A*STARとVeredus Laboratories、市場初、複数の熱帯伝染病を検出するラボ・オン・チップを開発
[13/05/15]
提供元:PRTIMES
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シンガポール科学技術研究庁(以下A*STAR)と革新的な分子診断ツールの主要
サプライヤであるVeredus Laboratories(以下Veredus)は、1つの血液サンプル
から13種類の異なった主要熱帯伝染病を特定することができる分子診断市場初の
バイオチップ VereTrop(TM)を発表しました。
高度に自動化されたこのラボ・オン・チップ診断キットは、現場におけるデング
熱、マラリア、チクングンヤ熱、手足口病等の熱帯伝染病の検査品質・効率を
変革するでしょう。
本プロジェクトの主任ウイルス学者で、A*STAR SIgN(Singapore Immunology
Network)のLisa F. P. Ng准教授は、次の様にコメントしています。「熱帯伝染
病は熱等の一般的な症状を示すことが多く、正確な早期診断ができない場合が
あります。この携帯型テスト・キットは、わずか1つの血液サンプルから複数の
対象病原体を数時間で正確に試験できる、迅速かつ確実な手段です。」
SIgNのマラリア免疫生物学のエキスパートであるLaurent Renia教授を含むSIgN
チームは、タイとミャンマーの国境に位置するタイ北部の屋外現場で患者サンプ
ルを用いて、このキットの検証に成功しました。
メソト(Mae Sot)にあるOxford Clinical Unitの臨床共同研究者ならびに
Shoklo Malaria Research Unitの管理者を兼任しているFrancois H Nosten教授
は、次の様にコメントしています。「この技術は、依然として熱帯地方の疾病の
主要因となっている伝染病を正確かつ迅速に診断する新たな可能性を切り開きま
す。その汎用性と使いやすさにより、医療システム周辺における診断アプローチ
が変わるでしょう。」
A*STARのSingapore Immunology Network(SIgN)の伝染病に関する専門性を活用
し、STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)のラボ・オン・チップ・
プラットフォーム上で動作するこのバイオ・チップの開発は、2009年にA*STARの
技術移転部門であるETPLとVeredusの間で始まりました(1)。これに先立ち、
Veredusはインフルエンザとマラリアの領域においてA*STARから診断技術に関す
る認可を受けていました(2)。
STのグループ会社であるVeredusの最高経営責任者(CEO) Rosemary Tan博士は、
次の様にコメントしています。「VeredusとA*STARは、2004年から様々な共同
プロジェクトに取り組んできました。このVereTrop向けの最新プロジェクトに
おいて、A*STAR、VeredusおよびSTは強みと専門性を結集し、強力な多重化分子
診断製品を生み出しました。これにより、症状が類似している熱帯伝染病を迅速
に検出・区別し、適切な治療を適時行うことが可能になります。」
ETPLの最高経営責任者(CEO)であるPhilip Limは、次の様にコメントしていま
す。「3年以上にわたる努力の結果、世界の健康管理に役立つ、このような
技術的に進んだ製品を市場に導入できたことを嬉しく思います。Veredusは、
地元企業がA*STARと連携し、一貫した技術を通した自社製品の強化や、世界的
に競争力のある製品開発を行っている好例です。」
(1) ETPLは、配列プローブの設計、チップの開発・検証、臨床用検体の入手に
関するプロジェクトへ資金を提供しました。
(2)
http://www.a-star.edu.sg/Media/News/PressReleases/tabid/828/articleType/ArticleView/articleId/91/Default.aspx
添付資料 - VereTrop(TM)が検出可能な熱帯伝染病リスト
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)について
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)は、世界レベルの科学研究と人材育成を
推進し、経済成長と活気に満ちた知識基盤型のイノベーション主導経済を目指す
シンガポールの主要公的機関です。
ミッション志向型の方針に従い、A*STARはシンガポールの製造業の成長と新しい
成長産業の振興に不可欠な分野の研究開発を先導しています。A*STARは、産業
パートナーに対し、知的・人的・産業資本を提供することによって、これらの
経済クラスタを支援しています。
A*STARは、「バイオポリス」および「フュージョンポリス」とその周辺に位置す
る20の生体医科学、物理化学および工学研究機関を所管しています。この2つの
研究開発ハブには、A*STARの研究機関だけでなく、多くの企業の研究所に所属す
る国内外の研究科学者および技術者の活気溢れる多様なコミュニティがあります。
