事業者連携で三浦半島の地域活性化を目指す「三浦半島みらいミーティング」を開催
[24/03/29]
提供元:PRTIMES
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横須賀三浦地域県政総合センター
三浦半島地域においては、様々な社会課題(高齢化・人口減少等)に直面しており、神奈川県では、三浦半島地域の資源を生かした活性化を進めています。
このたび、地元で「三浦半島地域の活性化」に向けて活動する様々な事業者・団体間の交流や連携、共有を促すことにより課題解決を目指すべく、定例会を実施しました。ワークショップ形式で各回のテーマに沿った講師を招き、仲間づくりや地域事業のブラッシュアップのヒントとなるような議論を行いました。
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■第1回 三浦半島みらいミーティング 「地元の地域資源、どう活用する?」
・2024年1月27日(土曜日)14時〜17時
・会場:面白法人カヤック ぼくらの会議棟(神奈川県鎌倉市)
・講師:長谷川裕子氏(面白法人カヤック ちいき資本主義事業部ディレクター)
齊藤大輔氏(面白法人カヤック OC事業部プロデューサー・総務部長)
長谷川りえ氏(株式会社FOOD&風土 代表取締役・料理研究家)
<内容>
第1回は、「地元の地域資源、どう活用する?」をテーマに、地域の事業者13名の方が参加し、面白法人カヤックのオフィスツアー&ワークショップを開催しました。
初めに、特別講師として「三浦半島はイタリア半島」プロジェクトの提唱者で料理研究家としてもご活躍中の長谷川りえ氏をお迎えし、三浦半島の事業連携についてお話しいただきました。
長谷川りえ氏からは、三浦半島の海の幸・山の幸には食の王国イタリアと同じポテンシャルがあること、また、新鮮な食材に加え、東京に近い立地で、海や山を有する景観とアクティビティなどの観光資源も三浦半島の差別化された魅力であることを解説されました。地域住民・事業者の方々が改めて三浦半島の豊かな暮らしの価値に気づき、連携して異業種交流会・食農体験会などを開いて地域活性化を図る必要性をお話いただきました。
続いて、鎌倉に本社を置き、地域コミュニティと共生するため様々な取組を行われている面白法人カヤックより長谷川裕子氏と齊藤大輔氏がご登壇され、齊藤氏よりカヤックが提唱する地域資本主義と、カヤックではどのように地域と連携してきたかについて具体的な事例をお話いただきました。地域資本主義とは、お金ではない地域のあたたかなつながりと地域が持つ自然や文化、そして経済がうまく循環することで豊かになるという考え方です。鎌倉の街をよくしたいという思いを持つ人を支援し自分事化するコミュニティ「カマコン」や、使えば使うほどまちが楽しくなる地域通貨「まちのコイン」、さらに、地域に関わりたい人・移住志望者と地域がつながることができるスカウト型移住マッチングサービス「SMOUT」や、シニアの方の困りごとを解決する事業「まごころサポート」など、鎌倉らしいワークライフスタイルを実現するための幅広いサービスをご説明いただきました。
講義の後には、まちに開かれたカヤックのオフィスを案内していただき、最後に参加者の皆さんが3グループに分かれて、カヤックの原動力とも言える「ブレスト(ブレインストーミング)」を体験しました。「地域資源を活用して、訪れた人が三浦半島を好きになるコンテンツのアイデア」について、自由な空気のなか活発に意見を交換しました。その結果、各グループから「太平洋・相模湾・東京湾に囲まれ富士山も望める地形を活かした日没と日の出を見るツアー」・「三浦半島に切干大根の加工工場を造るツアー〜大根の六次産業化〜」といったユニークなアイデアが挙がりました。みんなで案を出し合うことで一人では出せない発想が生まれ、大盛況のうちに終了しました。
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■第2回 三浦半島みらいミーティング 「空き家の活かし方、考えてみませんか?」
・2024年2月17日(土曜日)14時〜17時
・会場:KIKI BASE FUJISAWA(神奈川県藤沢市)
・講師:松島孝夫氏(株式会社エンジョイワークス)
<内容>
第2回は、「空き家の活かし方、考えてみませんか?」をテーマに、地域の事業者11名が参加しワークショップを開催しました。工場をリノベーションしたシェアスペース@KIKI BASE FUJISAWAを会場に、葉山・鎌倉・湘南を拠点に、地域に開かれた不動産活用に幅広い実績がある株式会社エンジョイワークスから取締役の松島孝夫氏を講師にお招きして、空き家から地域の魅力を発信する可能性を探りました。
