「阪急神戸三宮駅周辺地区」が 令和5年度 都市景観大賞「都市空間部門」の特別賞を受賞 〜官民一体となって創り上げた駅周辺空間が評価されました〜
[23/05/31]
提供元:PRTIMES
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「神戸三宮阪急ビル(以下「本ビル」)」および隣接する公共空間「サンキタ広場・サンキタ通り」等からなる「阪急神戸三宮駅周辺地区」が、「都市景観の日」実行委員会が主催(後援:国土交通省)する令和5年度都市景観大賞の「都市空間部門」において、特別賞を受賞しました。
「阪急神戸三宮駅周辺地区」は神戸の中心市街地で、1936年3月に竣工した旧神戸阪急ビル東館が街のシンボルとして親しまれてきました。同ビルは、1995年の阪神・淡路大震災により大きく損傷して解体されましたが、そのデザインを継承しつつ、街の魅力や都市機能の向上に貢献する要素を取り入れ、阪急電鉄(業務代行:阪急阪神不動産)が「神戸三宮阪急ビル」として2021年4月に再建・開業しました。また、神戸市でも待ち合わせや繁華街への動線として多くの人に利用されていた広場や通り等の公共空間を本ビルと一体的に再整備するなど、官民が連携して人を中心とした神戸の玄関口にふさわしいにぎわいのある街区を創り出しています。
今般の受賞は、こうした神戸三宮の都市空間再生の取組をご評価いただいたものです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-f7a0ab0790afa37a6885-0.jpg ]
■当地区の都市空間の概要
[画像2: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-3a4108869f984dafcacb-1.jpg ]
1.旧神戸阪急ビル東館のデザインを継承し、シンボリックな外観を形成
本ビルの低層部では、長く親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館の記憶とフォルムを継承するため、旧ビルの特徴であった円筒形の塔や大きなアーチ窓の形状を採用し、シンボリックな外観を形成しました。また、本ビル東側のコンコース部分においては、約90年前の高架躯体のアーチ構造を活かした意匠を取り入れています。高層部は、低層部の色彩等を踏まえつつ、彫の深いデザインとしており、新旧を調和させた街の新たなランドマークとなっています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-41ce8ec23a2d80a53b94-2.jpg ]
2.駅と周辺街区をつなぐ「えきまち空間」を整備し、街ににぎわいを創出
神戸市では、駅と周辺街区を、えきまち空間として一体的に整備することで、誰もが利用しやすく、にぎわいのある街づくりを推進しています。
「サンキタ広場」では、駅の構外コンコースと調和したデザインとすることで、駅と街との一体感を演出しました。
また、神戸市が本ビル北側の「サンキタ通り」を石畳街路に整備し、歩道部分を拡幅するとともに、阪急電鉄が、同通りに、飲食店のオープンテラスを設けることにより、新たな街のにぎわいを創出しています。
3.界隈性を活かした路地裏街路を創出
本ビルの南側には、軒先にネオン風照明を配した店舗と、街路ににじみ出すオープンテラスを設けました。向かいにある昭和風情を残すJR高架下との対比により、本ビルの北側とは趣の異なる路地裏街路を創出しています。
■都市景観大賞の概要
公共的空間と建物等が一体となって良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区を対象にした「都市空間部門」と、地域に関わる人々が景観に関心をもち、自らの課題として捉え、その解決に向けて活動できるようにするための意識啓発、知識の普及、景観制度を活用した取組等の活動を対象にした「景観まちづくり活動・教育部門」の2つの部門で表彰が実施されています。国土交通大臣賞である「大賞」のほか、「都市景観の日」実行委員会会長賞として「特別賞」および「優秀賞」があります。
<都市景観大賞 受賞紹介ページ>
https://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/toshi_townscape_tk_000022.html
審査委員による評価コメント
当地区は、阪神・淡路大震災で多大なダメージを受けた神戸市における、本格的な再生プロジェクトの先陣を切るものである。神戸市は、かつて横浜市などと並び都市デザイン先進地区の代表格であった。しかし、震災復興に伴う財政再建などからその歩みは止まっていた。本計画は、漸く新たな一歩を踏み出したことを実感させる素晴らしいものである。何よりも、自治体、鉄道事業者、民間事業者が一体となって、大変質の高い空間をトータルにプロデュースしたことを高く評価したい。また、本プロジェクトの特徴として、比較的狭い範囲に留まる対象地区の非常に高いレベルの整備と、昭和の感覚がにじむ隣接する街区との対比がある。現状においては、この対比感が都市の魅力に深みを与えているとも言え、今後の展開が興味深い。全てを新しくするのではなく、混在もまた一つの個性として考える必要があるのかもしれない。なお、本地区は審査会において都市景観大賞国土交通大臣賞にも準ずる高い評価を受け、特別賞という評価となったことを付け加えておきたい。
【ご参考】
「神戸三宮阪急ビル」の概要
神戸三宮阪急ビルは、神戸阪急ビル東館の建替と駅高架下店舗のリニューアルにより、2021年4月26日に開業しました。商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」やオフィス、宿泊主体型ホテル「レムプラス神戸三宮」などで構成されており、その概要は下表のとおりです。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-58499168b81f27dee10c-3.jpg ]
なお、本ビルは2022年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
「サンキタ広場」「サンキタ通り」の概要
神戸市では、三宮地区において、沿道建物の所有者等と連携して車中心の空間から歩行者中心の空間へ転換する都心再整備事業を推進しており、その先陣を切るプロジェクトが「サンキタ広場」とこれに連続する「サンキタ通り」です。
[画像5: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-5e5a31679941741b92ab-4.jpg ]
なお、本公共空間は2022年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
