<イベント開催レポート>第8期 叡王戦記念イベントを柏の葉スマートシティで開催 藤井聡太叡王×将棋AI「Ponanza」開発者 Turing社CEO 山本一成氏 対談
[23/06/21]
提供元:PRTIMES
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一般参加者を交えた将棋入門教室や棋士指導対局、藤井聡太叡王を囲む会も実施
三井不動産株式会社(代表取締役社長:植田俊)は、藤井聡太叡王が5月28日(日)に第8期叡王戦のタイトル防衛に成功したことを記念し、6月17日(土)に柏の葉スマートシティにある「KOIL TERRACE」アトリウムにて藤井叡王と、将棋AI「Ponanza」開発者にして自動運転の開発を行うスタートアップTuring株式会社・CEOの山本一成氏による対談を開催しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-6b95dc5c9a946b66852a-0.jpg ]
対談の舞台となった柏の葉スマートシティは、「世界の未来像をつくる街」を掲げ、世界が直面する課題の解決モデルをつくることを目指し、アカデミア、企業、スタートアップ、フリーランス、そして市民が、それぞれの立場で活動を拡げ、共創を通じて成果を生んでいくための環境づくり、仕組みづくりに取り組んでいます。今回はその一環として、前人未到の挑戦を続け最年少で七冠を達成した藤井叡王と、世界で初めて名人に勝利した将棋AI「Ponanza」の開発者で、柏の葉を拠点に活躍する完全自動運転 EV 量産を目指すスタートアップ Turing 株式会社・CEOの山本一成氏に「未来への挑戦、AIが人生に与えた影響とは」をテーマに、AIが将棋や人生に与えた影響、新しい挑戦についての想い、柏の葉について感じたこと、などをお話しいただきました。柏の葉について、「未来に対して余白のある街(山本氏)」「イノベーションが身近にある街(藤井叡王)」というお言葉が印象的でした。本対談の様子は、柏の葉スマートシティのウェブサイトからご視聴いただけます。(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
当日は対談に加え、日本将棋連盟東葛支部主催のイベントとして抽選で選ばれた柏の葉小学校の児童や保護者を対象にした「家族ではじめる将棋入門教室」、そして一般向けには棋士による「棋士指導対局会」、「藤井聡太叡王を囲む会」が開催され、柏の葉内外から多くの方にご来場いただきました。
柏の葉スマートシティでは、今後もこのようなイベントや各種活動をとおして、次世代を担う子供たちへの学びの機会創出や、多様なプレイヤーが挑戦に取り組むカルチャー、その挑戦を支え成果を生み出すための環境・場の創出を目指していきます。
柏の葉スマートシティが将棋やAI、挑戦者たちで包まれる一日となった各イベントについて、ご報告致します。
■【対談】藤井聡太叡王×Turing・CEO 山本一成氏
トークテーマ「未来への挑戦、AIが人生に与えた影響とは」
[画像2: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-88624e9fd2325b1ee0aa-1.jpg ]
「KOIL TERRACE」アトリウムで行われた対談では、AIが将棋や人生に与えた影響、新しいことに挑戦することについての想い、柏の葉について感じたことなどについてお話しいただきました。
お互いの存在を認識はしながらも意外なことに今回初対面であったお二人ですが、将棋とAIという二人を結びつける強い共通点によってすぐに打ち解け、終始和やかな雰囲気で対談は進みました。山本氏は藤井叡王の目の前にあることに実直に取り組み棋力を伸ばしていく姿に、藤井叡王は山本氏の新しい挑戦にチャレンジすることを楽しんでいる姿に、お互いがお互いに刺激を受けたセッションとなりました。
●AIが将棋や人生に与える影響について
藤井叡王:奨励会の三段であった2016年頃から将棋の研究にAIを活用しています。構想を立てていくにあたり、AIは局面の評価値を数値で判断してくれるので、それを参考にすることにより形勢判断の力を大きく伸ばせたと思っています。
また、愛知県に住んでいてなかなか棋士の方と直接練習将棋を指すという頻度が少ないということもあり、普段はAIを活用しての勉強がメインとなっています。
