横浜美術館×横浜トリエンナーレ組織委員会共催企画「美術館と国際展を巡る連続講座」(全3回)
[19/01/09]
提供元:PRTIMES
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1989年(平成元年)に開館した横浜美術館は2019年に開館30周年を迎えます。開館以来、展覧会、アトリエ、美術情報センターを基幹事業に据えつつ、時代に合わせてさまざまな新規事業を立ち上げ、充実を図ってきました。2011年からは横浜トリエンナーレという大型の国際展の主会場としても関わるようになりました。
「美術館と国際展を巡る連続講座」では、国際展をきっかけに拡大しつつある美術館の可能性と課題について
「展示 / 鑑賞」「キュレ―ション」「建築」をテーマに各分野の専門家を招き検証します。
【第1回】2019年2月10日(日)13:30〜15:30「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」
講師:岡田利規(おかだ としき)
(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)
[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-368223-0.jpg ]
美術館はもともと美術作品を収集、研究、展示するための専門施設ですが、現在、その機能は多様化し、いわゆる美術表現に限定されることなく、演劇、ダンス、音楽などさまざまな表現を発信する装置となりつつあります。一方、劇場もまた演劇のための専門施設ですが、表現の多様化とともに劇場以外の場所としての広がりをみせています。美術館はオルタナティヴな劇場になりうるか?あるいは、美術館という場所固有の体験はありうるのか?映像演劇という新しいジャンルを開拓し、美術家とのコラボレーションも多く手掛ける岡田利規氏(「横浜トリエンナーレ2008」出品作家)を迎え、美術館とはそもそもどういう空間なのか、観客との関係性も含めて表現者が期待する美術館像をお話しいただきます。
講師プロフィール:岡田利規(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。主な受賞歴は、『三月の5日間』にて第49回岸田國士戯曲賞、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』にて第2回大江健三郎賞。「横浜トリエンナーレ2008」出品作家。主な著書に『遡行 変形していくための演劇論』、『現在地』(ともに河出書房新社)などがある。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めた。
【第2回】2019年2月20日(水)19:00〜21:00「国際展をキュレーションすること」※日英逐次通訳あり
講師:ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)、モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-488535-1.jpg ]
ビエンナーレ、トリエンナーレのキュレーションは美術館の企画展とどのような違いがあるのか?国際展のキュレーションが美術館など既存制度を批評する取り組みとして機能する場合、どのようなキュレーションが有効に働くのか?アート作品の制作、展覧会のキュレーション、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡って活躍し、次回の「ヨコハマトリエンナーレ2020」のアーティスティック・ディレクターに就任したラクス・メディア・コレクティヴは、マニフェスタ(2008)、上海ビエンナーレ(2016-2017)で国際展のキュレーションにも取り組んでいます。ジーベシュ・バグチ氏とモニカ・ナルラ氏に、国際展のキュレーションについてお話しいただきます。
講師プロフィール:ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)、モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
ラクス・メディア・コレクティヴは、ジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーングプタのニューデリー生まれの3名により結成されたアーティスト集団。2001年にインド有数の人文系シンクタンク「国立発展途上社会研究センター」の外郭団体「サライ・プログラム」の創設に携わり、約10年にわたり都市空間や文化の変容について研究を重ねるなど、インドの現代文化を刺激している。活動はアート作品の制作、展覧会のキュレーション(企画)、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡り、表現形式もメディアも多様であり、建築家、コンピュータ・プログラマー、ライター、キュレーター、舞台演出家ら専門家や市民とのコラボレーションの経験も豊富である。
【第3回】2019年3月2日(土)13:30〜15:30「美術館という建築物と展覧会の関係」
講師:
藤原徹平(ふじわら てっぺい)(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
金氏徹平(かねうじ てっぺい)(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
