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組込みシステム向けの最新ソリューションをEmbedded Technology 2014に出展

2014年11月19日(水)〜11月21日(金) : パシフィコ横浜(STブース : No.F-41)

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、Embedded Technology 2014において、組込みシステム向けの最新ソリューションを出展します。STは、組込みシステムの主要コンポーネントを網羅する包括的な製品ポートフォリオにより、ロボットやIoT(Internet of Things)をはじめとする新たな応用分野から、これまで以上の高機能化・小型化・低消費電力化が要求される既存分野まで、幅広くサポートしていきます。

STブースで紹介する主なソリューション

ブレイン

マイクロコントローラ(マイコン)は、組込みシステムの制御機能を果たす重要なコンポーネントです。ARM(R) Cortex(R)-Mマイコンの主要サプライヤであるSTは、2014年9月に発表された世界初のARM Cortex-M7搭載32bitマイコン STM32F7を展示します。同製品は、最高周波数200MHzで動作し、浮動小数点ユニット(FPU)と6段スーパースカラ・パイプラインにより1000 CoreMark(1)を実現しています。ブースでは、同製品の高い性能を視覚化するため、STM32F7と従来品を用いて、ディスプレイ上に複雑な模様を描き、その描写スピードを比較するデモを行います。また、ピン配置ならびにソフトウェア互換性を持つ500品種以上の製品で構成されるARMマイコン・ファミリ「STM32」向けの各種開発キットやツールなども紹介します。

ロボティクス

センサから各種ICまで、様々な半導体ソリューションを搭載したロボットは、高いレベルで統合化された組込みシステムの一つです。STは、ヨーロッパの先端ロボット研究の一つで、研究開発パートナーであるイタリア技術研究所(IIT)が開発した人間型ロボット「iCub」を展示します。「iCub」は、物を見たり、触ったり、聞いたりする人間の学習プロセスを模した認識ロボットで、世界各国の30以上の研究機関に採用されています。このロボットのボディは人口の表皮で覆われ、バランスをとりながら両足で立つことも可能です。STの多数の32bitマイコン、加速度センサ、ジャイロ・センサ、モータ・ドライバICが、その動作を制御しています。STとIITは、「iCub」がオペレータと会話しながら机の上に置かれた対象物を、視覚、聴覚および触覚を使って認識・学習し、指示された対象物を手を使って正確に掴むデモを実施します。

さらにSTは、Hibot社が開発した水陸両用ヘビ型ロボット「ACM-R5H」を展示します。このロボットは、水中にある建造物の点検や、水中探索などに活用されます。頭部ユニットのメインコントローラと、ロボットを動かす胴体ユニットのモータ制御にSTの高性能32bitマイコンを採用している他、姿勢検出用としてSTのジャイロ・センサ、および加速度センサと地磁気センサを集積した電子コンパスを搭載しています。ブースでは、プールの中を自由自在に泳ぎまわり、頭部ユニットに搭載された小型カメラを通じて水中の様子をモニタに映し出すデモを実施します。

スマート・アグリ

農業生産者にとって、より効率的な農業を可能にするスマートアグリの必要性が高まっています。STブースでは、農作物を最適な環境で栽培するために必要な各種データを取得し、生産効率の最大化に貢献するスマートアグリ向け環境センシング・ソリューションのデモを紹介します。

IoTの一部として機能することができる6LoWPAN / MESHテクノロジーに対応したSTのスマートアグリ向けソリューションは、農場や植物工場などに設置する複数のマルチセンサ・ノードと、それらの取得データを集約するアクセス・ポイントで構成されています。センサ・ノードには、STの温湿度センサ、圧力センサ、加速度センサ、MEMSマイクロフォンが搭載されており、農場周辺の温度・湿度・気圧・風等による揺れ・周辺音を検出します。検出データは、各センサ・ノード内の超低消費電力32bitマイコンで処理され、Sub-1GHz無線通信用ICを介してアクセス・ポイントへ送信されます。農業生産者は、検出データをアクセス・ポイントから携帯型機器などで取得でき、これらの環境情報を有効に活用することで、最適な生育環境を実現することができます。

スマート・フィットネス

エレクトロニクスのフィットネス分野への応用が進んでおり、私たちの運動データを蓄積・分析し、新たなアプリケーションやサービスに役立てようとする動きが加速しています。STは、32bitマイコン、加速度センサ、ジャイロ・センサ、地磁気センサ、DC-DCコンバータおよびスイッチ・コントローラが搭載されたLP-Research社製のフィットネス機器向け慣性測定ユニットの他、STが32bitマイコン、加速度センサおよび通信用ICをベースに開発した腕時計型の光学式心拍計ソリューションのデモを実施します。ブースでは、脚部および腰部に計5個の慣性測定ユニットと、腕時計型の心拍計を装着した人間の下半身の動きならびに心拍数を高い精度で検出し可視化します。これらのソリューションは、リハビリやゲーム機器への応用も考えられています。

スマート・ホーム

住宅設備や生活家電の操作性を向上させるため、音声認識機能や近距離無線通信機能の搭載が考えられています。STブースでは、室内LED照明システムや生活家電向けに、これらの機能を実現するソリューションを展示します。LED照明システム向けソリューションでは、STのMEMSマイクロフォン、32bitマイコンならびにBluetooth通信ICを搭載した操作用リモコンが、ユーザの音声に基づく照明のオン・オフならびに調光を可能にします。また、STのNFCトランシーバIC用の評価ボードと携帯型端末間の無線データ通信デモも実施します。NFCトランシーバICを生活家電に搭載することで、スマートフォンやタブレットとの相互通信が可能になり、各種設定や操作が簡略化されます。

その他、STブースでは、STM32マイコンの各種採用事例をはじめ、オーディオ・エフェクト用GUI、TPM(Trusted Platform Module)搭載セキュア・ゲートウェイ・ターミナル等を紹介します。

(1)CoreMarkは、EEMBC(Embedded Benchmark Consortium)が開発した業界標準のベンチマークで、実際の使用状況を反映させてアセンブルされたアプリケーション・コード・アルゴリズムを使用し、マイコンの性能を測定します。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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