山本氏:Ponanzaは、Ponanza同士の対戦による何十億もの棋譜によって、自分で賢くなっていきます。こうして人が知らなかった手筋や戦法があるという、より先の世界を見せてくれたことが嬉しく感じたことです。
AIが将棋に与えた影響として、今では棋士もAIを活用して研究をしているというのはありますが、何よりもAIによって将棋の評価値を観戦画面に出すことが可能になったことが、一番大きな影響ではないかと思っています。
AIを活用することによって、将棋も野球のようにスコアが見える世界になりました。そこから普通に将棋を観戦する、いわゆる「観る将」という人たちが爆発的に増えて、ファンの層が広がったことを実感しています。それまでは少し敷居が高くて難しそうな将棋の世界でしたが、今では誰でも棋士の最高峰の戦いを観戦することができるようになったのです。これがAIの最高の正しい使われ方であると私は思っています。
●新しいことに挑戦することについての想いや環境について
藤井叡王:私自身は目標を立ててそれに向かっていくタイプではなく、自分が興味のあることに取り組んでいく中で、棋力を伸ばしていけることがベストかと思っています。
今でも地元である愛知県を拠点にしている理由は、家族に色々とサポートしてもらっているということ、そして昔から応援してくれている人たちがそばにいることが励みになっているからです。
山本氏:Ponanzaを開発していた時と、完全自動運転のEVの量産を目指している今とではそんなに変わったとは実は思っていません。将棋盤という限定された世界をより複雑な現実世界で正しくプレイできるAIを作るというだけで、本題は変わっていないのです。
日本ではこの分野で挑戦している人があまりいなかったので、自分自身で挑戦し始めました。完全自動運転ということだけでなく、実際に車も作って量産するという新しいチャレンジを楽しんでいます。
●完全自動運転が実現する未来の世界について
藤井叡王:私自身は免許を持っていないので、完全自動運転が実現する日を心待ちにしています。現状特定の条件下であれば自動運転が実現できているので、そんなに遠くない未来で完全自動化が実現するのではと予想しています。
山本氏:Turingでは2030年までに完全自動運転のEV量産を目指しています。免許を持っていない人でも、あらゆる人が自由に移動できるのが描いている世界です。AIは今も着々と進歩しています。コンピューターの将棋が人間の名人レベルを超えたように、人の能力を上回るような運転をAIが作るのも、そんなに遠くないと思っています。
●未来への挑戦を歓迎する街「柏の葉」について
山本氏:Turingは柏の葉にオフィスがあり、開発中のモビリティなどの試運転が行える開発検証フィールド「KOIL MOBILITY FIELD」を貸していただいたりしています。柏の葉は元々ほとんど何もなかった土地なのですが、その分新しく、区画や街が整備されています。しかもまだ未来に対して余白のある作りになっていて、街が発展していくことが感じられる場所です。柏の葉が大きくなっていく機運に乗って、Turingも一緒に大きくなっていけたらなと思ってこの場所を選びました。
藤井叡王:昨年の叡王戦のときに東大のキャンパスを見学させていただきました。自動運転のバスにも乗車したのですが、イノベーションがとても身近にある街だということを強く感じました。
Turing株式会社代表取締役 山本一成氏
2021 年、完全自動運転 EV 量産を目指すスタートアップ Turing 株式会社を創業。東京大学での留年をきっかけにプログラミングを勉強し始める。その後10年間コンピュータ将棋プログラムPonanzaを開発、佐藤名人(当時)を倒す。東京大学大学院卒業後、HEROZ株式会社に入社、その後リードエンジニアとして上場まで助力した。現在、愛知学院大学特任教授も兼任。
[画像3: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-7b085c478a5ea0f4556d-2.png ]
Turing株式会社について(https://www.turing-motors.com/)
Turingは、「We Overtake Tesla」をミッションにかかげ、完全自動運転EVの量産を目指すスタートアップです。世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である山本一成と、カーネギーメロン大学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した?木俊介によって2021年に共同創業され、AI深層学習技術を用いた限定領域に留まらない「完全自動運転」の実現を目指しています。2022年4月より柏の葉スマートシティにある「KOIL TERRACE」を拠点に活動中。
