豪州コバースーパーベーズン地域 さらに浅部で高品位銅鉱化帯を捕捉
[17/09/21]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州において、ピール・マイニング社(本社:オーストラリア・パース)と共同で実施しているコバースーパーベーズン地域のボーリング調査の結果、掘進長286m - 313m(掘進区間長27m間:地表下約300m)で、銅5.3%を含む優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。
2014年から開始した本プロジェクトは、土壌地化学探査、物理探査(空中磁気探査、地上重力探査、地上電磁探査、IP探査)により、順次、探鉱有望地を抽出し、ボーリング調査を実施してきました。この結果、WLDD001孔(掘進区間長2.82m、銅21.8%、銀45g/t等)、WLRCDD015孔(掘進区間長4.90m、銅4.3%、銀13g/t等)で高品位銅鉱化帯に着鉱したことを契機に、その深部延長を評価するために実施したWLRCDD043孔(掘進区間長17m、銅4.59%、銀8g/t等)でも優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。(2016年2月および2017年4月ニュースリリース)
今回、それら優勢な銅鉱化帯の浅部延長を評価するために実施した、WLRC026孔(掘進区間長27m、銅5.3%、銀23g/t等)、WLRC052(掘進区間長31m、銅3.19%、銀11g/t等)、およびWLRC053(掘進区間長24m、銅0.85%、銀8g/t等)で、再び優勢な銅鉱化帯(地表下約200〜300mと推定)を捕捉しました。
ボーリングコアの主な分析結果は以下のとおりです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-334255-3.jpg ]
これらの探鉱成果から、当該地域における優勢な銅鉱化帯は、鉛直方向に良い連続性を示し、コバースーパーベーズン地域のエンデバー鉱山、CAS鉱山、およびマリブル鉱床に見られる鉱化スタイルと類似していることが明らかとなりました。現在、今回捕捉した優勢な銅鉱化帯の周辺部においても探鉱ボーリングを実施しています。引き続き、当地域における探鉱を進め、銅をはじめとした多金属鉱化作用の全体像を明らかにしていく予定です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-906994-4.jpg ]
■ 共同探鉱プロジェクトの概要
1)探鉱地域
コバースーパーベーズン(Cobar Superbasin)地域はニューサウスウェールズ州の州都シドニーの北西約600 kmに位置する。16の探査鉱区からなり、それらの総面積は約3,000 平方kmである。
コバースーパーベーズンでは、堆積岩中に構造に規制されて胚胎するCSA鉱山(スイス・グレンコア社操業)やマリブル鉱床(現在、ピール・マイニング社とCBHリソーシズ社により共同探鉱中)等の銅・金・コバルト等を含有する多金属鉱床のほか、エンデバー鉱山(CBHリソーシズ社操業)に代表される大規模な鉛・亜鉛鉱床など、多数の金属鉱床の存在が知られている。本地域においては、過去の探鉱により、土壌中の銅、鉛、亜鉛、金等の地化学異常、物理探査異常が捕捉されているほか、一部の地区ではボーリングにより銅・亜鉛・コバルト等の鉱化作用が捕捉されており、地質ポテンシャルの高い地域と評価される。
[画像3: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-814147-2.jpg ]
2)契約概要
JOGMECは3年間で400万豪ドルの探鉱費用を負担することにより、本プロジェクトの40%の権益を取得するオプション権を取得することができる(2016年8月に取得済み)。また、その後2年間で300万豪ドルの探鉱費用を負担することを選択した場合、さらに10%(合計50%)の権益を取得するオプション権を取得することができる。
3)探鉱内容
既往探鉱およびこれまでの共同探鉱により、構造に規制される多金属鉱床の賦存可能性を示す探鉱結果が得られている。今後、物理探査およびボーリング調査等を実施することにより、既知鉱化帯の広がりを確認するとともに、新たな鉱床の発見を目指す。
(参考)
■ ピール・マイニング社(Peel Mining Limited)概要
西オーストラリア州・パースにオフィスを置くジュニア探鉱会社で、豪州証券取引所に上場している。コバースーパーベーズン地域近傍のマリブル鉱床は、2011年に同社が発見したものであり、現在、同鉱床が位置する鉱区の権益50%を有している。
■ 過去のニュースリリース
オーストラリアで亜鉛・銅・コバルト等の共同探鉱契約を締結(2014年10月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000141.html?mid=pr_170921
オーストラリアで高品位銅鉱化帯を捕捉(2016年2月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000091.html?mid=pr_170921
オーストラリアで高品位銅鉱化帯の深部延長を捕捉(2017年4月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000261.html?mid=pr_170921
