、クロン)を用い、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者さんを対象とした遠隔診療/服薬指導の活用に向けた検証プログラムを7月より開始します。高齢患者さんにも対象を広げ、個別のライフスタイルに合わせた治療継続のサポートにむけ、検証を進めてまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/24308/220/resize/d24308-220-452132-5.jpg ]
慢性疾患であるCOPDは、継続治療による長期的な症状コントロールが必要な疾患です。しかし、特に高齢者の患者さんにおいては吸入薬などの治療薬が適切な回数や方法で使用され辛く、薬剤師等による継続的な服薬指導のサポートがないと、効果が不十分または継続治療を中断してしまうケースがあり、アドヒアランス*の向上が求められています。
更に、COVID-19流行下ではCOPDの患者さんが感染すると、重症化のリスクに繋がる可能性がある1ことから外来通院は感染症罹患リスクが高く、COVID-19の第2波の可能性に備えるためにもオンラインや電話による遠隔診療へのニーズが高まっています。厚生労働省からはオンライン診療や服薬指導の実施要件緩和における事務連絡が複数発出されており2、一層オンライン診療/服薬指導の取り組みに期待が寄せられています。
本サービスでは、患者さんはスマートフォンアプリや電話を使用し、予約から医師との遠隔診察、医療機関への支払いは勿論、薬局薬剤師による服薬指導、支払い、医薬品の自宅での受け取りまでを一括して遠隔で行うことができ、通院の負担を軽減することが可能になります。なお、処方箋については医療機関がクロン上から薬局へFAX送信することができます。
服薬指導後についても、薬局薬剤師がオンラインや電話で、吸入薬の服薬状況や副作用確認、生活シーンに合わせた情報提供等を患者さんに提供し、適切なフォローアップを実施致します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/24308/220/resize/d24308-220-525105-0.png ]
今回の共同検証プログラムでは、アストラゼネカが蓄積してきたCOPDに関する知見を元にプログラムの構築をサポートし、MICINは最適なプラットフォームを提供します。そして、COPDの患者さんが治療を継続する上で電話やスマートフォンアプリを使用した遠隔診療の有用性を評価します。両社は本プログラムから得られた知見を元に、アドヒアランスの向上、そしてCOVID-19感染リスクの低減の支援にもつながる包括的な患者サポートを共同して構築してまいります。
アストラゼネカ株式会社の執行役員呼吸器事業本部長アーネ・ダークスは、今回の取り組みについて次のように述べています。
「アストラゼネカは、患者さんを第一に考えるというバリューの元、患者さんの服薬を適切にサポートするため今回の検証プログラムを始めるに至りました。MICINが提供するクロンを活用することで、より多くの患者さんの治療継続をサポートすることを目指します。」
また、MICIN代表取締役の原聖吾は次のように述べています。
「2020年4−6月のオンライン診療の利用件数は、それ以前と比較して10倍以上に増えています。一方で、COPDの患者さんはご高齢の方も多く、必ずしもオンライン診療が有効に活用されているとはいえない領域です。COPD治療の領域での深い経験を有するアストラゼネカとの共同の取り組みを通じ、COVID-19流行下においてもCOPD患者さんが医療にアクセスできる体制を作ることは勿論、長期的な治療継続が求められるCOPD領域において、デジタルツール等を用いた包括的な患者サポートプログラムを構築することも見据えて、本プログラムを進めて参ります。」
以上
*****
慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患です3。COPDは世界中で推定3億8,400 万人に影響を与え4、世界の死因第3位です5。肺機能の改善、増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することが、COPDの重要な治療目標です3。COPDが悪化するだけで、著しい肺機能の低下6、生活の質の大幅な低下7、平均余命の大幅な短縮、死亡リスク増加につながる可能性があります8.9。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器・自己免疫疾患の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
株式会社MICIN(マイシン)について
株式会社MICINは医師で代表取締役の原聖吾が2015年に設立しました。オンライン診療/服薬指導などを手掛けるアプリケーション事業、医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業、医薬品の臨床開発向けデジタルソリューション事業を展開しています。「すべての人が納得して生きて、最期を迎えられる世界を」というビジョンの実現を目指しています。 コーポレートサイト: https://micin.jp/
オンライン診療サービス「curon(クロン)」について
クロンはMICINが2016年に提供を始めたオンライン診療サービスです。患者さんはスマートフォン、医療機関はパソコンまたはタブレット端末を使用し、予約から問診、診察、決済、処方箋や医薬品の配送手続きまでをオンラインで完結させることができます。クロンは2020年6月時点で 4,000 施設を超える医療機関に導入されており、全都道府県を網羅しています。
*患者が積極的に治療方法の決定に賛同し、その決定に従って積極的に治療を受けること
References
1. Qianwen Zhao,Meng Meng, et al.
The impact of COPD and smoking history on the severity of COVID‐19: A systemic review and meta‐analysis.Journal of Medical Virology. 2020 April.
https://doi.org/10.1002/jmv.25889
Alqahtani JS, Oyalade T, Aldhahir AM, Alghamdi SM, Almehmadi M, Alqahtani AS, Quaderi S, Mandal S, Hurst JR, et al. Prevalence, severity and mortality associated with COPD and smoking in patients with COVID-19: a rapid systematic review and meta-analysis. PLOS ONE. 2020; 15(5): e0233147.
