医師の働き方改革に関する意識調査 3割の医師が収入に「影響あり、減少する見込み」
[24/01/26]
提供元:PRTIMES
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半数以上の医師が今後の職場選びに影響があると回答
メドピア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:石見 陽、以下メドピア)は、株式会社リクルートメディカルキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:高崎 透、以下リクルートメディカルキャリア)と共同で、メドピアの運営する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」に登録する医療機関に勤務する医師2,045人を対象に、医師の働き方改革に関する意識についてアンケート調査を実施しました。本リリースでは、「医師の働き方改革」に対する医師の期待と不安について解説します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-a0ca50ae1faf085bdea3-0.png ]
解説:メドピア 集合知PF事業部 事業開発部 キャリア支援グループ 玉置 玲奈
リクルートメディカルキャリア 営業ユニットディレクター 高野 潤
勤務医の時間外労働の上限を原則年960時間に規制する「医師の働き方改革」の施行が2024年4月に迫っています。今回の調査によると、医師の働き方改革に対し、3割以上の医師が長時間労働の改善を期待しており、最も期待されている具体的な内容は、「休日・休暇が十分に取れること」でした。また、実際の時間外労働時間と仕事への満足度の関係を確認したところ、時間外労働時間が短いほど仕事への満足度が高く、時間外労働時間が長いほど満足度が低くなる傾向が見られ、これらの関係が深いことが分かりました。
一方、不安や懸念として最も多かったのは「収入減少が見込まれること」でした。収入への影響は「影響なし、維持の見込み」と回答した方が36.7%と最多で、「影響あり、減少する見込み」が32.2%と続きました。収入が減少すると思われる要因は「サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」が最多となりました。医療機関は働き方改革のため対応を進めている最中ですが、多くの業務に当たる医師にとって、時間外労働が減りそうと思えるような対応に至れていない職場もまだ多いことがうかがえます。
また、医師の働き方改革が今後の職場選びに影響があるか聞いたところ「影響がある」「どちらかといえば影響がある」と回答した方が半数を超え50.2%でした。医療機関は働き手である医師に選ばれ続ける職場であるためにも、政府が推進する働き方改革にのっとり、人員体制の見直しや人事制度の改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)やタスクシフトといった業務改革が必要になるのではないでしょうか。
医師の働き方改革により、長時間労働が改善されることを期待している医師は32.4%
最初に、医師の働き方改革により長時間労働が改善されることへの期待度を聞きました。「どちらともいえない」と回答した方が最も多く39.6%、「とても期待している」「期待している」は合わせて32.4%でした。
制度により医師の長時間労働が改善されることへの期待の声が集まる一方、医療体制を維持しながら長時間労働の改善ができるのか、実現性についての不安や懸念が多く寄せられました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-c9be13f52ea2c038247e-0.png ]
■「とても期待している」「期待している」と回答した方のフリーコメント
・職場として改善していこうという雰囲気が感じられる(30代、消化器外科)
・自身にとってというよりは社会全体が当たり前になってくれることで今後の世代が働きやすいようになると良い(40代、一般内科)
・医師の日常的な長時間労働が是正されることで、医師のパフォーマンス向上が期待でき、結果として医療事故も減少すると思う(50代、一般内科)
■「どちらともいえない」と回答した方のフリーコメント
・特に大病院などで、病院全体の業務が維持できるのか疑問である(30代、消化器内科)
・人手不足の総合病院では運用が困難と思う。自己研さんと労働時間の境が曖昧で、労働時間を見掛け上、少なくする事はいくらでもできる(40代、呼吸器内科)
・田舎では医師の数が少ないので実現可能か疑問である(60代、一般外科)
医師の働き方改革について、期待していることの最多は「休日・休暇が十分に取れること(49.6%)」
医師の働き方改革について、期待していることを聞きました。最も多かったのは「休日・休暇が十分に取れること(49.6%)」でした。一般企業には2019年4月より施行されている法令が、5年の猶予期間を経て医療機関にも施行されますが、医師の健康を確保し医療体制を維持していくために、働き方改革による医師の長時間労働の改善が期待されます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-938b9b1d53257ca65b67-0.png ]
※選択率の高い順に掲載。「その他」を非表示。「期待していることはない」は排他項目。
■ 医師の働き方改革に期待していることについてのフリーコメント
・健康的に働きたい(30代、消化器外科)
・とにかくきちんと休ませてもらいたい(40代、皮膚科)
・気兼ねなく休めて、お互い協力し合う風潮が浸透すること(50代、一般内科)
