コンスーマ・データ・セキュリティを強化する初の1チップ暗号化エンジンを発表
[11/10/21]
提供元:PRTIMES
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民生用として最高レベルのセキュリティ認証を取得
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エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、セキュリティ技術をリードするSTマイクロエレクトロニクス
(NYSE:STM、以下ST)は、デスクトップPCやノートPCに格納された機密情報の
保護に必要なコスト、また企業や政府機関が機密情報を含むノートPCの紛失・
盗難で支払う可能性があるコストの低減に大きく貢献する新製品
HardCache-SL3/PCを発表しました。同製品は、民生用として世界で最も厳しい
セキュリティ規格であるNIST(1)(National Institute of Standards and
Technology)FIPS 140-2 Level 3の認証を取得した暗号化モジュールを内蔵する
世界初の1チップ・データ暗号化エンジンです。
FIPS(Federal Information Processing Standard)140-2は、暗号化モジュール
の要件を規定する米国政府の規格です。当初、米国の政府機関向けに策定されま
したが、米国内および国際的なデファクト・スタンダードとなり、現在策定中の
International Security Standard ISO 19790のモデルになっています。
これらの規格の重要性が高まっている背景には、機密情報の損失や漏洩による
個人・企業の損害が増加しているからです。さらに、セキュリティと
プライバシーの強化を求める新しい法律が世界中で要求されており、この基準に
適合できない企業に対する法的・金銭的リスクが上昇しています。
オープン・マーケット ビジネス・ユニットのバイス・プレジデントである
Francesco Briantiは、次の様にコメントしています。「HardCache-SL3/PCは、
民生用として最高レベルであるNISTのセキュリティ認証を取得した
ソリューションのトータル・コストを手頃な価格で広く提供することで、業界の
新たな基準を設定します。STは、TPM(Trusted Platform Modules)、スマート・
カード、およびSTBシステムのセキュア機能のサプライヤとして強固な地位を
確立しており、長年にわたりクラス最高のセキュリティ・ソリューションを提供
してきた経験を有しています。STは、世界で初めてFIPS 140-2 Level 3の認証を
取得した暗号化チップにより、この奥深い専門性をセキュア・コンピュータ市場
に提供することができます。」
これまで、FIPS 140-2 Level 3への準拠には非常に高いコストを要したため、
それが可能なコンピュータ / ストレージ・メーカーはごく少数でした。
そのため、最も「セキュアなコンピュータ」でも、Level 2以下のソフトウェア・
ソリューションを採用し、コンピュータの性能も低下していました。
HardCache-SL3/PCでは、チップに内蔵されたハードウェア暗号化エンジンが、
システムに保存されたデータをメモリから中央プロセッサに取り出す際に必要な
暗号化・復号化アルゴリズムを、性能に影響を及ぼさずに実行するため、
こうした問題は解決されます。
HardCache-SL3/PCは、ソフトウェア・ドライバと開発キットの完全サポートに
より、新しいセキュア・アプリケーションの開発コストを低減します。
価格については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。また、
販売代理店経由での購入方法は、
http://www.st.com/jp/com/ordering/buy_from_distributors.jsp をご覧下さい。
注記
(1) FIPS 140-2は、NISTとカナダ政府のCSE(Communications Security
Establishment)が共同でサポートするCMVP(Cryptographic Module Validation Program)
によってのみ認証されます。FIPS 140-2では4段階の
セキュリティ・レベルが定義されており、HardCache-SL3はSecurity Level 3を
対象にしています。
(2) Level 3には、物理的な耐タンパ性(攻撃者がモジュールに含まれる機密
情報にアクセスするのを困難にする)、IDベースの認証、およびモジュールに
「重要なセキュリティ・パラメータ」を入出力するインタフェースとその他の
インタフェースの物理的 / 論理的分離に関する各要件が含まれています。
(3) FIPS F140-2に準拠した製品は、米国における全ての連邦政府機関の他、
郵便事業者、金融機関、ヘルスケア・プロバイダ、およびその他の民間企業を
対象にしています。
(4) Privacy Rights Clearing Houseのレポート(2010年8月)によると、
2005年1月以降、報告されたセキュリティ侵害に含まれる個人情報の総数は
5億件超でした。
(1)NISTの認証は、
http://csrc.nist.gov/groups/STM/cmvp/documents/140-1/1401val2011.htm を
ご覧下さい。
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。2010年の売上は
103.5億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
コンヒ゜ュータ & コミュニケーション セク゛メント
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216