【プレスリリース】エボラ出血熱 エボラ感染ゼロへ ― ユニセフ最新レポート発表
[15/03/17]
提供元:PRTIMES
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感染者の5人に1人は子ども
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/433/resize/d5176-433-226255-0.jpg ]
※本信は、ユニセフ本部の発信情報をもとに日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※レポート原文は http://j.mp/1CoyHnn でご覧いただけます。
【2015年3月17日 ダカール(セネガル)/ジュネーブ/ニューヨーク発】
エボラ出血熱は、流行地域の子どもたちに計り知れない影響を与えました。ギニア、
リベリア、シエラレオネの3カ国の感染者の20%は、子どもたち。子どもたちと子ども
たちが暮らすコミュニティを守るため、基礎サービスを回復させ、この惨事に打ち勝た
なくてはならないと、ユニセフは本日発表の報告書(原文タイトル『Ebola : Getting
to zero - for communities, for children, for the future』)の中で述べています。
「流行は、感染をゼロにするまで終わりません。一人一人の接触者をたどり、監視を
続けています。まだ警戒を緩めるわけにはいきません」と、ユニセフのエボラ緊急対策
コーディネーターのバルバラ・ベンテインは語りました。「同時に、支援を活用して、
安全に、責任をもって基礎サービスの再建に取り組まなければなりません」
ユニセフの最新レポートは、世界の中で最も脆弱な国の、最も脆弱なコミュニティを
襲ったエボラ出血熱が、子どもたちに与えた多大な影響について検証しています。
感染した2万4,000人以上のうち、子どもはおよそ5,000人で、1万6,000人以上の子どもが、
片方もしくは両方の親を亡くすか、主たる保護者を失っています。さらに、流行地域に
住む900万人の子どもの多くが、だれかの死や彼らの理解を超える苦悩に直面し、
エボラの恐怖に苦しみました。
報告書はまた、エボラ対策の中でコミュニティが果たしている中心的な役割と、安全な
生活習慣が浸透しつつある心強い成果も報告しています。たとえばリベリアでは、72%
の人がエボラ出血熱の症状のある人は診療所でより適切なケアを受けられると認識して
いるという調査結果が出ています。エボラ患者を家庭の中に留めていた結果、
コミュニティに感染が広がってしまった以前の状況から考えると、これは素晴らしい
成果です。
エボラへの対応と並行して、ユニセフはパートナー団体とともに、はしかなどの
感染症の予防接種活動や保健サービスの強化を行ったり、また学校再開に際しては、
エボラ感染予防の支援を行ってきました。
長期的には、エボラ流行国の保健システム改善のための支援は、はしかや肺炎、下痢
など、子どもたちの脅威となるさまざまな病気を防ぐ助けにもなります。エボラへの
対応の中で得られた成果を長期的な復興計画の中に生かし、よりよい社会を築いて
いかなければならないと、報告書は指摘しています。
* * *
[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/433/resize/d5176-433-154575-1.jpg ]
■ 報告書ハイライト ■
【子どもたちへの影響】
・2014年1月以降、エボラ出血熱の感染者数は2万4,000人以上、うち5,000人以上が
子ども
・エボラによる死者は1万人以上
・エボラ感染地域に暮らす子ども、900万人
・親や保護者を失った子どもは1万6,000人
・数カ月にわたって教育の機会を奪われた子ども、500万人
・エボラによって、以前から脆弱だった保健サービスが打撃を受け、また感染への恐怖
も加わって、2014年は流行各国で子どもたちへの基本的な保健サービスが停滞した
(シエラレオネの予防接種率は21%減少、またリベリアではマラリアの治療を受け
られた子どもの数は39%減少)
【ユニセフの支援】
・エボラの影響を受けた子ども5万2,000人以上に、心のケアを提供
・約10万人の教員に、学校でのエボラ予防についての研修を実施
・学校を通じて、400万人の子どもたちに衛生キットを支援
・エボラ出血熱に関する支援や啓発活動に、5万人にのぼるボランティア、保健員、
教員、宗教指導者、若者たちを動員
・4,900人以上の保健関係者に、エボラ予防と管理に関する研修を実施
・50万着以上の防護服を提供
・140万以上の家庭を対象に、戸別訪問によって正しい知識を伝えるキャンペーンを実施
・エボラ患者および回復者の75%に、栄養支援を実施
* * *
■ 活動報告会のご案内 ■
エボラ流行3カ国での教育再開支援にあたったユニセフの日本人職員による活動報告会
を下記の通り行います。ご取材をご希望の際には、広報室までお申し込みください。
エボラ流行3カ国 現地報告会
『安全な学校再開への道のり』
日 時:2015年4月2日(木)10時30分〜12時00分(開場:10時00分)
場 所:ユニセフハウス1階ホール
(港区高輪4-6-12 JR品川駅/都営浅草線高輪台駅より徒歩7分)
報告者:ユニセフ・ドミニカ共和国事務所 副代表 青木佐代子(あおき さよこ)
*2014年11月〜2015年3月まで、ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所に出向
* * *
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Christophe Boulierac, ユニセフ・ジュネーブ,
Tel:41 799 639 244, cboulierac@unicef.org
Thierry Delvigne-Jean, ユニセフ・ダカール,
Tel: 221 77 819 2300, tdelvignejean@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ・ニューヨーク, Tel: 1917 209 1804, nmekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