前半は、松島氏からエンジョイワークスの事業についてご説明いただきました。湘南エリアでどのように暮らしたいかをまずは一緒に考える「不動産仲介」・自分の暮らしに向き合い、住む人自身が間取りを考え模型もつくる「建築設計」・大きな庭に塀がない家を建て、お隣と程よい距離感で心地よく暮らす「分譲事業」。これらの事業を通じて、ライフスタイルを自分で考えられる人材、ゆくゆくは良い町・楽しい町にしてくれる人材を集めて活動されています。その活動や事業に必要な資金もファンドを活用することで、地域の方を巻き込んでいます。出資者に一緒に経営する意識で関わっていただくことで、事業の成長を自分事化してもらい、地域で事業に参加する・共感する方を増やしたいとお話しいただきました。さらに、地域で助け合って街を持続可能にする「共助」の仕組みを2つの遊休資産である「遊休金融資産」と「遊休不動産」を循環させることで、「地域活性ローカルファンド」という地域活性化のエコシステムの構築にもチャレンジされています。
後半は、空き家活用の具体例を伺いました。空き蔵をリノベーションした一棟貸しの宿「Bath&Bed Hayama」の例をはじめ、事業を成功させるにはできあがる前から地域の方と接点を持って進めること、たくさんの人がプロジェクトに関わるからこそ軸がぶれないように最初のコンセプトづくりが非常に大事だと述べられました。葉山にある古民家の「平野邸Hayama」は、“日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家”がコンセプトです。「泊まれる公民館」として地元の方と宿泊者が出会える機能をもつ宿が特徴です。
講演後は、この「平野邸Hayama」を題材に、参加者のみなさんが3グループに分かれて、施設のコンセプトに沿った“新しい体験価値”を考えるワークショップを実施しました。運営に必要なメンバーやキャッシュポイントまで話し合いました。みんなで意見を発展させた結果、昭和を体験できる「トトロの体験ツアー」や「地元とゲストが強制コラボ、お手伝い必修宿」、子どもとのアフター5をシェアする「この子どこの子ナイト」など場の価値を踏まえた秀逸なアイデアが出揃いました。
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■第3回 三浦半島みらいミーティング 「地域の魅力を最大限に伝える宿泊を考える」
・2024年3月14日(木曜日)13時〜16時
・会場:KKR 逗子松汀園(神奈川県逗子市)
・講師:嶋田俊平氏(株式会社さとゆめ 代表取締役)
<内容>
第3回は、「地域の魅力を最大限に伝える宿泊を考える」をテーマに、地方創生の斬新なプロジェクトを次々と立ち上げ注目を集める株式会社さとゆめから代表取締役の嶋田俊平氏を講師にお招きし、地域の魅力発信と宿泊事業の連携手法について学びました。宿泊事業に関心がある方、地域資源を活かしたいと考えている方、まちとつながって事業をしていきたい方など10名が参加し、ワークショップを行いました。
初めに、嶋田氏より、さとゆめが現在手がけている事例をご紹介いただきました。さとゆめは、「ふるさとの夢をかたちに」をミッションに掲げ、日本全国で伴走型コンサルティング事業を展開しています。山梨県小菅村では、「700人の村がひとつのホテルに」をコンセプトに、複数の古民家の空き家を客室に、そして村全体を1つの宿に見立て、村まるごとでもてなす分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」を運営しています。そこで道の駅のプロデュースや商品・サービスの開発まで手掛けた結果、10年間で観光客が2倍に増え、人口も下げ止まり、「地域の未来は変えられる」と実感されたとのことです。また、JR東日本とともに展開する廃線の危機がある青梅線沿線の無人駅と集落を結ぶ「沿線まるごとホテル」は、街ぐるみの取組が評価され昨年「ジャパン・ツーリズム・アワード」で最高位の国土交通大臣賞を受賞し、今後30路線に拡大予定だとお話しいただきました。
続いて、これらの事例から見えてきた、小規模かつ交通アクセスが不便な地域でも活性化を成功させるポイントを参加者に惜しみなく教えてくださいました。嶋田氏が身をもって経験してきた成功・苦労話の数々に、参加者は真剣に聞き入っていました。その話のなかで戦略的なコンセプトづくり、地域や観光客を巻き込むための圏域、事前の事業実証の重要性が示されました。
講演の内容を踏まえて、後半は参加者のみなさんが三浦半島のコンセプトとそれを実現する方法を考えるワークショップを実施しました。会場は活気に溢れ、通い続ける趣味を見つけることや「カピバラと過ごすクルージングする長寿・ストレスフリーのまち 漁港佐島」、「海と山に囲まれた食のテーマパークにある、農家・漁師に出会う」といった、観光客がリピートしたくなる多様な地域の強み・魅力を活かしたコンテンツのアイデアが生まれました。
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参考HP: https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/chiki/3m/teireikai.html