阪急阪神不動産株式会社 https://www.hhp.co.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/5cbbef7c4ddc750fa7300d6ad63ee0266bfdc8fa.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1
「阪急神戸三宮駅周辺地区」は神戸の中心市街地で、1936年3月に竣工した旧神戸阪急ビル東館が街のシンボルとして親しまれてきました。同ビルは、1995年の阪神・淡路大震災により大きく損傷して解体されましたが、そのデザインを継承しつつ、街の魅力や都市機能の向上に貢献する要素を取り入れ、阪急電鉄(業務代行:阪急阪神不動産)が「神戸三宮阪急ビル」として2021年4月に再建・開業しました。また、神戸市でも待ち合わせや繁華街への動線として多くの人に利用されていた広場や通り等の公共空間を本ビルと一体的に再整備するなど、官民が連携して人を中心とした神戸の玄関口にふさわしいにぎわいのある街区を創り出しています。
今般の受賞は、こうした神戸三宮の都市空間再生の取組をご評価いただいたものです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-f7a0ab0790afa37a6885-0.jpg ]
■当地区の都市空間の概要
[画像2: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-3a4108869f984dafcacb-1.jpg ]
1.旧神戸阪急ビル東館のデザインを継承し、シンボリックな外観を形成
本ビルの低層部では、長く親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館の記憶とフォルムを継承するため、旧ビルの特徴であった円筒形の塔や大きなアーチ窓の形状を採用し、シンボリックな外観を形成しました。また、本ビル東側のコンコース部分においては、約90年前の高架躯体のアーチ構造を活かした意匠を取り入れています。高層部は、低層部の色彩等を踏まえつつ、彫の深いデザインとしており、新旧を調和させた街の新たなランドマークとなっています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-41ce8ec23a2d80a53b94-2.jpg ]
2.駅と周辺街区をつなぐ「えきまち空間」を整備し、街ににぎわいを創出
神戸市では、駅と周辺街区を、えきまち空間として一体的に整備することで、誰もが利用しやすく、にぎわいのある街づくりを推進しています。
「サンキタ広場」では、駅の構外コンコースと調和したデザインとすることで、駅と街との一体感を演出しました。
また、神戸市が本ビル北側の「サンキタ通り」を石畳街路に整備し、歩道部分を拡幅するとともに、阪急電鉄が、同通りに、飲食店のオープンテラスを設けることにより、新たな街のにぎわいを創出しています。
3.界隈性を活かした路地裏街路を創出
本ビルの南側には、軒先にネオン風照明を配した店舗と、街路ににじみ出すオープンテラスを設けました。向かいにある昭和風情を残すJR高架下との対比により、本ビルの北側とは趣の異なる路地裏街路を創出しています。
■都市景観大賞の概要
公共的空間と建物等が一体となって良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区を対象にした「都市空間部門」と、地域に関わる人々が景観に関心をもち、自らの課題として捉え、その解決に向けて活動できるようにするための意識啓発、知識の普及、景観制度を活用した取組等の活動を対象にした「景観まちづくり活動・教育部門」の2つの部門で表彰が実施されています。国土交通大臣賞である「大賞」のほか、「都市景観の日」実行委員会会長賞として「特別賞」および「優秀賞」があります。
<都市景観大賞 受賞紹介ページ>
https://www.mlit.go.jp/toshi/townscape/toshi_townscape_tk_000022.html
審査委員による評価コメント
当地区は、阪神・淡路大震災で多大なダメージを受けた神戸市における、本格的な再生プロジェクトの先陣を切るものである。神戸市は、かつて横浜市などと並び都市デザイン先進地区の代表格であった。しかし、震災復興に伴う財政再建などからその歩みは止まっていた。本計画は、漸く新たな一歩を踏み出したことを実感させる素晴らしいものである。何よりも、自治体、鉄道事業者、民間事業者が一体となって、大変質の高い空間をトータルにプロデュースしたことを高く評価したい。また、本プロジェクトの特徴として、比較的狭い範囲に留まる対象地区の非常に高いレベルの整備と、昭和の感覚がにじむ隣接する街区との対比がある。現状においては、この対比感が都市の魅力に深みを与えているとも言え、今後の展開が興味深い。全てを新しくするのではなく、混在もまた一つの個性として考える必要があるのかもしれない。なお、本地区は審査会において都市景観大賞国土交通大臣賞にも準ずる高い評価を受け、特別賞という評価となったことを付け加えておきたい。
【ご参考】
「神戸三宮阪急ビル」の概要
神戸三宮阪急ビルは、神戸阪急ビル東館の建替と駅高架下店舗のリニューアルにより、2021年4月26日に開業しました。商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」やオフィス、宿泊主体型ホテル「レムプラス神戸三宮」などで構成されており、その概要は下表のとおりです。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-58499168b81f27dee10c-3.jpg ]
なお、本ビルは2022年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
「サンキタ広場」「サンキタ通り」の概要
神戸市では、三宮地区において、沿道建物の所有者等と連携して車中心の空間から歩行者中心の空間へ転換する都心再整備事業を推進しており、その先陣を切るプロジェクトが「サンキタ広場」とこれに連続する「サンキタ通り」です。
[画像5: https://prtimes.jp/i/33147/261/resize/d33147-261-5e5a31679941741b92ab-4.jpg ]
なお、本公共空間は2022年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
阪急阪神不動産株式会社 https://www.hhp.co.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/5cbbef7c4ddc750fa7300d6ad63ee0266bfdc8fa.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1