ダッソー・システムズ、新型コロナウィルス対策用のオープンコミュニティを通じて仏の病院を支援流体シミュレーションを活用し、隔離エリアを策定
[20/06/19]
提供元:PRTIMES
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ダッソー・システムズは、3Dバーチャルモデルとシミュレーション技術、およびクラウド・プラットフォームを活用して、フランス北東部マランジュ=シルヴァンジュで新型コロナウィルス感染症 (COVID-19) 患者の受け入れにあたるサン・フランソワ病院の感染リスク低減を支援しています。マランジュ=シルヴァンジュは、フランスでCOVID-19の影響が大きかった地域の一つです。
COVID-19感染拡大防止への支援として、ダッソー・システムズはオープンなオンライン・コミュニティをいち早く開設し、各国・地域が抱える課題の解決に取り組んできました。サン・フランソワ病院でのプロジェクトは、このコミュニティを通して取り組んだ最新の事例となります。
同病院では、COVID-19感染症患者の受け入れ体制を構築すべく、特定の階を隔離エリアとして、エリア内のウィルス拡散リスク軽減が課題となっていました。ダッソー・システムズのコミュニティのメンバーは、病棟の平面図をベースに3Dのバーチャルモデルを作成し、コンピュータ上で隔離エリアの間仕切り案や壁の組み換え案を確認できるようにしました。また3DのバーチャルモデルとSIMULIAの数値流体力学シミュレーションを組み合わせることで、病棟内における空気の流れ場のあらゆるケースをシミュレーションしました。その結果、病院関係者は、病棟の通路とウィルス拡散の関係性を把握し、隔離エリア内のレイアウトを最適化することができました。
コミュニティのメンバーは、患者の行動、咳の影響、フロアの換気/空調システムについて複数の仮説を立て、窓やドアからの空気の漏れも検討材料に含めて、詳細な分析を行いました。換気を減らした場合だけでなく、窓を開けた場合のシミュレーションも計画的に行うことでさまざまな選択肢を検討し、新鮮な空気が気流やウィルス分子の濃度にどのように影響するのかを確認しました。エンジニア、医療関係者、病院技術者などプロジェクトに関わるメンバーは全てクラウド版3DEXPERIENCEプラットフォームを使用し、報告やフィードバック、シミュレーション結果の共有などを行いました。
航空・宇宙産業や自動車業界で広く使用されているSIMULIAは、フェイスシールドの開発プロジェクトにも導入されており、3DEXPERIENCE Lab OPEN COVID-19コミュニティにおいて重要なソリューションとして活用されています。ダッソー・システムズの3DEXPERIENCE Lab OPEN COVID-19は、COVID-19のパンデミックの深刻な問題を早急に解決するために、クラウド版3DEXPERIENCEプラットフォーム上でさまざまな知見を持つプロジェクトメンバーをつなぐ最新のプロジェクトです。ラボの取り組みから生まれたプロジェクトの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://go.3ds.com/opencovid19
(以上)
3DEXPERIENCE、Compassアイコン、3DSロゴ、CATIA、BIOVIA、GEOVIA、SOLIDWORKS、3DVIA、ENOVIA、EXALEAD、NETVIBES、MEDIDATA、CENTRIC PLM、3DEXCITE、SIMULIA、DELMIA およびIFWEは、アメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズ (ヴェルサイユ商業登記所に登記番号B 322 306 440 で登録された、フランスにおける欧州会社) またはその子会社の登録商標または商標です。