【プレスリリース】シリア危機4年 いまなお苦しむ1,400万人の子どもたち
[15/03/13]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
若者たちに、未来を築く支援を
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-144920-0.jpg ]
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※原文は、 http://j.mp/1EBFQCv でご覧いただけます。
※ユニセフ本部が所有する画像・映像を無償でお貸し出ししています。詳しくはリリース
下記をご覧ください。
【2015年3月12日 ニューヨーク/ アンマン(ヨルダン)発】
ユニセフは本日、紛争勃発から4年が経過するシリア情勢に関するレポートを発表し、
シリアやイラクで激しさを増す紛争によって、いまなお1,400万人の子どもたちが苦しんで
いると訴えました。
5年目に入ったシリア危機。シリア国内にいる560万人以上の子どもたちは、非常に過酷な
状況に置かれています。そのうちの200万人は、戦闘状況などから人道支援が届きにくい
場所で暮らし、260万人がいまも学校に行くことができずにいます。レバノン、トルコ、
ヨルダンなどの周辺国で、避難民として生きるシリアの子どもたちは200万人。さらに、
避難民を受け入れているコミュニティに暮らす360万人の子どもたちもまた、もともと
脆弱だった教育や保健といった社会サービスにかかる負担によって、影響を受けています。
また、連動して紛争が広がりつつあるイラクでは、280万人以上の子どもたちが家を追われ、
また多くが武装勢力の支配地域の中で身動きを取れなくなっています。
ユニセフ事務局長 アンソニー・レークはこう述べています。
「幼い子どもたちは、紛争しか知りません。暴力や恐怖は、若者たちの過去を傷つける
ばかりでなく、かれらの未来をも形作ってしまいます。シリア危機は、5年目に入りました。
若者たちが暴力のサイクルの中で失われた世代となり、それが次の世代でも繰り返されて
いく危険が今も続いています」
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-467357-1.jpg ]
しかし、紛争による混乱の中にあっても、子どもたちは素晴らしい勇気と決意を見せて
くれています。ホムスにあった自宅を追われながらも勉強を続け、他の子どもたちの指導も
している16歳のアラさん、イラク北部の避難民キャンプで、小さな子どもたちに勉強を
教えている10歳のクリスティーナさん。
ユニセフの特設サイト ( http://childrenofsyria.info/ )では、そうした子どもたちの
ストーリーを紹介しています。
「多くの被害を受け、誤ったことに耐え、この恐ろしい紛争を終わらせることのできない
おとなたちを目の当たりにしながら、子どもたちはなお、より良い人生を築くための勇気と
決意を持ち続けています」とレーク事務局長は話します。「子どもたちは、強い決意を
持っています。私たちは、子どもたちを助けるための確固たる決意を持つことができて
いるでしょうか。子どもたちは希望を捨てていません。私たちは、どうでしょうか」
ユニセフは、子どもたち、若者たちがより安定した未来を築くためのスキルや意欲を持つ
ことができるよう、次のような長期的な支援が必要であると述べています。
・若者たちのための補習授業や職業訓練、レクレーションなどの機会。500万人にのぼる
12歳〜18歳のシリアの若者たちは、知識や技術を得られ、生活の支えとなる支援を必要
としている。
・紛争の影響を受けている子どもたちへの公式・非公式の教育の機会と、生徒たちの学習
段階を証明するシステムの構築。
・暴力の被害を受けた子どもを含む弱い立場の子どもたちへの心のケアなどのサービス。
・避難民を受け入れているコミュニティの教育や保健システムの強化や生活支援をし、
何らかの形で紛争の被害を受けているすべての子どもたちに支援を行う。
* * *
【シリア危機 最新数値】
・シリアおよび周辺国で、紛争の影響を受けている子どもの数 :1,400万人
・シリア国内で支援を必要とする人の数 :1,220万人(うち、760万人が国内避難民)
・シリア国内で支援を必要とする子どもの数 :560万人
・シリア国内で、戦闘で支援が届きにくい地域で暮らす人の数 :480万人
(うち200万人が子ども)
・難民の数 :380万人(その半数以上である199万人が子ども)
・シリア危機で命を落とした人の数 :20万人以上
・難民として生まれた子どもの数 :11万4,000人
・学校に行けない子ども :260万人
・シリア危機に対応しているユニセフ職員の数 :34人
【2014年のユニセフの活動ハイライト】
シリア国内
[画像3: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-874580-2.jpg ]
・10回のポリオ予防接種キャンペーンを通じて、290万人の子どもたちに予防接種を提供
(うち37%は支援が最も届きにくい戦闘地域)。2014年1月以降、ポリオの新規感染者は
報告されていない。
・84万人の子どもたちにはしかの予防接種を実施。引き続き、特に基本的な保健サービスを
得られないダマスカス郊外、ラッカ、アレッポなどの46万人の子どもを対象に活動を継続
予定。
・政府軍、反政府軍、双方の支配地域において、貯水プラントをきれいに保つための塩素を