A*STARに関する詳細は、ウェブサイト( http://www.a-star.edu.sg )をご覧下
さい。
ETPLについて
ETPL(Exploit Technologies Pte Ltd)は、世界レベルの科学研究と人材育成を
推進するシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の技術移転部門です。A*STARは、
14の生体医科学、物理化学および工学研究機関と6つのコンソーシアムおよび
センターを所管しています。ETPLは、必要なものが全て揃ったリソースとして、
イノベーションの促進による経済改革と、研究結果の商業化において、A*STARを
支援しています。
ETPLは、A*STARの科学者たちの発明を市場性のある製品またはプロセスに変える
ことにより、研究結果の価値を高めています。ETPLは、ライセンス契約やスピン
オフの推進を通して、A*STARの技術の商業化や、ビジネス・産業・経済に役立つ
エコシステムの構築へ応用するため、業界関係各社・機関と積極的に交流してい
ます。詳細はETPLのウェブサイト( http://etpl.sg )をご覧下さい。
Veredus Laboratoriesについて
Veredusは2003年に設立され、最初の製品を2005年に発表しました。多種多様な
電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTが過半数を所有する
子会社で、シンガポールに本社を置いています。
Veredusは、臨床や特殊分野等の各種テスト市場向けに、ST独自のラボ・オン・
チップ・プラットフォームをベースとする革新的な多重化分子診断ソリュー
ションの開発・製造・販売を行っています。VerePLEXTMバイオ・システムとして
販売されるラボ・オン・チップ・プラットフォームは、MEMS
(Micro-Electro-Mechanical-Systems)とマイクロ流路を組み合わせて多重化
DNA増幅機能とマイクロアレイ検出機能を集積し、生体物質の高精度な分析を
迅速かつコスト効率良く行います。さらに詳しい情報は、Veredusのウェブサイト
( www.vereduslabs.com)をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
サプライヤであるVeredus Laboratories(以下Veredus)は、1つの血液サンプル
から13種類の異なった主要熱帯伝染病を特定することができる分子診断市場初の
バイオチップ VereTrop(TM)を発表しました。
高度に自動化されたこのラボ・オン・チップ診断キットは、現場におけるデング
熱、マラリア、チクングンヤ熱、手足口病等の熱帯伝染病の検査品質・効率を
変革するでしょう。
本プロジェクトの主任ウイルス学者で、A*STAR SIgN(Singapore Immunology
Network)のLisa F. P. Ng准教授は、次の様にコメントしています。「熱帯伝染
病は熱等の一般的な症状を示すことが多く、正確な早期診断ができない場合が
あります。この携帯型テスト・キットは、わずか1つの血液サンプルから複数の
対象病原体を数時間で正確に試験できる、迅速かつ確実な手段です。」
SIgNのマラリア免疫生物学のエキスパートであるLaurent Renia教授を含むSIgN
チームは、タイとミャンマーの国境に位置するタイ北部の屋外現場で患者サンプ
ルを用いて、このキットの検証に成功しました。
メソト(Mae Sot)にあるOxford Clinical Unitの臨床共同研究者ならびに
Shoklo Malaria Research Unitの管理者を兼任しているFrancois H Nosten教授
は、次の様にコメントしています。「この技術は、依然として熱帯地方の疾病の
主要因となっている伝染病を正確かつ迅速に診断する新たな可能性を切り開きま
す。その汎用性と使いやすさにより、医療システム周辺における診断アプローチ
が変わるでしょう。」
A*STARのSingapore Immunology Network(SIgN)の伝染病に関する専門性を活用
し、STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)のラボ・オン・チップ・
プラットフォーム上で動作するこのバイオ・チップの開発は、2009年にA*STARの
技術移転部門であるETPLとVeredusの間で始まりました(1)。これに先立ち、
Veredusはインフルエンザとマラリアの領域においてA*STARから診断技術に関す
る認可を受けていました(2)。
STのグループ会社であるVeredusの最高経営責任者(CEO) Rosemary Tan博士は、
次の様にコメントしています。「VeredusとA*STARは、2004年から様々な共同
プロジェクトに取り組んできました。このVereTrop向けの最新プロジェクトに
おいて、A*STAR、VeredusおよびSTは強みと専門性を結集し、強力な多重化分子
診断製品を生み出しました。これにより、症状が類似している熱帯伝染病を迅速
に検出・区別し、適切な治療を適時行うことが可能になります。」
ETPLの最高経営責任者(CEO)であるPhilip Limは、次の様にコメントしていま
