アジア市場におけるウェルスマネジメントの成功に向けたアクセンチュア最新調査
[22/07/29]
提供元:PRTIMES
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市場のボラティリティの高まりに直面する中で、アジア地域の投資家はデジタル資産やESG投資に高い関心を示し、効果的なアドバイザリーサービスを提供するアドバイザーを求めていることが明らかに
【シンガポール発:2022年5月31日】
アクセンチュア(NYSE: ACN)の最新調査によると、ウェルスマネジメントファームは競争が激化するアジア市場で事業機会のさらなる拡大を目指しています。投資家は自身を担当するアドバイザーからより効果的なアドバイザリーサービスが提供されることを望んでいることが分かりました。
アクセンチュアの最新レポート「The Future of Asia Wealth Management Series(アジア市場におけるウェルスマネジメントの未来シリーズ)( https://www.accenture.com/jp-ja/insights/capital-markets/wealth-management-future-asia ):The future is calling(未来からの提唱)」は、アジア市場の投資家約3,200名、およびウェルスマネジメントファームのアドバイザー550名以上の2グループを対象とした調査と、ウェルスマネジメントファームの経営幹部に実施したインタビューの結果に基づいて作成されています。
本レポートでは、「投資の最終決定は自身で行い、ウェルスマネジメントファームは取引の実行のために利用したい」というセルフ投資型の投資を好む投資家(33%)よりも、「ウェルスマネジメントファームのアドバイザリーサービスを利用し、アドバイスに基づいて投資判断を行いたい」と考えている投資家の方が多い(40%)ことが分かりました。より多くのアドバイスを希望する投資家のニーズを満たすことができれば、投資家が資金を移すことに繋がります。今後、効果的なアドバイザリーサービスを提供する企業が、投資家から選ばれ、資金が集中し、広範な資産運用を任される機会が増えていくと考えられます。
調査によると、アジアのほとんどの投資家が複数のウェルスマネジメントファームを利用しています。一方で、投資家が資産管理を任せる資産規模の割合はメインのウェルスマネジメントファーム(60%)と第2位のウェルスマネジメントファーム(29%)とで2倍以上の差があることが分かりました。また、複数の企業に資産管理を依頼している投資家の41%が、「2022年中に、資産管理を依頼する企業数を減らす、または1社に絞る可能性がある」と回答しています。
さらに、投資家の91%が、2021年の取引において「ウェルスマネジメントファームは期待どおり、または期待以上の成果をもたらした」と回答しているにもかかわらず、「メインのウェルスマネジメントファームのアドバイザーに満足している」と回答した投資家は半数以下(46%)でした。本レポートは、市場変動が激しく、ウェルスマネジメントファームが投資家にリターンを提供することがより難しくなっている現在、ウェルスマネジメントファームが効果的なサービスを提供して投資家の幅広いニーズにいち早く応え、投資家の満足度を高めることの重要性を示しています。調査では、アドバイザーへの満足度の高い投資家は満足度の低い投資家に比べ、平均6%の資産を多く運用依頼していることが分かっています。
アクセンチュアの成長市場でウェルスマネジメント事業を統括するデヴィッド・ウィルソン(David Wilson)は、次のように述べています。「ウェルスマネジメントファームがアジア市場で成長機会を掴むためには、より高度で利用しやすいアドバイザリーサービスを提供できるかが鍵となります。アジア市場の投資家は、セルフ投資ではなく有効なアドバイスを必要としており、ウェルスマネジメントファームのアドバイザーとともに投資判断を行いたいと考えています。ウェルスマネジメントファームが未来の競争力を確立するためには、真に統合されたアドバイザリーサービスの提供が急務となるでしょう。顧客の目標を起点とした包括的なサービスで、デジタルファーストでありながらもアドバイザーと統合されたアドバイザリーサービスです」
[画像: https://prtimes.jp/i/19290/356/resize/d19290-356-21d973932d66b10d234e-0.jpg ]
ウェルスマネジメントファームの経営幹部は、2025年までにアジア市場で堅固なシェアを確立したいと考えている
ウェルスマネジメントファームの経営幹部は、将来の事業成長について野心的で、2025年までにアジア市場での運用資産は約2倍、収益は約60%増加すると予想しています。アジア市場の投資家は平均で資産の32%をリテール預金口座や現物資産で保有していることからも、ウェルスマネジメントファームがさらなる資産運用を任される可能性は極めて高いと考えられます。
本レポートでは、ウェルスマネジメントファームがアジア市場で事業成長を実現するための重要なポイントを特定しています。
• 投資家はデジタル資産の運用を希望しているが、ウェルスマネジメントファームはサポートを躊躇している