■その他の開催イベント
日本将棋連盟東葛支部主催による一般の方にご参加いただける「棋士指導対局会」と「藤井聡太叡王を囲む会」、そして柏の葉小学校の児童とそのご家族に向けた「家族とはじめる 将棋入門教室」、が柏の葉カンファレンスセンターで開催されました。
●家族とはじめる 将棋入門教室
[画像4: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-32a9a2078f5a66238a17-3.jpg ]
昨年叡王戦が開催された柏の葉で、将棋に親しんでいただくために開催された「将棋入門教室」は、柏の葉小学校の児童と家族の19組が参加。棋士 勝又清和七段が一人ひとりに丁寧に指導を行い、将棋に家族で触れ合い楽しんでいただきました。
将棋教室の最後には藤井叡王がサプライズで登場。参加者に向け「今日初めて将棋に触れた方も多いと思いますが、これをきっかけに将棋を楽しんでいただければ嬉しいです」とご挨拶され、会場は大いに盛り上がりました。
●棋士指導対局会
当日は指導棋士として、高見泰地七段、三枚堂達也七段、門倉啓太五段、加藤結李愛女流初段、鎌田美礼女流2級にお越しいただき、22名の参加者へ向けて指導対局が行われました。棋士に直接指導してもらえる機会に、参加者の方も真剣に棋士の指導に耳を傾け取り組んでいました。
参加者の声:
「3年前に将棋を始めて、今は4級です。高見先生は強かったです。」(小学5年生、男子)
「昨年将棋を始めたばかりの初心者ですが、いつも番組で見ている憧れの先生に優しく丁寧に教えていただき、すごくよかったです。」(40代、女性)
●藤井聡太叡王を囲む会
[画像5: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-4ddd46caec5ab9ef7d0a-4.jpg ]
藤井聡太叡王を囲む会には、多数ご応募頂いた中から抽選で350名の方にご参加いただきました。また、たくさんの応募者の方のご希望に応える形でライブ配信も行われました。
藤井叡王と、千葉県の柏市に将棋センターを開き将棋の普及に尽力されている石田和雄九段と弟子の佐々木勇気八段、高見泰地七段、三枚堂達也七段によるトークセッションのほか、参加者から寄せられた質問に、藤井叡王は終始にこやかに回答されていました。
先日岩手県で開催された叡王戦第4局の解説では、「いつも謙虚であるが、常に上を向いている姿勢が藤井叡王の強さの秘訣」と石田九段よりコメントされ、終盤圧倒的な強さを発揮した藤井叡王の想像を絶する勝負の進め方、藤井叡王がAIを超えた瞬間についてなどについてお話しいただき、多くのファンに集まっていただいた会場は熱気に包まれました。
■柏の葉スマートシティについて
(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
三井不動産は柏の葉キャンパス駅を中心とする柏の葉エリアで、世界の未来像をつくる街「柏の葉スマートシティ」を目指し、公・民・学の連携で「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3本柱で街づくりを推進しています。開発中のモビリティなどの試運転が行える「KOIL MOBILITY FIELD」など、街全体で様々な分野の実証実験を行える環境が整備され、スタートアップから大企業まで、様々な挑戦を歓迎するフィールドやカルチャーがあります。
また、柏の葉エリアは東京大学や千葉大学をはじめとする国内屈指の教育・研究機関が立地し、2023年9月には英国名門パブリックスクール「(仮称)Rugby School Japan」が開校する先進的な教育の集積地です。柏の葉は、時代をリードする企業やアカデミアが身近にいることから、先端の知が街全体に浸透し、街を触発していくことが可能な街です。公共×民間×大学が密に連携することで「未来へ挑戦していく」ことを目指しています。
■三井不動産グループの SDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「グループ生物多様性方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/
*なお、本リリースの取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標 4 質の高い教育をみんなに