・仕事のオンおよびオフははっきりさせたい(50代、一般内科)
時間外労働時間と仕事への満足度には相関がある
時間外労働時間と仕事への満足度との関係を確認するため、時間外労働時間月0時間と月101時間以上で仕事への満足度を比較したところ、満足計で34.7ptの開きがあり、時間外労働時間が短いほど仕事への満足度が高くなり、時間外労働時間が長いほど仕事への満足度が低くなるという傾向が見られました。時間外労働時間と仕事への満足度には深い関係があることが分かります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-ed6fa928e003414acb4a-0.png ]
※満足計:「満足」+「やや満足」
不満計:「不満」+「やや不満」
医師の働き方改革への不安や懸念は「収入減少が見込まれること(51.6%)」
これまで見てきたように、医師の働き方改革には多くの期待が寄せられています。一方で、医師の働き方改革についての不安や懸念があるのも事実です。最も多かった不安や懸念は、「収入減少が見込まれること(51.6%)」でした。
[画像5: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-bb4b2f5eec21e22b80ec-0.png ]
※選択率の高い順に掲載。「その他」を非表示。「不安や懸念はない」は排他項目
医師の働き方改革によって32.2%の医師が収入に「影響あり、減少する見込み」
多くの方が収入への不安を感じている中で、実際の影響についてはどのように感じているでしょうか。現在の職場に勤務し続けた場合、医師の働き方改革によって自身の収入に影響があるかを聞きました。最も多かったのは「影響なし、維持の見込み(36.7%)」、次いで「影響あり、減少する見込み(32.2%)」でした。働き方改革によって、3割の医師が収入減少の不安を抱えていることが明らかになりました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-2ff4f50534990ee4c96d-0.png ]
収入が減少すると思われる要因は「サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」
医師の働き方改革によって収入に「影響あり、減少する見込み」と回答した方に、その要因を聞きました。最も多かったのは「実質労働時間は変わらず、サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」でした。
医療体制を維持しながら長時間労働の改善ができるのか、その実現性について多くの医師が不安や懸念を抱えていることがうかがえます。
[画像7: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-8e0a5c881083e19b4d38-0.png ]
医師の働き方改革が、働く場の選択に影響を及ぼすと考えている医師が約半数(50.2%)
医師の働き方改革が、働く場の選択に影響するかを聞きました。「影響がある」「どちらかといえば影響がある」を合わせると50.2%となり、半数の方が自身の職場選びに影響があると考えていることが分かりました。
今後、医療機関は働き方改革への対応が十分でない場合、働き手である医師から職場として選ばれづらくなる可能性があります。
[画像8: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-f5d927d28b7a9dc753ce-0.png ]
医師の働き方改革後、転職する際に重視したい項目は「当直有無・回数(31.5%)」
医師の働き方改革の後、転職する場合に重視したい項目を聞きました。最も多かったのは「当直有無・回数(31.5%)」でした。
医師にとっては当直や、当直明けの連続勤務が体力的に厳しいという声が挙がる一方、当直の回数が制限されることで収入ダウンへの懸念もあり、当直の在り方が働く場所選びにとって重要なポイントとなることが分かりました。医師一人ひとりが求める働き方に寄り添えるような柔軟な勤務体制づくりという難しい課題への対応が、医療機関には求められています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-9475c6f05e8a48582fc3-0.png ]
※「特になし」は排他項目
■当直に関するフリーコメント
【長時間勤務改善に対し期待することについて】
・当直明けの勤務がなくなることが当たり前になっていくこと(30代、循環器内科)
・当直回数が減るかもしれないから(40代、脳神経外科)
・当直明けの緊急手術がキツイ(50代、脳神経外科)
【当直に関連する収入ダウンについて】
・日当直の制限がかかりそうで結果的に収入ダウンするかもしれないから(20代、放射線科)
・当直が減って、給料が減ることを心配しています(50代、循環器内科)
【その他当直に関するフリーコメント】
・年齢とともに体力が落ちている。そのため当直や日常診療の量の負担が大きくなっている。今後数年後の自分の働き方をどのように安定化させていくのか悩ましい(40代、小児科)
・時間外の制限が増えることで、医局からの当直バイト等が減り、今、していない当直をしてくれと頼まれる可能性がある(30代、循環器内科)
解説者:メドピア集合知PF事業部 事業開発部 キャリア支援グループ 玉置 玲奈
[画像10: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-1ca870b11f6a5982d2fb-9.jpg ]
