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企業のAIに対するビジネス・ニーズに対応したIBM watsonxの提供を開始

本日、IBMは、ビジネスに対応するAIおよびデータ・プラットフォームであるIBM watsonxの一般提供を開始したことを発表しました。日本のお客様も本日より利用可能です。5月に開催されたIBMの年次イベント「THINK」で発表されたwatsonx( https://jp.newsroom.ibm.com/2023-05-09-IBM-Unveils-the-Watsonx-Platform-to-Power-Next-Generation-Foundation-Models-for-Business )は、企業がAIの活用を加速・拡張できるよう、1)新しい基盤モデル、生成AI、機械学習(ML)向けのwatsonx.ai studio(提供開始)、2)データレイクの柔軟性とデータウェアハウスの性能を備えた目的に合ったデータ・ストアであるwatsonx.data(提供開始)、3)責任、透明性、説明可能性を持って構築されたAIワークフローを可能にするwatsonx.governanceツールキット(今秋提供開始予定)の3つの製品で構成されています。

お客様やパートナー企業とのイノベーションの共創
watsonxを活用することで、お客様やパートナー企業は、様々な企業ユースケースに特化したモデルを展開したり、独自のモデルを構築できるようになります。現在までに、通信会社や銀行など、様々な業界の150社以上の企業が、watsonxのベータ版および技術プレビュー・プログラムに参加しており、40社以上の企業から賛同の声( https://prod-author.roks.cms.cis.ibm.net/content/adobe-cms/language-masters/en/watsonx.html?wcmmode=disabled )をいただいています。

企業は、生成 AI ワークロードを加速できるよう、基盤モデルと機械学習を 1 か所で、自社のデータを用いて利用できるようになるという見通しに高い関心を示しています。

Samsung SDS Americaのショーン・イム氏(Sean Im)は、次のように述べています。「watsonxの発表によって目を覚ました私たちは、watson.aiの生成AI機能が持つ計り知れない可能性を探求し、お客様に前例のないイノベーションを提供したいと考えるようになりました」


株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 チーフエンジニアの長谷川 厚氏は、次のように述べています。「システムとの統合や様々なソフトウェアとのシームレスな相互接続が最も重要な環境において、watsonx.aiが注目すべきソリューションとして登場しています。watsonx.ai固有の柔軟性や機敏な展開能力は、情報セキュリティーへの強固な注力と相まって、その魅力を際立たせています」


2億人以上の顧客にサービスを提供する世界有数の銀行であるCitiは、watsonxで生成AIと基盤モデルの可能性を追求できることを期待しています。


Citi Bank Internal Audit MDのマーク・サビノ氏(Mark Sabino)は、次のように述べています。「私たちは、大規模言語モデル(LLM)の潜在的なユースケースについて検討していますが、そこには非常に大きな可能性があると考えています。社内で考えている主要なユースケースの1つは、LLMを使用して、様々なコントロールを社内ポリシーや社内規制にどのように連携させるかということです」


IBMはまた、NASAと協力して地理空間データを分析する初の基盤モデルを構築したり、ウィンブルドン選手権ではwatsonxがテニスの解説を作成するために使用されるなど、宇宙からスポーツまで、業界やユースケースを超えた共創と革新のために、拡大するパートナー・エコシステムとも連携しています。


AI開発者を支援
IBMの目標は、生成AI、基盤モデル、機械学習機能の学習、検証、チューニング、デプロイを行うAI開発者向けに次世代のエンタープライズ・スタジオ(ツール・機能群)を提供し、ビジネスの生産性と従業員の効率を向上させることです。watsonx は、IBM やオープンソースのモデルを含む基盤モデル・ライブラリー、様々なユースケースやタスクのためのプロンプトを実験/構築するプロンプト・ラボ、ラベル付きデータで基盤モデルをチューニングするスタジオ、そして、モデルの学習や開発、ビジュアル・モデリングで機械学習モデルを自動的に構築するデータ・サイエンスと機械学習の運営を提供します。


