「人生100年時代」未知なる晩年を自らデザインしよう!
[19/05/22]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
この度、(株)ディスカヴァー・トゥエンティワン(取締役社長:干場 弓子、本社:東京都千代田区)より『DESIGN MY 100 YEARS 100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック』が発売されました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-841204-0.png ]
「人生100年時代」。昨今よく耳にするフレーズですが、最近では国や自治体の施策においても、この言葉がよく使用されるようになりました。ところで、100歳まで生きるということは、具体的にどういうことなのかご存知でしょうか?
「健康寿命」という言葉があります。これは、日常生活を制限なく過ごすことができる期間を指します。現在、平均寿命と健康寿命の差は約10歳と言われています。また、75歳以上になると「腰や肩、膝などの痛み」「耳が聞こえにくい」「物忘れ」「手足の動きが悪い」など老いの症状を訴える人が激増し、80歳後半になると3人に1人が認知症を患っているというデータがあります。
つまり「人生100年時代」とは、あなたが今の状態をそのまま維持し、自動的に100歳まで生きるという意味ではありません。それは、先人が残してくれたマニュアルが存在しない、未知の領域にほかならないのです。
本書は、そんな超高齢化社会を迎えるにあたって、高齢者の健康状態の傾向や課題を豊富なデータをもとに明らかにし、「人生100年」を自分らしく生きる方法をシュミレーションしています。
日本人は諸外国に比べ、認知症になりやすい
85〜89歳の認知症の患者率は、アメリカやヨーロッパで22%、アジア太平洋の先進国で19%、日本では32%となっています。OECD諸国で人口当たりの認知症患者が最も多い国が日本なのです。その原因は、まだはっきりとしていませんが、間違った食生活や社会参加が苦手な日本人の特性によるものではないかとみられています。
「間違った食生活」とは、老齢になると少食になり、肉類や油ものなどを避ける傾向になる点です。実は、高齢になると骨や筋肉が衰えがちになるので、本当はしっかりと食べることが重要になってきます。同様の理由で、高齢者が間食することも望ましい習慣となります。そんな栄養状態は、脳の活動にも大きな影響があるのです。
また、地域などのコミュニティに参加せず、人と接する機会も少なく、感情を表に出すのが苦手な日本人は、認知症になりやすいと思われます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-142102-2.jpg ]
今後、病院は減り続け、介護人材も不足していく
高齢者の健康に関して、直面している問題があります。いま、医療費と介護費の合計が、毎年1兆円ずつ増え続けているのです。そこで、国は支出を減らすために、病床を減らす政策をとっています。これは、入院設備のある病院が減ることを意味します。
介護人材については外国人に頼る方針となっていますが、このところアジア地域の介護人材は、先進国間で奪い合いとなっています。特に、英語圏の国との競争になると、言葉の問題などでわが国はどうしても不利な状況になっています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-725576-1.jpg ]
どのように最期を迎えたいのか
現在、日本人の8割が病院で亡くなっています。しかし、欧米諸国では病院、施設、自宅がそれぞれほぼ同じ比率になっています。また、興味深いのは日本人の31%が自宅での最期を希望しているのですが、医師、看護師、施設介護職員などに対する同様の調査によると、それぞれ約半数が希望している点です。
病院で死ぬということがよくわかっている人たちの意見だけに、延命処置の在り方や終末期の過ごし方を考えさせられます。
病院に匹敵する「在宅医療」が可能になっている
そこで、注目されているのが「在宅医療」です。イメージとしては、高齢者が住み慣れた日常生活圏に「住まい」「介護」「医療」「予防」「生活支援」が整備されていて、ときどき入院しつつ、ほぼ自宅で過ごせるという生活です。
近年、在宅医療は急速に進歩しており、利用者は約70万人と5年間で60%も増えています。その理由としては、24時間365日の電話対応と緊急往診が可能なところが増えており、高齢者の死因のトップである肺炎も自宅での治療が可能になるなど、療養の体制も病院に匹敵するレベルとなっているためです。
在宅医療が100年時代を支える
高齢者のQOL(Quality of Life)は、入院によって悪化するというデータがあります。つまり、入院することで身体機能、嚥下機能、認知機能が衰え、病気は回復しても元の生活に戻れないというケースが多くみられるのです。生活能力にダメージを与えることを考えると、高齢者の入院は慎重になるべきと言われています。
その逆に自宅に戻った高齢者が、元気になったという例はたくさんあります。どうしても制約が多くなる病院より、それなりの環境が整えられた自宅の方が、自立的な生活を過ごせるのです。医療費の面でみても、自宅療養は入院の場合の3分の1のコストで済みます。
また、高齢者であっても働くことや、社会参加することは、生きがいにつながります。オランダでは認知症高齢者が働ける農場があります。イギリスでは認知症の人がSNSなどを利用して社会参加、社会貢献する動きがあります。わが国でもこのような仕組みができることが望まれます。
