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10月来日決定! 40ヵ国以上で愛読される人気の超短編作家エトガル・ケレットの最新刊『銀河の果ての落とし穴』発売&映画祭他イベント多数開催!




[画像1: https://prtimes.jp/i/12754/262/resize/d12754-262-462458-0.jpg ]


世界40カ国以上で愛読される人気の超短編作家エトガル・ケレットの最新刊『銀河の果ての落とし穴』が発売!
ウサギを父親と信じる子供、レアキャラ獲得のため戦地に赴く若者、ヒトラーのクローン……奇想とどんでん返し、笑いと悲劇が紙一重の掌篇集。イスラエルで最も名誉ある文学賞、サピール賞受賞作。

本書発売に合わせ、2019年10月11日〜22日、甲南大学 KONANプレミア・プロジェクトによりエトガル・ケレットと妻・シーラ・ゲフェン(映画監督、脚本家、女優)の来日が決定!
彼らの来日に合わせて、ふたりの作品を上映する映画祭(東京・京都・神戸)や本書刊行記念イベントをはじめ、様々なテーマでのトークイベント(東京・京都・神戸)も開催。
(詳細は「エトガル・ケレット&シーラ・ゲフェン2019来日サイト」に掲載)
http://etgar-shira-jp.mystrikingly.com/

また、10月下旬にはケレットの代表作である『クネレルのサマーキャンプ』を原作とした傑作グラフィックノベル『ピッツェリア・カミカゼ』も発売。
今後も話題が続くケレット作品にぜひご期待ください。

* * * * *

ケレットの新刊『銀河の果ての落とし穴』。約二十二篇からなる短篇集は、妻と子供に逃げられてサーカス団の人間大砲になる男の話からはじまる。サーカス団の団長から「人間大砲になるためには、孤独でみじめであればいい」と言われた男は、大砲から放たれて、空高く飛んでいく。物語というより詩のような最後の話では、人類の進化と人間の一生が重なって、ふと気がつくと一人ぼっちになっていた「ぼく」だけが残され、幕が閉じる。こんなふうにケレットは、スタート地点で読者を孤独にして放り出し、最後にもう一度ひとりぼっちにする。途中で出会うのは、飛び降り自殺をしようとしている男、ウサギになったパパ、「ピトモンGO」のレアキャラをゲットしに戦場へ向かう若者、ヒトラーのクローン、物乞い検索アプリを開発する主婦、泥臭い地上に帰りたいと望む天使……。ユーモアをエンジンにぐんぐん船を進めるような話もあれば、暴走する船の様子を淡々と語ることで一層不気味さが増すような話もある。孤独を引き受けた後に待っているのは、人生を味わい尽くすめくるめく旅だ。ケレットは本書で、そんな地図を手渡してくれる。
ーー 広岡杏子(最新刊『銀河の果ての落とし穴』訳者)

イスラエル人は、どちらかというと、ダメ元の突貫精神に富んでいるせいか強引な感じを抱かせがちですが、エトガルは真反対です。気配りいっぱいで、「空気を読んで」言いたいことも引っ込めそうな気配さえ漂わせます。繊細でサービス精神満点です。にもかかわらず、伝えたいこと、伝えるべきことは、空気みたいに相手に届きます。作品や政治エッセイやジョークやおどけた風情に乗せて。そのための工夫を怠りません。世界各国を飛びまわり、朗読会に出て経験値が増すほどに、工夫が凝らされ、趣向も卓抜になっているようです。ふざけて見せるのは照れ隠しかもしれません。テルアビブの浜辺でも、わたしが写真を撮らなくちゃ、というとすぐにふざけました。愛すべき「人たらし」です。
ーー 母袋夏生(『突然ノックの音が』『クネレルのサマー・キャンプ』訳者)

エトガル・ケレットの書くものは、人に対する愛おしさをたたえた同じ肌触りを持っている。エッセイでも創作でも、それがまったく揺らがないのは、ある意味では謎めいているとすら思える。でも、エッセイが切り取ってくる「現実」と、創作という「虚構」とを区別すること自体がそもそもまちがっていて、その二つは「人生」という名の自転車を動かす車輪のようなものなのかもしれない。
いや、ケレットには映画という大事な表現手段もあるのだから、そうなると三輪車か。いやいや、彼には短編のように五分でオチにたどりつく小話という技もあるらしいから、四輪、ということは自動車か……
でも、僕にとってのケレットは、圧倒的に自転車が似合う。「表現」という自転車にまたがってペダルを漕ぐ作家は、まわりの天気を肌で感じ、出会う人たちと言葉を交わしながら、すいすいと動いていく。からっとした晴天で汗をかいていても、突然の雨でびしょびしょになっていても、作家の顔から笑みが消えることはない。
そうして次々と目の前に現れる風景に、ケレットは輝きを与えてくれる。それを読者として目の当たりにしていると、自分も自転車にまたがって出発したいという気持ちが湧き上がってくる。そんな幸福な瞬間が、どれほどあるだろう。
ーー 藤井光(アメリカ文学研究者兼翻訳者・大学教師)

(「エトガル・ケレット&シーラ・ゲフェン2019来日サイト」より一部抜粋)


【書誌詳細】
[画像2: https://prtimes.jp/i/12754/262/resize/d12754-262-462458-0.jpg ]

『銀河の果ての落とし穴』
エトガル・ケレット 広岡杏子訳
46変形判/232ページ
ISBN:978-4-309-20780-3
発売日:2019.09.24
本体2400円(税別)
河出書房新社刊
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207803/


【目次】
前の前の回におれが大砲からブッ放されたとき
とっとと飛べ
一グラムのつぼみ
トッド
鉄クズの塊
夜に

 銀河の果ての落とし穴
レジはあした
 銀河の果ての落とし穴
GooDeed
 銀河の果ての落とし穴
クラムケーキ
 銀河の果ての落とし穴
父方はウサギちゃん
 銀河の果ての落とし穴
フリザードン
 銀河の果ての落とし穴
はしご
ホロコースト記念館
毎日が誕生日
アレルギー
かび
バンバ
タブラ・ラーサ
家へ
パイナップルクラッシュ
別れの進化
訳者あとがき

★刊行記念トークイベント
「エトガル・ケレット、大いに語る──現実の裏にあるシュールな真実」
日時:10月13日(日)15:00〜(サイン会あり、18時頃終了予定)
場所:紀伊國屋書店 新宿本店
出演:エトガル・ケレット(作家)×倉本さおり(書評家・ライター)
申し込み方法など詳細は紀伊國屋書店ホームページにて
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20190919100020.html


★10月下旬発売予定の新刊『ピッツェリア・カミカゼ』エトガル・ケレット アサフ・ハヌカ絵 母袋夏生訳(河出書房新社刊) 書誌情報はこちら→ http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207841/

【著者プロフィール】


エトガル・ケレット

[画像3: https://prtimes.jp/i/12754/262/resize/d12754-262-919317-1.jpg ]


1967年イスラエル生まれ。両親はホロコースト体験者。小説に『突然ノックの音が』『クネレルのサマーキャンプ』、エッセイ集に『あの素晴らしき七年』。映画『ジェリー・フィッシュ』でカンヌ国際映画祭新人監督賞
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