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サントリー文化財団 2020年度 研究助成「学問の未来を拓(ひら)く」「地域文化活動の継承と発展を考える」決定

公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2020年度研究助成「学問の未来を拓く」として22件、「地域文化活動の継承と発展を考える」として5件の助成を決定しました。

A.研究助成「学問の未来を拓く」
本プログラムは、人文学、社会科学の分野において、従来の「研究」や「学問」を問い直す知的冒険に満ちたグループ研究に対して助成を行うものです。本年度は応募総数335件のうち、別紙の22件を決定しました。助成総額は2,500万円です。
本年度は、環太平洋島嶼地域の特性とその内部における異同を明らかにし、「環太平洋法学」の基礎を構築しようとする「環太平洋島嶼地域における外来政権による法秩序形成と発展 〜 『環太平洋法学』構築への挑戦 〜」(代表:琉球大学人文社会学部准教授 戸谷義治氏)、未解明な点が多い7世紀半ばから8世紀初めにかけての古代国家形成史をドローン空中撮影により解明しようとする「古代から中近世にわたる山城・城柵・グスク・チャシの変遷に関する研究 〜 構造の3次元モデル比較と防禦機能に関するシミュレーション 〜」(代表:佐世保工業高等専門学校教授 堀江潔氏)など、新見地の提供が期待される冒険的な試みを多数採択しました。

B.研究助成「地域文化活動の継承と発展を考える」
本プログラムは、日本の地域文化活動の継承と発展に寄与するグループ研究に対して助成を行うものです。本年度は応募総数73件のうち、別紙の5件を決定しました。助成総額は500万円です。
採択されたのは、「雛まつり」を観光誘客イベントに留まらせず、地域文化として未来を描くために、その活動の中心となる中高年女性のまちづくりへの参画意向や里山移住への動機・要素を解き明かそうとする「“雛まつり”のこれから ― 『まち巡り観光ツール』から『人形文化』へ ― 女性・ライフスタイル・移住の視点から手立てを探る ―」(代表:兵庫丹波の森協会丹波の森研究所研究員 上岡典子氏)などで、成果は地域文化活動へ具体的に還元されることが期待されます。

*選考委員
酒井 隆史氏(大阪府立大学教授)
田所 昌幸氏(慶應義塾大学教授)
中西 輝政氏(京都大学名誉教授)
山室 信一氏(京都大学名誉教授)

*サントリー文化財団研究助成(公募)について
当財団は、1979年の財団設立以来、人文学、社会科学の分野において、広く社会と文化を考えるための国際的、学際的なグループ研究活動に対し助成を行ってきました。
現在は、研究助成「学問の未来を拓く」、研究助成「地域文化活動の継承と発展を考える」、「若手研究者のためのチャレンジ研究助成」の計3つのプログラムを設けています。2019年度までの助成数は1227件にのぼり、それらの成果は論文発表・図書出版など広く内外に発表されています。

●助成先はこちらをご確認ください
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/13738.pdf

サントリー文化財団ホームページ
https://www.suntory.co.jp/sfnd/

以  上
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