2019年メドピア入社。「MEDICAL NEWS」、「MedPeer Channel」、「MedPeer Talk」のプロダクトマネージャーを経て、2023年10月よりキャリア支援グループのグループリーダーに就任。
入社より一貫して医師専用コミュニティサイト「MedPeer」に携わり、医師のインサイトデータに通じる。
解説者:リクルートメディカルキャリア 営業ユニットディレクター 高野 潤
[画像11: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-ca1f0237a42a13a8e575-9.jpg ]
2011年リクルートメディカルキャリア入社。医師・看護師・薬剤師の人材紹介事業マネジャー、人事マネジャーを経験し2021年より現職。
統括部長として医師の人材紹介事業、医療機関の採用事務代行事業、ヘッドハント事業、クリニックの事業承継事業などを管轄し、業界動向や転職マーケット情報に通じる。
調査設計・分析アドバイザリー:リクルート HR横断リサーチ推進部 マネジャー/研究員 津田 郁
[画像12: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-03d3f31a03a423fb4b0a-9.png ]
金融機関を経て、2011年リクルート海外法人(中国)入社。グローバル採用事業『WORK IN JAPAN』のマネジャー、リクルートワークス研究所研究員などを経験し2021年より現職。
現在は労働市場に関するリサーチ業務に従事。専門領域は人的資本経営、リーダーシップ、人材マネジメントなどの組織論全般。経営学修士。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:「MedPeer」に登録する全国の医師
有効回答数:2,045人
集計対象:医師の働き方改革の対象者となる勤務医1,782人
(回答者のうち、クリニック開業医、一般企業やその他の施設に勤務する医師を除く)
調査実施期間:2023年10月20日(金)〜2023年10月25日(水)
調査機関:メドピア
≪調査結果を見る際の注意点≫
各数値は小数第2位で四捨五入しているため、差分や合計値(100%)において、単純計算した数値と合致しない場合があります。
【メドピア株式会社 概要】https://medpeer.co.jp
会社名: メドピア株式会社 / 代表取締役社長 CEO 石見 陽(医師・医学博士)
所在地: 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア9階
事業内容: 医師専用コミュニティサイト「MedPeer」(medpeer.jp)運営、その他関連事業
【株式会社リクルートメディカルキャリア 概要】https://www.recruit-mc.co.jp/
会社名: 株式会社リクルートメディカルキャリア / 代表取締役 高崎 透
所在地: 東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル
事業内容: 医師・薬剤師転職支援事業、医師・薬剤師採用支援事業
メドピア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:石見 陽、以下メドピア)は、株式会社リクルートメディカルキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:高崎 透、以下リクルートメディカルキャリア)と共同で、メドピアの運営する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」に登録する医療機関に勤務する医師2,045人を対象に、医師の働き方改革に関する意識についてアンケート調査を実施しました。本リリースでは、「医師の働き方改革」に対する医師の期待と不安について解説します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-a0ca50ae1faf085bdea3-0.png ]
解説:メドピア 集合知PF事業部 事業開発部 キャリア支援グループ 玉置 玲奈
リクルートメディカルキャリア 営業ユニットディレクター 高野 潤
勤務医の時間外労働の上限を原則年960時間に規制する「医師の働き方改革」の施行が2024年4月に迫っています。今回の調査によると、医師の働き方改革に対し、3割以上の医師が長時間労働の改善を期待しており、最も期待されている具体的な内容は、「休日・休暇が十分に取れること」でした。また、実際の時間外労働時間と仕事への満足度の関係を確認したところ、時間外労働時間が短いほど仕事への満足度が高く、時間外労働時間が長いほど満足度が低くなる傾向が見られ、これらの関係が深いことが分かりました。
一方、不安や懸念として最も多かったのは「収入減少が見込まれること」でした。収入への影響は「影響なし、維持の見込み」と回答した方が36.7%と最多で、「影響あり、減少する見込み」が32.2%と続きました。収入が減少すると思われる要因は「サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」が最多となりました。医療機関は働き方改革のため対応を進めている最中ですが、多くの業務に当たる医師にとって、時間外労働が減りそうと思えるような対応に至れていない職場もまだ多いことがうかがえます。
また、医師の働き方改革が今後の職場選びに影響があるか聞いたところ「影響がある」「どちらかといえば影響がある」と回答した方が半数を超え50.2%でした。医療機関は働き手である医師に選ばれ続ける職場であるためにも、政府が推進する働き方改革にのっとり、人員体制の見直しや人事制度の改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)やタスクシフトといった業務改革が必要になるのではないでしょうか。