問合わせ先
横須賀三浦地域県政総合センター
企画調整部長 塚本 電話046-823-0267
企画調整課長 中村 電話046-823-0269
三浦半島地域においては、様々な社会課題(高齢化・人口減少等)に直面しており、神奈川県では、三浦半島地域の資源を生かした活性化を進めています。
このたび、地元で「三浦半島地域の活性化」に向けて活動する様々な事業者・団体間の交流や連携、共有を促すことにより課題解決を目指すべく、定例会を実施しました。ワークショップ形式で各回のテーマに沿った講師を招き、仲間づくりや地域事業のブラッシュアップのヒントとなるような議論を行いました。
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■第1回 三浦半島みらいミーティング 「地元の地域資源、どう活用する?」
・2024年1月27日(土曜日)14時〜17時
・会場:面白法人カヤック ぼくらの会議棟(神奈川県鎌倉市)
・講師:長谷川裕子氏(面白法人カヤック ちいき資本主義事業部ディレクター)
齊藤大輔氏(面白法人カヤック OC事業部プロデューサー・総務部長)
長谷川りえ氏(株式会社FOOD&風土 代表取締役・料理研究家)
<内容>
第1回は、「地元の地域資源、どう活用する?」をテーマに、地域の事業者13名の方が参加し、面白法人カヤックのオフィスツアー&ワークショップを開催しました。
初めに、特別講師として「三浦半島はイタリア半島」プロジェクトの提唱者で料理研究家としてもご活躍中の長谷川りえ氏をお迎えし、三浦半島の事業連携についてお話しいただきました。
長谷川りえ氏からは、三浦半島の海の幸・山の幸には食の王国イタリアと同じポテンシャルがあること、また、新鮮な食材に加え、東京に近い立地で、海や山を有する景観とアクティビティなどの観光資源も三浦半島の差別化された魅力であることを解説されました。地域住民・事業者の方々が改めて三浦半島の豊かな暮らしの価値に気づき、連携して異業種交流会・食農体験会などを開いて地域活性化を図る必要性をお話いただきました。
続いて、鎌倉に本社を置き、地域コミュニティと共生するため様々な取組を行われている面白法人カヤックより長谷川裕子氏と齊藤大輔氏がご登壇され、齊藤氏よりカヤックが提唱する地域資本主義と、カヤックではどのように地域と連携してきたかについて具体的な事例をお話いただきました。地域資本主義とは、お金ではない地域のあたたかなつながりと地域が持つ自然や文化、そして経済がうまく循環することで豊かになるという考え方です。鎌倉の街をよくしたいという思いを持つ人を支援し自分事化するコミュニティ「カマコン」や、使えば使うほどまちが楽しくなる地域通貨「まちのコイン」、さらに、地域に関わりたい人・移住志望者と地域がつながることができるスカウト型移住マッチングサービス「SMOUT」や、シニアの方の困りごとを解決する事業「まごころサポート」など、鎌倉らしいワークライフスタイルを実現するための幅広いサービスをご説明いただきました。
講義の後には、まちに開かれたカヤックのオフィスを案内していただき、最後に参加者の皆さんが3グループに分かれて、カヤックの原動力とも言える「ブレスト(ブレインストーミング)」を体験しました。「地域資源を活用して、訪れた人が三浦半島を好きになるコンテンツのアイデア」について、自由な空気のなか活発に意見を交換しました。その結果、各グループから「太平洋・相模湾・東京湾に囲まれ富士山も望める地形を活かした日没と日の出を見るツアー」・「三浦半島に切干大根の加工工場を造るツアー〜大根の六次産業化〜」といったユニークなアイデアが挙がりました。みんなで案を出し合うことで一人では出せない発想が生まれ、大盛況のうちに終了しました。
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・2024年2月17日(土曜日)14時〜17時
・会場:KIKI BASE FUJISAWA(神奈川県藤沢市)
・講師:松島孝夫氏(株式会社エンジョイワークス)
<内容>
第2回は、「空き家の活かし方、考えてみませんか?」をテーマに、地域の事業者11名が参加しワークショップを開催しました。工場をリノベーションしたシェアスペース@KIKI BASE FUJISAWAを会場に、葉山・鎌倉・湘南を拠点に、地域に開かれた不動産活用に幅広い実績がある株式会社エンジョイワークスから取締役の松島孝夫氏を講師にお招きして、空き家から地域の魅力を発信する可能性を探りました。
