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【三陽商会】アパレル物流の新たな資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」に参画 〜実証事業を経て12月1日(金)より本格稼働〜

アパレル各社と協働し動静脈一体物流を活用した廃プラスチック資源循環事業に参加

三陽商会は、センコーグループホールディングス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:福田 泰久、以下「センコーグループ」)傘下のセンコー商事株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:堤 秀樹、以下「センコー商事」)が中心となり、アパレルの納品物流業務・輸送網を活用し、動静脈一体物流を用いて効率的に廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォームの実証事業に、2023年8月1日より4カ月間、参加してきました。
実証事業の経過を踏まえ、今回の枠組みで事業としての採算性が確保できることが確認できたことから、センコー商事が主導する資源循環プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)(※)」が本格的に2023年12月1日(金)より事業化するにあたり、三陽商会はこの事業に参加いたします。




[画像1: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-8ad3f5e3fa52fd1c75d9-0.png ]

※「CicroMate(サイクロメイト)」は英語で「循環」を意味するcirculationと「交差」を意味するcross、「素材」を意味するmaterial、「仲間」を意味するmateを取り込んだ造語です。業界の垣根を越えて資源を循環させる輪を広げていきたいという思いが込められています。

事業参加の背景


[画像2: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-c71adb2ccf14b5e047c3-5.jpg ]

三陽商会は、当社を取り巻く社会課題への取り組みを深化させるべく、サステナビリティにおいて「持続可能な地球環境への貢献」 「サーキュラーエコノミーへの取り組み」 「CSR調達の更なる推進」 「多様性の尊重と働きがいのある職場づくり」の4つのマテリアリティを特定し、それぞれ重要課題の解決に向けて定量目標を設定しています。
現在の経済システムは気候危機や資源枯渇、生物多様性の喪失、プラスチック汚染など様々な問題をもたらしており、廃棄物による汚染を極力排除し、製品と原材料を循環させる”サーキュラーエコノミー“の実現が求められています。
日本のアパレル業界においても、衣服を店頭で回収し、リサイクルやリユースをするなどの取り組みが進められてきました。しかし、サプライチェーンの過程で発生する「ハンガーカバービニール」、「シャツ・ニット・カットソー用ビニール」などの商品包装用ビニール袋は、非常にきれいな状態で排出される廃プラスチック(ポリエチレン、以下「PE」)にも関わらず、現状ではほとんどがサーマルリカバリー(熱回収)に留まっていました。物流拠点や各店舗で発生するハンガーカバーのPEをマテリアルリサイクルするためには、薄く広く分散した廃棄物を効率的に回収することが必要不可欠であり、そのために企業の枠を超えた横断的な仕組みを構築することが求められていました。

こうしたことから当社は物流・倉庫機能を担うセンコーグループのセンコー商事が主導し他のアパレル企業なども協働する本取り組みに参加し、サプライチェーン全体における課題として当社のマテリアリティの一つである「サーキュラーエコノミーへの取り組み」の実現を図ります。

資源プラットフォーム「CicroMate(サイクロメイト)」事業について


<事業内容>
センコー商事が、関連法規に準拠してコーディネートし、「CicroMate」の参加アパレル企業の物流倉庫や店舗で不要となり排出される「ハンガーカバービニール」、「シャツ・ニット・カットソー用ビニール」などの商品包装用ビニール袋を資源として管理し、有価物としてアパレル企業より買取ります。
ビニール袋の回収方法については、費用負担が少ない静脈サプライチェーンを有効活用しながら、センコー商事が運営する倉庫へ搬送、排出企業別に重量測定した後、圧縮機にて減容して倉庫に蓄積していきます。
輸送効率を考慮した蓄積量に達した段階で、リサイクル樹脂への加工工場へ輸送し再生樹脂化し、新たなハンガーカバービニールの材料として使用していきます。これにより、水平リサイクルが実現いたします。
【参加企業】
センコー商事、東京納品代行、アクロストランスポート、テラレムグループ、豊通ケミプラス、ナクシス
オンワード樫山、三陽商会、シップス

<事業イメージ>
[画像3: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-9207dd6ea34331d9dbbf-1.png ]

▽回収対象プラスチックと減容
[画像4: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-37120890a4d169c193e0-2.jpg ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-bc6a4a29d8d890310dc6-3.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/9154/612/resize/d9154-612-b8e239a73322a804b83d-4.png ]










今後の展開


今後は、個社では実現が難しい廃棄物の資源循環を、業界や企業の垣根を超えたあらゆる企業が協働して取り組むプロジェクト「CicroMate」として、多くのアパレル企業やブランドが参加することで、資源循環プラットフォームとして社会に定着していき、サーキュラーエコノミーの一翼を担う活動になることに貢献します。
今後は商業施設と取り組むなど業界の垣根を無くし、「CicroMate」 として、2025年には年間1,000tの商品包装用ビニール袋の回収を目指しています。

<参考>実証事業内容


実証事業は、センコー商事が主導となり、関連法規に準拠し廃棄物を資源として管理し、静脈サプライチェーンを有効活用しながら、グループ企業の東京納品代行とアクロストランスポートの車両を利用し、アパレル各社に商品を納品した際に物流倉庫・店舗等から排出されるプラスチックを分別してPEを回収し、テラレムグループのマテリアルリサイクル施設にて樹脂ペレットとして原料化いたしました。樹脂ペレットは豊通ケミプラスの流通にのせ、ナクシス社に販売され、元のハンガーカバーに再生され商流にのせられることを確認いたしました。この実証事業で事業として採算性の観点からも持続可能であることが確認されました。今後、多くのアパレル企業が参加できるプラットフォームとして展開していきます。
この実証事業期間における三陽商会の商品包装用ビニール袋の回収量は約2.3tでした。

【実証事業実施概要】
実証期間:2023年8月1日 〜 2023年11月30日
回収拠点:株式会社オンワード樫山 芝浦第3ビル・第4ビル(東京都・港区)
株式会社三陽商会 東日本商品センター(千葉県・市川市)
株式会社シップス コントロールセンター(物流センター)(東京都・江東区)
回収対象:納品時のハンガーカバー、ニット・カットソーなど商品包装用ビニール袋(透明PE)
参加企業:センコー商事、東京納品代行、アクロストランスポート、テラレムグループ、豊通ケミプラス、ナクシス
オンワード樫山、三陽商会、シップス

以上


※「CicroMate」のリリースは、同事業に参加する各企業からも同日配信されております。
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