音質向上とシステム設計の簡略化を実現する新しいカーオーディオ用D級アンプを発表
[15/12/24]
提供元:PRTIMES
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・2012年に発表された当時世界初のD級アンプの第2世代品
・カーオーディオ・メーカーによるシステム設計の簡略化と低コスト化を可能にすると同時に、クリアで高品質なサウンドを消費者に提供
[画像: http://prtimes.jp/i/1337/669/resize/d1337-669-504339-1.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、カーオーディオ・システムの設計を簡略化し、小型車の場合でも消費者に高品質なリスニング体験を提供する第2世代のカーオーディオ用D級アンプ(1)を発表しました。この新製品により、デジタル・カーオーディオ技術における主導的地位をさらに高めます。
デジタル入力を備えたSTの新しい第2世代4チャネル対応D級(1) アンプであるFDA801およびFDA801Bは、デジタル音源を音質・音量共に優れたサウンドに変換します。デジタル信号入力は、GSMノイズ耐性、音質向上、部品コストの低減、システム設計の簡略化を実現します。STは2012年に、当時世界初となるデジタル信号入力の車載用D級アンプを発表しました。性能が強化された第2世代品では、各種マルチチャネル構成に対応し、ピン配置互換性を持った製品が取り揃えられる予定です。
STのオートモーティブ製品グループ バイスプレジデント 兼 オーディオ & ボディ事業部ジェネラル・マネージャであるAlfio Russoは、次の様にコメントしています。「D級アンプは、オーディオ・ファンを対象にした高級車向けシステムから、小型車用の経済的かつ高品質なサウンド・システムまで、カーオーディオ市場全体を変革しています。性能と効率の新たな基準を確立するこの新製品は、開発スピードの加速化に貢献します。」
STの新しいD級アンプは、卓越した音質と高い電力効率の他、新しいDigital Impedance Meter(FDA801B)によるユニークなリアルタイムのスピーカ・インピーダンス測定機能を組み合わせています。この機能は、その他のオーディオ・アンプに比べ、革新的なカーオーディオの自己診断機能であると同時に今後の新しい技術的な要求に対応したものです。
こうした性能強化の鍵となっているのが、STの先進的な製造プロセスであるBCD9sです。このプロセスは、チップ上の回路間干渉の最小化や待機時消費電力の低減に加え、パワー・トランジスタの損失を大きく低減して電力効率を93%以上に高めます。
電力損失を低減するFDA801/Bは、自動車の消費電力を低減させることにより、従来の自動車の燃費を向上させるだけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の走行距離の延長にも貢献します。前世代品と同様に、STの新しいD級アンプは、アイドリング・ストップ技術に適合し、エンジン再起動時に自動車のバッテリ電圧が一時低下しても、再生が中断することはありません。
FDA801およびFDA801Bは、効率的なヒートシンクの取り付けが可能なLQFP64 EPU(Exposed Pad Up)パッケージで提供されます。大量購入時の単価については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
特徴
・SN比(SNR)115dB、ダイナミック・レンジ110dB
・簡略化されたデジタル入力により、外付けDAコンバータおよびデカップリング・コンデンサが不要となるため、DCオフセットの問題を回避
・一般的なD級アンプより消費電力を40%以上削減
・接続されたスピーカの振幅および相を自動認識し、デジタル・バス(I2C)により通信するDigital Impedance Meter(FDA801B)
・内蔵DAコンバータ(24bit)およびライン・ドライバ / アンプ・モードでの超低ノイズによる卓越したオーディオ性能
・先進的なオンデマンド診断により、各チャネルでパラメータ設定可能なAC/DC診断を個別に実行可
・最小1Ωまでの負荷低減が、希望どおりのスピーカを実現する設計柔軟性を提供
技術情報
回路設計の簡略化に加え、デジタル入力および外部フィードバック・トポロジにより、アンプの周波数応答がロード・インピーダンスおよび出力フィルタの設計に依存しなくなります。これは、アンプの詳細な再設計が不要で、同一プラットフォームを利用した多様な製品の開発を容易に実現できます。FDA801/Bは、アナログ入力のD級アンプとは異なり、優れたノイズ耐性、スイッチング障害の減少、およびヒートシンクの小型化を可能にする電力損失の低減により、ヘッド・ユニットやブースター・アンプにも使用できます。
(1) D級アンプ:従来のオーディオ・パワーアンプ(AB級)とは異なり、D級アンプの出力パワー・トランジスタは、入力オーディオ信号を表わすパルス信号により、オン/オフの完全なスイッチング動作を行います。オンまたはオフ時のトランジスタの電力損失は、AB級での操作時に部分的にオンにした場合に比べて大きく抑えられるため、D級アンプは大幅な効率の向上と、熱損失の低減を実現します。信号は増幅後にフィルタされ、スピーカを駆動するための正確な音声波形に変換されます。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