目標 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標11 住み続けられるまちづくりを
三井不動産株式会社(代表取締役社長:植田俊)は、藤井聡太叡王が5月28日(日)に第8期叡王戦のタイトル防衛に成功したことを記念し、6月17日(土)に柏の葉スマートシティにある「KOIL TERRACE」アトリウムにて藤井叡王と、将棋AI「Ponanza」開発者にして自動運転の開発を行うスタートアップTuring株式会社・CEOの山本一成氏による対談を開催しました。
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対談の舞台となった柏の葉スマートシティは、「世界の未来像をつくる街」を掲げ、世界が直面する課題の解決モデルをつくることを目指し、アカデミア、企業、スタートアップ、フリーランス、そして市民が、それぞれの立場で活動を拡げ、共創を通じて成果を生んでいくための環境づくり、仕組みづくりに取り組んでいます。今回はその一環として、前人未到の挑戦を続け最年少で七冠を達成した藤井叡王と、世界で初めて名人に勝利した将棋AI「Ponanza」の開発者で、柏の葉を拠点に活躍する完全自動運転 EV 量産を目指すスタートアップ Turing 株式会社・CEOの山本一成氏に「未来への挑戦、AIが人生に与えた影響とは」をテーマに、AIが将棋や人生に与えた影響、新しい挑戦についての想い、柏の葉について感じたこと、などをお話しいただきました。柏の葉について、「未来に対して余白のある街(山本氏)」「イノベーションが身近にある街(藤井叡王)」というお言葉が印象的でした。本対談の様子は、柏の葉スマートシティのウェブサイトからご視聴いただけます。(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
当日は対談に加え、日本将棋連盟東葛支部主催のイベントとして抽選で選ばれた柏の葉小学校の児童や保護者を対象にした「家族ではじめる将棋入門教室」、そして一般向けには棋士による「棋士指導対局会」、「藤井聡太叡王を囲む会」が開催され、柏の葉内外から多くの方にご来場いただきました。
柏の葉スマートシティでは、今後もこのようなイベントや各種活動をとおして、次世代を担う子供たちへの学びの機会創出や、多様なプレイヤーが挑戦に取り組むカルチャー、その挑戦を支え成果を生み出すための環境・場の創出を目指していきます。
柏の葉スマートシティが将棋やAI、挑戦者たちで包まれる一日となった各イベントについて、ご報告致します。
■【対談】藤井聡太叡王×Turing・CEO 山本一成氏
トークテーマ「未来への挑戦、AIが人生に与えた影響とは」
[画像2: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-88624e9fd2325b1ee0aa-1.jpg ]
「KOIL TERRACE」アトリウムで行われた対談では、AIが将棋や人生に与えた影響、新しいことに挑戦することについての想い、柏の葉について感じたことなどについてお話しいただきました。
お互いの存在を認識はしながらも意外なことに今回初対面であったお二人ですが、将棋とAIという二人を結びつける強い共通点によってすぐに打ち解け、終始和やかな雰囲気で対談は進みました。山本氏は藤井叡王の目の前にあることに実直に取り組み棋力を伸ばしていく姿に、藤井叡王は山本氏の新しい挑戦にチャレンジすることを楽しんでいる姿に、お互いがお互いに刺激を受けたセッションとなりました。
●AIが将棋や人生に与える影響について
藤井叡王:奨励会の三段であった2016年頃から将棋の研究にAIを活用しています。構想を立てていくにあたり、AIは局面の評価値を数値で判断してくれるので、それを参考にすることにより形勢判断の力を大きく伸ばせたと思っています。
また、愛知県に住んでいてなかなか棋士の方と直接練習将棋を指すという頻度が少ないということもあり、普段はAIを活用しての勉強がメインとなっています。
山本氏:Ponanzaは、Ponanza同士の対戦による何十億もの棋譜によって、自分で賢くなっていきます。こうして人が知らなかった手筋や戦法があるという、より先の世界を見せてくれたことが嬉しく感じたことです。
AIが将棋に与えた影響として、今では棋士もAIを活用して研究をしているというのはありますが、何よりもAIによって将棋の評価値を観戦画面に出すことが可能になったことが、一番大きな影響ではないかと思っています。
