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ペットボトルは資源として何度も循環できることを伝える新たなロゴマークを国内ペットボトル全商品へ順次展開 国内では今年、2本に1本が「100%サステナブルボトル」へ

日本で培ったサステナブル化技術の海外展開も加速

サントリー食品インターナショナル(株)は、2030年のサントリーグループ目標“リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」実現へ向け、今年、国内では2本に1本が「100%サステナブルボトル※1」になることを目指します。




[画像1: https://prtimes.jp/i/27480/398/resize/d27480-398-9dddbfec17669c72c5f5-0.jpg ]

サントリー食品インターナショナル(株)は、2030年のサントリーグループ目標“リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」実現へ向け、今年、国内では2本に1本が「100%サステナブルボトル※1」になることを目指します。
そして新たに、ペットボトルは資源として何度も循環できることを伝える新ロゴマーク『ボトルは資源!サステナブルボトルへ』を国内ペットボトル全商品※2へ3月以降順次展開し、啓発活動など消費者の皆様とのコミュニケーションを強化します。
さらに、日本で培ったペットボトルのサステナブル化技術を、海外現地グループ会社と協働して展開することで、サントリーの「ペットボトルの100%サステナブル化」を一段とグローバルで加速させます。
※1 リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用したペットボトル
※2 ラベルレス商品を除く

■サントリーグループの目標
サントリーグループは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入※3したことを皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発※4するなど、長年にわたって技術革新を進め、積極的に「ボトルtoボトル」水平リサイクル※5を実用化・推進してきました。
2019年に策定した「プラスチック基本方針」では、“2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標を掲げています。
※3 メカニカルリサイクルとして
※4 協栄産業(株)など4社で共同開発
※5 使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品につくりかえるリサイクルのこと

■日本国内における取り組み
〈2021年 100%サステナブルボトルの使用実績〉
2021年の国内清涼飲料事業における当社全ペットボトル重量のうち37%で100%サステナブルボトルを使用しました。「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」650ml・600mlでは全数量、サントリー緑茶「伊右衛門」ブランドや「クラフトボス」シリーズの6割以上が100%サステナブルボトルになりました。また、料飲店様向けリターナブル瓶製品を100%サステナブルボトルに切り替えました。

〈技術開発実績〉
ペットボトルのサステナブル化にかかる技術としては、分別時に剥がしやすく、糊残りが少ないラベル用の「新規糊」をトーヨーケム(株)と共同開発しました。「分別時に簡単・きれいにラベルを剥がせるようにしてほしい」というお客様の声を実現し、かつ、使用済みペットボトルを洗浄する際の品質向上が期待され「ボトルtoボトル」水平リサイクルに寄与するものです。
昨年12月には、米アネロテック社と共同開発を続けていた植物由来原料100%ペットボトルの開発に成功、フードチェーンに影響を与えないバイオペットボトルの実用化へ向けて前進しました(https://www.suntory.co.jp/news/article/14037.html参照)。
なお、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社(株)アールプラスジャパン(https://www.suntory.co.jp/news/article/13722.html参照)は、1月時点で参画企業が32社まで拡大しています。

〈ステークホルダーとの連携実績〉
「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進に向けて、当社工場周辺を中心とした自治体や早稲田大学などと連携し、ペットボトルの回収や分別啓発を実施してきました。早稲田大学とは、2020年より学内で排出される使用済みペットボトルの分別回収を実施しており、昨年は「資源循環型社会の実現に関する協定書」を締結し、啓発活動や共同研究を実施しています(https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1131.html参照)。早稲田大学や附属高校だけでなく、私立青稜中学校や東京都港区立の小学校とも協力し、啓発プログラムを開発・実施しました(https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1172.html参照)。

〈2022年 100%サステナブルボトルの使用計画〉
今年の国内清涼飲料事業における当社全ペットボトル重量のうち50%以上でサステナブル素材を使用し、当社のペットボトルの2本に1本を100%サステナブルボトルとする計画です。今年はラベルレス商品において、全数量を100%サステナブルボトルにした商品も発売します。今後も引き続き、多様なペットボトル商品を100%サステナブルボトルにしていきます。

〈新たな取り組み計画〉
今年3月以降、当社ペットボトル全商品のラベルに『ボトルは資源!サステナブルボトルへ』という新たなロゴマークを順次展開します。このロゴマークは、ペットボトルはゴミではなく、適切な分別・回収により何度も循環できる「資源」であるということをより多くのお客様へお伝えするとともに、ペットボトルの100%サステナブル化を通して、循環型で持続可能な社会の実現に貢献していくという当社の決意が込められています。また、ロゴマークの他にも、消費者の皆様に向けた情報発信を強化していきます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27480/398/resize/d27480-398-027439ff4df93c07b6a2-2.jpg ]

