【プレスリリース】中央アフリカ共和国 戦闘激化から1年 恐怖に怯える250万人の子どもたち
[14/12/19]
提供元:PRTIMES
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毎日平均1人の子どもが死傷
※本信は ユニセフ本部(ニューヨーク)の発信情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_78130.html でご覧いただけます
【2014年12月19日 バンギ(中央アフリカ共和国)/ダカール(セネガル)/
ジュネーブ/ニューヨーク発】
中央アフリカ共和国での戦闘激化から1年。ユニセフ(国連児童基金)は、激しい暴力の
影響で、緊急の支援を必要とする子どもの5人に2人が、その支援を受けられていないこと
を発表しました。
危機的状況にある資金不足と、道路の封鎖や略奪、人道支援関係者への攻撃などといった
情勢不安により、本来、実施できるはずであった支援活動が困難を極め、支援を必要と
する子どもたちに、基礎的な保健サービスや安全な水、教育、保護の支援が届けられて
いません。
「中央アフリカの子どもたちは、もはや報道に大きく取り上げられなくなっています。
一方で、250万人の子どもたちが、常に恐怖を感じながらの生活を送っています」と、
ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所代表、マニュエル・ フォンテインは述べます。
「子どもたちは、基礎的なサービスをほとんど受けられず、頼ることができるのは人道
支援しかありません。新しい年を迎える準備が進む中、我々は、中央アフリカの子ども
たちがより良い未来を手に入れるためのあらゆる機会を、生かさなくてはなりません」
ユニセフは資金不足に直面しています。緊急支援活動に必要な要請額に対し、集まった
額はその50%にも届いていません。戦闘地域での情勢不安により人道アクセスが限られて
いるなか、限られた資金をもとに、地域の人々が必要としている、命を守る支援を届ける
ことが非常に困難になっています。以下はその一例です。
・62万人が、基礎的な保健ケアや薬の提供を受けられていない
・25万人が、改善された水源(※)にアクセスできていない
※外部からの汚染、特に排泄物による汚染から十分に保護される構造を備えている水源・
給水設備のこと
・3万3,000人の子どもが、はしかの予防接種を受けられていない
・重度の栄養不良に陥った5歳未満の子ども5,000人が、治療を受けられていない
危機のピーク時には、激しい戦闘と広範囲で起きた武力衝突により、50万人近くの子ども
たちが自宅からの避難を余儀なくされました。紛争は、国全土のコミュニティを破壊し、
基礎的な社会サービスを崩壊させました。今年1年間、中央アフリカ共和国において、
平均して毎日少なくとも子ども1人が殺害、または重症を負っています。そして、最大1万人
の子どもが武装グループに徴用されました。
「レイプや殺される恐怖のなか、支援活動の最前線にたっている予防接種投与者や教員、
ソーシャル・ワーカー、医師たちは、毎日リスクを負いながら子どもたちのための活動に
従事しています。国際社会からの支援が得られなければ、子どもたちの命を守るための支援
は脅かされ、今年成し得たことも、そのほとんどが失われてしまいます」
(フォンテイン代表)
ユニセフは現地当局やパートナー団体との協力の下、支援を必要とする何千もの家庭に、
命を守る支援を実施しました。およそ140万人に医薬品を提供し、100万人以上の子どもたちに
ポリオの予防接種を実施、マラリアを媒介する蚊から家族を守るための蚊帳を約55万張提供
しました。また、重度の栄養不良の子ども2万2,300人以上に、治療ケアを実施することが
できました。
一方で、危機は国境を越え広がりつづけています。過去12カ月間で、隣国のカメルーンや
チャド、コンゴ民主共和国へ新たに避難した人は18万8,000人にのぼりました。暴力を
恐れて隣国に逃れた人々の80%以上が、子どもや女性です。さらに、43万人が国内避難民
として避難生活を送っています。少数派に属する人々の1万6,000人以上が、武装勢力に
包囲された地域での生活を余儀なくされています。
ユニセフは中央アフリカ共和国における社会サービスの再建や市民の保護、コミュニティ
への平和と和解の促進アプローチのため、2015年の緊急支援活動に7,200万米ドル
(約84億6,000万円 ※1米ドル=117.5円で換算)の資金を要請しています。
■参考:中央アフリカ共和国 情勢レポート (2014年12月3日 バンギ 発)
2014年11月の情勢レポートから、現地の状況を数字でご紹介します。
影響を受けている子ども 240万人(OCHA 2014年11月18日)
影響を受けている人 460万人(OHCA 2014年11月20日)
支援を必要とする人 250万人(OHCA 2014年11月26日)
国内避難民 43万人(OHCA 2014年11月20日)
