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凸版印刷、「ZETAスターターパック」提供開始

ZETAの導入に必要なハードウェアからサーバー、アプリまでをサブスクリプションモデルで提供するサービスを日本で初めて開始

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格ZETA(ゼタ)(※1)を活用した、さまざまなサービスの開発を推進しています。
 このたび、ZETA通信に必要なサーバーと、ZETAで収集したデータを見える化できるアプリを兼ね備えたプラットフォームサービス「ZETADRIVE(TM)(ゼタドライブ)」を提供開始。同時に「ZETADRIVE(TM)」の利用権と、ZETA通信に必要なアクセスポイント、中継器、センサ類などのハードウェアの一式を、サブスクリプションモデルで提供する「ZETAスターターパック」を2020年7月1日より提供開始します。




 これにより、サーバー構築の負荷がなく、ネットワーク構築に必要なハードウェアの初期投資を抑え、通信評価や実証実験、およびZETAに対応したIoTデバイスの開発環境構築などが、簡単かつスピーディに行えるようになります。
 なお「ZETADRIVE™」の提供開始に先立ち、静岡県袋井市と「ZETADRIVE™」を活用した、河川・アンダーパスの水位監視や、獣害対策などの実証実験を昨年度より実施しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/423/resize/d33034-423-674022-1.jpg ]

■ 開発の背景
 これからのスマートシティに不可欠なIoTの本格普及に向けて、データを多数のセンサ端末から収集する方法として、省電力性と広域性に優れ、低コストでネットワーク構築が可能なLPWA無線通信であるZETAが注目を集めています。さらに、ウィズコロナ時代においては、在宅勤務などによる遠隔操作・遠隔監視の必要性が従来以上に求められ、ZETAを含むLPWAを活用した遠隔センシングの需要が、さらに高まることが予想されます。一方で、IoTを活用したビジネスを始めたくても、サーバー構築における負荷やネットワーク構成機器への初期投資が必要でスピーディに始めることができないという課題がありました。
 このたび凸版印刷は、ZETAのデータ収集、見える化、端末制御が行えるプラットフォームサービスをクラウド上に構築した「ZETADRIVE™」を提供開始。同時に、ZETA通信に必要な機器との利用をセットにした「ZETAスターターパック」をサブスクリプションモデルで提供します。これにより、ソフトとハード両面で初期費用や導入負荷の低減を可能にします。

■ トッパンZETA IoTサーバープラットフォーム「ZETADRIVE™」の特長
・堅牢かつセキュアなプラットフォームサービスをクラウドにて提供
 凸版印刷の持つ、デジタルサービスの開発・運用により培ったノウハウと、高水準なセキュリティ基盤を活かして、ZETAサーバーをクラウド上に構築。これにより手軽でありながらセキュリティ性の高い環境を提供します。また、凸版印刷が提供する暗号鍵・証明書のネットワーク配信や管理を行う「トッパンセキュアアクティベートサービス」とも連携を予定。安全・安心なサービス提供を実現します。

・ニーズに合わせたシステム・アプリケーションの拡張、連携が可能
 「ZETADRIVE™」は、デバイス管理を行うZETAサーバーと、収集したデータの見える化を行うセンサーデータ閲覧システムで構成されており、データの収集、管理から見える化までを一貫したサービスとして提供します。データ取得、機器の制御などのAPIが用意されており、お客さまごとのニーズに合わせたシステムやアプリケーションの連携が可能です。また、アプリケーションのカスタム開発もサポートします。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33034/423/resize/d33034-423-923059-2.jpg ]

■ ZETAスターターパックの特長
・必要な機器・デバイス一式をまとめて提供
 ZETA通信に必要な「アクセスポイント(基地局)」「Mote(中継器)」「通信モジュール搭載評価ボード」「高精度温度センサ」からなるハードウェアと、ZETAサーバーおよび、データのウェブ上での見える化アプリの利用を含む「ZETADRIVE™」をスターターパックとして、サブスクリプションモデルで提供します。ZETA導入に係る初期費用を低減させ実証実験の立ち上げやデバイス開発環境の構築をスピーディに行う事が可能になります。

・別売りのセンサを活用することで、さまざまなデータを取得可能
 「ZETAスターターパック」には高精度温度センサがセットに入っていますが、ZETAプロトコル対応の別売りセンサを使用することで、「ZETADRIVE™」内でデータ表示が可能です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/33034/423/resize/d33034-423-793320-3.jpg ]

■ 価格
 ZETAスターターパック/月額 38,500円
(高精度温度センサ以外のセンサを利用する場合は別途見積もり)

■ 「ZETAスターターパック」セット内容
・インドアアクセスポイント(基地局)1点
・Mote(中継器)1点
・ZETA通信モジュール搭載評価ボード1点
・Grove-高精度温度センサ1点
・「ZETADRIVE™」利用権1点

■ 今後の目標
 凸版印刷は、本サービスをLPWA利用のニーズが高い、スマートビルやオフィス管理、農水産業、および社会インフラ、獣害や防災対策といった自治体向けのソリューションなど、幅広い分野に展開し、2025年度までにZETA関連事業で約50億円の売上げを目指します。
 また「ZETADRIVE™」の活用により、今後もスマートシティ実現に向けた社会的課題解決を推進します。

※1 ZETA
 ZiFiSenseが開発した、超狭帯域(UNB: Ultra Narrow Band)による多チャンネルでの通信、メッシュネットワークによる広域の分散アクセス、双方向での低消費電力通信が可能といった特長を持つ、IoTに適した最新のLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク規格。LPWAの規格のひとつであるZETAは、中継器を多段に経由するマルチホップ形式の通信を行うことで、他のLPWAと比べ、基地局の設置を少なくでき、低コストでの運用が可能な方式として注目されている。

* 「ZETADRIVE」は凸版印刷が商標出願中です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上
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