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WyplayのペイTV用Frogターンキー・ソフトウェアをSTB用ICのLiege3に無償バンドル

事前統合済みのネット接続 Zapper機能やPVR機能を Frogコミュニティの参加メンバーに提供

ペイTV事業者向けにソフトウェア・ソリューションを作成するWyplayと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、STの新しいSoC(システム・オン・チップ)ファミリであるLiege3を搭載したセット・トップ・ボックス(STB)を設計するFrogコミュニティメンバーの顧客に対し、ネット接続ZapperボックスやPVR(Personal Video Recorder)用のFrog Clientターンキー・ソフトウェアを無償バンドルすることを発表しました。この無償バンドル・サービスは、今後、その他のST製品ファミリにも拡大される可能性があります。

WyplayとSTの長期にわたる戦略的協力の結果として、Frog Clientターンキー・ソフトウェアは、Liege3ファミリ向けの下位ソフトウェア開発環境であるST SDK2 Media Frameworkに統合されました。両社は、アムステルダムRAIで開催されるIBC 2015(2015年9月11日〜15日)の両社のブース(Wyplay:5.A25、ST : 1.F40)にて、この統合ソリューションを出展します。

IBC 2015に出展されるSTのLiege3は、エントリ・レベルのHEVC(High Efficiency Video Coding)対応STB用ICファミリで、衛星放送向けSTB用IC(STiH337/STiH332)、ケーブルTV向けSTB用IC(STiH372)、IPTV向けSTB用IC(STiH307/STi302)で構成されています。ピン配置互換性と拡張性に優れたこれらのSoCは、STの最新IPとFD-SOIプロセスを融合させ、卓越したマルチメディア性能と高い電力効率を実現しています。これにより、冷却ファンが不要な超小型サイズを実現すると共に、大規模なHEVCへの移行を可能にする価格帯のSoCを提供できるようになりました。

Frog Clientターンキー・ソフトウェアは、2015年6月のBroadcast Asiaで発表されました。このソフトウェアは、Frogの主要コンポーネントを再利用・拡張することで、従来からのテレビ放送およびインターネット経由で提供されるオンデマンド・コンテンツ向けの全機能を、HTML5テクノロジーによる最新のユーザ体験とともに、統合ソフトウェア・スタックに組み込みました。今後、Frogコミュニティに参加しているSTの顧客は、このソフトウェアのネット接続Zapper・PVR機能を無償で利用することができます。

このソフトウェア無償バンドルは、ST製品を採用しているSTBメーカーの開発期間の大幅な短縮やソフトウェア関連コストの低減に貢献することを目的としています。実際、このソフトウェアのバンドルにより、STBメーカーは、新しいSoCを導入初日から使用でき、放送事業者に製品を提供するまでの期間を3ヶ月にまで短縮できる可能性があります。これは特に、最新のユーザ体験および付加価値サービス(VOD、OTT)の導入や、デジタル放送への移行を迫られている新興市場の放送事業者をターゲットとしているSTBメーカーにとって魅力的です。

STのグループ・バイスプレジデント 兼 コンスーマ製品事業部ジェネラル・マネージャであるPhilippe Nottonは、次の様にコメントしています。「Frog Clientターンキー・ソフトウェアは、STのLiege3ファミリに完璧にマッチしています。WyplayのFrogは、ユーザ・インタフェース・スタックを備えたオールインワン・ミドルウェアで、STは、20社以上のSTBメーカーが参加するFrogコミュニティのメリットを活用できるようになります。」

Wyplayの最高経営責任者(CEO)であるJacques Bourgninaud氏は、次の様にコメントしています。「STの新しいLiege3ファミリは、今後成長が見込まれるHEVC対応HD STB市場のあらゆるセグメントで、STBメーカーのニーズをサポートします。STとWyplayのソフトウェア無償バンドルは、最新のユーザ体験が可能な競争力の高い製品を迅速に開発するというSTBメーカーの課題の解決に貢献します。」

ST SDK2 Media Frameworkに統合されているFrog Clientターンキー・ソフトウェアは、衛星放送向けSTB用IC(STiH337/STiH332)、IPTV向けSTB用IC(STiH307/STi302)、およびケーブルTV向けSTB用IC(STiH372)にFrog Reference Implementationとして用意され、Frogのライセンスを供与されたSTBメーカーに提供されます。ソース・コードおよびビルド済みバイナリは、Frog Community Portal( https://portal.frogbywyplay.com/ ログイン要)より、Frogのライセンス所有者に配布されます。

Frog by Wyplayについて
Frog by Wyplayは、業界初となるオープンソースのペイTV事業者向けソフトウェア・ソリューションです。このイニシアティブは、デジタルTV技術のバリュー・チェーン全体にわたる85社を超える企業(チップセット・ベンダー、機器メーカー、独立ソフトウェア・ベンダー、ソフトウェア開発および統合サービス・プロバイダ、放送事業者など)が関連するエコシステムを拡張します。この包括的なソリューションでは、テレビ放送事業者が製品を開発する上で必要となる完全なソース・コードと全てのコンポーネントを利用することができます。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。

Wyplayについて
グローバルな企業であるWyplayは、世界のIPTV / ケーブル / 衛星 / 地上テレビ事業者および放送局向けに、オープンで革新的なモジュール型のソフトウェア・ソリューションを開発しています。Wyplayの技術により、放送事業者は、モジュール型オンラインTVソリューションとして利用できる事前設定済みの機能リストから、容易なソリューションの選択、設定、および展開が可能になります。機能リストには、電子プログラム・ガイド、ビデオ・レコーダ、マルチスクリーン / マルチルーム・コネクティビティ、アプリケーション・ストア等が含まれています。Wyplayの専門的なサービス・チームは、放送事業者や放送局の製品や市場戦略を正確に適合させ、補完するユーザ体験を創り出します。Wyplayは、SFR、Vodafone、Belgacom、Canal+グループ、Sky Italiaといったトップ・ブランドの戦略パートナーです。 WyplayのSTB、マルチスクリーン、OTTソリューションの詳細については、 http://www.wyplay.com および http://www.FrogByWyplay.com をご覧ください。

◆STへのお客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス株式会社
デジタル製品グループ
TEL : 03-5783-8340 Fax : 03-5783-8216

◆Wyplayへのお問い合わせ先
Guilhem Ensuque, Director Product Marketing
+33 6 23 39 00 98
gensuque@wyplay.com
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