前半は、松島氏からエンジョイワークスの事業についてご説明いただきました。湘南エリアでどのように暮らしたいかをまずは一緒に考える「不動産仲介」・自分の暮らしに向き合い、住む人自身が間取りを考え模型もつくる「建築設計」・大きな庭に塀がない家を建て、お隣と程よい距離感で心地よく暮らす「分譲事業」。これらの事業を通じて、ライフスタイルを自分で考えられる人材、ゆくゆくは良い町・楽しい町にしてくれる人材を集めて活動されています。その活動や事業に必要な資金もファンドを活用することで、地域の方を巻き込んでいます。出資者に一緒に経営する意識で関わっていただくことで、事業の成長を自分事化してもらい、地域で事業に参加する・共感する方を増やしたいとお話しいただきました。さらに、地域で助け合って街を持続可能にする「共助」の仕組みを2つの遊休資産である「遊休金融資産」と「遊休不動産」を循環させることで、「地域活性ローカルファンド」という地域活性化のエコシステムの構築にもチャレンジされています。
後半は、空き家活用の具体例を伺いました。空き蔵をリノベーションした一棟貸しの宿「Bath&Bed Hayama」の例をはじめ、事業を成功させるにはできあがる前から地域の方と接点を持って進めること、たくさんの人がプロジェクトに関わるからこそ軸がぶれないように最初のコンセプトづくりが非常に大事だと述べられました。葉山にある古民家の「平野邸Hayama」は、“日本の暮らしをたのしむ、みんなの実家”がコンセプトです。「泊まれる公民館」として地元の方と宿泊者が出会える機能をもつ宿が特徴です。
講演後は、この「平野邸Hayama」を題材に、参加者のみなさんが3グループに分かれて、施設のコンセプトに沿った“新しい体験価値”を考えるワークショップを実施しました。運営に必要なメンバーやキャッシュポイントまで話し合いました。みんなで意見を発展させた結果、昭和を体験できる「トトロの体験ツアー」や「地元とゲストが強制コラボ、お手伝い必修宿」、子どもとのアフター5をシェアする「この子どこの子ナイト」など場の価値を踏まえた秀逸なアイデアが出揃いました。
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■第3回 三浦半島みらいミーティング 「地域の魅力を最大限に伝える宿泊を考える」
・2024年3月14日(木曜日)13時〜16時
・会場:KKR 逗子松汀園(神奈川県逗子市)
・講師:嶋田俊平氏(株式会社さとゆめ 代表取締役)
<内容>
第3回は、「地域の魅力を最大限に伝える宿泊を考える」をテーマに、地方創生の斬新なプロジェクトを次々と立ち上げ注目を集める株式会社さとゆめから代表取締役の嶋田俊平氏を講師にお招きし、地域の魅力発信と宿泊事業の連携手法について学びました。宿泊事業に関心がある方、地域資源を活かしたいと考えている方、まちとつながって事業をしていきたい方など10名が参加し、ワークショップを行いました。
初めに、嶋田氏より、さとゆめが現在手がけている事例をご紹介いただきました。さとゆめは、「ふるさとの夢をかたちに」をミッションに掲げ、日本全国で伴走型コンサルティング事業を展開しています。山梨県小菅村では、「700人の村がひとつのホテルに」をコンセプトに、複数の古民家の空き家を客室に、そして村全体を1つの宿に見立て、村まるごとでもてなす分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」を運営しています。そこで道の駅のプロデュースや商品・サービスの開発まで手掛けた結果、10年間で観光客が2倍に増え、人口も下げ止まり、「地域の未来は変えられる」と実感されたとのことです。また、JR東日本とともに展開する廃線の危機がある青梅線沿線の無人駅と集落を結ぶ「沿線まるごとホテル」は、街ぐるみの取組が評価され昨年「ジャパン・ツーリズム・アワード」で最高位の国土交通大臣賞を受賞し、今後30路線に拡大予定だとお話しいただきました。
続いて、これらの事例から見えてきた、小規模かつ交通アクセスが不便な地域でも活性化を成功させるポイントを参加者に惜しみなく教えてくださいました。嶋田氏が身をもって経験してきた成功・苦労話の数々に、参加者は真剣に聞き入っていました。その話のなかで戦略的なコンセプトづくり、地域や観光客を巻き込むための圏域、事前の事業実証の重要性が示されました。
講演の内容を踏まえて、後半は参加者のみなさんが三浦半島のコンセプトとそれを実現する方法を考えるワークショップを実施しました。会場は活気に溢れ、通い続ける趣味を見つけることや「カピバラと過ごすクルージングする長寿・ストレスフリーのまち 漁港佐島」、「海と山に囲まれた食のテーマパークにある、農家・漁師に出会う」といった、観光客がリピートしたくなる多様な地域の強み・魅力を活かしたコンテンツのアイデアが生まれました。
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参考HP: https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/chiki/3m/teireikai.html
問合わせ先
横須賀三浦地域県政総合センター
企画調整部長 塚本 電話046-823-0267
企画調整課長 中村 電話046-823-0269