医師の働き方改革により、長時間労働が改善されることを期待している医師は32.4%
最初に、医師の働き方改革により長時間労働が改善されることへの期待度を聞きました。「どちらともいえない」と回答した方が最も多く39.6%、「とても期待している」「期待している」は合わせて32.4%でした。
制度により医師の長時間労働が改善されることへの期待の声が集まる一方、医療体制を維持しながら長時間労働の改善ができるのか、実現性についての不安や懸念が多く寄せられました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-c9be13f52ea2c038247e-0.png ]
■「とても期待している」「期待している」と回答した方のフリーコメント
・職場として改善していこうという雰囲気が感じられる(30代、消化器外科)
・自身にとってというよりは社会全体が当たり前になってくれることで今後の世代が働きやすいようになると良い(40代、一般内科)
・医師の日常的な長時間労働が是正されることで、医師のパフォーマンス向上が期待でき、結果として医療事故も減少すると思う(50代、一般内科)
■「どちらともいえない」と回答した方のフリーコメント
・特に大病院などで、病院全体の業務が維持できるのか疑問である(30代、消化器内科)
・人手不足の総合病院では運用が困難と思う。自己研さんと労働時間の境が曖昧で、労働時間を見掛け上、少なくする事はいくらでもできる(40代、呼吸器内科)
・田舎では医師の数が少ないので実現可能か疑問である(60代、一般外科)
医師の働き方改革について、期待していることの最多は「休日・休暇が十分に取れること(49.6%)」
医師の働き方改革について、期待していることを聞きました。最も多かったのは「休日・休暇が十分に取れること(49.6%)」でした。一般企業には2019年4月より施行されている法令が、5年の猶予期間を経て医療機関にも施行されますが、医師の健康を確保し医療体制を維持していくために、働き方改革による医師の長時間労働の改善が期待されます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-938b9b1d53257ca65b67-0.png ]
※選択率の高い順に掲載。「その他」を非表示。「期待していることはない」は排他項目。
■ 医師の働き方改革に期待していることについてのフリーコメント
・健康的に働きたい(30代、消化器外科)
・とにかくきちんと休ませてもらいたい(40代、皮膚科)
・気兼ねなく休めて、お互い協力し合う風潮が浸透すること(50代、一般内科)
・仕事のオンおよびオフははっきりさせたい(50代、一般内科)
時間外労働時間と仕事への満足度には相関がある
時間外労働時間と仕事への満足度との関係を確認するため、時間外労働時間月0時間と月101時間以上で仕事への満足度を比較したところ、満足計で34.7ptの開きがあり、時間外労働時間が短いほど仕事への満足度が高くなり、時間外労働時間が長いほど仕事への満足度が低くなるという傾向が見られました。時間外労働時間と仕事への満足度には深い関係があることが分かります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-ed6fa928e003414acb4a-0.png ]
※満足計:「満足」+「やや満足」
不満計:「不満」+「やや不満」
医師の働き方改革への不安や懸念は「収入減少が見込まれること(51.6%)」
これまで見てきたように、医師の働き方改革には多くの期待が寄せられています。一方で、医師の働き方改革についての不安や懸念があるのも事実です。最も多かった不安や懸念は、「収入減少が見込まれること(51.6%)」でした。
[画像5: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-bb4b2f5eec21e22b80ec-0.png ]
※選択率の高い順に掲載。「その他」を非表示。「不安や懸念はない」は排他項目
医師の働き方改革によって32.2%の医師が収入に「影響あり、減少する見込み」
多くの方が収入への不安を感じている中で、実際の影響についてはどのように感じているでしょうか。現在の職場に勤務し続けた場合、医師の働き方改革によって自身の収入に影響があるかを聞きました。最も多かったのは「影響なし、維持の見込み(36.7%)」、次いで「影響あり、減少する見込み(32.2%)」でした。働き方改革によって、3割の医師が収入減少の不安を抱えていることが明らかになりました。
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収入が減少すると思われる要因は「サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」
医師の働き方改革によって収入に「影響あり、減少する見込み」と回答した方に、その要因を聞きました。最も多かったのは「実質労働時間は変わらず、サービス残業が増えることによる収入減少(58.3%)」でした。
医療体制を維持しながら長時間労働の改善ができるのか、その実現性について多くの医師が不安や懸念を抱えていることがうかがえます。
[画像7: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-8e0a5c881083e19b4d38-0.png ]
医師の働き方改革が、働く場の選択に影響を及ぼすと考えている医師が約半数(50.2%)