■海外グループ会社における取り組み
▽欧州(SBFE)でのこれまでの取り組みと計画
イギリス、フランス、スペインを中心としたSuntory Beverage and Food Europe(以下SBFE)においても、2030年ペットボトルの100%サステナブル化に向けて、活動を進めています。
イギリスですでに100%サステナブルボトルを導入している「Ribena」につづき、2021年にはフランスで「MAY TEA」及び「Pulco」に100%サステナブルボトルを導入しました。
2022年には、イギリス及びアイルランドで「Lucozade Sport」に100%サステナブルボトルを導入し、ラベル面積も半減します。

「ボトルtoボトル」水平リサイクル促進のほかにも、2021年には、「Ribena」においてボトル全体を覆うシュリンクラベルから、巻き付けて糊で接着するロールラベルへ変更しています。プラスチック製のラベル面積を減らすことができ、リサイクルしやすくなるロールラベルへの移行は、日本において積極的に進めてきた環境負荷低減策のひとつで、日本の技術支援チームとの連携により実現したものです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27480/398/resize/d27480-398-6782f69e3fdb4d2e64c8-7.jpg ]

また、SBFEはフランスの再生プラスチックベンチャー企業であるカルビオス社とのコンソーシアムに参画しています。このコンソーシアムにおいて、昨年6月、世界で初めて酵素技術でケミカルリサイクルした食品容器として使用できる品質のペットボトル開発に成功※6し、SBFEの「オランジーナ」で試作品を作成しました。試作品ボトルの作りやすさや安全面の検証など、カルビオス社では実施できない分野の支援を日本の技術チームが行いました。
カルビオス社は、2021年9月に最初のデモプラントを開設し、2025年の商業化プラント稼働を目指しています。この技術は、ポリエチレンテレフタラート(以下:PET)のみに働く特別な酵素によって元の材料にまで分解し、再び使用可能なペットボトル原料にする画期的な技術です。分別が不十分であったり、欧州に多い色付きのペットボトルもヴァージンPETレベルまで再生できることが期待され、SBFEの100%サステナブル化に向けた重要なマイルストーンとなります。
※6 当社調べ

▽カルビオス社について
カルビオス社は2011年にフランスで創業した、再生プラスチックベンチャー企業です。ケミカルリサイクルにおいて酵素を活用するという独自のアプローチにより、廃プラスチック問題解決に取り組んでいます。2021年の世界経済フォーラムにおいて、「テクノロジー・パイオニア」に選出されました。
カルビオス社とロレアル社が2017年に立ち上げたコンソーシアムに、当社からはSBFEが2019年より参画しています。

▽アジア(SBFAPAC)でのこれまでの取り組みと計画
ベトナム、タイ、インドネシアを中心としたSuntory Beverage and Food Asia Pacific(以下SBFAPAC)においては、再生プラスチックを食品に使用することが禁じられている国や、使用済みプラスチック回収のためのインフラの整備が必要であったりと、100%サステナブル化に向けた障壁が多く残っています。
そこで、まずは日本で長年にわたり培ったリデュース(使う量を減らす)に関わる技術展開を積極的に行ってきました。2015年時点では20gを超える重さのペットボトルを各国で使用していましたが、2020年には耐熱ペットボトルとして世界最軽量※7の15gペットボトルをSBFA共通規格として、まずはタイで導入しました。そして今年はベトナムでの導入を予定しており、インドネシアにおいても今後導入を検討していきます。
※7 320ml、450mlサイズのボトルにおいて(当社調べ)

リデュースの次のステージとしてリサイクルにおいても活動を強化しており、ベトナムでは今年中に当社アジア地域として初の100%サステナブルボトルを導入予定です。
また、2021年7月には、海岸クリーンアップ活動に参加するため、海洋自然保護団体「Ocean Conservancy」とパートナーシップを締結(https://www.suntory.co.jp/company/csr/highlight/202107_149.html)するなど、エリアに根差した活動を行っています。

さらに、サントリーグループが2018年に世界で初めて開発した「FtoPダイレクトリサイクル技術」の海外展開も検討を進めています。日本とは異なる状態の使用済みペットボトルでも、食品容器に使用できる品質のペットボトルに再生できるよう「FtoPダイレクトリサイクル技術」を応用し、2024年の稼働を目途に開発を行っていきます。
当社は、持続可能な社会の実現のため、今年もペットボトルのサステナブル化のリーディングカンパニーとして業界を牽引し、取り組みを強化していきます。

▽本件に関するお客様からの問い合わせ先
サントリー食品インターナショナルホームページ http://suntory.jp/sbf/

                                        以上
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