3,400トン分配布。1,600万人が安全な飲み水を利用できるようになった。
・戦闘の激しい地域の子どもたちを含む280万人に、教科書を配布。
・100万枚以上の毛布を配布。また、41万4,000人の女性と子どもたちに冬用の衣類を提供。
・12万7,000人以上の子どもたちに心のケアを実施。
シリア周辺国
・5歳未満児の子ども2,250万人にポリオの予防接種を実施。
・170万人に安全な飲み水、生活用水を提供。
・34万人以上の難民の子どもたちに、正規教育への就学支援を実施。
・72万人以上の子どもたちに心のケアを提供。
・5歳未満児28万7,000人にビタミンAを含む、微量栄養素を提供。
・56万5,000人以上の子どもたちに冬を越えるための物資(毛布、衣類、防寒具、現金や
引換券など)を提供。
* * *
■シリア危機に関する特設サイト(ユニセフ本部)
http://childrenofsyria.info/
■レポート原文・画像・映像素材のお貸し出しについて
下記サイトより、レポートの原文・画像・映像をダウンロードいただけます
-画像・映像: http://uni.cf/1AdpGZI
-レポート原文: http://j.mp/1Guic8o
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会
* * *
シリア、ヨルダン、レバノン、トルコで、計5人 の日本人スタッフ(教育2人、栄養・保健
1人、子どもの保護1人、モニタリング評価1人)が支援活動に携わっています。
ご取材をご希望の場合は、下記日本ユニセフ協会広報室にお問い合わせください。
* * *
■本件に関するお問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
または
Simon Ingram, ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所(ヨルダン)
TEL : +962 79 590 4740 Eメール : singram@unicef.org
Juliette Touma, ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所(ヨルダン)
TEL : +962 79 867 4628 Eメール :jtouma@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ本部(ニューヨーク)
TEL : +1-212-326-7448 Cell: +1-917-209-1804 Eメール :mekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-144920-0.jpg ]
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※原文は、 http://j.mp/1EBFQCv でご覧いただけます。
※ユニセフ本部が所有する画像・映像を無償でお貸し出ししています。詳しくはリリース
下記をご覧ください。
【2015年3月12日 ニューヨーク/ アンマン(ヨルダン)発】
ユニセフは本日、紛争勃発から4年が経過するシリア情勢に関するレポートを発表し、
シリアやイラクで激しさを増す紛争によって、いまなお1,400万人の子どもたちが苦しんで
いると訴えました。
5年目に入ったシリア危機。シリア国内にいる560万人以上の子どもたちは、非常に過酷な
状況に置かれています。そのうちの200万人は、戦闘状況などから人道支援が届きにくい
場所で暮らし、260万人がいまも学校に行くことができずにいます。レバノン、トルコ、
ヨルダンなどの周辺国で、避難民として生きるシリアの子どもたちは200万人。さらに、
避難民を受け入れているコミュニティに暮らす360万人の子どもたちもまた、もともと
脆弱だった教育や保健といった社会サービスにかかる負担によって、影響を受けています。
また、連動して紛争が広がりつつあるイラクでは、280万人以上の子どもたちが家を追われ、
また多くが武装勢力の支配地域の中で身動きを取れなくなっています。
ユニセフ事務局長 アンソニー・レークはこう述べています。
「幼い子どもたちは、紛争しか知りません。暴力や恐怖は、若者たちの過去を傷つける
ばかりでなく、かれらの未来をも形作ってしまいます。シリア危機は、5年目に入りました。
若者たちが暴力のサイクルの中で失われた世代となり、それが次の世代でも繰り返されて
いく危険が今も続いています」
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-467357-1.jpg ]
しかし、紛争による混乱の中にあっても、子どもたちは素晴らしい勇気と決意を見せて
くれています。ホムスにあった自宅を追われながらも勉強を続け、他の子どもたちの指導も
している16歳のアラさん、イラク北部の避難民キャンプで、小さな子どもたちに勉強を
教えている10歳のクリスティーナさん。
ユニセフの特設サイト ( http://childrenofsyria.info/ )では、そうした子どもたちの
ストーリーを紹介しています。
「多くの被害を受け、誤ったことに耐え、この恐ろしい紛争を終わらせることのできない
おとなたちを目の当たりにしながら、子どもたちはなお、より良い人生を築くための勇気と
決意を持ち続けています」とレーク事務局長は話します。「子どもたちは、強い決意を
