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住友林業「桜のたすき」プロジェクトを発足〜老齢化や環境変化により衰弱が進む桜を組織培養(クローン)技術で次世代へ継承〜

世界遺産・仁和寺 文化庁支援のもと名勝「御室桜」観賞用デッキ&解説パネルを新設〜3月27日(金)から「御室花まつり」にて初公開〜




 総本山仁和寺(京都市)は3月26日、仁和寺境内の名勝「御室桜」観賞用デッキおよび解説パネルを新設しました。
3月27日から開催される「御室花まつり」にて初公開します。本デッキは、2010年に成功した名勝「御室桜」の組織培養増殖から15年の節目を迎えたことを受け、文化庁の支援のもと新設しました。
 また、本機会に合わせて住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)は、組織培養をはじめとする苗木増殖技術を活用し、衰弱や枯死の危機に瀕している日本中の歴史的・文化的に貴重な木々を絶やすことなく次世代へ継承する「桜のたすき」プロジェクトを発足しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/261/52275-261-f3e4e866cf7a505c8f054dc3b57f4364-800x300.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■総本山仁和寺 名勝「御室桜」の継承に向けた取り組み
 総本山仁和寺の名勝「御室桜」は、正保3年(1646年)の伽藍(がらん)再建の際に植えられた桜と伝えられています。人の背丈ほどまでにしか成長しないことや遅咲きであるという特長から、人の視線の高さで花見ができ、京都の春の最後を彩る桜として知られています。一方で、樹齢360年を超えると推測されることから樹勢の衰えが顕著であり、一部では枯死も危惧されています。
 こうした課題を受け、仁和寺は2007年に京都府文化財保護課の指導のもと、住友林業グループ、千葉大学園芸学部と共同で「御室桜研究プロジェクト」を発足しました。
 本プロジェクトのもと、住友林業は社内研究施設である筑波研究所で御室桜の生態解明と科学的知見に基づく管理技術の研究を実施。研究の末、2010年に御室桜の組織培養増殖に成功しました。2012年に境内へ植栽したクローン桜は、2014年にはじめて開花し、以降美しい花を咲かせています。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/261/52275-261-331eadb9989301e04aaf19630842c97e-900x300.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■住友林業「桜のたすき」プロジェクト
 樹齢数百年を超える名木は寿命による衰弱が進み、枯死の危険性があります。また、近年の気候変動や環境変化により、これまで以上に生育環境が厳しくなることが懸念されています。住友林業は歴史的・文化的に貴重な木々を次世代へ継承することを目的に、総本山醍醐寺「太閤しだれ桜」や福島・南相馬市天然記念物「泉の一葉マツ」など、これまで25種以上の名木・貴重木の苗木増殖を行っています。


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/261/52275-261-5d98dc097ee2e9864ea19f280bb05307-264x188.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


このたび、こうした名木・貴重木を次世代へ継承する取り組みを体系化し、その意義を知っていただくため、「桜のたすき」プロジェクトを発足しました。古くから日本人に愛され、世界でも日本を象徴する花として親しまれる「桜」。そこに「たすき」という言葉を重ね、大切なものを絶やすことなく未来へつないでいくという想いや、組織培養などの科学技術と文化的価値を結び付けるという意味を込めて命名しました。「桜のたすき」プロジェクトは、桜に関わらず、その他の名木・貴重木の後継樹育成も包括した取り組みとして推進します。
 住友林業グループはSDGs目標年でもある2030年を見据え、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を策定。長期ビジョンでは「地球環境への価値」、「人と社会への価値」、「市場経済への価値」の3つの価値を掲げています。本プロジェクトは3つの価値のうち、「人と社会への価値」をより一層高めるための取り組みの一環です。今後も本プロジェクトを通して、名木・貴重木と、木とともに育まれてきた人々の記憶や地域の文化を未来へ繋いでいきます。
 (参考) 組織培養による苗木増殖:https://sfc.jp/treecycle/value/naegi_zousyoku.html
     動画:https://youtu.be/eWgtN_r9HcA?si=msnN2Vcnx8YEfD2z

■総本山仁和寺 名勝「御室桜」観賞用デッキおよび解説パネル
 仁和寺では、「御室桜」の組織培養成功から昨年15年を迎え、来訪者の方々にその価値をより深く感じていただけるよう、文化庁の支援のもと、名勝庭園内に「御室桜」観賞用デッキを新設しました。従来は、毎年春に開催される「御室花まつり」期間中のみ仮設の観賞用デッキを開放していましたが、今回新設する観賞用デッキは常設とし、青葉や紅葉など四季を通じて移り変わる「御室桜」の様子をご覧いただけます。
 観賞用デッキには、住友林業が寄贈した京都産ヒノキ材を使用。また、デッキに設置したベンチには、住友林業の新居浜社有林で育ったヒノキを使用し、住友林業より寄贈しています。
 さらに、住友林業の「桜のたすき」プロジェクトの一貫として、デッキ内に解説パネルを設置。パネルでは「御室桜」の紹介や本プロジェクト及び組織培養技術の概要に加え、本プロジェクトオリジナルの「樹紋(じゅもん)」デザインを記しています。この「樹紋」は御室桜がもつ個性を視覚的に表現したもので、今後は他の名木・貴重木についてもそれぞれの「樹紋」を作成し、来訪者の方々にスタンプラリーのような感覚で楽しんでいただける取り組みへ展開する予定です。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/52275/261/52275-261-a2a3b3a9b90ce7231d618ff1e9cbbb64-690x250.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 仁和寺は仁和4年(888年)に創建された寺院であり、現在は真言宗御室派の総本山です。境内には五重塔や二王門など江戸時代に建立された建造物が並びます。同時期に植えられた御室桜は4月中旬に見頃を迎えますが、建物と同様、当時と同じ姿を現在に伝えています。平成6年(1994年)には世界遺産に登録されました。今後も、この文化資産を維持管理し、後世に伝える取り組みに尽力します。

 住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。この住友林業グループのバリューチェーン「ウッドサイクル」を活かし、ステークホルダーのニーズに応じて、「森」「木」「緑」に関する様々な知見をトータルコーディネートサービスとして提供しています。今後も自治体や民間企業の森林管理や生物多様性、環境保全のサポートを推進していきます。
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