す。「3年以上にわたる努力の結果、世界の健康管理に役立つ、このような
技術的に進んだ製品を市場に導入できたことを嬉しく思います。Veredusは、
地元企業がA*STARと連携し、一貫した技術を通した自社製品の強化や、世界的
に競争力のある製品開発を行っている好例です。」
(1) ETPLは、配列プローブの設計、チップの開発・検証、臨床用検体の入手に
関するプロジェクトへ資金を提供しました。
(2)
http://www.a-star.edu.sg/Media/News/PressReleases/tabid/828/articleType/ArticleView/articleId/91/Default.aspx
添付資料 - VereTrop(TM)が検出可能な熱帯伝染病リスト
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)について
シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)は、世界レベルの科学研究と人材育成を
推進し、経済成長と活気に満ちた知識基盤型のイノベーション主導経済を目指す
シンガポールの主要公的機関です。
ミッション志向型の方針に従い、A*STARはシンガポールの製造業の成長と新しい
成長産業の振興に不可欠な分野の研究開発を先導しています。A*STARは、産業
パートナーに対し、知的・人的・産業資本を提供することによって、これらの
経済クラスタを支援しています。
A*STARは、「バイオポリス」および「フュージョンポリス」とその周辺に位置す
る20の生体医科学、物理化学および工学研究機関を所管しています。この2つの
研究開発ハブには、A*STARの研究機関だけでなく、多くの企業の研究所に所属す
る国内外の研究科学者および技術者の活気溢れる多様なコミュニティがあります。
A*STARに関する詳細は、ウェブサイト( http://www.a-star.edu.sg )をご覧下
さい。
ETPLについて
ETPL(Exploit Technologies Pte Ltd)は、世界レベルの科学研究と人材育成を
推進するシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の技術移転部門です。A*STARは、
14の生体医科学、物理化学および工学研究機関と6つのコンソーシアムおよび
センターを所管しています。ETPLは、必要なものが全て揃ったリソースとして、
イノベーションの促進による経済改革と、研究結果の商業化において、A*STARを
支援しています。
ETPLは、A*STARの科学者たちの発明を市場性のある製品またはプロセスに変える
ことにより、研究結果の価値を高めています。ETPLは、ライセンス契約やスピン
オフの推進を通して、A*STARの技術の商業化や、ビジネス・産業・経済に役立つ
エコシステムの構築へ応用するため、業界関係各社・機関と積極的に交流してい
ます。詳細はETPLのウェブサイト( http://etpl.sg )をご覧下さい。
Veredus Laboratoriesについて
Veredusは2003年に設立され、最初の製品を2005年に発表しました。多種多様な
電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTが過半数を所有する
子会社で、シンガポールに本社を置いています。
Veredusは、臨床や特殊分野等の各種テスト市場向けに、ST独自のラボ・オン・
チップ・プラットフォームをベースとする革新的な多重化分子診断ソリュー
ションの開発・製造・販売を行っています。VerePLEXTMバイオ・システムとして
販売されるラボ・オン・チップ・プラットフォームは、MEMS
(Micro-Electro-Mechanical-Systems)とマイクロ流路を組み合わせて多重化
DNA増幅機能とマイクロアレイ検出機能を集積し、生体物質の高精度な分析を
迅速かつコスト効率良く行います。さらに詳しい情報は、Veredusのウェブサイト
( www.vereduslabs.com)をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロ
セッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供
する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・
セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、
家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆる
シーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた
技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上
は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト
( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。