インフォテインメント機器の小型化と低コスト化を実現する新しい車載用マルチ・レギュレータを発表
[15/12/14]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
[画像: http://prtimes.jp/i/1337/666/resize/d1337-666-689949-1.jpg ]
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、インフォテインメント機器向けに車載グレードに対応した高集積の電源制御用ICの新シリーズを発表しました。この新シリーズの製品は、複数の電圧レギュレータを1チップに集積しているため、機器メーカーは、低コスト化と小型化が可能になります。この新シリーズの最初の製品であるL5963は、降圧DC-DCコンバータ2個、低ドロップアウト・リニア・レギュレータ、およびハイサイド・ドライバを集積しています。
L5963は、ディープ・トレンチ・アイソレーション(DTI)技術と共に、STの車載向け最先端BCD8プロセス技術を採用しています。STが主導するBCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)プロセス技術は、低電圧回路と高電圧回路を1チップ上に集積することを可能にします。これにより、集積された3個のレギュレータは、バッテリに直接結できる一方、DTI技術が内部ブロック間の絶縁性を強化するため干渉が減少します。
特徴
・単一の小型パッケージ(PSSO36)に3個の電圧レギュレータを搭載した小型ソリューション
・全レギュレータを車載バッテリに直接接続し、シンプルな外付け抵抗部品で出力電圧を設定できる一方、ハードウェア・ピンにより各レギュレータの有効 / 無効の個別切り替えも可能な高い柔軟性
・外付け部品のサイズを最小化する高速スイッチング周波数(最大2MHz)
・車載システムの厳しい要件に対応するDC-DCコンバータの高電流容量(レギュレータあたり最大3A)
・低電力損失 : 90%以上の高い効率(250kHz時)
・サブシステムがバッテリに常時接続される車載システムには不可欠なスタンバイ・モードでの超低暗電流(標準値25uA)
・サブシステムの車載バッテリへの接続を保護するハイサイド・ドライバ(500mA)を集積
・EMI放射を最小限に抑えるDC-DCコンバータ間のPWM波形180度反転
・AEC Q100(自動車に搭載される電子システムの規格)に準拠した信頼性試験実施
高い集積度とBCD技術により、バッテリとレギュレータ間のプリレギュレータが不要になります。また、複数のレギュレータに代わって単一ICを使用することで、車載機器メーカーはコスト低減と基板小型化を実現できます。
L5963は現在サンプル出荷中で、2種類のPSSO36パッケージ(低消費電力アプリケーション向けのスラグ・ダウン・パッケージ、およびヒート・シンクが必要な高電力アプリケーション向けのスラグ・アップ・パッケージ)で提供されます。単価は、1000個購入時に約2.4ドルです。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
TEL: 03-5783-8260 FAX: 03-5783-8216