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国境なき医師団日本 ロヒンギャ難民緊急援助の寄付募集を開始

バングラデシュに避難しているイスラム系少数民族ロヒンギャに対する援助拡大が急務となっている。国境なき医師団(MSF)日本は、現地での医療援助活動資金の一部を日本から拠出することを目指し、ロヒンギャ難民への援助活動に使途を指定した寄付の募集を本日9月28日より開始した。




[画像: https://prtimes.jp/i/4782/380/resize/d4782-380-879814-0.jpg ]

命の危機にさらされるロヒンギャ難民――緊急援助を拡充へ

8月25日にミャンマー・ラカイン州で起きたロヒンギャの民兵組織による襲撃事件を機に、ミャンマー軍が軍事作戦を展開して以来、48万人(出典:国連 2017年9月26日現在)ものロヒンギャが暴力を恐れて隣国バングラデシュに避難している。難民は仮設の難民キャンプなど極度に劣悪な環境で、医療・飲料水・トイレ・食糧がほとんど手に入らないまま生活しており、援助の緊急拡大が求められている。

MSF日本会長の加藤寛幸医師は、ニーズ調査のために9月中旬より現地入りした。難民の置かれた現状を次のように話す。「キャンプに逃れてきた人びとは、着の身着のままで、何日も食べ物を口にしていない人も珍しくありません。キャンプ内の環境は劣悪で、地面がひどくぬかるんでいるだけでなく、トイレは圧倒的に不足しており、その多くはただ穴を掘っただけのようなものです。そのため、数の限られた井戸水への汚染から深刻な感染症の流行を危惧しています。またロヒンギャの人たちの予防接種率はかなり低いと予想されるため、はしかなどの流行への対策も急がれます。小さな赤ちゃんを抱えた女性たちが不定期な配給を待つために路上にあふれています。病院に来る患者さんたちの表情や状態から、彼らの疲れが日に日に限界に近づいていると感じます」

MSFは現在、バングラデシュ・コックスバザール県で世界的にも最大級の難民受入施設となっているクトゥパロンとバルカリ難民キャンプ内に診療所を設置するとともに、移動診療や救急搬送を行っている。銃で撃たれたりナイフで切られたりした負傷者への治療や、産科医療、家族を失ったり性暴力犠牲者のための心理ケアなどを行い、8月25日以降の約3週間で1万3500人を超える患者の治療を行った。また、清潔な水・衛生設備の供給、新たに到着する難民への生活必需品配布も行っている。近日中にはスタッフを大幅増員し、両キャンプ内に新たに2ヵ所ずつ計4ヵ所の診療所の設置、さらには隣接する難民キャンプでの診療所や入院施設の設置を進めている。

加藤医師は、「未曾有の緊急事態を前に、人道援助活動は全然追いついていません。MSFは援助拡大に取り組んでいます。日本からも私の他に、ロジスティシャン、緊急医療コーディネーターが現地入りしており、近日中に看護師や助産師が現地入りする予定です。この危機的な状況が取り返しのつかないことになってしまわないよう、皆さまの支援を強くお願いします」と訴えている。

<ロヒンギャ難民緊急援助 寄付募集の概要>

■募集開始:2017年9月28日

■支援でできること一例:
3000円で 基礎医療セット120人分を用意できます。
5000円で 栄養治療食150食分を用意できます。
※外国為替により変動します。

■受付方法:
オンライン
http://www.msf.or.jp/rohingya/
支援対象から「ロヒンギャ難民緊急援助」を選択してください。

ゆうちょ銀行
口座番号:00190-6-566468
加入者名:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
通信欄に「ロヒンギャ難民緊急援助」と記入してください。

電話
0120-999-199(9:00〜19:00 無休、通話料無料)
「ロヒンギャ難民緊急援助」とお伝えください。*クレジットカード決済

以上
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