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【大阪高島屋】〜国内6年ぶりの展覧会〜四代 田辺竹雲斎展 守破離

2023年5月18日(木)→28日(日)高島屋大阪店6階美術画廊・ギャラリーNEXT ※1階正面ステージ インスタレーションは5月17日(水)から

高島屋大阪店では「四代 田辺竹雲斎展 守破離」を開催いたします。今展は、近年のテーマである「守破離」の集大成の展覧会として、歴代竹雲斎代々の技術を継承する作品をはじめ、8人の各作家とのコラボレーション作品、伝統とテクノロジーの融合作品など、竹工芸の新たな可能性を模索する新作の数々、150点を一堂に展観いたします。




明治時代に端を発する田辺 竹雲斎氏。大阪府堺市で竹工芸の心と技を伝承してきました。当代は幼少より竹を始め、東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、父・三代竹雲斎に師事し、2006年に田辺小竹、2017年3月に四代 田辺竹雲斎を襲名。伝統的な竹技術を継承し、異分野とのコラボレーション、現代アートとしての新たな一面も見せるという活動は、国内外の美術館やアートイベント、ラグジュアリーブランドなどから高い注目を集め、発表の機会が拡大しています。
さらには年々進化するインスタレーションや、竹を編み込む緻密な技術によって生み出される造形オブジェ、数理モデルを応用した作品など、新しい工芸の魅力を感じさせます。また、全国から門弟が集まり、伝統と革新を生み出すハイブリッドな工房として、大型作品の共同制作や地域振興の領域まで、持続可能な未来を見通した活動をされています。

■展覧会構成と作品紹介
[I]「守」“伝統”を継承した作品


初代 田辺 竹雲斎が得意とした重厚な編み方「荒編み」、二代 竹雲斎が編み出した繊細な透かし編みの技法「亀甲編み」や「鱗編み」、三代 竹雲斎が取り組んだ200年前の弓矢の矢の竹(矢竹)を用いた構築的な作風など「竹雲斎七技」を使った伝統技法を駆使した意欲的な作品、約50点が揃います。
[画像1: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-6f1ecdd29f7409a73b7b-0.png ]

「舟形花籠 帆風」69×28×26.5cm Photo by Tadayuki Minamoto

〔II〕「破」異分野とのコラボレーション作品・現代的アート作品


・「花無心・Disappear(ディスアピア)」シリーズ作品・・・アルゴリズムとの融合
シンガポール在住の建築学者・デジタルアーチストの貝島佐和子氏の構造計算による設計図をもとに、編み上げられた「伝統工芸とアルゴリズム幾何学の融合」を表現した次世代の挑戦的作品(11点)。今回は、ドローイング図もご覧いただき、制作工程にも迫ります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-96c6b626e16ecbc03919-1.png ]

「花無心V」61.5×61.5×56cm Photo by Tadayuki Minamoto

・異分野若手工芸作家とのコラボレーション作品
近年、精力的に取り組む制作活動の中で、異分野との若手工芸作家との多彩なコラボレーションが大きな反響を呼んでいます。平面作家との融合作品は今回初の発表となります。
コラボレーション作家:小黒アリサ(木彫)、貝島佐和子(建築・デジタルアート)、笹井史恵(漆藝)、加藤亮太郎(陶芸)、鈴木翔太(彫金)、田島周吾(日本画)、若杉聖子(白磁)、若宮隆志(漆)など計37点予定
[画像3: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-db69bfb787763f72b250-2.png ]

「四神花籠」41×38.5×54.5cm ※(小黒アリサ・若宮隆志コラボ)Photo by Tadayuki Minamoto

[画像4: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-b463f6f163ae12508fe7-3.png ]

「上弦の舟」93.5×18.5×25cm※(笹井史恵コラボ) Photo by Tadayuki Minamoto

・現代的アート作品
海外での美術館やギャラリーでの発表を通じ、彫刻的なオブジェ作品への期待が高まっています。今展では、虎竹・黒竹等を用いた彫刻的オブジェ作品を15点〜20点を展覧します。
[画像5: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-294951bd06997c56d130-4.png ]

 「循環」151×71×139cm  Photo by Tadayuki Minamoto

〔III〕「離」巨大インスタレーション


2016年フランス ギメ東洋美術館での巨大インスタレーションから、世界9ケ国40作品の制作や作品を紹介します。竹は東アジアだけにしか生息せず、竹を芸術作品にしているのは日本だけです。プリミティブな環境にやさしいアートとして、近年のSDG‘Sの潮流にも乗り世界で注目を集めています。展示終了後は解体し、素材は次の作品へと再利用します。今展では、1階正面ステージと美術画廊内の演出でも竹のインスタレーションをご覧いただけます。※写真はイメージです。
[画像6: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-a542a9e2eb950662a194-5.jpg ]


■略歴・活動
竹工芸の名跡「田辺 竹雲斎」を継承する一方、異分野とのコラボレーション、現代アートとしての新たな一面も見せるという活動は、国内外のアートイベント、ラグジュアリーブランドなどから高い注目を集め、唯一無二の活動を魅せる世界が注目する工芸家です。
[画像7: https://prtimes.jp/i/69859/459/resize/d69859-459-97200bbfbdbb6e386f67-6.png ]


1973年 大阪府堺市生まれ
1999年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2006年 田辺小竹を襲名
2016年 インスタレーション(フランス国立ギメ美術館)
2017年 四代田辺竹雲斎を襲名
     インスタレーション(メトロポリタン美術館/NY)
2019年 インスタレーション(オドウンパザル近代美術館開館記念展/トルコ)
2021年 アートフェアにて東京史上最大のインスタレーション(東京アートフェア)
2022年 インスタレーション・個展 Gucci並木(東京)
     インスタレーション Casa Loewe Barcelona (ロエベバルセロナ/スペイン)
(受賞歴)
2007年 COSTEN bamboo prize
2012年 内閣官房 国家戦略室より「世界で活躍「日本」を発信する日本人プロジェクト」に選出
2015年 公益信託タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞受賞(2015年度)
2022年 芸術選奨文部科学大臣新人賞、大阪文化賞を受賞
(収蔵先)メトロポリタン美術館、シアトル美術館、ボストン美術館、大英博物館など

■イベント  いずれも高島屋大阪店6階美術画廊にて開催
・5月20日(土)午後2時〜 「-工芸の未来- 四代 田辺 竹雲斎 × 前崎信也ギャラリートーク」
[前崎信也]1976年生まれ。京都女子大学生活造形学科教授。龍谷大学部卒業後、英国に留学。

・5月21日(日)午後2時〜「-融合の可能性- 四代 田辺 竹雲斎 × コラボレーション作家ギャラリートーク」
前崎先生をMCにコラボレーション作家との作品制作秘話を交えたトーク
※出演作家/笹井史恵、鈴木祥太、田島周吾、若杉聖子

・5月26日(金)午後2時〜 高島屋史料館「百貨店美術部モノガタリ」連動企画
「四代 田辺竹雲斎ギャラリートーク&制作パフォーマンス」
今展覧会の代表作品についての解説と作品制作のパフォーマンス

・5月27日(土)午後2時〜  「四代 田辺 竹雲斎と三人の子供たち デモンストレーション」


2023年7月20日(木)より 東京・日本橋高島屋にて開催  ※詳細は日本橋高島屋ホームページへ
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