医師の働き方改革が、働く場の選択に影響するかを聞きました。「影響がある」「どちらかといえば影響がある」を合わせると50.2%となり、半数の方が自身の職場選びに影響があると考えていることが分かりました。
今後、医療機関は働き方改革への対応が十分でない場合、働き手である医師から職場として選ばれづらくなる可能性があります。
[画像8: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-f5d927d28b7a9dc753ce-0.png ]
医師の働き方改革後、転職する際に重視したい項目は「当直有無・回数(31.5%)」
医師の働き方改革の後、転職する場合に重視したい項目を聞きました。最も多かったのは「当直有無・回数(31.5%)」でした。
医師にとっては当直や、当直明けの連続勤務が体力的に厳しいという声が挙がる一方、当直の回数が制限されることで収入ダウンへの懸念もあり、当直の在り方が働く場所選びにとって重要なポイントとなることが分かりました。医師一人ひとりが求める働き方に寄り添えるような柔軟な勤務体制づくりという難しい課題への対応が、医療機関には求められています。
[画像9: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-9475c6f05e8a48582fc3-0.png ]
※「特になし」は排他項目
■当直に関するフリーコメント
【長時間勤務改善に対し期待することについて】
・当直明けの勤務がなくなることが当たり前になっていくこと(30代、循環器内科)
・当直回数が減るかもしれないから(40代、脳神経外科)
・当直明けの緊急手術がキツイ(50代、脳神経外科)
【当直に関連する収入ダウンについて】
・日当直の制限がかかりそうで結果的に収入ダウンするかもしれないから(20代、放射線科)
・当直が減って、給料が減ることを心配しています(50代、循環器内科)
【その他当直に関するフリーコメント】
・年齢とともに体力が落ちている。そのため当直や日常診療の量の負担が大きくなっている。今後数年後の自分の働き方をどのように安定化させていくのか悩ましい(40代、小児科)
・時間外の制限が増えることで、医局からの当直バイト等が減り、今、していない当直をしてくれと頼まれる可能性がある(30代、循環器内科)
解説者:メドピア集合知PF事業部 事業開発部 キャリア支援グループ 玉置 玲奈
[画像10: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-1ca870b11f6a5982d2fb-9.jpg ]
2019年メドピア入社。「MEDICAL NEWS」、「MedPeer Channel」、「MedPeer Talk」のプロダクトマネージャーを経て、2023年10月よりキャリア支援グループのグループリーダーに就任。
入社より一貫して医師専用コミュニティサイト「MedPeer」に携わり、医師のインサイトデータに通じる。
解説者:リクルートメディカルキャリア 営業ユニットディレクター 高野 潤
[画像11: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-ca1f0237a42a13a8e575-9.jpg ]
2011年リクルートメディカルキャリア入社。医師・看護師・薬剤師の人材紹介事業マネジャー、人事マネジャーを経験し2021年より現職。
統括部長として医師の人材紹介事業、医療機関の採用事務代行事業、ヘッドハント事業、クリニックの事業承継事業などを管轄し、業界動向や転職マーケット情報に通じる。
調査設計・分析アドバイザリー:リクルート HR横断リサーチ推進部 マネジャー/研究員 津田 郁
[画像12: https://prtimes.jp/i/10134/490/resize/d10134-490-03d3f31a03a423fb4b0a-9.png ]
金融機関を経て、2011年リクルート海外法人(中国)入社。グローバル採用事業『WORK IN JAPAN』のマネジャー、リクルートワークス研究所研究員などを経験し2021年より現職。
現在は労働市場に関するリサーチ業務に従事。専門領域は人的資本経営、リーダーシップ、人材マネジメントなどの組織論全般。経営学修士。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:「MedPeer」に登録する全国の医師
有効回答数:2,045人
集計対象:医師の働き方改革の対象者となる勤務医1,782人
(回答者のうち、クリニック開業医、一般企業やその他の施設に勤務する医師を除く)
調査実施期間:2023年10月20日(金)〜2023年10月25日(水)
調査機関:メドピア
≪調査結果を見る際の注意点≫
各数値は小数第2位で四捨五入しているため、差分や合計値(100%)において、単純計算した数値と合致しない場合があります。
【メドピア株式会社 概要】https://medpeer.co.jp
会社名: メドピア株式会社 / 代表取締役社長 CEO 石見 陽(医師・医学博士)
所在地: 東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア9階
事業内容: 医師専用コミュニティサイト「MedPeer」(medpeer.jp)運営、その他関連事業
【株式会社リクルートメディカルキャリア 概要】https://www.recruit-mc.co.jp/
会社名: 株式会社リクルートメディカルキャリア / 代表取締役 高崎 透
所在地: 東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル
事業内容: 医師・薬剤師転職支援事業、医師・薬剤師採用支援事業