IBMとVodafone、量子コンピューティング技術と耐量子暗号の研究のため提携
[22/11/17]
提供元:PRTIMES
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通信分野で量子技術が活用される時代に向け、VodafoneはIBMと提携
[画像: https://prtimes.jp/i/46783/307/resize/d46783-307-263ab8319cff1c0b0aa2-0.jpg ]
[米国ニューヨーク、2022年11月9日 (現地時間)発]
IBMは本日、IBM Quantum Summit 2022( https://www.ibm.com/quantum/summit )で、Vodafone Group(以下、Vodafone)がIBMと耐量子サイバーセキュリティーで提携し、IBM Quantum Network( https://www.ibm.com/quantum/network )にも参加することを発表しました。これにより、VodafoneはIBMの高度な量子コンピューティング・システムにクラウド経由でアクセスできるようになり、業界最高レベルの量子専門知識も活用できるようになります。Vodafoneは、IBMとの本提携により、通信分野における潜在的な量子技術の活用方法を検証し、その進展を支援します。
今回の提携の一環として、Vodafoneは通信業者のさまざまな活用事例に対応できる量子コンピューティングを研究します。また、IBMが主導する反復型プロトタイピングによって社員の量子技術に関するスキルを向上させるとともに、量子コンピューティングの専門家を積極的に採用して、社内で持つ専門能力を構築していきます。
Vodafoneは今回の取り組みを通して、同社の多様なネットワーク・インフラストラクチャーとシステム全体にIBM Quantum Safe( https://www.ibm.com/quantum/quantum-safe )の暗号化技術を適用する方法を研究します。量子コンピューターは将来的に、公開鍵暗号方式などの今日の標準的なセキュリティーに対し脅威をもたらす恐れがあります。現時点で量子安全暗号プロトコルは存在しており、将来的に実現する可能性がある量子コンピューターの暗号解読から古典的なデータやシステムを守る機能を提供しているだけではありません。米国国立標準技術研究所(NIST)は2024年までに標準化するプロトコルの一部として、4つのアルゴリズム(そのうちの3つはIBMが開発に協力)を選出したことを発表( https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/nist-quantum-safe-protocols/ )しました。Vodafoneによるこれらのプロトコルの調査を通じ、IBM Quantum Safeは、通信分野におけるリスクを把握して備えるにあたって初の取り組みとなります。
VodafoneのR&Dグループ責任者のルーク・イベットソン(Luke Ibbetson)氏は次のように述べています。「IBMと提携することで、卓越したネットワーク最適化を実現する可能性を秘めた量子技術を利用できるようになりました。これは既存のコンピューター単独では決して達成できないイノベーションであり、エネルギーの節約、コストの削減、より多くの場所で優れた接続をお客様に提供することを可能にします。耐量子暗号に投資することで、量子コンピューティングの利点を追求し、当社のインフラストラクチャーとお客様のデータは、常に保護されているという安心感も得られます」
IBM Quantum Adoption and Business Developmentの統括責任者であるスコット・クラウダ―(Scott Crowder)は次のように述べています。「通信業界のリーディング・カンパニーであるVodafoneは、事業への量子コンピューティングの適用を模索し、長期間にわたるデータとシステムの保護のために耐量子暗号化プロトコルを適用することで、業界にとっての好例を示しています。私たちはVodafoneと協力して、同社が通信業者、ベンダー、規制当局、オープン・ソース・コミュニティーのエコシステム全体にサービスを提供する中で、量子テクノロジーの採用と耐量子テクノロジーへの移行を同時に支援できることを嬉しく思います」
IBMとVodafoneは、最近設立が発表( https://newsroom.ibm.com/2022-09-29-GSMA,-IBM-and-Vodafone-Establish-Post-Quantum-Telco-Network-Taskforce )されたGSMA Post-Quantum Telco Network Taskforceの初期メンバーでもあります。この組織の目的は、高度な量子コンピューティングの未来における通信の保護を強化するためのポリシー、規制、および事業者の業務プロセスの定義を支援することです。
