がん治療医の約2/3が、副作用軽減に漢方薬処方経験あり。今後、漢方薬の処方「増える」40.3%〜QLife「がん治療における漢方薬の処方動向」医師調査を発表〜
[13/11/01]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
月600万人が利用する日本最大級の病院検索サイト、医薬品検索サイト、医療情報サイトを運営する総合医療メディア会社の株式会社 QLife(キューライフ/本社:東京都千代田区、代表取締役:山内善行)は、がん治療医(年間20例以上のがん治療を行っている医師)を対象に、「がん治療における漢方薬の処方動向」に関する調査を実施。159人から回答を得た。
調査結果によると、がん治療の現場において漢方薬を処方したことのある医師は約3分の2に上り、しかもうち半数が処方する漢方薬の種類が3年前に比べて増加していると回答した。さらに、「今後、処方において漢方薬が占める割合は増加する」と考える医師が多く、「減る」と考える医師はほとんどいないことが分かった。その背景には、漢方薬の効果が科学的・医学的に解明され、エビデンスに基づいた医薬品であることの認知が広まったことが大きいようだ。また患者から漢方薬について質問されることも3年前に比べて増加傾向にある。しかしながら、今後の処方増加には「エビデンス不足」が障害となるとしている医師も少なくないため、漢方薬のさらなるエビデンス情報の蓄積が求められる。
【調査結果概要】
1)約2/3のがん治療医が、がん治療において漢方薬を処方したことがある。
うち半数が「3年前と比べて処方する漢方薬の数が増加」している。
「手足のしびれ」「吐気・嘔吐」「食欲不振」「倦怠感・疲れ」の副作用軽減を目的に
処方されるケースが多く、「牛車腎気丸」「補中益気湯」「六君子湯」が主に処方されている。
2)約1/4のがん治療医が、患者から漢方薬の処方について質問された経験がある。
3)4割のがん治療医が、漢方薬が処方に占める割合が「増える」と考えている。
主な理由は「西洋薬のみの治療で限界を感じる」「エビデンス情報が増えている」。
【調査実施概要】
▼調査主体 株式会社QLife(キューライフ)
▼実施概要
(1) 調査対象:年間20症例以上のがん治療をしている医師
(2) 有効回収数:159人
(3) 調査方法:インターネット調査
(4) 調査時期:2013/10/21 〜2013/10/23
◆調査レポートの詳細は、http://www.qlife.co.jp/news/131101qlife_reserch.pdfよりダウンロードできるほか、
漢方についての医学的・科学的情報を提供する『QLife漢方』(http://www.qlife-kampo.jp/)でも
後日、解説記事を掲載予定。