より環境に優しく安全な自動車の実現に貢献する世界初の車載用2Mbit EEPROMを発表
[15/07/30]
提供元:PRTIMES
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、車載用信頼性試験規格であるAEC-Q100に準拠した業界初の2Mbit EEPROMを発表しました。同製品は、複雑な車載モジュールにおけるパラメータの格納ならびに管理の可能性を広げます。
ハイブリッド自動車、電気自動車およびトラック用高出力エンジンといった先進的なアプリケーションでは、環境へ配慮した走行の実現に向けて駆動効率を最大化するため、吸気量、燃料噴射、排気ガス、バッテリ充電に関する情報など、多様なパラメータの格納・処理が求められています。同様に、車載用セーフティ・アプリケーション(エアバッグ、ボディ制御、ブレーキ制御等のイベント記録)では、大量のパラメータ入力値(物体検出、3軸モーション、ホイール速度、ステアリング角度等)の格納と処理がますます重要になっています。
STの新しいEEPROMであるM95M02は、大きなメモリ容量に、優れた消去・書込みサイクルおよび長期にわたるデータ保持性能を組み合わせています(バイト当り400万サイクル、最大クロック周波数 : 10MHz、保持期間 : 100年間)。これらの機能が、ECU(電子制御ユニット)の精度と柔軟性を向上させます。また、M95M02の採用により、ECU内の複雑な制御アルゴリズムが、リアルタイムで細分化された環境パラメータをモニタでき、精度を最大限に高めることができます。
この2Mbit EEPROMには、256バイトのロック可能なページが追加されており、モジュールのトレース機能や識別番号の他、重要なデータを安全に格納することができます。これらのロック可能なページには、アクセス用の特定コマンドが用意されており、メモリ・アレイの標準領域へのアクセスとは切り離されていることから、従来品との上位互換性が保たれています。重要なデータは、更新後に書き換えも可能ですが、書き換え禁止モードに永久に固定することもできるため、セキュリティの強化に有効です。
STのM95M02-A125は、AEC-Q100のGrade-1に準拠した信頼性試験に合格しており、最高動作温度は125℃(2.5V動作時)です。また、同製品の発表により、STがSO8Nパッケージで提供する車載用EEPROMの容量は2Kから2Mbitまで拡張され、設計柔軟性の向上につながります。M95M02-A125は現在量産中で、単価は1000個購入時に約1.50ドルです。
注記
STは、EEPROM市場で25%のシェアを持つトップ・サプライヤです。(出典:IHS Competitive Landscaping Tool、2015年3月)
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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