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「令和から、『白い巨塔』への挑戦状だ!」と文芸評論家・縄田一男さん、大絶賛!コロナ禍を経験した我々の「死生観」が問われる、すべての日本人必読の本格医療小説、本城雅人『黙約のメス』堂々誕生。

作家・本城雅人が作家人生を賭けて臨んだ新作『黙約のメス』は、自身初のチャレンジとなる医療小説。
「肝移植」をテーマに据え、日本人の死生観を問う、正に勝負作です!




[画像: https://prtimes.jp/i/47877/384/resize/d47877-384-c79072782c433313cc7a-0.jpg ]

 「脳死」。この言葉に日本人は何を感じているのでしょうか。仮に本人が臓器提供を意思表示しても、心臓が止まるまで家族が延命治療を望むケースの多い日本では、脳死が死であるという考え方になかなかなじめず、「治る可能性があるかもしれないのに、それを捨てて他の人に臓器を移植することは、患者本人を見殺しにする」という考えにとらわれているのかもしれません。そもそも銃社会である米国に比べて脳死ドナーの出る数も少なく、さらにキリスト教圏とは死生観も異なります。

 こういう背景で、問われる生体肝移植か脳死肝移植かという選択――。そのどちらを選ぶべきかという「日本人の死生観」を問う内容に加え、研修医が医療ミスの責任をとらされる医療界の現実や、看護師たちの怒り、病院に蔓延る権力闘争、法案成立にしがみつく厚労技官の様、病院経営に隠されたお金の流れと海外や政治家との癒着など、現代日本の医療界の問題点に切り込む内容になっています。


■推薦コメント
縄田一男さん(文芸評論家)
令和から『白い巨塔』への挑戦状だ!


■あらすじ
 四国にあるUMCという病院に第二外科部長として着任した、肝移植のエキスパートである鬼塚鋭臣という医師を、論文作成にしか興味がなく鬼塚にどこか怯える後期研修医・竹内正海、病院内での悪評は気にせず鬼塚と向かい合おうとする器械出し看護師・椿原理央、鬼塚が立ち会った手術で親友を亡くし鬼塚を恨む医療ジャーナリスト・山際典之、鬼塚の正体を摑みきれないUMC病院長・仙谷博、鬼塚に嫉妬する第一外科部長・仙谷杉彦、鬼塚を一方的に恨む厚生労働省医系技官・鷲尾緑里などの視点で描く。


■著者紹介
 1965(昭和40)年、神奈川県生れ。明治学院大学経済学部卒業後、スポーツ紙の記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ取材などに携わる。退職後、松本清張賞候補作の『ノーバディノウズ』で2009(平成21)年に作家デビュー。同作でサムライジャパン野球文学賞の大賞を受賞。2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞受賞。2018年、『傍流の記者』で直木三十五賞候補。他の著書に『騎手の誇り』『英雄の条件』などがある。


■書籍データ
【書籍名】黙約のメス
【著者名】本城雅人
【発売日】2021年10月29日
【造本】四六変大丸背ハードカバー
【定価】2420円(税込)
【ISBN】978-4-10-336054-4
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