Vodafoneは、200以上のメンバー(Fortune 500 の企業、スタートアップ企業、学術機関、研究所で構成)が参画するグローバル・コミュニティーであるIBM Quantum Networkに加わりました。IBM Quantum Networkの参画組織は、量子コンピューティングの発展と実用化を研究しています。こうした取り組みは、ビジネスや科学に関連する計算を、古典的な計算のみと比べてコスト効率高く正確に行うことができるという、将来的な量子優位性への道筋を示すために策定されています。
詳しくは、https://www.ibm.com/quantum/quantum-safeを参照ください。
IBMの将来の方向性および指針に関する声明は、予告なく変更または撤回される場合があります。これらは目標および目的を提示するものにすぎません。
IBMについて
IBMは、世界をリードするハイブリッドクラウドとAI、およびコンサルティング・サービスを提供しています。 世界175カ国以上のお客様の、データからの洞察の活用、ビジネス・プロセス効率化、コスト削減、そして業界における競争力向上を支援しています。 金融サービス、通信、ヘルスケアなどの重要な社会インフラ領域における3,800に近しい政府機関や企業が、IBMのハイブリッドクラウド・プラットフォームとRed Hat OpenShiftによって、迅速に、効率良く、かつセキュアにデジタル変革を推進しています。 IBMは、AI、量子コンピューティング、業界別のクラウド・ソリューションおよびビジネス・サービスなどの画期的なイノベーションを通じて、オープンで柔軟な選択肢をお客様に提供します。 これらはすべて、信頼性、透明性、責任、包括性、ならびにサービスに対するIBMのコミットメントに裏付けられています。 詳細は、 https://www.ibm.com/quantum をご覧ください。
Vodafoneについて
詳しくは、www.vodafone.com にアクセスするか、Twitter(@VodafoneGroup)をフォローするか、LinkedIn( www.linkedin.com/company/vodafone )にてお問い合わせください。
IBM、IBM ロゴ、ibm.comは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Red HatおよびOpenShiftは米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。
当報道資料は、2022年11月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2022-11-09-IBM-and-Vodafone-Join-Forces-in-Exploration-of-Quantum-Computing-Technology-and-Quantum-Safe-Cryptography
当ニュースリリースは、以下の当社ホームページに掲載しています:
https://jp.newsroom.ibm.com/2022-11-17-IBM-and-Vodafone-Join-Forces-in-Exploration-of-Quantum-Computing-Technology-and-Quantum-Safe-Cryptography
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[米国ニューヨーク、2022年11月9日 (現地時間)発]
IBMは本日、IBM Quantum Summit 2022( https://www.ibm.com/quantum/summit )で、Vodafone Group(以下、Vodafone)がIBMと耐量子サイバーセキュリティーで提携し、IBM Quantum Network( https://www.ibm.com/quantum/network )にも参加することを発表しました。これにより、VodafoneはIBMの高度な量子コンピューティング・システムにクラウド経由でアクセスできるようになり、業界最高レベルの量子専門知識も活用できるようになります。Vodafoneは、IBMとの本提携により、通信分野における潜在的な量子技術の活用方法を検証し、その進展を支援します。
今回の提携の一環として、Vodafoneは通信業者のさまざまな活用事例に対応できる量子コンピューティングを研究します。また、IBMが主導する反復型プロトタイピングによって社員の量子技術に関するスキルを向上させるとともに、量子コンピューティングの専門家を積極的に採用して、社内で持つ専門能力を構築していきます。
Vodafoneは今回の取り組みを通して、同社の多様なネットワーク・インフラストラクチャーとシステム全体にIBM Quantum Safe( https://www.ibm.com/quantum/quantum-safe )の暗号化技術を適用する方法を研究します。量子コンピューターは将来的に、公開鍵暗号方式などの今日の標準的なセキュリティーに対し脅威をもたらす恐れがあります。現時点で量子安全暗号プロトコルは存在しており、将来的に実現する可能性がある量子コンピューターの暗号解読から古典的なデータやシステムを守る機能を提供しているだけではありません。米国国立標準技術研究所(NIST)は2024年までに標準化するプロトコルの一部として、4つのアルゴリズム(そのうちの3つはIBMが開発に協力)を選出したことを発表( https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/nist-quantum-safe-protocols/ )しました。Vodafoneによるこれらのプロトコルの調査を通じ、IBM Quantum Safeは、通信分野におけるリスクを把握して備えるにあたって初の取り組みとなります。
