「ベトナム版離乳実践ガイド」の作成を正式に開始
[24/09/28]
提供元:PRTIMES
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ベトナム国立栄養研究所によるガイド作成の支援に関する契約を締結
アサヒグループ食品株式会社(本社 東京、社長 川原浩)は、ベトナム国立栄養研究所と「ベトナム版離乳実践ガイド」作成の支援に関する契約を9月28日に締結します。9 月28日にベトナム・ハノイで開催する「The First 1,000 days※におけるベトナム乳幼児向け離乳食実践の改善に関する日越合同シンポジウム」で署名式を行います。
アサヒグループ食品では、2023年7月から「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業」として、ベトナムの産官学と連携し「ベトナム国The First 1,000 days※の母子保健改善ビジネス化実証事業」に取り組んでいます。ベトナムでの離乳食の実態や、日本のベビーフードについての受容性などの実証調査を実施しており、そこから得られた課題や知見も踏まえ、ベトナム保健省が正式に「ベトナム版離乳実践ガイド」を作成し、ベトナムと日本の産官学が連携して普及を進める計画です。
「ベトナム版離乳実践ガイド」においては、日本の「授乳・離乳の支援ガイド」を参考に、WHOやUNICEF(国連児童基金)のガイドラインに準拠した離乳食の進め方や養育者支援の考え方についてまとめる方針で、2025年中の完成を目指します。完成後は、保健医療従事者の研修を実施したうえで、各地域のヘルスセンター等で養育者に離乳食の支援をすることでベトナム国内での普及を図る予定です。
また、2024年4月からテスト販売していた和光堂ブランドのベビーフードの販路を広げ、10月から正式に輸出販売を開始します。
※WHOでは、受胎してから出産までの約270日と、子どもが生まれてから2歳になるまでの730日を合わせた1,000日間の栄養や環境は将来の健康に大きく影響するため重要な期間としています。
■ベトナムでの離乳食の実態調査について
2024年7月、ベトナム最大の民間ワクチンセンターであるベトナムワクチンJSC(VNVC)に併設する栄養相談センター(Nutrihome)において、ホーチミン在住の生後5か月から18か月の健康な乳幼児を持つ養育者100名を対象に、日本の「授乳・離乳の支援ガイド」に従った離乳の進め方に関するリーフレットとベビーフードを使用し、医師や栄養士が養育者に対して、離乳食指導を実施しました。指導後、医師・栄養士と養育者に対して、日本式離乳食指導の評価についてアンケート調査とインタビューを実施しました。
この中で、離乳の進行(回数や調理形態)には個人差が大きいこと、養育者が離乳の進め方について多くの悩みを持っていることが確認されました。今回使用したリーフレットは、適切な離乳の進め方を知るうえで、養育者および医師・栄養士双方にとって、納得度が高く、有用であることが示されました。また、ベビーフードは適切な調理形態を具体的に示すうえで有用であると評価されました。
アサヒグループ食品とVNVC、Nutrihomeは、今後も適切な離乳食の啓発と、ベビーフードの販売において協力をすることを合意し、本シンポジウム時に署名式を行います。
■日本のベビーフードについての受容性などの実証実験について
2024年4月から7月の期間、日本で販売している和光堂ブランドのベビーフードを日系スーパーマーケット「イオンベトナム」5店舗とECサイト、ベビー用品専門店などに限定し、合計23アイテムをテスト販売しました。
また、ハノイ・ホーチミン在住の生後7か月〜23か月の乳幼児とその養育者600名を対象に、ベビーフードのホームユーステストを実施しました。ホームユーステストでは、97%以上の完食度、満足度が確認され、味や食材の豊富さ、具材の固さ・大きさ、利便性の項目で高い評価を得ました。また、適切な価格についても調査を行いました。今後、テスト販売での結果を踏まえ、ベトナムにおいて販売チャネルを拡大し、2024年10月から正式に発売をします。
【シンポジウム概要】
■名称:The First 1,000 daysにおけるベトナム乳幼児向け離乳食実践の改善に関する日越合同シンポジウム
■日時:2024年9月28日(土) 8:30〜14:30
■会場:Hotel du parc Hanoi
■講演内容:
演者/所属/タイトル
・TS. Nguyen Duy Son/ベトナム国立栄養研究所/ベトナムの乳幼児の栄養と食事の現状
・Dr.Pham Do Uyen/Nutrihome/ベトナムにおける日本式離乳指導の実践について
・石井克明 増田幸子/アサヒグループ食品/ベトナムにおける離乳食の実態と日本式ベビーフードの受容性について
・Phuong Huynh MD M.Sc, PhD/ベトナム国立栄養研究所/ベトナムにおける離乳実践ガイドの作成・普及計画について
・堤ちはる/相模女子大学/日本の「授乳・離乳の支援ガイド」における離乳食の進め方および養育者支援の考え方について
2回目となるシンポジウムは、「ベトナム版離乳実践ガイド」の作成に向けて、関係者の理解をより深めることを目的に実施します。ベトナム側は、ベトナム保健省、ベトナム小児科学会、ベトナム栄養学会、ベトナム国立栄養研究所などから小児・産婦人科の専門家に加え、ベビーフード小売関係者、日本側は、在ベトナム日本国大使館、独立行政法人国際協力機構(JICA)、イオンベトナム、アサヒグループ食品などの関係者、合計で約120名が参加予定です。
「ベトナム国The First 1,000 daysの母子保健改善ビジネ化実証事業」では、ベトナムの保健医療従事者、養育者に対して適切な食事・栄養の知識を普及することで、妊産婦の健康改善、乳幼児の健全な成長に貢献すると共に、将来的に適切なベビーフード製品を展開することで、ベトナムでの事業成長を目指しています。