2. 「新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用いた診療や処方箋の取扱いについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/000602426.pdf
「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/000620995.pdf
3.GOLD. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2020. [Online]. Available at: http://goldcopd.org. [Last accessed: June 2020].
4.Adeloye D, Chua S, Lee C, et al. Global Health Epidemiology Reference Group (GHERG). Global and regional estimates of COPD prevalence: Systematic review and meta-analysis. J Glob Health. 2015; 5 (2): 020415.
5.Quaderi SA, Hurst JR. The unmet global burden of COPD. Glob Health Epidemiol Genom. 2018; 3: e4. Published 2018 Apr 6. doi:10.1017/gheg.2018.1
6.Halpin DMG, Decramer M, Celli BR, et al. Effect of a single exacerbation on decline in lung function in COPD. Respiratory Medicine 2017; 128: 85-91.
7.Roche N, Wedzicha JA, Patalano F, et al. COPD exacerbations significantly impact quality of life as measured by SGRQ-C total score: results from the FLAME study. Eur Resp J. 2017; 50 (Suppl 61): OA1487
8.Ho TW, Tsai YJ, Ruan SY, et al. In-Hospital and One-Year Mortality and Their Predictors in Patients Hospitalized for First-Ever Chronic Obstructive Pulmonary Disease Exacerbations: A Nationwide Population-Based Study. PLOS ONE. 2014; 9 (12): e114866.
9.Suissa S, Dell’Aniello S, Ernst P. Long-term natural history of chronic obstructive pulmonary disease: severe exacerbations and mortality. Thorax. 2012; 67 (11): 957-63.
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)は、株式会社MICIN(マイシン、本社:東京都千代田区、代表取締役:原聖吾、以下MICIN)が有するオンライン診療サービス「curon(クロン)」(以下、クロン)を用い、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者さんを対象とした遠隔診療/服薬指導の活用に向けた検証プログラムを7月より開始します。高齢患者さんにも対象を広げ、個別のライフスタイルに合わせた治療継続のサポートにむけ、検証を進めてまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/24308/220/resize/d24308-220-452132-5.jpg ]
慢性疾患であるCOPDは、継続治療による長期的な症状コントロールが必要な疾患です。しかし、特に高齢者の患者さんにおいては吸入薬などの治療薬が適切な回数や方法で使用され辛く、薬剤師等による継続的な服薬指導のサポートがないと、効果が不十分または継続治療を中断してしまうケースがあり、アドヒアランス*の向上が求められています。
更に、COVID-19流行下ではCOPDの患者さんが感染すると、重症化のリスクに繋がる可能性がある1ことから外来通院は感染症罹患リスクが高く、COVID-19の第2波の可能性に備えるためにもオンラインや電話による遠隔診療へのニーズが高まっています。厚生労働省からはオンライン診療や服薬指導の実施要件緩和における事務連絡が複数発出されており2、一層オンライン診療/服薬指導の取り組みに期待が寄せられています。
本サービスでは、患者さんはスマートフォンアプリや電話を使用し、予約から医師との遠隔診察、医療機関への支払いは勿論、薬局薬剤師による服薬指導、支払い、医薬品の自宅での受け取りまでを一括して遠隔で行うことができ、通院の負担を軽減することが可能になります。なお、処方箋については医療機関がクロン上から薬局へFAX送信することができます。
服薬指導後についても、薬局薬剤師がオンラインや電話で、吸入薬の服薬状況や副作用確認、生活シーンに合わせた情報提供等を患者さんに提供し、適切なフォローアップを実施致します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/24308/220/resize/d24308-220-525105-0.png ]
今回の共同検証プログラムでは、アストラゼネカが蓄積してきたCOPDに関する知見を元にプログラムの構築をサポートし、MICINは最適なプラットフォームを提供します。そして、COPDの患者さんが治療を継続する上で電話やスマートフォンアプリを使用した遠隔診療の有用性を評価します。両社は本プログラムから得られた知見を元に、アドヒアランスの向上、そしてCOVID-19感染リスクの低減の支援にもつながる包括的な患者サポートを共同して構築してまいります。
アストラゼネカ株式会社の執行役員呼吸器事業本部長アーネ・ダークスは、今回の取り組みについて次のように述べています。
「アストラゼネカは、患者さんを第一に考えるというバリューの元、患者さんの服薬を適切にサポートするため今回の検証プログラムを始めるに至りました。MICINが提供するクロンを活用することで、より多くの患者さんの治療継続をサポートすることを目指します。」
また、MICIN代表取締役の原聖吾は次のように述べています。