故・丹下健三の設計による横浜美術館は、横浜市制100周年、開港130周年を記念して開催された「横浜博覧会」のパビリオンのひとつとして開館しました。8階建ての建築は半円柱が目を引く中心部を基点に展示室、右端棟にはアトリエ、左端棟には美術情報センターが配置され、美術館の理念である「みる」「つくる」「まなぶ」を建物が象徴しています。このような経緯と理念で開館した横浜美術館では、2011年から現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」を開催するようになり、近年、大型の現代美術作品を屋内外で展示しています。「ヨコハマトリエンナーレ2017」の空間設計に携わった藤原徹平氏と横浜美術館で個展開催の経験のある美術家の金氏徹平氏に、展覧会と建築の関係について、また、アーティストがみる美術館建築の機能性や可能性について、実践を踏まえてお話しいただきます。
講師プロフィール:
[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-297021-2.jpg ]
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
1975年横浜生まれ、2001年横浜国立大学大学院修了後、隈研吾建築都市設計事務所勤務(2011〜2012年)。2009年よりフジワラテッペイアーキテクツラボ主宰、2012年より現職。主な建築作品に『等々力の二重円環』『代々木テラス』『葵メディカルアカデミー』。『那須塩原市 (仮称)まちなか交流センタープロポーザル』最優秀、『京都市立芸術大学移転整備プロポーザル』最優秀。他団体の理事、審査員を務めるほか、「キュッパのびじゅつかん」展、「岡本太郎×建築」展、「Reborn-ART Festival 2017」などの展覧会にも多く関わる。2017年に開催された「ヨコハマトリエンナーレ2017」では空間設計を担当。第67回(平成30年度)横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。
[画像4: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-575364-3.jpg ]
金氏徹平(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
1978年京都府生まれ、京都市在住。2001年京都市立芸術大学在籍中、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。現在、同大学彫刻専攻専任講師。日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作。彫刻、絵画、映像、写真など表現形態は多岐にわたり、一貫して物質とイメージと空間の新たな関係性を顕在化する造形システムの考案を探求。個展「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2016)、「Towering Something」(ユーレンス現代美術センター、2013)、「溶け出す都市、空白の森」(横浜美術館、2009)など国内外での展覧会のほか、舞台美術や装丁も多数。「家電のように解り合えない」(あうるスポット、2011)、おいしいおかしいおしばい「わかったさんのクッキー」(KAAT 、2015-2016)での舞台美術をはじめ、自身の映像作品「TOWER」(2009)を舞台化した「tower(THEATER)」(KYOTO EXPERIMENT2017)も発表している。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/14302/table/429_1.jpg ]
「美術館と国際展を巡る連続講座」では、国際展をきっかけに拡大しつつある美術館の可能性と課題について
「展示 / 鑑賞」「キュレ―ション」「建築」をテーマに各分野の専門家を招き検証します。
【第1回】2019年2月10日(日)13:30〜15:30「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」
講師:岡田利規(おかだ としき)
(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)
[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-368223-0.jpg ]
美術館はもともと美術作品を収集、研究、展示するための専門施設ですが、現在、その機能は多様化し、いわゆる美術表現に限定されることなく、演劇、ダンス、音楽などさまざまな表現を発信する装置となりつつあります。一方、劇場もまた演劇のための専門施設ですが、表現の多様化とともに劇場以外の場所としての広がりをみせています。美術館はオルタナティヴな劇場になりうるか?あるいは、美術館という場所固有の体験はありうるのか?映像演劇という新しいジャンルを開拓し、美術家とのコラボレーションも多く手掛ける岡田利規氏(「横浜トリエンナーレ2008」出品作家)を迎え、美術館とはそもそもどういう空間なのか、観客との関係性も含めて表現者が期待する美術館像をお話しいただきます。
講師プロフィール:岡田利規(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。主な受賞歴は、『三月の5日間』にて第49回岸田國士戯曲賞、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』にて第2回大江健三郎賞。「横浜トリエンナーレ2008」出品作家。主な著書に『遡行 変形していくための演劇論』、『現在地』(ともに河出書房新社)などがある。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めた。
【第2回】2019年2月20日(水)19:00〜21:00「国際展をキュレーションすること」※日英逐次通訳あり
講師:ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)、モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-488535-1.jpg ]