アサヒグループ食品株式会社(本社 東京、社長 川原浩)は、ベトナム国立栄養研究所と「ベトナム版離乳実践ガイド」作成の支援に関する契約を9月28日に締結します。9 月28日にベトナム・ハノイで開催する「The First 1,000 days※におけるベトナム乳幼児向け離乳食実践の改善に関する日越合同シンポジウム」で署名式を行います。
アサヒグループ食品では、2023年7月から「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業」として、ベトナムの産官学と連携し「ベトナム国The First 1,000 days※の母子保健改善ビジネス化実証事業」に取り組んでいます。ベトナムでの離乳食の実態や、日本のベビーフードについての受容性などの実証調査を実施しており、そこから得られた課題や知見も踏まえ、ベトナム保健省が正式に「ベトナム版離乳実践ガイド」を作成し、ベトナムと日本の産官学が連携して普及を進める計画です。
「ベトナム版離乳実践ガイド」においては、日本の「授乳・離乳の支援ガイド」を参考に、WHOやUNICEF(国連児童基金)のガイドラインに準拠した離乳食の進め方や養育者支援の考え方についてまとめる方針で、2025年中の完成を目指します。完成後は、保健医療従事者の研修を実施したうえで、各地域のヘルスセンター等で養育者に離乳食の支援をすることでベトナム国内での普及を図る予定です。
また、2024年4月からテスト販売していた和光堂ブランドのベビーフードの販路を広げ、10月から正式に輸出販売を開始します。
※WHOでは、受胎してから出産までの約270日と、子どもが生まれてから2歳になるまでの730日を合わせた1,000日間の栄養や環境は将来の健康に大きく影響するため重要な期間としています。
■ベトナムでの離乳食の実態調査について
2024年7月、ベトナム最大の民間ワクチンセンターであるベトナムワクチンJSC(VNVC)に併設する栄養相談センター(Nutrihome)において、ホーチミン在住の生後5か月から18か月の健康な乳幼児を持つ養育者100名を対象に、日本の「授乳・離乳の支援ガイド」に従った離乳の進め方に関するリーフレットとベビーフードを使用し、医師や栄養士が養育者に対して、離乳食指導を実施しました。指導後、医師・栄養士と養育者に対して、日本式離乳食指導の評価についてアンケート調査とインタビューを実施しました。
この中で、離乳の進行(回数や調理形態)には個人差が大きいこと、養育者が離乳の進め方について多くの悩みを持っていることが確認されました。今回使用したリーフレットは、適切な離乳の進め方を知るうえで、養育者および医師・栄養士双方にとって、納得度が高く、有用であることが示されました。また、ベビーフードは適切な調理形態を具体的に示すうえで有用であると評価されました。
アサヒグループ食品とVNVC、Nutrihomeは、今後も適切な離乳食の啓発と、ベビーフードの販売において協力をすることを合意し、本シンポジウム時に署名式を行います。
■日本のベビーフードについての受容性などの実証実験について
2024年4月から7月の期間、日本で販売している和光堂ブランドのベビーフードを日系スーパーマーケット「イオンベトナム」5店舗とECサイト、ベビー用品専門店などに限定し、合計23アイテムをテスト販売しました。
また、ハノイ・ホーチミン在住の生後7か月〜23か月の乳幼児とその養育者600名を対象に、ベビーフードのホームユーステストを実施しました。ホームユーステストでは、97%以上の完食度、満足度が確認され、味や食材の豊富さ、具材の固さ・大きさ、利便性の項目で高い評価を得ました。また、適切な価格についても調査を行いました。今後、テスト販売での結果を踏まえ、ベトナムにおいて販売チャネルを拡大し、2024年10月から正式に発売をします。
【シンポジウム概要】
■名称:The First 1,000 daysにおけるベトナム乳幼児向け離乳食実践の改善に関する日越合同シンポジウム
■日時:2024年9月28日(土) 8:30〜14:30
■会場:Hotel du parc Hanoi
■講演内容:
演者/所属/タイトル
・TS. Nguyen Duy Son/ベトナム国立栄養研究所/ベトナムの乳幼児の栄養と食事の現状
・Dr.Pham Do Uyen/Nutrihome/ベトナムにおける日本式離乳指導の実践について
・石井克明 増田幸子/アサヒグループ食品/ベトナムにおける離乳食の実態と日本式ベビーフードの受容性について
・Phuong Huynh MD M.Sc, PhD/ベトナム国立栄養研究所/ベトナムにおける離乳実践ガイドの作成・普及計画について
・堤ちはる/相模女子大学/日本の「授乳・離乳の支援ガイド」における離乳食の進め方および養育者支援の考え方について
2回目となるシンポジウムは、「ベトナム版離乳実践ガイド」の作成に向けて、関係者の理解をより深めることを目的に実施します。ベトナム側は、ベトナム保健省、ベトナム小児科学会、ベトナム栄養学会、ベトナム国立栄養研究所などから小児・産婦人科の専門家に加え、ベビーフード小売関係者、日本側は、在ベトナム日本国大使館、独立行政法人国際協力機構(JICA)、イオンベトナム、アサヒグループ食品などの関係者、合計で約120名が参加予定です。
「ベトナム国The First 1,000 daysの母子保健改善ビジネ化実証事業」では、ベトナムの保健医療従事者、養育者に対して適切な食事・栄養の知識を普及することで、妊産婦の健康改善、乳幼児の健全な成長に貢献すると共に、将来的に適切なベビーフード製品を展開することで、ベトナムでの事業成長を目指しています。