国外へ避難した人 42万5,000人
(昨年12月以降、周辺4カ国:UNHCR 2014年11月24日)
ユニセフ必要支援額(2014年) 8,100万米ドル(約95億1,750万円)
調達された資金額 3,800万米ドル
(約44億6,500万円、全体の53%が不足/2014年11月30日時点)
※1米ドル=117.5円で換算
* * *
ユニセフ・中央アフリカ事務所では、子どもの保護専門官(在首都バンギ)の日本人
スタッフが支援活動に従事しています。取材をご希望の際には、広報室までお問い合わせ
ください。
* * *
報道関係の皆様におかれましては、ユニセフ『人道危機緊急募金』の告知に
ご協力いただけますよう、お願いいたします。
■□ 人道危機緊急募金 □■
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「人道危機」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、
所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、
個人住民税の寄付金控除の対象となります。
■画像・映像粗大のお貸し出しについて
ユニセフ本部サイト内にて、画像・映像のお貸し出しを行っています(無償)
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
本信: http://uni.cf/1w3X7RC
中央アフリカ/その他: http://weshare.unicef.org/mediaresources
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Madeleine Logan ユニセフ中央アフリカ共和国事務所(在バンギ)
Tel: +236 70 738 470, mlogan@unicef.org
Laurent Duvillier ユニセフ東部・南部アフリカ地域事務所(在ナイロビ)
Mobile: + 221 77 740 35 77 Email : lduvillier@unicef.org
Christophe Boulierac ユニセフ・ジュネーブ本部
Mobile: +41799639244 Email: cboulierac@unicef.org
Rose Foley, ユニセフ・ニューヨーク本部
Tel: + 1 212 303 7987, rfoley@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
※本信は ユニセフ本部(ニューヨーク)の発信情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_78130.html でご覧いただけます
【2014年12月19日 バンギ(中央アフリカ共和国)/ダカール(セネガル)/
ジュネーブ/ニューヨーク発】
中央アフリカ共和国での戦闘激化から1年。ユニセフ(国連児童基金)は、激しい暴力の
影響で、緊急の支援を必要とする子どもの5人に2人が、その支援を受けられていないこと
を発表しました。
危機的状況にある資金不足と、道路の封鎖や略奪、人道支援関係者への攻撃などといった
情勢不安により、本来、実施できるはずであった支援活動が困難を極め、支援を必要と
する子どもたちに、基礎的な保健サービスや安全な水、教育、保護の支援が届けられて
いません。
「中央アフリカの子どもたちは、もはや報道に大きく取り上げられなくなっています。
一方で、250万人の子どもたちが、常に恐怖を感じながらの生活を送っています」と、
ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所代表、マニュエル・ フォンテインは述べます。
「子どもたちは、基礎的なサービスをほとんど受けられず、頼ることができるのは人道
支援しかありません。新しい年を迎える準備が進む中、我々は、中央アフリカの子ども
たちがより良い未来を手に入れるためのあらゆる機会を、生かさなくてはなりません」
ユニセフは資金不足に直面しています。緊急支援活動に必要な要請額に対し、集まった
額はその50%にも届いていません。戦闘地域での情勢不安により人道アクセスが限られて
いるなか、限られた資金をもとに、地域の人々が必要としている、命を守る支援を届ける
ことが非常に困難になっています。以下はその一例です。
・62万人が、基礎的な保健ケアや薬の提供を受けられていない
・25万人が、改善された水源(※)にアクセスできていない
※外部からの汚染、特に排泄物による汚染から十分に保護される構造を備えている水源・
給水設備のこと
・3万3,000人の子どもが、はしかの予防接種を受けられていない
・重度の栄養不良に陥った5歳未満の子ども5,000人が、治療を受けられていない
危機のピーク時には、激しい戦闘と広範囲で起きた武力衝突により、50万人近くの子ども