[画像1: http://prtimes.jp/i/5176/433/resize/d5176-433-226255-0.jpg ]
※本信は、ユニセフ本部の発信情報をもとに日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※レポート原文は http://j.mp/1CoyHnn でご覧いただけます。
【2015年3月17日 ダカール(セネガル)/ジュネーブ/ニューヨーク発】
エボラ出血熱は、流行地域の子どもたちに計り知れない影響を与えました。ギニア、
リベリア、シエラレオネの3カ国の感染者の20%は、子どもたち。子どもたちと子ども
たちが暮らすコミュニティを守るため、基礎サービスを回復させ、この惨事に打ち勝た
なくてはならないと、ユニセフは本日発表の報告書(原文タイトル『Ebola : Getting
to zero - for communities, for children, for the future』)の中で述べています。
「流行は、感染をゼロにするまで終わりません。一人一人の接触者をたどり、監視を
続けています。まだ警戒を緩めるわけにはいきません」と、ユニセフのエボラ緊急対策
コーディネーターのバルバラ・ベンテインは語りました。「同時に、支援を活用して、
安全に、責任をもって基礎サービスの再建に取り組まなければなりません」
ユニセフの最新レポートは、世界の中で最も脆弱な国の、最も脆弱なコミュニティを
襲ったエボラ出血熱が、子どもたちに与えた多大な影響について検証しています。
感染した2万4,000人以上のうち、子どもはおよそ5,000人で、1万6,000人以上の子どもが、
片方もしくは両方の親を亡くすか、主たる保護者を失っています。さらに、流行地域に
住む900万人の子どもの多くが、だれかの死や彼らの理解を超える苦悩に直面し、
エボラの恐怖に苦しみました。
報告書はまた、エボラ対策の中でコミュニティが果たしている中心的な役割と、安全な
生活習慣が浸透しつつある心強い成果も報告しています。たとえばリベリアでは、72%
の人がエボラ出血熱の症状のある人は診療所でより適切なケアを受けられると認識して
いるという調査結果が出ています。エボラ患者を家庭の中に留めていた結果、
コミュニティに感染が広がってしまった以前の状況から考えると、これは素晴らしい
成果です。
エボラへの対応と並行して、ユニセフはパートナー団体とともに、はしかなどの
感染症の予防接種活動や保健サービスの強化を行ったり、また学校再開に際しては、
エボラ感染予防の支援を行ってきました。
長期的には、エボラ流行国の保健システム改善のための支援は、はしかや肺炎、下痢
など、子どもたちの脅威となるさまざまな病気を防ぐ助けにもなります。エボラへの
対応の中で得られた成果を長期的な復興計画の中に生かし、よりよい社会を築いて
いかなければならないと、報告書は指摘しています。
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[画像2: http://prtimes.jp/i/5176/433/resize/d5176-433-154575-1.jpg ]
■ 報告書ハイライト ■
【子どもたちへの影響】
・2014年1月以降、エボラ出血熱の感染者数は2万4,000人以上、うち5,000人以上が
子ども
・エボラによる死者は1万人以上
・エボラ感染地域に暮らす子ども、900万人
・親や保護者を失った子どもは1万6,000人
・数カ月にわたって教育の機会を奪われた子ども、500万人
・エボラによって、以前から脆弱だった保健サービスが打撃を受け、また感染への恐怖
も加わって、2014年は流行各国で子どもたちへの基本的な保健サービスが停滞した
(シエラレオネの予防接種率は21%減少、またリベリアではマラリアの治療を受け
られた子どもの数は39%減少)
【ユニセフの支援】
・エボラの影響を受けた子ども5万2,000人以上に、心のケアを提供
・約10万人の教員に、学校でのエボラ予防についての研修を実施
・学校を通じて、400万人の子どもたちに衛生キットを支援
・エボラ出血熱に関する支援や啓発活動に、5万人にのぼるボランティア、保健員、
教員、宗教指導者、若者たちを動員
・4,900人以上の保健関係者に、エボラ予防と管理に関する研修を実施
・50万着以上の防護服を提供
・140万以上の家庭を対象に、戸別訪問によって正しい知識を伝えるキャンペーンを実施
・エボラ患者および回復者の75%に、栄養支援を実施
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■ 活動報告会のご案内 ■
エボラ流行3カ国での教育再開支援にあたったユニセフの日本人職員による活動報告会
を下記の通り行います。ご取材をご希望の際には、広報室までお申し込みください。
エボラ流行3カ国 現地報告会
『安全な学校再開への道のり』
日 時:2015年4月2日(木)10時30分〜12時00分(開場:10時00分)
場 所:ユニセフハウス1階ホール
(港区高輪4-6-12 JR品川駅/都営浅草線高輪台駅より徒歩7分)
報告者:ユニセフ・ドミニカ共和国事務所 副代表 青木佐代子(あおき さよこ)
*2014年11月〜2015年3月まで、ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所に出向
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■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Christophe Boulierac, ユニセフ・ジュネーブ,
Tel:41 799 639 244, cboulierac@unicef.org
Thierry Delvigne-Jean, ユニセフ・ダカール,
Tel: 221 77 819 2300, tdelvignejean@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ・ニューヨーク, Tel: 1917 209 1804, nmekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)