AIを活用することによって、将棋も野球のようにスコアが見える世界になりました。そこから普通に将棋を観戦する、いわゆる「観る将」という人たちが爆発的に増えて、ファンの層が広がったことを実感しています。それまでは少し敷居が高くて難しそうな将棋の世界でしたが、今では誰でも棋士の最高峰の戦いを観戦することができるようになったのです。これがAIの最高の正しい使われ方であると私は思っています。
●新しいことに挑戦することについての想いや環境について
藤井叡王:私自身は目標を立ててそれに向かっていくタイプではなく、自分が興味のあることに取り組んでいく中で、棋力を伸ばしていけることがベストかと思っています。
今でも地元である愛知県を拠点にしている理由は、家族に色々とサポートしてもらっているということ、そして昔から応援してくれている人たちがそばにいることが励みになっているからです。
山本氏:Ponanzaを開発していた時と、完全自動運転のEVの量産を目指している今とではそんなに変わったとは実は思っていません。将棋盤という限定された世界をより複雑な現実世界で正しくプレイできるAIを作るというだけで、本題は変わっていないのです。
日本ではこの分野で挑戦している人があまりいなかったので、自分自身で挑戦し始めました。完全自動運転ということだけでなく、実際に車も作って量産するという新しいチャレンジを楽しんでいます。
●完全自動運転が実現する未来の世界について
藤井叡王:私自身は免許を持っていないので、完全自動運転が実現する日を心待ちにしています。現状特定の条件下であれば自動運転が実現できているので、そんなに遠くない未来で完全自動化が実現するのではと予想しています。
山本氏:Turingでは2030年までに完全自動運転のEV量産を目指しています。免許を持っていない人でも、あらゆる人が自由に移動できるのが描いている世界です。AIは今も着々と進歩しています。コンピューターの将棋が人間の名人レベルを超えたように、人の能力を上回るような運転をAIが作るのも、そんなに遠くないと思っています。
●未来への挑戦を歓迎する街「柏の葉」について
山本氏:Turingは柏の葉にオフィスがあり、開発中のモビリティなどの試運転が行える開発検証フィールド「KOIL MOBILITY FIELD」を貸していただいたりしています。柏の葉は元々ほとんど何もなかった土地なのですが、その分新しく、区画や街が整備されています。しかもまだ未来に対して余白のある作りになっていて、街が発展していくことが感じられる場所です。柏の葉が大きくなっていく機運に乗って、Turingも一緒に大きくなっていけたらなと思ってこの場所を選びました。
藤井叡王:昨年の叡王戦のときに東大のキャンパスを見学させていただきました。自動運転のバスにも乗車したのですが、イノベーションがとても身近にある街だということを強く感じました。
Turing株式会社代表取締役 山本一成氏
2021 年、完全自動運転 EV 量産を目指すスタートアップ Turing 株式会社を創業。東京大学での留年をきっかけにプログラミングを勉強し始める。その後10年間コンピュータ将棋プログラムPonanzaを開発、佐藤名人(当時)を倒す。東京大学大学院卒業後、HEROZ株式会社に入社、その後リードエンジニアとして上場まで助力した。現在、愛知学院大学特任教授も兼任。
[画像3: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-7b085c478a5ea0f4556d-2.png ]
Turing株式会社について(https://www.turing-motors.com/)
Turingは、「We Overtake Tesla」をミッションにかかげ、完全自動運転EVの量産を目指すスタートアップです。世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である山本一成と、カーネギーメロン大学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した?木俊介によって2021年に共同創業され、AI深層学習技術を用いた限定領域に留まらない「完全自動運転」の実現を目指しています。2022年4月より柏の葉スマートシティにある「KOIL TERRACE」を拠点に活動中。
■その他の開催イベント
