【これが巨大空港の緊迫の交信だ!】安全・正確な運航になくてはならない精細なシステムの全容に迫る、『航空管制 知られざる最前線』を5月28日に発売。
[24/05/28]
提供元:PRTIMES
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メディアやSNSで人気。元・成田空港航空管制官で航空評論家のタワーマン氏による初の著作。冷静に指示を出し、秒刻みの判断で危険を回避するタスクの舞台裏とは?
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、KAWADE夢新書『航空管制 知られざる最前線』を2024年5月28日に発売します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-5ee5da39231a1c8e7969-0.jpg ]
■元・航空管制官だからこそ語ることができる、空港・離着陸・上空の緊張ドラマ!
無線交信とレーダーを駆使しながら、超過密の空をコントロールする航空管制。航空管制官は、空港の管制塔やレーダールーム、さらには航空路を見守る航空交通管制部などで、航空機が安全に、しかも効率よく航行できるように「交通整理」を行なう仕事です。航空業界ではパイロットとともに極めて専門性の高い職種とされています。
2024年1月2日、羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故では、管制官とパイロットの交信が注目されました。事故原因はまだ究明されていませんが、航空管制が空の安全において非常に重要な位置を占めていることは間違いありません。
そして、航空管制の世界は、意外に思えるほど「人と人のコミュニケーション」によって成り立ち、空の安全が保たれています。ひとつのミスも許されないなか、管制官とパイロット、さらには管制官同士で、どのような交信を行ない、間断ない離陸・着陸を捌いているのか?
本書では、「そもそもなぜ、航空管制が必要なのか」という基本知識から始まり、実際の交信の様子と全容、事故を防ぐ仕組み、精細な管制システム、さらには管制官に求められる知識やスキル、最新テクノロジーと未来の航空管制まで、元・航空管制官のタワーマン氏がわかりやすく解き明かします。
■「航空管制官」は、間断ない離陸・着陸を巧みに捌くプロフェッショナル!
遅延を防ぐために、航空機をどう「交通整理」しているのか?
パイロットから評価される管制官、されない管制官の違いとは何か?
「着陸やり直し」「目的地変更」はどの時点で、誰が決断をくだすのか?
飛行機同士のニアミス・衝突を防ぐ最先端テクノロジーとは何か?
滑走路などで事故が発生! そのとき管制官は何をするのか?
実用化が進む「リモート管制」は理想のシステムになる得るのか?
このような疑問に、元・航空管制官のタワーマン氏が丁寧に答えます。
■羽田空港航空機衝突事故。何が問題だったのか――「はじめに」より抜粋
2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で発生した航空機衝突事故は、滑走路上で機体が燃え上がる鮮明な映像とともに、国内外に大きな衝撃を与えました。
17時47分頃、着陸直後の日本航空516便と、離陸のため待機していた海上保安庁機が滑走路上で衝突。機体は衝突後に激しい火災を起こしました。日本航空機は乗務員らの誘導により、短時間で搭乗していた全員が機体から脱出しましたが、海上保安庁機は搭乗していた6人のうち、5人が亡くなるという大事故でした。
国土交通省が公表した交信記録によれば、出発機(海上保安庁機)のパイロットに対し、航空管制官から滑走路への進入指示や離陸許可は発出されておらず、パイロットも「滑走路手前停止位置に地上走行する」と復唱していることから、何らかの誤解、誤認があったために滑走路に誤って入ってしまったことが考えられます。
出発を急いでいたこと、到着機(日本航空機)を認識していなかったこと、夜間の視認性の悪さ、停止線灯の不使用など、事故の引き金の1つとなった原因について、さまざまな説が飛び交っていますが、管制塔で何度も危険と対峙した経験から、表面的な情報だけで答えが出せるほど単純ではないと私は確信しています。
この事故に関する考察で、「過密空港だから起きたのだ」「海上保安庁機は羽田を使用すべきでない」「日本人同士で英語を使うのが悪い」などの意見もあります。しかし、今回の事象のなかの、目に見えるわかりやすい部分だけを見て対策を打つことは、その場しのぎ以外の何物でもないと考えます。 なぜなら、対策が今回の事故に偏りすぎてしまうことで、また別の死角が生じる可能性があるからです。全体的な安全性の底上げになる対策でなければ、今度は違ったかたちで事故が起きるだけです。
