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協和、株式会社S'UIMINと共同調査 IoTデバイスが明かす睡眠時無呼吸症候群のリスク

日本人女性の睡眠実態調査 リスク有のうち4割以上が“自覚無し”

生命科学で美容と健康をサポートする株式会社協和(東京都新宿区、以下 協和)は、筑波大学発ベンチャー株式会社S'UIMIN (東京都渋谷区、以下S'UIMIN)と共同でIoT睡眠脳波計測デバイスを用いたミドルエイジ女性の睡眠研究に関する調査結果をお知らせいたします。脳波データはAI解析された自動レポートの他、睡眠専門医による診断により睡眠課題の評価判定も行いました。なお、同内容は第23回 日本抗加齢医学会総会(2023年6月9日〜11日)にて研究発表いたしました。




調査概要


[画像1: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-db3fb2639a7280b0b98b-0.png ]

 先進国で最も睡眠時間が短い※1 という日本人女性の睡眠をIoT睡眠脳波デバイス「InSomnograf(R)」で実態調査。睡眠状態を把握することで、睡眠改善指導プログラム開発に活かすことを目的とする。
なお、参加モニターは計47名(平均年齢53歳)、自宅就寝環境で任意の2晩連続で脳波計測を行う。合わせてWEB質問票によりエプワース眠気尺度(ESS)とアテネ不眠尺度(AIS)を含む、主観的な睡眠状態・生活習慣を調査した。

結果


1)本人回答型の睡眠尺度とデバイス計測診断による評価の違い
 アテネ不眠尺度(AIS) ※2では「不眠症の可能性が高い26人(55%)」と「不眠の疑いがある14人(30%)」とで合計85%が不眠の可能性があるスコアとなり、エプワース眠気尺度(ESS) ※3では、早期に専門医への診察が11名(23%)に推奨され、さらに3名(6%)には速やかに医師診察の推奨スコアとなった。
しかし、睡眠脳波計測によると、「熟眠障害」では8名(17%)のみが浅眠化の傾向があるが39名(83%)は良好な睡眠をとれていた。

2)質問票と医師評価に乖離がある事が示唆
 睡眠状態を自覚的に評価する質問票によると、睡眠の質について「少し不満である」「かなり不満である」が合計91%でした。一方で、脳波検査結果に基づく医師の評価では、睡眠状態が良好と判定された参加者が83%でした。

3)50歳以上の過半数が睡眠時無呼吸症候群の有リスク者
 脳波検査結果に基づく医師による総合評価において、早急な対応が必要とされたのは全体の4名(9%)でした。
また早急な対応が必要な程ではないにせよ、睡眠時無呼吸症候群のリスクを保有している可能性の有る方は全体の22名(47%)で、うち9名(41%)が自覚症状(いびきや睡眠時の呼吸が止まっていること指摘された経験)は無し、という結果となりました。 
 さらに、50代以上では睡眠時無呼吸症候群のリスクが50%以上とさらに高くなる傾向が見られました。


結果グラフ


1)WEB質問票による本人解釈と脳は計測結果による診断結果の差
[画像2: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-8ba61bd1ec52ebd3b492-0.png ]


[画像3: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-89ba765c204490514423-0.png ]


2)脳波検査結果に基づく医師評価1:問診表と医師診断の乖離
[画像4: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-c32b7b97e62783dba873-0.png ]


3)睡眠時無呼吸症候群 有リスク者の年代分布と自覚症状
[画像5: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-7ecbe919f3760c22dec6-0.png ]



結果を受けて


睡眠状態に関する主観的な評価と客観的な脳波解析の結果には一定の乖離がある「睡眠誤認」が示唆されました。実際、寝ている状態「睡眠の質」を個人の感覚だけで正確に把握することは難しく、IoTデータを活用することでの可視化は個人の睡眠把握に役立つことが伺えました。
協和で運営するエイジングケア※4ブランド「フラコラ」では、良い食事・睡眠・運動に関するサービスや商品開発の他、コンテンツ配信をおこなっています。今回の結果をうけ、より多くの解析データを蓄積していくことで睡眠の質改善のためのプログラムを構築し、お客様の健康増進に寄与していくことを目指してまいります。

【株式会社S'UIMIN 代表取締役社長 柳沢正史氏 コメント】
睡眠は健康寿命に影響するとても重要な時間ですが、日本においては睡眠時間を削った生活を続けていたり、気づかぬ睡眠疾患を抱えている方も多い状況です。当社の提供する「InSomnograf(R)」睡眠脳波計測サービスにて睡眠状態を精密に可視化することは、将来の疾患リスクを軽減する睡眠研究に役立てられる有効な手段の1つであると考えています。まだまだ自宅環境での睡眠脳波計測データが少ない中、今回のような閉経前後の女性層に特化した睡眠研究は貴重な取り組みの1つです。多くの方の睡眠改善に役立つ取り組みを、応援しています。

【株式会社協和 上級睡眠健康指導士 大木 都 コメント】
本調査にご協力頂いた方の中には、可視化によって睡眠行動が変わった報告がありました。例えば、睡眠に不満を感じていても実際は眠れていることをレポートで確認するだけで安心してその後の睡眠不満が解消された方、対して睡眠を気に留めていなかった方が思ったより安眠できていない評価を気づき、睡眠改善に取り組むようになった方という具合です。データとご体験者様のお声により、多くの気づきが得られました。健康寿命を延命し、美しく活発な人生を過ごすためにも睡眠の質を改善し、より健やかな日々を過ごせるようなサービス開発に活かしてまいります。

睡眠に関するコンテンツ配信中



[画像6: https://prtimes.jp/i/26320/278/resize/d26320-278-75490688b9a48087105c-0.png ]

フラコラのオウンドメディア「Cell La Vie(セラヴィ)」では睡眠の質を改善するためのノウハウを多数掲載しています。普段の生活の中に取り入れやすい情報を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

TOP: https://www.fracora.com/ageless/
睡眠特集:https://www.fracora.com/ageless/category/sleep/
柳沢教授の記事:https://www.fracora.com/ageless/specialist/masashi-yanagisawa/

※1経済協力開発機構(OECD)21年版調査「Gender Data Portal 2021」(https://www.oecd.org/gender/data/
※2アテネ不眠尺度(Athenes insomnia scale : AIS) :WHO(世界保健機構)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジ ェクト」が作成した不眠の自己評価尺度です。
※3エプワース眠気尺度(Epworth sleepiness Scale:ESS) :英国の胸部疾患学会のガイドラインにおいて眠気の評価に使用することが推奨されており、世界各国で使われている評価尺度です。
※4 年齢に応じたお手入れ

関連情報


プレスリリース:協和、筑波大学発のスタートアップ企業 株式会社S’UIMIN へ出資
https://www.kyowa-group.co.jp/wp-content/uploads/pr-20220517-01.pdf
S'UIMINの睡眠計測サービス「InSomnograf(R)」
https://www.suimin.co.jp/improvementplan


会社概要


●会社名:株式会社協和
●設立:1960年
●住所:〒160-0023東京都新宿区西新宿1-22-2新宿サンエービル9F
●代表取締役:堀内泰司
●事業内容:ビューティー&ヘルス事業
      ブランド名『フラコラ』https://www.fracora.com/
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