アジア地域の投資家52%が暗号資産、トークン化された資産、暗号資産投資ファンドなどのデジタル資産を保有しており、21%が「2022年末までにデジタル投資を始める予定がある」と回答しています。デジタル資産は投資家のポートフォリオの7%と、外貨、コモディティ、収集品などよりも多くの割合を占めており、アジア地域では5番目に大きい資産分野です。その一方で、ウェルスマネジメントファームの67%が「今のところデジタル資産を提供する予定はない」と回答しています。
• ESG投資の機は熟している
アジア地域の投資家の70%が、「2022年にESG(環境・社会・ガバナンス)関連の商品や資産に投資した」または「投資する予定である」と回答しています。ウェルスマネジメントファームがこの需要に応えるためには、自社のアドバイザーにより多くのコンテンツ、インサイト、データを提供することが重要であり、アドバイザーの64%は、それらの情報が顧客のために役立つと考えています。投資家のESG投資に関連したウェルスマネジメントファームに対する懸念事項においても、「ESG投資におけるパラメータの複雑さ(41%)」「提供されるデータや情報の不足(40%)」「ESG投資商品の選択肢の少なさ(38%)」が指摘されています。
• 投資家が望むアドバイザリーサービスを、多くのウェルスマネジメントファームが提供できていない
アドバイザリーサービスにおいて、ほとんどのウェルスマネジメントファームがまだ応えることができていない投資家の真のニーズが存在しています。
(1) アドバイザーの選定プロセスで、投資家により多くの情報を提供してほしい
(2) オープンバンキングを活用し、ウェルスマネジメントファームと第三者機関がデータ連携できるようにしてほしい
(3) 投資家のライフステージの変化に合わせて発展するような資産運用の提案を受けたい
(4) データ分析に基づく投資アイデアの自動提案など、よりパーソナライズされたアドバイスを受けたい
• デジタルプラットフォームの活用はアドバイザーの生産性向上につながる
アドバイザーは、管理業務、取引状況の確認、顧客以外との会議など、直接収益を生まない活動に就業時間の半分を費やしています。また、主要業務ごとに異なるアプリケーションを使用しなくてはならない状況にもあります。アドバイザーの78%が、複数のアプリケーションが1つに統合されたワンストップ・プラットフォームを使用することで業務効率が向上すると感じており、統合的なプラットフォームの導入は、アドバイザーの生産性を3年間で3〜7倍向上させる可能性が示されています。
アクセンチュアにおいて成長市場のキャピタル・マーケッツ事業を統括するニコール・ボダック(Nicole Bodack)は、 次のように述べています。「投資家は、市場のボラティリティ、長寿化、オンラインで得られる膨大な投資情報などに対応できる新しい商品と最適なアドバイザリーサービスを求めています。ウェルスマネジメントファームが顧客体験を再構築してデジタル資産やESG投資などの主要分野で差別化を図るためには、顧客と良好な関係性を構築するとともに、投資家とアドバイザーに有用なインサイトをもたらすスマートで自動化されたシステムによる、バランスに優れたアドバイザリーサービスを提供していくことが重要になります」
レポートに関する詳細は、こちらをご覧ください: https://www.accenture.com/jp-ja/insights/capital-markets/wealth-management-future-asia
調査方法
本レポートはアジア地域の8つの市場(日本、中国、香港、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ)において、1社以上のウェルスマネジメントファームと取引があり、10万〜500万米ドルの投資可能資産を保有している投資家約3,200名、およびプライベートバンク、リテールバンク、保険子会社および独立系ウェルスマネジメントファームに在籍するアドバイザー550名の2グループを対象に、それぞれ2021年12月と2022年1月に実施した調査と、2022年初頭にウェルスマネジメントファームおよびプライベートバンクの経営幹部21名に対して行ったインタビューの結果に基づいて作成しています。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは、デジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナル サービス企業です。40を超える業界の比類のなき知見、経験と専門スキルを組み合わせ、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズサービス、アクセンチュア ソングの領域で、世界最大の先端テクノロジーセンターとインテリジェントオペレーションセンターのネットワークを活用して提供しています。アクセンチュアは71万人の社員が、世界120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。アクセンチュアは、変化がもたらす力を受け入れ、お客様、社員、株主、パートナー企業や社会へのさらなる価値を創出します。