無線によるやりとりがアナログであることや、AI(人工知能)管制の必要性を否定するつもりはありませんが、まだ当分のあいだは、人間が管制を担う時代が続くと想定されます。状況が緊迫するほど、人は声でのやりとりを求めるものです。本書では、個人の責任、個別事象に意識が引っ張られることなく、真に意味のある安全対策の検討につながる一助となるよう、一般の方々にはあまり知られていない「航空管制の世界」をお伝えします。
■本文より
[画像2: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-3f5ee87bc16af93c148b-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-ced20118dbf64e1c8b0a-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-018a08996c66e6c94340-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-a3a53bb213972c5db5c9-4.jpg ]
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■目次より
はじめに――羽田空港航空機衝突事故。何が問題だったのか
◎1章――安全な運航に欠かせない航空管制システムの全体
・航空管制の始まりと発展の歴史
・レーダーを補完する機能を持つ「トランスポンダ」
・高精度の情報が得られる「ADS‐B」と「マルチラテレーションシステム」
・管制の流れ1…多岐にわたる管制官の仕事
・管制の流れ2…大空港の発着スケジュールは超過密状態
・管制の流れ3…地上管制(誘導路・エプロン担当)の役割
・管制の流れ4…飛行場管制(滑走路担当)の役割
・管制の流れ5…いつ、どのタイミングで離陸させるか?
・管制の流れ6…飛行機の遅延は悪天候だけが原因ではない
・管制の流れ7…レーダー管制(出域管制)の役割
・管制の流れ8…レーダー管制(進入管制)の役割
・管制の流れ9…到着機が殺到したとき、どんな指示を出す?
・管制の流れ10…航空路管制の役割
・管制の流れ11…航空路管制がルート変更を指示するケース
・日本の空は「航空交通管理センター」で一括管理
◎2章――管制官とパイロット、緊迫の交信の実際
・世界中の管制官が英語で交信を行なう理由
・聞き間違いを防ぐ「フォネティックコード」とは
・入り乱れた交信を見事に捌く、管制官の手腕
・交信予定のない機が呼んできたら、どうする?
・交信中のパイロットが突然「消えて」しまうことも…
・パイロットとの意思疎通を円滑にする、ちょっとしたコツ
・パイロットから信頼される管制官、されない管制官
・「パイロットが指示を欲しがるタイミング」を予測する
・指示が遅れる場合は、その理由を明らかにする
・相手の認識違いを防ぐ「復唱のテクニック」とは
・相手の誤解を解きたいときに重要な考え方とは
・「何もいわない」ことが事故を防ぐケースもある
◎3章――ルールと現実の狭間で最適解を出す
・航空管制の「原則」は何によって定められている?
・マニュアルにない言葉は絶対に使ってはいけない?
・日本語を使って交信するケースはある?
・離陸は、どのような手順で許可される?
・着陸は、どのような手順で許可される?
・管制官による「着陸許可」が「指示」ではない理由
・管制官がパイロットの要求を断るシチューションとは
・規定に従っても、事故が起きては意味がない
◎4章――スムーズな捌きは管制官同士の連携から
・ルールから外れた指示を出すときには
・現場でもっとも評価される管制官とは
・管制の目的は「安全」だけではない
・チームの負荷を減らすために求められる思考
・管制塔内でコミュニケーションをどう円滑にするか
・平常心を保てば、他者の心の乱れに敏感になる
◎5章――過密な空港のリスクと事故防止の対策
・航空における「重大インシデント」とは
・飛行機同士のニアミスとは、どんな状況のこと?
・「ヒヤリハット」は、どのくらいの頻度で起きるか
・「言い間違い」「聞き間違い」には、こんな心理が潜んでいる
・ヒューマンエラーによる事故が起きやすい瞬間とは
・濃霧のなかでの着陸をサポートするシステムとは
・大地震が発生。管制官はどう対応するか
・大雪に見舞われた空港のオペレーションは?
・空港周辺で積乱雲が発達。管制に与える影響は?
・バードストライクが発生したときの対応は?
・ダイバートはどんな状況で、多く発生する?
・管制官に求められる、リスクを低減する思考とは
・管制官の仕事に「マルチタスク」はつきもの?