大切なのは「どう生きたいのか」を自分自身で決めること。そこから人生のデザインが始まります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-718801-3.jpg ]
【本書の項目】
CHAPTER 1 超高齢社会を迎えた日本で起こること
CHAPTER 2 「幸せな老後」と「不幸せな老後」を分けるもの
CHAPTER 3 カラダとアタマの健康が「幸せな老後」をもたらす
CHAPTER 4 「幸せな老後」は社会とのかかわりがもたらす
CHAPTER 5 限界を迎える日本の医療・介護制度
CHAPTER 6 「地域包括ケアシステム」という新しい流れ
CHAPTER 7 「在宅医療」ができること
CHAPTER 8 「在宅医療」の担い手が足りない
CHAPTER 9 ケアと環境で認知症は変わる
CHAPTER 10 介護になっても「自立」は可能
CHAPTER 11 高齢者住宅には課題が多い
CHAPTER 12 高齢者住宅はどうあるべきか
CHAPTER 13 認知症にやさしい街をつくる
CHAPTER 14 高齢者を支援する技術とその課題
CHAPTER 15 高齢者が消費者・生産者・発信者として活躍
CHAPTER 16 自分の人生は自分で決めよう
【著者プロフィール】
大石 佳能子(おおいし かのこ)
株式会社メディヴァ代表取締役社長。起業家、コンサルタント。大阪出身。幼少期を海外で過ごす。大阪大学法学部卒、ハーバード大学経営学修士、マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナーを経て、(株)メディヴァ、(医)プラタナスを設立し、新たな事業・サービス開発とコンサルティングに従事。資生堂、参天製薬、江崎グリコ等の非常勤取締役。厚生労働省、経済産業省等の審議会委員を歴任。大阪大学経営協議会委員。ハーバード・ビジネススクール(アジア)アドバイザー。
【書籍情報】
タイトル:『DESIGN MY 100 YEARS 100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック』
本体価格:2500円(税抜)
発売日: 2019/1/31
判型:B5判・ソフトカバー/295ページ
ISBN:978-4799324189
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
【本書のご購入はコチラ】
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4799324187
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/15785719
セブンネット:https://7net.omni7.jp/detail/1106960678
[画像1: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-841204-0.png ]
「人生100年時代」。昨今よく耳にするフレーズですが、最近では国や自治体の施策においても、この言葉がよく使用されるようになりました。ところで、100歳まで生きるということは、具体的にどういうことなのかご存知でしょうか?
「健康寿命」という言葉があります。これは、日常生活を制限なく過ごすことができる期間を指します。現在、平均寿命と健康寿命の差は約10歳と言われています。また、75歳以上になると「腰や肩、膝などの痛み」「耳が聞こえにくい」「物忘れ」「手足の動きが悪い」など老いの症状を訴える人が激増し、80歳後半になると3人に1人が認知症を患っているというデータがあります。
つまり「人生100年時代」とは、あなたが今の状態をそのまま維持し、自動的に100歳まで生きるという意味ではありません。それは、先人が残してくれたマニュアルが存在しない、未知の領域にほかならないのです。
本書は、そんな超高齢化社会を迎えるにあたって、高齢者の健康状態の傾向や課題を豊富なデータをもとに明らかにし、「人生100年」を自分らしく生きる方法をシュミレーションしています。
日本人は諸外国に比べ、認知症になりやすい
85〜89歳の認知症の患者率は、アメリカやヨーロッパで22%、アジア太平洋の先進国で19%、日本では32%となっています。OECD諸国で人口当たりの認知症患者が最も多い国が日本なのです。その原因は、まだはっきりとしていませんが、間違った食生活や社会参加が苦手な日本人の特性によるものではないかとみられています。
「間違った食生活」とは、老齢になると少食になり、肉類や油ものなどを避ける傾向になる点です。実は、高齢になると骨や筋肉が衰えがちになるので、本当はしっかりと食べることが重要になってきます。同様の理由で、高齢者が間食することも望ましい習慣となります。そんな栄養状態は、脳の活動にも大きな影響があるのです。
また、地域などのコミュニティに参加せず、人と接する機会も少なく、感情を表に出すのが苦手な日本人は、認知症になりやすいと思われます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-142102-2.jpg ]
今後、病院は減り続け、介護人材も不足していく
高齢者の健康に関して、直面している問題があります。いま、医療費と介護費の合計が、毎年1兆円ずつ増え続けているのです。そこで、国は支出を減らすために、病床を減らす政策をとっています。これは、入院設備のある病院が減ることを意味します。