アクセンチュアの詳細は http://www.accenture.com/us-en を、
アクセンチュア株式会社の詳細は http://www.accenture.com/jp をご覧ください。
【シンガポール発:2022年5月31日】
アクセンチュア(NYSE: ACN)の最新調査によると、ウェルスマネジメントファームは競争が激化するアジア市場で事業機会のさらなる拡大を目指しています。投資家は自身を担当するアドバイザーからより効果的なアドバイザリーサービスが提供されることを望んでいることが分かりました。
アクセンチュアの最新レポート「The Future of Asia Wealth Management Series(アジア市場におけるウェルスマネジメントの未来シリーズ)( https://www.accenture.com/jp-ja/insights/capital-markets/wealth-management-future-asia ):The future is calling(未来からの提唱)」は、アジア市場の投資家約3,200名、およびウェルスマネジメントファームのアドバイザー550名以上の2グループを対象とした調査と、ウェルスマネジメントファームの経営幹部に実施したインタビューの結果に基づいて作成されています。
本レポートでは、「投資の最終決定は自身で行い、ウェルスマネジメントファームは取引の実行のために利用したい」というセルフ投資型の投資を好む投資家(33%)よりも、「ウェルスマネジメントファームのアドバイザリーサービスを利用し、アドバイスに基づいて投資判断を行いたい」と考えている投資家の方が多い(40%)ことが分かりました。より多くのアドバイスを希望する投資家のニーズを満たすことができれば、投資家が資金を移すことに繋がります。今後、効果的なアドバイザリーサービスを提供する企業が、投資家から選ばれ、資金が集中し、広範な資産運用を任される機会が増えていくと考えられます。
調査によると、アジアのほとんどの投資家が複数のウェルスマネジメントファームを利用しています。一方で、投資家が資産管理を任せる資産規模の割合はメインのウェルスマネジメントファーム(60%)と第2位のウェルスマネジメントファーム(29%)とで2倍以上の差があることが分かりました。また、複数の企業に資産管理を依頼している投資家の41%が、「2022年中に、資産管理を依頼する企業数を減らす、または1社に絞る可能性がある」と回答しています。
さらに、投資家の91%が、2021年の取引において「ウェルスマネジメントファームは期待どおり、または期待以上の成果をもたらした」と回答しているにもかかわらず、「メインのウェルスマネジメントファームのアドバイザーに満足している」と回答した投資家は半数以下(46%)でした。本レポートは、市場変動が激しく、ウェルスマネジメントファームが投資家にリターンを提供することがより難しくなっている現在、ウェルスマネジメントファームが効果的なサービスを提供して投資家の幅広いニーズにいち早く応え、投資家の満足度を高めることの重要性を示しています。調査では、アドバイザーへの満足度の高い投資家は満足度の低い投資家に比べ、平均6%の資産を多く運用依頼していることが分かっています。
アクセンチュアの成長市場でウェルスマネジメント事業を統括するデヴィッド・ウィルソン(David Wilson)は、次のように述べています。「ウェルスマネジメントファームがアジア市場で成長機会を掴むためには、より高度で利用しやすいアドバイザリーサービスを提供できるかが鍵となります。アジア市場の投資家は、セルフ投資ではなく有効なアドバイスを必要としており、ウェルスマネジメントファームのアドバイザーとともに投資判断を行いたいと考えています。ウェルスマネジメントファームが未来の競争力を確立するためには、真に統合されたアドバイザリーサービスの提供が急務となるでしょう。顧客の目標を起点とした包括的なサービスで、デジタルファーストでありながらもアドバイザーと統合されたアドバイザリーサービスです」
[画像: https://prtimes.jp/i/19290/356/resize/d19290-356-21d973932d66b10d234e-0.jpg ]
ウェルスマネジメントファームの経営幹部は、2025年までにアジア市場で堅固なシェアを確立したいと考えている
ウェルスマネジメントファームの経営幹部は、将来の事業成長について野心的で、2025年までにアジア市場での運用資産は約2倍、収益は約60%増加すると予想しています。アジア市場の投資家は平均で資産の32%をリテール預金口座や現物資産で保有していることからも、ウェルスマネジメントファームがさらなる資産運用を任される可能性は極めて高いと考えられます。
本レポートでは、ウェルスマネジメントファームがアジア市場で事業成長を実現するための重要なポイントを特定しています。
• 投資家はデジタル資産の運用を希望しているが、ウェルスマネジメントファームはサポートを躊躇している