ビエンナーレ、トリエンナーレのキュレーションは美術館の企画展とどのような違いがあるのか?国際展のキュレーションが美術館など既存制度を批評する取り組みとして機能する場合、どのようなキュレーションが有効に働くのか?アート作品の制作、展覧会のキュレーション、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡って活躍し、次回の「ヨコハマトリエンナーレ2020」のアーティスティック・ディレクターに就任したラクス・メディア・コレクティヴは、マニフェスタ(2008)、上海ビエンナーレ(2016-2017)で国際展のキュレーションにも取り組んでいます。ジーベシュ・バグチ氏とモニカ・ナルラ氏に、国際展のキュレーションについてお話しいただきます。
講師プロフィール:ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)、モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
ラクス・メディア・コレクティヴは、ジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーングプタのニューデリー生まれの3名により結成されたアーティスト集団。2001年にインド有数の人文系シンクタンク「国立発展途上社会研究センター」の外郭団体「サライ・プログラム」の創設に携わり、約10年にわたり都市空間や文化の変容について研究を重ねるなど、インドの現代文化を刺激している。活動はアート作品の制作、展覧会のキュレーション(企画)、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡り、表現形式もメディアも多様であり、建築家、コンピュータ・プログラマー、ライター、キュレーター、舞台演出家ら専門家や市民とのコラボレーションの経験も豊富である。
【第3回】2019年3月2日(土)13:30〜15:30「美術館という建築物と展覧会の関係」
講師:
藤原徹平(ふじわら てっぺい)(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
金氏徹平(かねうじ てっぺい)(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
故・丹下健三の設計による横浜美術館は、横浜市制100周年、開港130周年を記念して開催された「横浜博覧会」のパビリオンのひとつとして開館しました。8階建ての建築は半円柱が目を引く中心部を基点に展示室、右端棟にはアトリエ、左端棟には美術情報センターが配置され、美術館の理念である「みる」「つくる」「まなぶ」を建物が象徴しています。このような経緯と理念で開館した横浜美術館では、2011年から現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」を開催するようになり、近年、大型の現代美術作品を屋内外で展示しています。「ヨコハマトリエンナーレ2017」の空間設計に携わった藤原徹平氏と横浜美術館で個展開催の経験のある美術家の金氏徹平氏に、展覧会と建築の関係について、また、アーティストがみる美術館建築の機能性や可能性について、実践を踏まえてお話しいただきます。
講師プロフィール:
[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-297021-2.jpg ]
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)
1975年横浜生まれ、2001年横浜国立大学大学院修了後、隈研吾建築都市設計事務所勤務(2011〜2012年)。2009年よりフジワラテッペイアーキテクツラボ主宰、2012年より現職。主な建築作品に『等々力の二重円環』『代々木テラス』『葵メディカルアカデミー』。『那須塩原市 (仮称)まちなか交流センタープロポーザル』最優秀、『京都市立芸術大学移転整備プロポーザル』最優秀。他団体の理事、審査員を務めるほか、「キュッパのびじゅつかん」展、「岡本太郎×建築」展、「Reborn-ART Festival 2017」などの展覧会にも多く関わる。2017年に開催された「ヨコハマトリエンナーレ2017」では空間設計を担当。第67回(平成30年度)横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。
[画像4: https://prtimes.jp/i/14302/429/resize/d14302-429-575364-3.jpg ]
金氏徹平(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
1978年京都府生まれ、京都市在住。2001年京都市立芸術大学在籍中、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。現在、同大学彫刻専攻専任講師。日常の事物を収集し、コラージュ的手法を用いて作品を制作。彫刻、絵画、映像、写真など表現形態は多岐にわたり、一貫して物質とイメージと空間の新たな関係性を顕在化する造形システムの考案を探求。個展「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2016)、「Towering Something」(ユーレンス現代美術センター、2013)、「溶け出す都市、空白の森」(横浜美術館、2009)など国内外での展覧会のほか、舞台美術や装丁も多数。「家電のように解り合えない」(あうるスポット、2011)、おいしいおかしいおしばい「わかったさんのクッキー」(KAAT 、2015-2016)での舞台美術をはじめ、自身の映像作品「TOWER」(2009)を舞台化した「tower(THEATER)」(KYOTO EXPERIMENT2017)も発表している。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/14302/table/429_1.jpg ]