「2020年4−6月のオンライン診療の利用件数は、それ以前と比較して10倍以上に増えています。一方で、COPDの患者さんはご高齢の方も多く、必ずしもオンライン診療が有効に活用されているとはいえない領域です。COPD治療の領域での深い経験を有するアストラゼネカとの共同の取り組みを通じ、COVID-19流行下においてもCOPD患者さんが医療にアクセスできる体制を作ることは勿論、長期的な治療継続が求められるCOPD領域において、デジタルツール等を用いた包括的な患者サポートプログラムを構築することも見据えて、本プログラムを進めて参ります。」
以上
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患です3。COPDは世界中で推定3億8,400 万人に影響を与え4、世界の死因第3位です5。肺機能の改善、増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することが、COPDの重要な治療目標です3。COPDが悪化するだけで、著しい肺機能の低下6、生活の質の大幅な低下7、平均余命の大幅な短縮、死亡リスク増加につながる可能性があります8.9。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器・自己免疫疾患の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
株式会社MICIN(マイシン)について
株式会社MICINは医師で代表取締役の原聖吾が2015年に設立しました。オンライン診療/服薬指導などを手掛けるアプリケーション事業、医療データをAIなどで解析・活用するデータソリューション事業、医薬品の臨床開発向けデジタルソリューション事業を展開しています。「すべての人が納得して生きて、最期を迎えられる世界を」というビジョンの実現を目指しています。 コーポレートサイト: https://micin.jp/
オンライン診療サービス「curon(クロン)」について
クロンはMICINが2016年に提供を始めたオンライン診療サービスです。患者さんはスマートフォン、医療機関はパソコンまたはタブレット端末を使用し、予約から問診、診察、決済、処方箋や医薬品の配送手続きまでをオンラインで完結させることができます。クロンは2020年6月時点で 4,000 施設を超える医療機関に導入されており、全都道府県を網羅しています。
*患者が積極的に治療方法の決定に賛同し、その決定に従って積極的に治療を受けること
References
1. Qianwen Zhao,Meng Meng, et al.
The impact of COPD and smoking history on the severity of COVID‐19: A systemic review and meta‐analysis.Journal of Medical Virology. 2020 April.
https://doi.org/10.1002/jmv.25889
Alqahtani JS, Oyalade T, Aldhahir AM, Alghamdi SM, Almehmadi M, Alqahtani AS, Quaderi S, Mandal S, Hurst JR, et al. Prevalence, severity and mortality associated with COPD and smoking in patients with COVID-19: a rapid systematic review and meta-analysis. PLOS ONE. 2020; 15(5): e0233147.
2. 「新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用いた診療や処方箋の取扱いについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/000602426.pdf
「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/000620995.pdf
3.GOLD. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2020. [Online]. Available at: http://goldcopd.org. [Last accessed: June 2020].
4.Adeloye D, Chua S, Lee C, et al. Global Health Epidemiology Reference Group (GHERG). Global and regional estimates of COPD prevalence: Systematic review and meta-analysis. J Glob Health. 2015; 5 (2): 020415.
5.Quaderi SA, Hurst JR. The unmet global burden of COPD. Glob Health Epidemiol Genom. 2018; 3: e4. Published 2018 Apr 6. doi:10.1017/gheg.2018.1
6.Halpin DMG, Decramer M, Celli BR, et al. Effect of a single exacerbation on decline in lung function in COPD. Respiratory Medicine 2017; 128: 85-91.
7.Roche N, Wedzicha JA, Patalano F, et al. COPD exacerbations significantly impact quality of life as measured by SGRQ-C total score: results from the FLAME study. Eur Resp J. 2017; 50 (Suppl 61): OA1487
8.Ho TW, Tsai YJ, Ruan SY, et al. In-Hospital and One-Year Mortality and Their Predictors in Patients Hospitalized for First-Ever Chronic Obstructive Pulmonary Disease Exacerbations: A Nationwide Population-Based Study. PLOS ONE. 2014; 9 (12): e114866.
9.Suissa S, Dell’Aniello S, Ernst P. Long-term natural history of chronic obstructive pulmonary disease: severe exacerbations and mortality. Thorax. 2012; 67 (11): 957-63.