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東日本大震災10年の節目を目前に、風化し始めた記憶を呼び起こす「疑似喪失体験プログラム」で震災教育のあり方を学ぶ

1回目 2019年11月6日(水)麗澤大学 校舎「かえで」1503教室




麗澤大学(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)では2021年に東日本大震災が10年の節目を迎えるにあたり、物質的な復旧が完成しつつあり、私たちの中で風化し始めている東日本大震災記憶を改めて呼び起こすことの大切さ、そして時間が経ったからこそ向き合える心の傷を、改めて言葉にし、共有する機会が必要と考えます。そこで「グローバル・スタディーズ入門B」という授業内で教職員、学生そして一般市民の方とその思いを共有できる場を設けたいと思い、本特別講義を企画しました。
「学校教育」というと、知識を習得する場所と認識されているかと思いますが、実社会とぶつかり合って揺れ動く自分の心をどうケアしていくかを知ること(学ぶこと)もとても大切です。
本特別講義は2回に分けて実施いたします。講師には被災当事者でもあり、「疑似喪失体験プログラム」の手法を取り入れたユニークな語りべ活動を展開されている高橋匡美氏と「震災学」の提唱者でもある金菱清氏(東北学院大学教授)をお招きし、一見平凡な自分たちの日常がどれだけかけがえのないものや人々に支えられて成立しているのかを「体感」してもらうことを目的としています。
まず1回目には実際に被災し、喪失を体験した被災当事者から当時のお話を聴くことにより、すでに風化が始まっている東日本大震災を記憶することの大切さを学修します。そして2回目には1回目の疑似喪失体験プログラムをふりかえりながら、長期化する震災復興の現状と当事者たちのトラウマ体験からの回復のあり方やこれからの震災教育のあり方についてご講義いただきます。
今回は東日本大震災をきっかけに講義を進めますが、災害だけでなく、様々な環境の中で生きづらさを抱えているであろう現在の学生たちも、被災当事者の語りを傾聴することにより、生きるヒントを得ることができればと期待しています。

◆日時
1回目:11/ 6(水)14:50〜16:20 講演タイトル「震災の記憶を巡って:疑似喪失体験プログラム」
ゲストスピーカー:高橋匡美氏(被災当事者)
2回目:12/18(水)14:50〜16:20 講演タイトル「震災学の〈いま・ここ〉:霊性・記憶・教育」
ゲストスピーカー:金菱清氏(東北学院大学教養学部地域構想学科教授)
◆場所:麗澤大学かえで1503教室

【担当教員について】花田 太平(はなだ たいへい)
麗澤大学 外国語学部 助教
1981年まれ。拓殖大学外国語学部卒業。2005年よりエクセター大学大学院に留学し、英文学(ルネサンス文学)を専攻。2006年に同大学院より優等修士号、2011年に博士号を取得。専門は英文学、西洋政治思想史、批評理論。近著にSamson in Labour: Milton and Early Modern Political Theology(Reitaku University Press, 2019)。

[画像: https://prtimes.jp/i/14665/278/resize/d14665-278-890677-0.jpg ]


【麗澤大学について】
麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できる人材の育成をめざし、今では大学・高校・中学・幼稚園を開設しています。また留学生の受け入れも積極的に行っており、キャンパスには世界約30の国・地域から留学生が集まり、さまざまな言語が飛び交っています。
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