■ 用語説明
コア:
掘削中のボーリング孔において地下の地層から採取される円柱状の岩石サンプル。通常、コア掘りにより採取される。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000311.html?mid=pr_170921
2014年から開始した本プロジェクトは、土壌地化学探査、物理探査(空中磁気探査、地上重力探査、地上電磁探査、IP探査)により、順次、探鉱有望地を抽出し、ボーリング調査を実施してきました。この結果、WLDD001孔(掘進区間長2.82m、銅21.8%、銀45g/t等)、WLRCDD015孔(掘進区間長4.90m、銅4.3%、銀13g/t等)で高品位銅鉱化帯に着鉱したことを契機に、その深部延長を評価するために実施したWLRCDD043孔(掘進区間長17m、銅4.59%、銀8g/t等)でも優勢な銅鉱化帯を捕捉しました。(2016年2月および2017年4月ニュースリリース)
今回、それら優勢な銅鉱化帯の浅部延長を評価するために実施した、WLRC026孔(掘進区間長27m、銅5.3%、銀23g/t等)、WLRC052(掘進区間長31m、銅3.19%、銀11g/t等)、およびWLRC053(掘進区間長24m、銅0.85%、銀8g/t等)で、再び優勢な銅鉱化帯(地表下約200〜300mと推定)を捕捉しました。
ボーリングコアの主な分析結果は以下のとおりです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-334255-3.jpg ]
これらの探鉱成果から、当該地域における優勢な銅鉱化帯は、鉛直方向に良い連続性を示し、コバースーパーベーズン地域のエンデバー鉱山、CAS鉱山、およびマリブル鉱床に見られる鉱化スタイルと類似していることが明らかとなりました。現在、今回捕捉した優勢な銅鉱化帯の周辺部においても探鉱ボーリングを実施しています。引き続き、当地域における探鉱を進め、銅をはじめとした多金属鉱化作用の全体像を明らかにしていく予定です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-906994-4.jpg ]
■ 共同探鉱プロジェクトの概要
1)探鉱地域
コバースーパーベーズン(Cobar Superbasin)地域はニューサウスウェールズ州の州都シドニーの北西約600 kmに位置する。16の探査鉱区からなり、それらの総面積は約3,000 平方kmである。
コバースーパーベーズンでは、堆積岩中に構造に規制されて胚胎するCSA鉱山(スイス・グレンコア社操業)やマリブル鉱床(現在、ピール・マイニング社とCBHリソーシズ社により共同探鉱中)等の銅・金・コバルト等を含有する多金属鉱床のほか、エンデバー鉱山(CBHリソーシズ社操業)に代表される大規模な鉛・亜鉛鉱床など、多数の金属鉱床の存在が知られている。本地域においては、過去の探鉱により、土壌中の銅、鉛、亜鉛、金等の地化学異常、物理探査異常が捕捉されているほか、一部の地区ではボーリングにより銅・亜鉛・コバルト等の鉱化作用が捕捉されており、地質ポテンシャルの高い地域と評価される。
[画像3: https://prtimes.jp/i/12624/306/resize/d12624-306-814147-2.jpg ]
2)契約概要
JOGMECは3年間で400万豪ドルの探鉱費用を負担することにより、本プロジェクトの40%の権益を取得するオプション権を取得することができる(2016年8月に取得済み)。また、その後2年間で300万豪ドルの探鉱費用を負担することを選択した場合、さらに10%(合計50%)の権益を取得するオプション権を取得することができる。
3)探鉱内容
既往探鉱およびこれまでの共同探鉱により、構造に規制される多金属鉱床の賦存可能性を示す探鉱結果が得られている。今後、物理探査およびボーリング調査等を実施することにより、既知鉱化帯の広がりを確認するとともに、新たな鉱床の発見を目指す。
(参考)
■ ピール・マイニング社(Peel Mining Limited)概要
西オーストラリア州・パースにオフィスを置くジュニア探鉱会社で、豪州証券取引所に上場している。コバースーパーベーズン地域近傍のマリブル鉱床は、2011年に同社が発見したものであり、現在、同鉱床が位置する鉱区の権益50%を有している。
■ 過去のニュースリリース
オーストラリアで亜鉛・銅・コバルト等の共同探鉱契約を締結(2014年10月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000141.html?mid=pr_170921
オーストラリアで高品位銅鉱化帯を捕捉(2016年2月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000091.html?mid=pr_170921
オーストラリアで高品位銅鉱化帯の深部延長を捕捉(2017年4月)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000261.html?mid=pr_170921
■ 用語説明
コア:
掘削中のボーリング孔において地下の地層から採取される円柱状の岩石サンプル。通常、コア掘りにより採取される。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000311.html?mid=pr_170921