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「中小企業社員300人に聞いた“ウチの社長”調査」結果の第二弾を発表

社員の3人に1人が社長に「ハラスメント」を感じていることが明らかに!社長が真摯に話を聞いてくれる環境の有無が、社員の「仕事満足度」に大きく影響




人事評価制度の構築・運用・クラウド化で “人と組織の成長” を支援する株式会社あしたのチーム(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:赤羽博行、以下「あしたのチーム」)は、国内中小企業の組織課題や実態の把握を目的に、“社長”にフォーカス。「中小企業社員300人に聞いた“ウチの社長”調査」を実施しました。
前回は社員が考える社長への評価や不満を中心に結果を発表しましたが、第二弾となる今回は社長とのコミュニケーションに着目しました。その結果、社長のもとで働く社員の3人に1人となる35.7%が「ハラスメント」を感じていることが明らかに。また、社長の言動や社長とのコミュニケーションは、「仕事の満足度」にも大きく影響していることがわかりました。これらについて、これまで多くの中小企業の組織づくりを見てきた当社CEO赤羽博行より解説させていただきましたので、ご参照ください。
◆第一弾結果はこちら(https://www.ashita-team.com/news/20240404-2/

調査トピックス


●社長とのコミュニケーション方法、「立ち話など気軽な会話」46.0%、「一緒にランチをする」28.3%、「1on1ミーテイング」20.3%。社長の年代でコミュニケーション方法の回答割合に大きな差が。

●3人に1人となる35.7%が社長にハラスメントを感じることが「ある」と回答。40代以下の社長では46.8%に大きく上昇。トップは「パワハラ」で57.0%

●社長の言動や社長とのコミュニケーションが、社員の「仕事満足度」にも影響する?
社長に真摯に話を聞いてもらえる環境が「ある」は、「仕事に満足」層で88.3%に対し、「仕事に不満足」層では42.0%。「仕事に不満足」の半数近くが社長のハラスメントを感じている実態も。
[画像1: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-007a774af1518195233f-11.jpg ]


調査概要


1.調査方法:インターネット調査
2.調査対象:全国の中小企業で働く20代〜40代の社員300人(性年代均等割付)
※社員数10名以上300名未満の会社に1年以上お勤めで社長と月1回以上直接話すことがある方
3.調査実施日:2024年3月8日(金)〜9日(土)
※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。

<基本プロフィール> 10名以上300名未満の中小企業の社長


[画像2: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-416105737bba7e8fb79d-1.png ]


調査回答者である全国の中小企業で働く20代〜40代社員の、自社の社長のプロフィールは上グラフの通りです。社長就任の経緯は「親族から会社を継承した」が35.3%で最多、「会社の創業者」30.7%、「社員や役員として入社後、社長に就任した」20.0%。年代は、40代以下の社長が合計41.3%、50代以上が合計58.0%。本調査レポートでは社長の年齢別「20〜40代」「50代以上」の比較もしています。

社長とのコミュニケーション方法、「立ち話など気軽な会話」46.0%、「一緒にランチをする」28.3%、
「1on1ミーテイング」20.3%。社長の年代でコミュニケーションに大きな差が。


社長と現在とっているコミュニケーション方法について聞いたところ、全体では「立ち話など気軽な会話」46.0%、「一緒にランチをする」28.3%、「1on1ミーティング」20.3%の順となりました。SNSや社内チャットなどでも約1割が直接のコミュニケーションをとっているのは、社長と距離が近い中小企業ならではでしょうか。

[画像3: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-ba1c8c59a5a52ab1cebe-13.jpg ]

さらに社長の年代でみてみると、「立ち話などの気軽な会話」は50代以上の社長の場合は55.2%に対し20〜40代では33.1%と回答割合に大きな差が見られました。20〜40代社長では「一緒にランチをする」35.5%、「1on1ミーティング」25.8%といった、じっくりと会話の時間をとるようなコミュニケーションがより多くとられていることがわかります。

3人に1人となる35.7%が社長にハラスメントを感じることが「ある」と回答。
40代以下の社長では46.8%に大きく上昇。ハラスメントのトップは「パワハラ」で57.0%


コンプライアンスの強化とともに昨今話題となることも多いさまざまなハラスメント。社長にハラスメントを感じることがあるかを聞いてみると、3人に1人となる35.7%がハラスメントを感じていることが明らかになりました。

これを社長の年代別でみると、20〜40代の社長では46.8%とハラスメントを感じることが「ある」の割合は大きく上昇しています。前の設問で20〜40代の社長はランチや1on1ミーティングなどでコミュニケーションを密にとっている様子がうかがえましたが、会話量が多くなるぶん、社員にハラスメントを感じさせる言動をしないよう注意が必要そうです。
[画像4: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-007a774af1518195233f-11.jpg ]


また、ハラスメントを感じることがあるという人に絞ってその内容を答えてもらったところ、「パワハラ(パワー・ハラスメント)」が57.0%でダントツとなりました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-b26a2922660c182a5d65-12.jpg ]


社長の言動や社員とのコミュニケーションが社員の「仕事満足度」にも影響する?社長が真摯に話を聞いてくれる環境が「ある」は、「仕事に満足」層で88.3%に対し「仕事に不満足」層では42.0%


社員の「仕事の満足度」と社長の言動やコミュニケーションとの相関関係をみてみました。「お勤めの会社での仕事に満足しているか」の回答結果は、「満足している」14.0%、「やや満足している」40.0%、「あまり満足していない」30.0%、「満足していない」16.0%となりました。「満足」・「やや満足」をあわせた54.0%を「仕事に満足」層、「あまり満足していない」・「満足していない」をあわせた46.0%を「仕事に不満足」層とします。
[画像6: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-d2f074a93e7d329762ca-15.jpg ]