・滑走路で事故発生!そのとき管制官は何をする?
◎6章――管制官に求められる知識とスキル
・管制官は、どんな身分で業務を行なっている?
・管制官になるには何を学ぶ必要がある?
・現場での訓練は「痛い思い」と「努力」のくり返し
・パイロットの立場になって管制を学ぶ「搭乗訓練」
・こんな人は管制官に向いていない1…完璧主義の人
・こんな人は管制官に向いていない2…柔軟性がない人
・こんな人は管制官に向いていない3…1人で抱えこむ人
・こんな人は管制官に向いていない4…感情的になりやすい人
・こんな人は管制官に向いていない5…失敗を引きずる人
・こんな人は管制官に向いていない6…上下関係を重んじる人
・こんな人が管制官に向いている1…相手に「譲れる」人
・こんな人が管制官に向いている2…優先順位をつけられる人
・こんな人が管制官に向いている3…チームワークを高められる人
・強固なチームづくりには、多様性こそが重要
◎7章――最新テクノロジーと航空管制の未来
・業務が複雑化するなか、安全と効率をどう確保する?
・AIが管制官の判断を代替する日は近い?
・空の混雑緩和の切り札「4次元の管制」とは
・完璧なテクノロジーによる管制の制御は可能?
・管制業務を支援するシステムの現状と課題
・「リモート管制」は理想のシステムになり得るか?
・運航の安全を保つ「滑走路衝突回避システム」とは
航空無線用語一覧
■著者紹介
タワーマン
元・航空管制官。航空専門家。管制官時代は成田国際空港で業務に従事する。退職後、航空系ブロガー兼航空管制ゲームの実況YouTuberに。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験をもとに、現在は専門家として「空の世界」をわかりやすく発信している。テレビ出演や交通系ニュースサイトへの寄稿も精力的に行なう。Yahoo!ニュースオーサー。
YouTube:『タワーマンTV』
X:@motokanseikan
[画像7: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-1b91c03382edadf6c3d6-6.jpg ]
■書誌情報
シリーズ:KAWADE夢新書
書名: 航空管制 知られざる最前線
著者: タワーマン
仕様:新書判/並製/224ページ
初版発売日:2024年5月28日
税込定価:979円(本体890円) ISBN:978-4-309-50452-0
装丁:こやまたかこ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309504520/
出版社:河出書房新社
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、KAWADE夢新書『航空管制 知られざる最前線』を2024年5月28日に発売します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-5ee5da39231a1c8e7969-0.jpg ]
■元・航空管制官だからこそ語ることができる、空港・離着陸・上空の緊張ドラマ!
無線交信とレーダーを駆使しながら、超過密の空をコントロールする航空管制。航空管制官は、空港の管制塔やレーダールーム、さらには航空路を見守る航空交通管制部などで、航空機が安全に、しかも効率よく航行できるように「交通整理」を行なう仕事です。航空業界ではパイロットとともに極めて専門性の高い職種とされています。
2024年1月2日、羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故では、管制官とパイロットの交信が注目されました。事故原因はまだ究明されていませんが、航空管制が空の安全において非常に重要な位置を占めていることは間違いありません。
そして、航空管制の世界は、意外に思えるほど「人と人のコミュニケーション」によって成り立ち、空の安全が保たれています。ひとつのミスも許されないなか、管制官とパイロット、さらには管制官同士で、どのような交信を行ない、間断ない離陸・着陸を捌いているのか?
本書では、「そもそもなぜ、航空管制が必要なのか」という基本知識から始まり、実際の交信の様子と全容、事故を防ぐ仕組み、精細な管制システム、さらには管制官に求められる知識やスキル、最新テクノロジーと未来の航空管制まで、元・航空管制官のタワーマン氏がわかりやすく解き明かします。
■「航空管制官」は、間断ない離陸・着陸を巧みに捌くプロフェッショナル!
遅延を防ぐために、航空機をどう「交通整理」しているのか?
パイロットから評価される管制官、されない管制官の違いとは何か?
「着陸やり直し」「目的地変更」はどの時点で、誰が決断をくだすのか?
飛行機同士のニアミス・衝突を防ぐ最先端テクノロジーとは何か?
滑走路などで事故が発生! そのとき管制官は何をするのか?