TEL : 03-5783-8260 FAX : 03-5783-8216
・カーオーディオ・メーカーによるシステム設計の簡略化と低コスト化を可能にすると同時に、クリアで高品質なサウンドを消費者に提供
[画像: http://prtimes.jp/i/1337/669/resize/d1337-669-504339-1.jpg ]
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、カーオーディオ・システムの設計を簡略化し、小型車の場合でも消費者に高品質なリスニング体験を提供する第2世代のカーオーディオ用D級アンプ(1)を発表しました。この新製品により、デジタル・カーオーディオ技術における主導的地位をさらに高めます。
デジタル入力を備えたSTの新しい第2世代4チャネル対応D級(1) アンプであるFDA801およびFDA801Bは、デジタル音源を音質・音量共に優れたサウンドに変換します。デジタル信号入力は、GSMノイズ耐性、音質向上、部品コストの低減、システム設計の簡略化を実現します。STは2012年に、当時世界初となるデジタル信号入力の車載用D級アンプを発表しました。性能が強化された第2世代品では、各種マルチチャネル構成に対応し、ピン配置互換性を持った製品が取り揃えられる予定です。
STのオートモーティブ製品グループ バイスプレジデント 兼 オーディオ & ボディ事業部ジェネラル・マネージャであるAlfio Russoは、次の様にコメントしています。「D級アンプは、オーディオ・ファンを対象にした高級車向けシステムから、小型車用の経済的かつ高品質なサウンド・システムまで、カーオーディオ市場全体を変革しています。性能と効率の新たな基準を確立するこの新製品は、開発スピードの加速化に貢献します。」
STの新しいD級アンプは、卓越した音質と高い電力効率の他、新しいDigital Impedance Meter(FDA801B)によるユニークなリアルタイムのスピーカ・インピーダンス測定機能を組み合わせています。この機能は、その他のオーディオ・アンプに比べ、革新的なカーオーディオの自己診断機能であると同時に今後の新しい技術的な要求に対応したものです。
こうした性能強化の鍵となっているのが、STの先進的な製造プロセスであるBCD9sです。このプロセスは、チップ上の回路間干渉の最小化や待機時消費電力の低減に加え、パワー・トランジスタの損失を大きく低減して電力効率を93%以上に高めます。
電力損失を低減するFDA801/Bは、自動車の消費電力を低減させることにより、従来の自動車の燃費を向上させるだけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の走行距離の延長にも貢献します。前世代品と同様に、STの新しいD級アンプは、アイドリング・ストップ技術に適合し、エンジン再起動時に自動車のバッテリ電圧が一時低下しても、再生が中断することはありません。
FDA801およびFDA801Bは、効率的なヒートシンクの取り付けが可能なLQFP64 EPU(Exposed Pad Up)パッケージで提供されます。大量購入時の単価については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
特徴
・SN比(SNR)115dB、ダイナミック・レンジ110dB
・簡略化されたデジタル入力により、外付けDAコンバータおよびデカップリング・コンデンサが不要となるため、DCオフセットの問題を回避
・一般的なD級アンプより消費電力を40%以上削減
・接続されたスピーカの振幅および相を自動認識し、デジタル・バス(I2C)により通信するDigital Impedance Meter(FDA801B)
・内蔵DAコンバータ(24bit)およびライン・ドライバ / アンプ・モードでの超低ノイズによる卓越したオーディオ性能
・先進的なオンデマンド診断により、各チャネルでパラメータ設定可能なAC/DC診断を個別に実行可
・最小1Ωまでの負荷低減が、希望どおりのスピーカを実現する設計柔軟性を提供
技術情報
回路設計の簡略化に加え、デジタル入力および外部フィードバック・トポロジにより、アンプの周波数応答がロード・インピーダンスおよび出力フィルタの設計に依存しなくなります。これは、アンプの詳細な再設計が不要で、同一プラットフォームを利用した多様な製品の開発を容易に実現できます。FDA801/Bは、アナログ入力のD級アンプとは異なり、優れたノイズ耐性、スイッチング障害の減少、およびヒートシンクの小型化を可能にする電力損失の低減により、ヘッド・ユニットやブースター・アンプにも使用できます。
(1) D級アンプ:従来のオーディオ・パワーアンプ(AB級)とは異なり、D級アンプの出力パワー・トランジスタは、入力オーディオ信号を表わすパルス信号により、オン/オフの完全なスイッチング動作を行います。オンまたはオフ時のトランジスタの電力損失は、AB級での操作時に部分的にオンにした場合に比べて大きく抑えられるため、D級アンプは大幅な効率の向上と、熱損失の低減を実現します。信号は増幅後にフィルタされ、スピーカを駆動するための正確な音声波形に変換されます。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
TEL : 03-5783-8260 FAX : 03-5783-8216