バッテリ充電器の小型化・高速充電を可能にするダイオードの新製品を発表
[14/06/18]
提供元:PRTIMES
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、低順方向電圧降下(VF)と低リーク電流(IR)を両立するSTのFERD (Field-Effect Rectifier diodes:電界効果整流ダイオード)技術を採用したダイオードを発表しました。バッテリ充電器やノートPC用電源アダプタ等の設計者は、同製品を使用することで、MOSFETを必要とする同期整流手法にコストをかけずに、電力効率に関する最も厳格な規制に対応することができます。
Energy Star 6.0等の規制では、バッテリ充電器やノートPC用電源アダプタに搭載された従来のショットキー・ダイオードの限界点が試験されます。一方、同期整流は、電力効率の性能面で優れていますが、コストが大幅にアップします。STのFERDダイオードは、絶縁型スイッチング電源に適用される省電力規制の電力効率レベルに対応すると同時に、同期整流製品と比較して約30%もコスト低減できる魅力的な製品です。
STの特許技術を採用したFERDダイオードは、順方向電流15A〜2 x 30Aおよび逆方向電圧45V〜60Vの範囲で製品がラインナップされ、限られたチップ面積において、クラス最高のVFとIRの性能両立を実現しています。例えば、30AのFERDダイオードの場合、IRが増加することなく、従来の30Aのショットキー・ダイオードと比較してVFが約140mVまで低減されています。
VFを低減し、IRを適切に管理するSTの技術は、限られたパッケージ熱特性に対して流すことができる電流量を増加させます。このFERDダイオードは、動作時の発熱がより低いため、スマートフォンやタブレットの高速充電、ノートPC用充電器の小型化、および機器の長寿命化に貢献します。
また、FERD技術は、車載アプリケーションのフリーホイール・ダイオードや逆接続保護回路、通信機器で複数の電源出力をまとめるオアリング回路、産業機器の整流回路等、様々な分野のアプリケーションやシステムに最適です。この技術は、様々な電圧・電流定格を持つFERD製品に採用されており、幅広い市場のニーズに対応します。
現在、12品種のFERDダイオードが入手可能で、TO-220AB、D2PAK、PowerFLAT(TM) 5 x 6の各種パッケージで提供されます。FERD15S50DJF-TR(15A、50V)の単価は、1000個購入時に約0.51ドルです。
詳細については、http://www.st.com/web/jp/catalog/sense_power/FM64/SC1884 をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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アナログ・MEMS・パワー製品グループ
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