介護人材については外国人に頼る方針となっていますが、このところアジア地域の介護人材は、先進国間で奪い合いとなっています。特に、英語圏の国との競争になると、言葉の問題などでわが国はどうしても不利な状況になっています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-725576-1.jpg ]
どのように最期を迎えたいのか
現在、日本人の8割が病院で亡くなっています。しかし、欧米諸国では病院、施設、自宅がそれぞれほぼ同じ比率になっています。また、興味深いのは日本人の31%が自宅での最期を希望しているのですが、医師、看護師、施設介護職員などに対する同様の調査によると、それぞれ約半数が希望している点です。
病院で死ぬということがよくわかっている人たちの意見だけに、延命処置の在り方や終末期の過ごし方を考えさせられます。
病院に匹敵する「在宅医療」が可能になっている
そこで、注目されているのが「在宅医療」です。イメージとしては、高齢者が住み慣れた日常生活圏に「住まい」「介護」「医療」「予防」「生活支援」が整備されていて、ときどき入院しつつ、ほぼ自宅で過ごせるという生活です。
近年、在宅医療は急速に進歩しており、利用者は約70万人と5年間で60%も増えています。その理由としては、24時間365日の電話対応と緊急往診が可能なところが増えており、高齢者の死因のトップである肺炎も自宅での治療が可能になるなど、療養の体制も病院に匹敵するレベルとなっているためです。
在宅医療が100年時代を支える
高齢者のQOL(Quality of Life)は、入院によって悪化するというデータがあります。つまり、入院することで身体機能、嚥下機能、認知機能が衰え、病気は回復しても元の生活に戻れないというケースが多くみられるのです。生活能力にダメージを与えることを考えると、高齢者の入院は慎重になるべきと言われています。
その逆に自宅に戻った高齢者が、元気になったという例はたくさんあります。どうしても制約が多くなる病院より、それなりの環境が整えられた自宅の方が、自立的な生活を過ごせるのです。医療費の面でみても、自宅療養は入院の場合の3分の1のコストで済みます。
また、高齢者であっても働くことや、社会参加することは、生きがいにつながります。オランダでは認知症高齢者が働ける農場があります。イギリスでは認知症の人がSNSなどを利用して社会参加、社会貢献する動きがあります。わが国でもこのような仕組みができることが望まれます。
大切なのは「どう生きたいのか」を自分自身で決めること。そこから人生のデザインが始まります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/18193/282/resize/d18193-282-718801-3.jpg ]
【本書の項目】
CHAPTER 1 超高齢社会を迎えた日本で起こること
CHAPTER 2 「幸せな老後」と「不幸せな老後」を分けるもの
CHAPTER 3 カラダとアタマの健康が「幸せな老後」をもたらす
CHAPTER 4 「幸せな老後」は社会とのかかわりがもたらす
CHAPTER 5 限界を迎える日本の医療・介護制度
CHAPTER 6 「地域包括ケアシステム」という新しい流れ
CHAPTER 7 「在宅医療」ができること
CHAPTER 8 「在宅医療」の担い手が足りない
CHAPTER 9 ケアと環境で認知症は変わる
CHAPTER 10 介護になっても「自立」は可能
CHAPTER 11 高齢者住宅には課題が多い
CHAPTER 12 高齢者住宅はどうあるべきか
CHAPTER 13 認知症にやさしい街をつくる
CHAPTER 14 高齢者を支援する技術とその課題
CHAPTER 15 高齢者が消費者・生産者・発信者として活躍
CHAPTER 16 自分の人生は自分で決めよう
【著者プロフィール】
大石 佳能子(おおいし かのこ)
株式会社メディヴァ代表取締役社長。起業家、コンサルタント。大阪出身。幼少期を海外で過ごす。大阪大学法学部卒、ハーバード大学経営学修士、マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナーを経て、(株)メディヴァ、(医)プラタナスを設立し、新たな事業・サービス開発とコンサルティングに従事。資生堂、参天製薬、江崎グリコ等の非常勤取締役。厚生労働省、経済産業省等の審議会委員を歴任。大阪大学経営協議会委員。ハーバード・ビジネススクール(アジア)アドバイザー。
【書籍情報】
タイトル:『DESIGN MY 100 YEARS 100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック』
本体価格:2500円(税抜)
発売日: 2019/1/31
判型:B5判・ソフトカバー/295ページ
ISBN:978-4799324189
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
【本書のご購入はコチラ】
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4799324187
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/15785719
セブンネット:https://7net.omni7.jp/detail/1106960678