アジア地域の投資家52%が暗号資産、トークン化された資産、暗号資産投資ファンドなどのデジタル資産を保有しており、21%が「2022年末までにデジタル投資を始める予定がある」と回答しています。デジタル資産は投資家のポートフォリオの7%と、外貨、コモディティ、収集品などよりも多くの割合を占めており、アジア地域では5番目に大きい資産分野です。その一方で、ウェルスマネジメントファームの67%が「今のところデジタル資産を提供する予定はない」と回答しています。
• ESG投資の機は熟している
アジア地域の投資家の70%が、「2022年にESG(環境・社会・ガバナンス)関連の商品や資産に投資した」または「投資する予定である」と回答しています。ウェルスマネジメントファームがこの需要に応えるためには、自社のアドバイザーにより多くのコンテンツ、インサイト、データを提供することが重要であり、アドバイザーの64%は、それらの情報が顧客のために役立つと考えています。投資家のESG投資に関連したウェルスマネジメントファームに対する懸念事項においても、「ESG投資におけるパラメータの複雑さ(41%)」「提供されるデータや情報の不足(40%)」「ESG投資商品の選択肢の少なさ(38%)」が指摘されています。
• 投資家が望むアドバイザリーサービスを、多くのウェルスマネジメントファームが提供できていない
アドバイザリーサービスにおいて、ほとんどのウェルスマネジメントファームがまだ応えることができていない投資家の真のニーズが存在しています。
(1) アドバイザーの選定プロセスで、投資家により多くの情報を提供してほしい
(2) オープンバンキングを活用し、ウェルスマネジメントファームと第三者機関がデータ連携できるようにしてほしい
(3) 投資家のライフステージの変化に合わせて発展するような資産運用の提案を受けたい
(4) データ分析に基づく投資アイデアの自動提案など、よりパーソナライズされたアドバイスを受けたい
• デジタルプラットフォームの活用はアドバイザーの生産性向上につながる
アドバイザーは、管理業務、取引状況の確認、顧客以外との会議など、直接収益を生まない活動に就業時間の半分を費やしています。また、主要業務ごとに異なるアプリケーションを使用しなくてはならない状況にもあります。アドバイザーの78%が、複数のアプリケーションが1つに統合されたワンストップ・プラットフォームを使用することで業務効率が向上すると感じており、統合的なプラットフォームの導入は、アドバイザーの生産性を3年間で3〜7倍向上させる可能性が示されています。
アクセンチュアにおいて成長市場のキャピタル・マーケッツ事業を統括するニコール・ボダック(Nicole Bodack)は、 次のように述べています。「投資家は、市場のボラティリティ、長寿化、オンラインで得られる膨大な投資情報などに対応できる新しい商品と最適なアドバイザリーサービスを求めています。ウェルスマネジメントファームが顧客体験を再構築してデジタル資産やESG投資などの主要分野で差別化を図るためには、顧客と良好な関係性を構築するとともに、投資家とアドバイザーに有用なインサイトをもたらすスマートで自動化されたシステムによる、バランスに優れたアドバイザリーサービスを提供していくことが重要になります」
レポートに関する詳細は、こちらをご覧ください: https://www.accenture.com/jp-ja/insights/capital-markets/wealth-management-future-asia
調査方法
本レポートはアジア地域の8つの市場(日本、中国、香港、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ)において、1社以上のウェルスマネジメントファームと取引があり、10万〜500万米ドルの投資可能資産を保有している投資家約3,200名、およびプライベートバンク、リテールバンク、保険子会社および独立系ウェルスマネジメントファームに在籍するアドバイザー550名の2グループを対象に、それぞれ2021年12月と2022年1月に実施した調査と、2022年初頭にウェルスマネジメントファームおよびプライベートバンクの経営幹部21名に対して行ったインタビューの結果に基づいて作成しています。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは、デジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナル サービス企業です。40を超える業界の比類のなき知見、経験と専門スキルを組み合わせ、ストラテジー&コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズサービス、アクセンチュア ソングの領域で、世界最大の先端テクノロジーセンターとインテリジェントオペレーションセンターのネットワークを活用して提供しています。アクセンチュアは71万人の社員が、世界120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。アクセンチュアは、変化がもたらす力を受け入れ、お客様、社員、株主、パートナー企業や社会へのさらなる価値を創出します。
アクセンチュアの詳細は http://www.accenture.com/us-en を、
アクセンチュア株式会社の詳細は http://www.accenture.com/jp をご覧ください。