たちが自宅からの避難を余儀なくされました。紛争は、国全土のコミュニティを破壊し、
基礎的な社会サービスを崩壊させました。今年1年間、中央アフリカ共和国において、
平均して毎日少なくとも子ども1人が殺害、または重症を負っています。そして、最大1万人
の子どもが武装グループに徴用されました。
「レイプや殺される恐怖のなか、支援活動の最前線にたっている予防接種投与者や教員、
ソーシャル・ワーカー、医師たちは、毎日リスクを負いながら子どもたちのための活動に
従事しています。国際社会からの支援が得られなければ、子どもたちの命を守るための支援
は脅かされ、今年成し得たことも、そのほとんどが失われてしまいます」
(フォンテイン代表)
ユニセフは現地当局やパートナー団体との協力の下、支援を必要とする何千もの家庭に、
命を守る支援を実施しました。およそ140万人に医薬品を提供し、100万人以上の子どもたちに
ポリオの予防接種を実施、マラリアを媒介する蚊から家族を守るための蚊帳を約55万張提供
しました。また、重度の栄養不良の子ども2万2,300人以上に、治療ケアを実施することが
できました。
一方で、危機は国境を越え広がりつづけています。過去12カ月間で、隣国のカメルーンや
チャド、コンゴ民主共和国へ新たに避難した人は18万8,000人にのぼりました。暴力を
恐れて隣国に逃れた人々の80%以上が、子どもや女性です。さらに、43万人が国内避難民
として避難生活を送っています。少数派に属する人々の1万6,000人以上が、武装勢力に
包囲された地域での生活を余儀なくされています。
ユニセフは中央アフリカ共和国における社会サービスの再建や市民の保護、コミュニティ
への平和と和解の促進アプローチのため、2015年の緊急支援活動に7,200万米ドル
(約84億6,000万円 ※1米ドル=117.5円で換算)の資金を要請しています。
■参考:中央アフリカ共和国 情勢レポート (2014年12月3日 バンギ 発)
2014年11月の情勢レポートから、現地の状況を数字でご紹介します。
影響を受けている子ども 240万人(OCHA 2014年11月18日)
影響を受けている人 460万人(OHCA 2014年11月20日)
支援を必要とする人 250万人(OHCA 2014年11月26日)
国内避難民 43万人(OHCA 2014年11月20日)
国外へ避難した人 42万5,000人
(昨年12月以降、周辺4カ国:UNHCR 2014年11月24日)
ユニセフ必要支援額(2014年) 8,100万米ドル(約95億1,750万円)
調達された資金額 3,800万米ドル
(約44億6,500万円、全体の53%が不足/2014年11月30日時点)
※1米ドル=117.5円で換算
* * *
ユニセフ・中央アフリカ事務所では、子どもの保護専門官(在首都バンギ)の日本人
スタッフが支援活動に従事しています。取材をご希望の際には、広報室までお問い合わせ
ください。
* * *
報道関係の皆様におかれましては、ユニセフ『人道危機緊急募金』の告知に
ご協力いただけますよう、お願いいたします。
■□ 人道危機緊急募金 □■
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「人道危機」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、
所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、
個人住民税の寄付金控除の対象となります。
■画像・映像粗大のお貸し出しについて
ユニセフ本部サイト内にて、画像・映像のお貸し出しを行っています(無償)
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
本信: http://uni.cf/1w3X7RC
中央アフリカ/その他: http://weshare.unicef.org/mediaresources
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Madeleine Logan ユニセフ中央アフリカ共和国事務所(在バンギ)
Tel: +236 70 738 470, mlogan@unicef.org
Laurent Duvillier ユニセフ東部・南部アフリカ地域事務所(在ナイロビ)
Mobile: + 221 77 740 35 77 Email : lduvillier@unicef.org
Christophe Boulierac ユニセフ・ジュネーブ本部
Mobile: +41799639244 Email: cboulierac@unicef.org
Rose Foley, ユニセフ・ニューヨーク本部
Tel: + 1 212 303 7987, rfoley@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)