実用化が進む「リモート管制」は理想のシステムになる得るのか?
このような疑問に、元・航空管制官のタワーマン氏が丁寧に答えます。
■羽田空港航空機衝突事故。何が問題だったのか――「はじめに」より抜粋
2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で発生した航空機衝突事故は、滑走路上で機体が燃え上がる鮮明な映像とともに、国内外に大きな衝撃を与えました。
17時47分頃、着陸直後の日本航空516便と、離陸のため待機していた海上保安庁機が滑走路上で衝突。機体は衝突後に激しい火災を起こしました。日本航空機は乗務員らの誘導により、短時間で搭乗していた全員が機体から脱出しましたが、海上保安庁機は搭乗していた6人のうち、5人が亡くなるという大事故でした。
国土交通省が公表した交信記録によれば、出発機(海上保安庁機)のパイロットに対し、航空管制官から滑走路への進入指示や離陸許可は発出されておらず、パイロットも「滑走路手前停止位置に地上走行する」と復唱していることから、何らかの誤解、誤認があったために滑走路に誤って入ってしまったことが考えられます。
出発を急いでいたこと、到着機(日本航空機)を認識していなかったこと、夜間の視認性の悪さ、停止線灯の不使用など、事故の引き金の1つとなった原因について、さまざまな説が飛び交っていますが、管制塔で何度も危険と対峙した経験から、表面的な情報だけで答えが出せるほど単純ではないと私は確信しています。
この事故に関する考察で、「過密空港だから起きたのだ」「海上保安庁機は羽田を使用すべきでない」「日本人同士で英語を使うのが悪い」などの意見もあります。しかし、今回の事象のなかの、目に見えるわかりやすい部分だけを見て対策を打つことは、その場しのぎ以外の何物でもないと考えます。 なぜなら、対策が今回の事故に偏りすぎてしまうことで、また別の死角が生じる可能性があるからです。全体的な安全性の底上げになる対策でなければ、今度は違ったかたちで事故が起きるだけです。
無線によるやりとりがアナログであることや、AI(人工知能)管制の必要性を否定するつもりはありませんが、まだ当分のあいだは、人間が管制を担う時代が続くと想定されます。状況が緊迫するほど、人は声でのやりとりを求めるものです。本書では、個人の責任、個別事象に意識が引っ張られることなく、真に意味のある安全対策の検討につながる一助となるよう、一般の方々にはあまり知られていない「航空管制の世界」をお伝えします。
■本文より
[画像2: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-3f5ee87bc16af93c148b-1.jpg ]
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■目次より
はじめに――羽田空港航空機衝突事故。何が問題だったのか
◎1章――安全な運航に欠かせない航空管制システムの全体
・航空管制の始まりと発展の歴史
・レーダーを補完する機能を持つ「トランスポンダ」
・高精度の情報が得られる「ADS‐B」と「マルチラテレーションシステム」
・管制の流れ1…多岐にわたる管制官の仕事
・管制の流れ2…大空港の発着スケジュールは超過密状態
・管制の流れ3…地上管制(誘導路・エプロン担当)の役割
・管制の流れ4…飛行場管制(滑走路担当)の役割
・管制の流れ5…いつ、どのタイミングで離陸させるか?
・管制の流れ6…飛行機の遅延は悪天候だけが原因ではない
・管制の流れ7…レーダー管制(出域管制)の役割
・管制の流れ8…レーダー管制(進入管制)の役割
・管制の流れ9…到着機が殺到したとき、どんな指示を出す?
・管制の流れ10…航空路管制の役割
・管制の流れ11…航空路管制がルート変更を指示するケース
・日本の空は「航空交通管理センター」で一括管理
◎2章――管制官とパイロット、緊迫の交信の実際
・世界中の管制官が英語で交信を行なう理由
・聞き間違いを防ぐ「フォネティックコード」とは
・入り乱れた交信を見事に捌く、管制官の手腕
・交信予定のない機が呼んできたら、どうする?
