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オンラインで患者の服薬状況を確認できる「服薬サポートサービス」の実証実験を 三重県の広域連携モデル「美村（びそん）」で実施
[23/09/05]
提供元：PRTIMES
提供元：PRTIMES
大日本印刷株式会社（DNP）は、患者の服薬状況をオンラインで確認できる「服薬サポートサービス＊1」を利用して、DNPが取り組む三重県での広域連携モデル「美村（びそん）＊2」プロジェクトと連携した実証実験を開始しました。「美村」は、三重県中・南部の多気町・大台町・明和町・度会町・紀北町が連携し、5町で1つの仮想自治体として、共通のデジタルシステムを活用した魅力的な地域づくりを推進するものです。
今回、「服薬サポートサービス」の実証の第一弾として、本サービスの有用性や診療所や薬局での運用課題などを調査する実証実験を2023年3月〜5月に大台町で行いました＊3。2024年度には、対象エリア・規模を拡大した実証実験を予定しています。
【実証実験の背景】
高齢化等によって在宅医療を受ける患者が増加するのに対して、医療従事者不足などの課題が顕在化しています。そうした中で、在宅での医薬品の服用状況を把握するには、患者の自己申告や事後の確認などに頼る必要があるため、不必要な薬の追加処方、不要な残薬の発生、患者の服薬離脱などにつながる可能性もありました。こうした課題の解決に向けてDNPは、2017年に服薬状況を管理するデバイスとして「服薬管理カレンダー」を開発しました。その後、過疎化・高齢化が進む地域で生活習慣病の薬物治療を対象とした実証実験を進める中で、本デバイスの使用だけでは、医療従事者が患者に介入して服薬の適正化を図ることは難しいという課題も見えてきました。
【実証実験の概要】
○ DNPはデジタル田園都市国家構想の一環で、三重県の広域連携モデル事業を自治体やパートナー企業とともに運営し、医療MaaS（Mobility as a Service）など、ICT（情報通信技術）を活かした地域の価値の拡大を進めています。今回、その取り組みと連携し、医療従事者が少ない地域での高齢者の服薬支援のため実証実験を行いました。
○ 「服薬管理カレンダー」には、曜日ごとに朝・昼・夕の食後と就寝前の4つのポケットがあり、各ポケットに服用1回分の薬を1週間分格納できます。カレンダーの裏面には、印刷技術で形成した回路があり、それによって各ポケットと電子モジュールの端子をつないでいます。患者が各ポケットから薬を取り出すと、ポケットの位置と取り出した日時の情報が自動的にクラウド環境で送信されて、記録されます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/69194/445/resize/d69194-445-25269b86286773c701fb-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/69194/445/resize/d69194-445-934a1d117843696f4a66-0.jpg ]
○ 今回の実証実験では、薬剤師が「服薬管理カレンダー」を通じてオンラインで服薬状況を把握し、診療所や薬局との連携を行いました。外来診療の際には、この情報をもとに医師や薬剤師が指導を行いました。今後、薬剤師が服薬状況をモニタリングする際に、服薬の漏れや間違いを患者にその場で伝えるなど、患者の自立を促すような服薬支援を行うことを目指しています。
【実証実験の成果】
○ 今回の実証実験を通して、薬局での説明を含めた患者のデバイス活用支援、服薬情報の収集やレポート作成、各種情報の連動などを問題なく行うことができました。患者のアンケートでは、「薬を飲むことについての意識が変化した」「薬の管理を継続できそう」という回答が得られました。また、診療所や薬局からは、外来時の服薬状況の確認において、データに基づいた会話によってより適切な指導につながるという評価を受けるなど、「服薬サポートサービス」の有用性が確認できました。
○ 医療従事者が不足している地域では、薬局を一人で運営している場合も多いため、薬局のスタッフとは別の「オンライン薬剤師」による助言や患者の服薬支援に対する期待が高いことが分かりました。
○ 「服薬管理カレンダー」のポケットへの薬の入れ間違い、患者ごとの服薬忘れの予防（生活リズムとの関連性の把握等）、外来診療のスケジュールとの連動などは、自動送信する情報だけでは管理し切れないため、薬剤師等から患者への定期的なオンラインヒアリングが大切であることも分かりました。
【今後の展開】
DNPは今回の成果を踏まえ、2024年に、「美村」の複数の診療所・病院・薬局と連携して、薬剤師から患者へのオンラインでの指導を含む第二弾の実証実験を行う予定です。主に高齢化が進む地域での生活習慣病の薬物治療を対象とし、「服薬サポートサービス」の実用化を進め、治療継続率の向上による重症化予防を支援するなど、地域住民の健康寿命の延伸や医療費の適正化に貢献していきます。
＊1 服薬サポートサービスについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190168_1567.html
＊2 「美村」について → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168817_1587.html