持っています。私たちは、子どもたちを助けるための確固たる決意を持つことができて
いるでしょうか。子どもたちは希望を捨てていません。私たちは、どうでしょうか」
ユニセフは、子どもたち、若者たちがより安定した未来を築くためのスキルや意欲を持つ
ことができるよう、次のような長期的な支援が必要であると述べています。
・若者たちのための補習授業や職業訓練、レクレーションなどの機会。500万人にのぼる
12歳〜18歳のシリアの若者たちは、知識や技術を得られ、生活の支えとなる支援を必要
としている。
・紛争の影響を受けている子どもたちへの公式・非公式の教育の機会と、生徒たちの学習
段階を証明するシステムの構築。
・暴力の被害を受けた子どもを含む弱い立場の子どもたちへの心のケアなどのサービス。
・避難民を受け入れているコミュニティの教育や保健システムの強化や生活支援をし、
何らかの形で紛争の被害を受けているすべての子どもたちに支援を行う。
* * *
【シリア危機 最新数値】
・シリアおよび周辺国で、紛争の影響を受けている子どもの数 :1,400万人
・シリア国内で支援を必要とする人の数 :1,220万人(うち、760万人が国内避難民)
・シリア国内で支援を必要とする子どもの数 :560万人
・シリア国内で、戦闘で支援が届きにくい地域で暮らす人の数 :480万人
(うち200万人が子ども)
・難民の数 :380万人(その半数以上である199万人が子ども)
・シリア危機で命を落とした人の数 :20万人以上
・難民として生まれた子どもの数 :11万4,000人
・学校に行けない子ども :260万人
・シリア危機に対応しているユニセフ職員の数 :34人
【2014年のユニセフの活動ハイライト】
シリア国内
[画像3: http://prtimes.jp/i/5176/430/resize/d5176-430-874580-2.jpg ]
・10回のポリオ予防接種キャンペーンを通じて、290万人の子どもたちに予防接種を提供
(うち37%は支援が最も届きにくい戦闘地域)。2014年1月以降、ポリオの新規感染者は
報告されていない。
・84万人の子どもたちにはしかの予防接種を実施。引き続き、特に基本的な保健サービスを
得られないダマスカス郊外、ラッカ、アレッポなどの46万人の子どもを対象に活動を継続
予定。
・政府軍、反政府軍、双方の支配地域において、貯水プラントをきれいに保つための塩素を
3,400トン分配布。1,600万人が安全な飲み水を利用できるようになった。
・戦闘の激しい地域の子どもたちを含む280万人に、教科書を配布。
・100万枚以上の毛布を配布。また、41万4,000人の女性と子どもたちに冬用の衣類を提供。
・12万7,000人以上の子どもたちに心のケアを実施。
シリア周辺国
・5歳未満児の子ども2,250万人にポリオの予防接種を実施。
・170万人に安全な飲み水、生活用水を提供。
・34万人以上の難民の子どもたちに、正規教育への就学支援を実施。
・72万人以上の子どもたちに心のケアを提供。
・5歳未満児28万7,000人にビタミンAを含む、微量栄養素を提供。
・56万5,000人以上の子どもたちに冬を越えるための物資(毛布、衣類、防寒具、現金や
引換券など)を提供。
* * *
■シリア危機に関する特設サイト(ユニセフ本部)
http://childrenofsyria.info/
■レポート原文・画像・映像素材のお貸し出しについて
下記サイトより、レポートの原文・画像・映像をダウンロードいただけます
-画像・映像: http://uni.cf/1AdpGZI
-レポート原文: http://j.mp/1Guic8o
ご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
・ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
・画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
・提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会
* * *
シリア、ヨルダン、レバノン、トルコで、計5人 の日本人スタッフ(教育2人、栄養・保健
1人、子どもの保護1人、モニタリング評価1人)が支援活動に携わっています。
ご取材をご希望の場合は、下記日本ユニセフ協会広報室にお問い合わせください。
* * *
■本件に関するお問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
または
Simon Ingram, ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所(ヨルダン)
TEL : +962 79 590 4740 Eメール : singram@unicef.org
Juliette Touma, ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所(ヨルダン)
TEL : +962 79 867 4628 Eメール :jtouma@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ本部(ニューヨーク)
TEL : +1-212-326-7448 Cell: +1-917-209-1804 Eメール :mekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)