社長に意見や提案をする場合、社長が真摯に話を聞いてくれる環境があると思うかを聞いたところ、仕事満足度で大きな差が出ました。「仕事に満足」の88.3%が、社長が真摯に話を聞いてくれる環境があると思う(「そう思う」「ややそう思う」の計)と回答したのに対し、「仕事に不満足」では半数以下の42.0%となり、社長が社員の声を傾聴しているかどうかが、社員の仕事満足度に影響を与えることがわかりました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-19b1ff43ea6b7515555c-14.jpg ]


<仕事満足度別比較>


「社長にハラスメントを感じることがあるか」について、「ある」と回答したのは、「仕事に満足」層では27.2%、「仕事に不満足」層では45.7%にのぼりました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-f553905bf585fce608fc-16.jpg ]


社長とのコミュニケーション方法の設問では「仕事に満足」層は「立ち話など気軽な会話」で16.7ポイント、「一緒にランチをする」で12.3ポイント、「仕事に不満足」層に比べて回答割合が高くなっています。ほとんどすべての項目で「仕事に満足」層は「仕事に不満足」層に比べて回答割合が多くなっており、さまざまな方法で社長とのコミュニケーションをとっていることがわかります。反対に、社長と社員のコミュニケーションが不十分であったり、その質がよくないと、社員の仕事満足度が下がる傾向にあるともいえるのではないでしょうか。
[画像9: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-aa469aab6e4bde8003e0-17.jpg ]


あしたのチームCEO赤羽博行 『中小企業は狭いコミュニティ。社長発信で社員が輝く動機付けを』


「社長のハラスメント」については本調査の回答者が20〜40代の会社員ということで、社会人として過ごしてきた時代の感じ方の違いから社長の年齢が高い方がハラスメントを感じることが多いと予想しておりましたが、社員と年齢が近い20〜40代の社長に対して半数近くがハラスメントを感じているのは少々驚きました。しかし全体で「3人に1人以上が社長からのハラスメントを感じている」ということは多くの組織を見てきた中では納得の結果でした。社長自身にとっては、ヒヤリとする事実かもしれませんが…。

中小企業は狭いコミュニティなので、組織風土や文化の形成に社長の影響が強く反映される傾向があります。さらに現代はSNSでの経験などから社長よりも社員の方が“社会的言動のリテラシー”が高い可能性も大いにあり、社長はより思慮深く社員とコミュニケーションをとる必要があるでしょう。今回、社長のコミュニケーションの仕方によって社員がハラスメントと感じたり、それが仕事の満足度にまで影響したり、という調査結果が出ました。実は「仕事満足度」に関しては、日本は世界145カ国のうち最低ランクです(2023年米調査企業ギャラップ調べ)。「仕事に対する満足度」の高い層のコミュニケーション方法の調査結果から、「立ち話など気軽な会話」ができる風通しの良さや何でも話せる心理的安全性が求められていることもうかがえます。

一方、「仕事に対する満足度」と近しい指標として、社員の「エンゲージメント(主体的に貢献したいと思う意欲)」があげられますが、「エンゲージメント」は風通しの良さや心理的安全性といった衛生要因だけでは上がらないことも分かっています。

エンゲージメントを高めるためには、適度な難易度の目標を設定して挑戦すること、それによって達成感を高めること、定期的な面談(1on1)によって上司から承認やフィードバックをもらうこと、昇進や昇格の機会があることなどの「動機付け要因」が必要になります。それらの動機付け要因は、人事評価制度として目標管理制度を導入し、定期的に上司と部下が面談する機会をつくることで高めることができます。

最近では「ゆるブラック企業」と言われる、“居心地は良いが成長できないぬるま湯環境”も問題視されています。
ハラスメントを意識してコミュニケーションに気を付けすぎては、別の課題も生まれてきます。本質的な人事課題の解決のために人事制度の見直しも不可欠ではないでしょうか。

株式会社あしたのチーム 代表取締役社長CEO 赤羽 博行


[画像10: https://prtimes.jp/i/25661/299/resize/d25661-299-901bf25dbd9586f984f2-8.png ]

大学卒業後、オービックビジネスコンサルタントを経て創業から間もないベンチャーコンサルティングファームでディレクターに就任。完全年功序列の大手企業・完全実力主義のベンチャー企業、双方での経験を活かし、2009年 設立直後のあしたのチームへ社外取締役として参画。
2020年11月より代表取締役社長 CEOに就任。数多くのコンサルティング現場で感じた「大半のビジネスマンが頑張りを正当に評価されず、本来の力を発揮できていない」という現実を変えるため、『人事評価制度を通じた日本の働き方改革と生産性向上』に全てを捧げ奮闘中。

引用・転載時のクレジット表記のお願い


※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「あしたのチームが実施した調査結果によると…」

会社概要


会社名 株式会社あしたのチーム
代表取締役 代表取締役社長CEO 赤羽 博行
本社所在地 〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1
事業内容 ・人事評価制度の構築・運用「あしたのチーム(R)」
     ・人事評価クラウド「あしたのクラウド(R) HR」
     ・1on1コーチング「あしたのコーチ(TM)」
     ・パフォーマンスマネジメントプラットフォーム「Cateras(TM)」
資本金 1 億円(資本準備金含む)
設立 2008年9月25日
HP https://www.ashita-team.com
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