＊3 実証実験の対象：実施人数3名（平均年齢：84.6歳・三重県大台町在住）、期間：2023年3月6日〜5月9日、連携先：報徳診療所・勝栄堂薬局
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※ニュースリリースに記載された仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
今回、「服薬サポートサービス」の実証の第一弾として、本サービスの有用性や診療所や薬局での運用課題などを調査する実証実験を2023年3月〜5月に大台町で行いました＊3。2024年度には、対象エリア・規模を拡大した実証実験を予定しています。
【実証実験の背景】
高齢化等によって在宅医療を受ける患者が増加するのに対して、医療従事者不足などの課題が顕在化しています。そうした中で、在宅での医薬品の服用状況を把握するには、患者の自己申告や事後の確認などに頼る必要があるため、不必要な薬の追加処方、不要な残薬の発生、患者の服薬離脱などにつながる可能性もありました。こうした課題の解決に向けてDNPは、2017年に服薬状況を管理するデバイスとして「服薬管理カレンダー」を開発しました。その後、過疎化・高齢化が進む地域で生活習慣病の薬物治療を対象とした実証実験を進める中で、本デバイスの使用だけでは、医療従事者が患者に介入して服薬の適正化を図ることは難しいという課題も見えてきました。
【実証実験の概要】
○ DNPはデジタル田園都市国家構想の一環で、三重県の広域連携モデル事業を自治体やパートナー企業とともに運営し、医療MaaS（Mobility as a Service）など、ICT（情報通信技術）を活かした地域の価値の拡大を進めています。今回、その取り組みと連携し、医療従事者が少ない地域での高齢者の服薬支援のため実証実験を行いました。
○ 「服薬管理カレンダー」には、曜日ごとに朝・昼・夕の食後と就寝前の4つのポケットがあり、各ポケットに服用1回分の薬を1週間分格納できます。カレンダーの裏面には、印刷技術で形成した回路があり、それによって各ポケットと電子モジュールの端子をつないでいます。患者が各ポケットから薬を取り出すと、ポケットの位置と取り出した日時の情報が自動的にクラウド環境で送信されて、記録されます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/69194/445/resize/d69194-445-25269b86286773c701fb-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/69194/445/resize/d69194-445-934a1d117843696f4a66-0.jpg ]
○ 今回の実証実験では、薬剤師が「服薬管理カレンダー」を通じてオンラインで服薬状況を把握し、診療所や薬局との連携を行いました。外来診療の際には、この情報をもとに医師や薬剤師が指導を行いました。今後、薬剤師が服薬状況をモニタリングする際に、服薬の漏れや間違いを患者にその場で伝えるなど、患者の自立を促すような服薬支援を行うことを目指しています。
【実証実験の成果】
○ 今回の実証実験を通して、薬局での説明を含めた患者のデバイス活用支援、服薬情報の収集やレポート作成、各種情報の連動などを問題なく行うことができました。患者のアンケートでは、「薬を飲むことについての意識が変化した」「薬の管理を継続できそう」という回答が得られました。また、診療所や薬局からは、外来時の服薬状況の確認において、データに基づいた会話によってより適切な指導につながるという評価を受けるなど、「服薬サポートサービス」の有用性が確認できました。
○ 医療従事者が不足している地域では、薬局を一人で運営している場合も多いため、薬局のスタッフとは別の「オンライン薬剤師」による助言や患者の服薬支援に対する期待が高いことが分かりました。
○ 「服薬管理カレンダー」のポケットへの薬の入れ間違い、患者ごとの服薬忘れの予防（生活リズムとの関連性の把握等）、外来診療のスケジュールとの連動などは、自動送信する情報だけでは管理し切れないため、薬剤師等から患者への定期的なオンラインヒアリングが大切であることも分かりました。
【今後の展開】
DNPは今回の成果を踏まえ、2024年に、「美村」の複数の診療所・病院・薬局と連携して、薬剤師から患者へのオンラインでの指導を含む第二弾の実証実験を行う予定です。主に高齢化が進む地域での生活習慣病の薬物治療を対象とし、「服薬サポートサービス」の実用化を進め、治療継続率の向上による重症化予防を支援するなど、地域住民の健康寿命の延伸や医療費の適正化に貢献していきます。
＊1 服薬サポートサービスについて → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190168_1567.html
＊2 「美村」について → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168817_1587.html
＊3 実証実験の対象：実施人数3名（平均年齢：84.6歳・三重県大台町在住）、期間：2023年3月6日〜5月9日、連携先：報徳診療所・勝栄堂薬局
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