現在、watsonx.aiを使用することで、AI開発者は、一連のAI開発タスク用にIBMやHugging Faceコミュニティーが提供するモデルを活用することができます。これらのモデルは、質問応答、コンテンツ生成と要約、テキスト分類と抽出を含む、自然言語処理(NLP)タイプのさまざまなタスクをサポートできるように事前学習されています。将来的には、効率的にドメインやタスクに特化できるよう、より多様なIBM独自の学習済み基盤モデルにアクセスできるようになります。


基盤モデルに対する世界的なニーズに対応するため、IBMは、企業の計算集約型ワークロードをサポートするように設計されたAI特化型のインフラストラクチャーである、IBM Cloud上の新しいGPUオファリングを発表( https://jp.newsroom.ibm.com/2023-5-10-How-IBM-is-Helping-Clients-Deploy-Foundation-Models-and-AI-Workloads-with-New-GPU-Offering-on-IBM-Cloud )しました。IBMは今年後半に、基盤モデルの学習と提供の両方に対応する、フルスタックの、高性能で柔軟な、AIに最適化されたインフラストラクチャーを、IBM Cloud上でサービスとして提供する予定です。


データについて
watsonx.dataは、お客様がAIワークロードを拡張する際に、データ量、複雑性、コスト、ガバナンスの課題を克服できるように設計されており、単一のエントリー・ポイントを通じて、クラウド環境とオンプレミス環境のすべてのデータにアクセスすることができます。


watsonx.dataは、データ・サイエンティストやエンジニアでない非技術者ユーザーにも、単一の協業プラットフォームから自社の高品質で信頼性の高いデータにセルフ・サービスでアクセス可能にする一方、一元化されたガバナンスとローカルでの自動ポリシー適用により、セキュリティーおよびコンプライアンス・プロセスを実現します。


今年後半、watsonx.data は watsonx.ai の基盤モデルを活用し、ユーザーとデータとのインタラクションを簡素化、高速化します。これにより、ユーザーは自然言語を使用して、会話型のユーザー体験でデータやメタデータを発見、補強、改良、視覚化できるようになります。


watsonxの展望
生成AIの市場環境が進化しているように、watsonxプラットフォームも進化しています。来年、IBMは重要なリリースを行う予定です。IBMは企業の基盤モデルのユースケースを NLP 以外に拡大し、特定のユースケース向けに 1,000億 以上のパラメーター・モデルを運用することで、より広範な企業導入への扉を開くことができるよう注力します。


また、AIガバナンスの能力をフルに発揮し、組織がエンドツーエンドのライフサイクル・ガバナンスを導入し、リスクを低減し、拡大するAIと業界の規制に対するコンプライアンスを管理できるよう支援します。AIガバナンスは決して後回しにすべきでものではなく、お客様には今日からMLモデルのガバナンスを開始し、将来的には基盤モデルのガバナンスを開始することをお勧めします。


IBM Consultingの watsonx 専任チームは、生成 AI テクノロジー・スタックにおける専門知識だけでなく、お客様のビジネス変革を加速させる領域や業界の専門知識も提供します。Red Hat(R) OpenShift(R) プラットフォームを基盤としたハイブリッドクラウド・サービス事業を成功させたように、IBM Consultingは、watsonxのリーディング・コンサルティング・サービス・プロバイダーになることを目指しています。


企業は、正確で信頼できる結果を生成し、クラウドをまたいで拡張でき、企業のドメインやユースケースに容易に適応できるAIを求めており、watsonxはそのようなニーズに応えるように設計されています。AIを活用し、ともに世界をより良くしていきましょう。


watsonxの詳細はこちら( https://www.ibm.com/jp-ja/watsonx )をご参照ください。


IBMの将来の方向性や意図に関する記述は、予告なく変更または撤回されることがあり、目標や目的のみを表すものです。


当報道資料は、2023年7月11日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳です。原文はこちら( https://newsroom.ibm.com/IBM-watsonx-capabilities-are-now-available-to-help-meet-enterprises-AI-for-business-needs )をご参照ください。
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