・交信中のパイロットが突然「消えて」しまうことも…
・パイロットとの意思疎通を円滑にする、ちょっとしたコツ
・パイロットから信頼される管制官、されない管制官
・「パイロットが指示を欲しがるタイミング」を予測する
・指示が遅れる場合は、その理由を明らかにする
・相手の認識違いを防ぐ「復唱のテクニック」とは
・相手の誤解を解きたいときに重要な考え方とは
・「何もいわない」ことが事故を防ぐケースもある
◎3章――ルールと現実の狭間で最適解を出す
・航空管制の「原則」は何によって定められている?
・マニュアルにない言葉は絶対に使ってはいけない?
・日本語を使って交信するケースはある?
・離陸は、どのような手順で許可される?
・着陸は、どのような手順で許可される?
・管制官による「着陸許可」が「指示」ではない理由
・管制官がパイロットの要求を断るシチューションとは
・規定に従っても、事故が起きては意味がない
◎4章――スムーズな捌きは管制官同士の連携から
・ルールから外れた指示を出すときには
・現場でもっとも評価される管制官とは
・管制の目的は「安全」だけではない
・チームの負荷を減らすために求められる思考
・管制塔内でコミュニケーションをどう円滑にするか
・平常心を保てば、他者の心の乱れに敏感になる
◎5章――過密な空港のリスクと事故防止の対策
・航空における「重大インシデント」とは
・飛行機同士のニアミスとは、どんな状況のこと?
・「ヒヤリハット」は、どのくらいの頻度で起きるか
・「言い間違い」「聞き間違い」には、こんな心理が潜んでいる
・ヒューマンエラーによる事故が起きやすい瞬間とは
・濃霧のなかでの着陸をサポートするシステムとは
・大地震が発生。管制官はどう対応するか
・大雪に見舞われた空港のオペレーションは?
・空港周辺で積乱雲が発達。管制に与える影響は?
・バードストライクが発生したときの対応は?
・ダイバートはどんな状況で、多く発生する?
・管制官に求められる、リスクを低減する思考とは
・管制官の仕事に「マルチタスク」はつきもの?
・滑走路で事故発生!そのとき管制官は何をする?
◎6章――管制官に求められる知識とスキル
・管制官は、どんな身分で業務を行なっている?
・管制官になるには何を学ぶ必要がある?
・現場での訓練は「痛い思い」と「努力」のくり返し
・パイロットの立場になって管制を学ぶ「搭乗訓練」
・こんな人は管制官に向いていない1…完璧主義の人
・こんな人は管制官に向いていない2…柔軟性がない人
・こんな人は管制官に向いていない3…1人で抱えこむ人
・こんな人は管制官に向いていない4…感情的になりやすい人
・こんな人は管制官に向いていない5…失敗を引きずる人
・こんな人は管制官に向いていない6…上下関係を重んじる人
・こんな人が管制官に向いている1…相手に「譲れる」人
・こんな人が管制官に向いている2…優先順位をつけられる人
・こんな人が管制官に向いている3…チームワークを高められる人
・強固なチームづくりには、多様性こそが重要
◎7章――最新テクノロジーと航空管制の未来
・業務が複雑化するなか、安全と効率をどう確保する?
・AIが管制官の判断を代替する日は近い?
・空の混雑緩和の切り札「4次元の管制」とは
・完璧なテクノロジーによる管制の制御は可能?
・管制業務を支援するシステムの現状と課題
・「リモート管制」は理想のシステムになり得るか?
・運航の安全を保つ「滑走路衝突回避システム」とは
航空無線用語一覧
■著者紹介
タワーマン
元・航空管制官。航空専門家。管制官時代は成田国際空港で業務に従事する。退職後、航空系ブロガー兼航空管制ゲームの実況YouTuberに。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験をもとに、現在は専門家として「空の世界」をわかりやすく発信している。テレビ出演や交通系ニュースサイトへの寄稿も精力的に行なう。Yahoo!ニュースオーサー。
YouTube:『タワーマンTV』
X:@motokanseikan
[画像7: https://prtimes.jp/i/12754/651/resize/d12754-651-1b91c03382edadf6c3d6-6.jpg ]
■書誌情報
シリーズ:KAWADE夢新書
書名: 航空管制 知られざる最前線
著者: タワーマン
仕様:新書判/並製/224ページ
初版発売日:2024年5月28日
税込定価:979円(本体890円) ISBN:978-4-309-50452-0
装丁:こやまたかこ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309504520/
出版社:河出書房新社