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JQAの認証取得サポートにて、川崎重工業株式会社がIEC 61508およびISO 13849のTUV-NORD認証を取得

‐建機・重機向け電気リモートコントロールユニット‐

一般財団法人日本品質保証機構(JQA)は、2017年2月23日、TUV NORD CERT GmbH(本社:ドイツ ハノーバ、CEO:Wolfgang Wielpütz)との戦略的パートナーシップ協定に基づき、お客さまのTUV-NORD認証取得に向けた対応サポートを実施しております。
このたび、当機構がサポートしております川崎重工業株式会社の電気リモートコントロールユニット「ERU2、ERUP1、ERUP2およびERUS1」について、TUV NORDが国際規格IEC 61508およびISO 13849に基づいて認証し、10月17日付けで認証書を発行いたしました。






[画像1: https://prtimes.jp/i/3627/254/resize/d3627-254-cc4de2d9379023918c6f-0.gif ]

一般財団法人日本品質保証機構(本部:東京都千代田区、理事長:小林 憲明)は、2017年2月23日、TÜV NORD CERT GmbH(本社:ドイツ ハノーバ、CEO:Wolfgang Wielpütz)との戦略的パートナーシップ協定に基づき、お客さまのTÜV-NORD認証取得に向けた対応サポートを実施しております。

このたび、当機構がサポートしております川崎重工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本 康彦)の電気リモートコントロールユニット「ERU2、ERUP1、ERUP2およびERUS1」について、TÜV NORDが国際規格IEC 61508(※1)およびISO 13849(※2)に基づいて認証し、10月17日付けで認証書を発行いたしました。

認証対象は、電気リモートコントロールユニット「ERUシリーズ」に使用されるCAN通信仕様(※3)のもので、ニーズに応じて、ジョイスティック(ERU2)、レバー(ERUS1)、ペダル(ERUP)製品に適用が可能です。今回、機能安全のメカニズムを実装することにより、IEC 61508のSIL2(※4)、ISO 13849のPLd(※5)であることが認められました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/3627/254/resize/d3627-254-4c07cbd8a1349bd1f64a-3.jpg ]

【電気リモートコントロールユニット「ERUシリーズ」】
パワーショベルなどの建設機械操縦用途向けで、近年の電気制御化の進展に伴い、従来の油圧式からの置き換えとしてその適用が増加しつつあります。構造は高い信頼性と優れた操作感でトップシェアを獲得してきた川崎重工業株式会社の油圧式リモートコントロールバルブ「PVシリーズ」の基本構造に電気制御ユニットを組み合わせたもので、建設機械で求められる操作性と厳しい耐環境仕様に適応しています。1990年代初頭にシリーズの初代を開発・量産を開始し、以降約30年間で電気ジョイスティックERU2を中心に、累計55万台を受注しています。

本認証取得により同製品における安全機能の信頼度を客観的に示すことが可能となり、実装される重機・建機においても、その安全性・信頼性を示すエビデンスとして、グローバル市場で幅広く適用範囲が広がることになります。

【TÜV-NORD の機能安全認証】

[画像3: https://prtimes.jp/i/3627/254/resize/d3627-254-0a990d5acbc0830c7bc1-2.png ]

グローバル認証機関であるTÜV-NORD の機能安全規格に基づく認証は、製品をワールドワイドの市場へ投入する際に、国際規格による機能安全要求を満たしていることを客観的に示すことができます。第三者認証機関による認証は、製品を購入する事業者や利用者などに安心を与えるとともに製造企業の信頼性向上につながります。

今後も当機構はTÜV NORD CERT GmbHとの連携による、お客さまの欧州市場展開へのサポートを実施してまいります。

※1 IEC 61508: IEC(国際電気標準会議)が制定した基本安全規格で、プロセス産業における電気・電子・プログラマブル電子の機能安全に関する国際規格。

※2 ISO 13849:ISO(国際標準化機構)が制定した基本安全規格で、機械類の安全制御システムに関する国際規格。

※3 CAN通信仕様:独Bosch社が開発しISO 11898で規格化されたシリアル通信プロトコル。マイクロコントローラーとデバイスが、車両内で相互に通信できるようにする車載ネットワークの標準規格で自動車以外にも産業・航空・医療など、さまざまな現場で利用されている。

※4 SIL2:IEC 61508により定められた安全制御機能の信頼性を表すレベルのことで、SIL1〜4までの4段階のうちの一つ。単位時間当たりの危険側故障の発生平均確率で定義され、SIL2は1,000万分の1〜100万分の1に相当する。SILはSafety Integrity Levelの略。

※5 PLd:ISO 13849により定められた安全制御機能の信頼性を表すレベルのことで、PLa〜eの5段階のうちの一つ。単位時間当たりの危険側故障の発生平均確率で定義され、PLdは1,000万分の1〜100万分の1に相当する。PLはPerformance Levelの略。

【川崎重工業株式会社】
1878年、前身となる「川崎築地造船所」が川崎 正蔵 氏により設立されて以来、長い歴史を有する世界有数の重工業メーカー。現在、船舶、航空機、鉄道車両といった輸送機器をはじめ、ガスタービンやガスエンジンなどのエネルギー関連製品、油圧機器やロボットなどの産業用設備、さらには、モーターサイクルなどのレジャー向けの幅広い製品を展開している。最近では、Withコロナ時代を見据えたPCR検査サービスや、世界初の液化水素運搬船や水素ガスタービンなどの水素関連製品をいち早く世の中に提供するなど、カーボンニュートラルにも注力し、社会課題に広く取り組んでいる。
「川崎重工業株式会社」グループサイト:https://www.khi.co.jp/

【TÜV-NORD CERT GmbH】
ドイツ・ハノーバーに本部を置く国際的な第三者認証機関であるTÜV NORDグループ。世界70ヵ国に約13,000名の従業員を有し、数多くの製品安全認証、検査、マネジメントシステムおよびトレーニングを手掛ける。TÜV NORD CERT GmbHは、欧州ノーティファイドボディとして主要な認証業務領域において、医療機器、産業セキュリティ、機能安全、ロボティックス、産業機械と関連するマネジメントシステムをワールドワイドに提供している。
「TÜV-NORD CERT GmbH」WEBサイト:https://www.tuev-nord.de/en/company/certification/

【一般財団法人日本品質保証機構(JQA)】
1957年の設立から一貫して日本のものづくりとサービス産業の発展を検査や試験、検定や認証サービスで支えてきた日本の代表的な認証機関。2009年、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「生活支援ロボット実用化プロジェクト」に参画する。同プロジェクトを通じてISO 13482規格策定活動に参加し、同規格に基づく認証制度の開発を担当。2013年2月に世界で初めて認証を行い、以来、認証サービスを展開している。
https://www.jqa.jp
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