日本将棋連盟東葛支部主催による一般の方にご参加いただける「棋士指導対局会」と「藤井聡太叡王を囲む会」、そして柏の葉小学校の児童とそのご家族に向けた「家族とはじめる 将棋入門教室」、が柏の葉カンファレンスセンターで開催されました。
●家族とはじめる 将棋入門教室
[画像4: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-32a9a2078f5a66238a17-3.jpg ]
昨年叡王戦が開催された柏の葉で、将棋に親しんでいただくために開催された「将棋入門教室」は、柏の葉小学校の児童と家族の19組が参加。棋士 勝又清和七段が一人ひとりに丁寧に指導を行い、将棋に家族で触れ合い楽しんでいただきました。
将棋教室の最後には藤井叡王がサプライズで登場。参加者に向け「今日初めて将棋に触れた方も多いと思いますが、これをきっかけに将棋を楽しんでいただければ嬉しいです」とご挨拶され、会場は大いに盛り上がりました。
●棋士指導対局会
当日は指導棋士として、高見泰地七段、三枚堂達也七段、門倉啓太五段、加藤結李愛女流初段、鎌田美礼女流2級にお越しいただき、22名の参加者へ向けて指導対局が行われました。棋士に直接指導してもらえる機会に、参加者の方も真剣に棋士の指導に耳を傾け取り組んでいました。
参加者の声:
「3年前に将棋を始めて、今は4級です。高見先生は強かったです。」(小学5年生、男子)
「昨年将棋を始めたばかりの初心者ですが、いつも番組で見ている憧れの先生に優しく丁寧に教えていただき、すごくよかったです。」(40代、女性)
●藤井聡太叡王を囲む会
[画像5: https://prtimes.jp/i/51782/483/resize/d51782-483-4ddd46caec5ab9ef7d0a-4.jpg ]
藤井聡太叡王を囲む会には、多数ご応募頂いた中から抽選で350名の方にご参加いただきました。また、たくさんの応募者の方のご希望に応える形でライブ配信も行われました。
藤井叡王と、千葉県の柏市に将棋センターを開き将棋の普及に尽力されている石田和雄九段と弟子の佐々木勇気八段、高見泰地七段、三枚堂達也七段によるトークセッションのほか、参加者から寄せられた質問に、藤井叡王は終始にこやかに回答されていました。
先日岩手県で開催された叡王戦第4局の解説では、「いつも謙虚であるが、常に上を向いている姿勢が藤井叡王の強さの秘訣」と石田九段よりコメントされ、終盤圧倒的な強さを発揮した藤井叡王の想像を絶する勝負の進め方、藤井叡王がAIを超えた瞬間についてなどについてお話しいただき、多くのファンに集まっていただいた会場は熱気に包まれました。
■柏の葉スマートシティについて
(https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
三井不動産は柏の葉キャンパス駅を中心とする柏の葉エリアで、世界の未来像をつくる街「柏の葉スマートシティ」を目指し、公・民・学の連携で「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3本柱で街づくりを推進しています。開発中のモビリティなどの試運転が行える「KOIL MOBILITY FIELD」など、街全体で様々な分野の実証実験を行える環境が整備され、スタートアップから大企業まで、様々な挑戦を歓迎するフィールドやカルチャーがあります。
また、柏の葉エリアは東京大学や千葉大学をはじめとする国内屈指の教育・研究機関が立地し、2023年9月には英国名門パブリックスクール「(仮称)Rugby School Japan」が開校する先進的な教育の集積地です。柏の葉は、時代をリードする企業やアカデミアが身近にいることから、先端の知が街全体に浸透し、街を触発していくことが可能な街です。公共×民間×大学が密に連携することで「未来へ挑戦していく」ことを目指しています。
■三井不動産グループの SDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「グループ生物多様性方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/
*なお、本リリースの取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標 4 質の高い教育をみんなに
目標 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標11 住み続けられるまちづくりを