VodafoneのR&Dグループ責任者のルーク・イベットソン(Luke Ibbetson)氏は次のように述べています。「IBMと提携することで、卓越したネットワーク最適化を実現する可能性を秘めた量子技術を利用できるようになりました。これは既存のコンピューター単独では決して達成できないイノベーションであり、エネルギーの節約、コストの削減、より多くの場所で優れた接続をお客様に提供することを可能にします。耐量子暗号に投資することで、量子コンピューティングの利点を追求し、当社のインフラストラクチャーとお客様のデータは、常に保護されているという安心感も得られます」
IBM Quantum Adoption and Business Developmentの統括責任者であるスコット・クラウダ―(Scott Crowder)は次のように述べています。「通信業界のリーディング・カンパニーであるVodafoneは、事業への量子コンピューティングの適用を模索し、長期間にわたるデータとシステムの保護のために耐量子暗号化プロトコルを適用することで、業界にとっての好例を示しています。私たちはVodafoneと協力して、同社が通信業者、ベンダー、規制当局、オープン・ソース・コミュニティーのエコシステム全体にサービスを提供する中で、量子テクノロジーの採用と耐量子テクノロジーへの移行を同時に支援できることを嬉しく思います」
IBMとVodafoneは、最近設立が発表( https://newsroom.ibm.com/2022-09-29-GSMA,-IBM-and-Vodafone-Establish-Post-Quantum-Telco-Network-Taskforce )されたGSMA Post-Quantum Telco Network Taskforceの初期メンバーでもあります。この組織の目的は、高度な量子コンピューティングの未来における通信の保護を強化するためのポリシー、規制、および事業者の業務プロセスの定義を支援することです。
Vodafoneは、200以上のメンバー(Fortune 500 の企業、スタートアップ企業、学術機関、研究所で構成)が参画するグローバル・コミュニティーであるIBM Quantum Networkに加わりました。IBM Quantum Networkの参画組織は、量子コンピューティングの発展と実用化を研究しています。こうした取り組みは、ビジネスや科学に関連する計算を、古典的な計算のみと比べてコスト効率高く正確に行うことができるという、将来的な量子優位性への道筋を示すために策定されています。
詳しくは、https://www.ibm.com/quantum/quantum-safeを参照ください。
IBMの将来の方向性および指針に関する声明は、予告なく変更または撤回される場合があります。これらは目標および目的を提示するものにすぎません。
IBMについて
IBMは、世界をリードするハイブリッドクラウドとAI、およびコンサルティング・サービスを提供しています。 世界175カ国以上のお客様の、データからの洞察の活用、ビジネス・プロセス効率化、コスト削減、そして業界における競争力向上を支援しています。 金融サービス、通信、ヘルスケアなどの重要な社会インフラ領域における3,800に近しい政府機関や企業が、IBMのハイブリッドクラウド・プラットフォームとRed Hat OpenShiftによって、迅速に、効率良く、かつセキュアにデジタル変革を推進しています。 IBMは、AI、量子コンピューティング、業界別のクラウド・ソリューションおよびビジネス・サービスなどの画期的なイノベーションを通じて、オープンで柔軟な選択肢をお客様に提供します。 これらはすべて、信頼性、透明性、責任、包括性、ならびにサービスに対するIBMのコミットメントに裏付けられています。 詳細は、 https://www.ibm.com/quantum をご覧ください。
Vodafoneについて
詳しくは、www.vodafone.com にアクセスするか、Twitter(@VodafoneGroup)をフォローするか、LinkedIn( www.linkedin.com/company/vodafone )にてお問い合わせください。
IBM、IBM ロゴ、ibm.comは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Red HatおよびOpenShiftは米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。
当報道資料は、2022年11月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。原文は下記URLを参照ください。
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