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引き続き透明導電体業界を支配するインジウム・スズ酸化物(ITO)、しかしナノ材料という新たな機会が到来



先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長:小野 悟)は、米国調査会社NanoMarkets発行の最新英文調査報告書「Indium Tin Oxide and Alternative Transparent Conductor Markets」の販売を開始いたしました。

米国の業界分析会社NanoMarketsでは、インジウム・スズ酸化物(ITO)には様々な欠点はあるものの、予見できる将来においては透明導電体業界を支配しつづけるだろうと見ています。同社では、ITOの収益が2009年の32億米ドルから2014年には83億米ドルに拡大すると予測しています。こうした情報をはじめとした調査結果は、同社が発行した報告書「Indium Tin Oxide and Alternative Transparent Conductor Markets」に掲載されています。

その他の調査結果:

インジウム価格が不安定なことと併せ、ITOの脆弱性や基板に塗布する際の難点を考えると、ITOを透明導電体として用いるのはしばしば躊躇されます。その結果、ITOの性能を満たす、またはこれを凌ぎながらも低コストで、より高い物理的弾性をもった代替透明導電体の研究が加速しています。

NanoMarketsでは、そうした状況の中においても、2015年まではITOの独壇場だろうと見ています。当報告書発行時点でのインジウム価格は、高水準であった頃と比べると、ほぼ70%減であり、これまでよりはかなりITOを入手しやすい状況となっています。また、粉体塗装など、ITOを用いた新たな製造技術開発によって、効率改善とコスト改善につながっています。フラットパネルデバイスメーカーもITO撤廃の兆しは見せていません。この部門がITOにとって最大の応用市場であることを考えれば、ITOを用いない他のソリューションに向けた流れはまだ見られません。

NanoMarketsでは、透明導電体ビジネスが依然として大きな機会をもたらすものと考えています。すでにタッチスクリーンディスプレイ市場はかなりの規模になっており、フレキシブルディスプレイもまもなく市場に出回るでしょう。双方ともITOの利用によって最大の課題に直面している分野です。また、有機EL照明や薄膜太陽電池もエンジニアたちがITOの代替材料を模索し続ける分野であり、その結果、ITO代替材料市場は2014年に5億6,700万米ドルになると見られています。

同社の予測では、ナノ材料が今後数年でITOにとっての最大の脅威となり、企業が投資を模索する分野になるだろうと見られています。ナノ加工材料はITOよりも透明性や導電性だけでなく、価格面においても優れた透明導電体として最も注目されています。2014年までに、ナノ材料がITOの代替品として使用された場合、その収益は3億3,310万米ドルになると予測されています。

【 英文市場調査報告書 】

Indium Tin Oxide and Alternative Transparent Conductor Markets

インジウムスズ酸化物および代替透明導電体市場

http://www.infoshop-japan.com/study/nan82141-indium-tin.html

出版社NanoMarkets

出版日2009/04

【 本件に関するお問合せ先 】

株式会社グローバル インフォメーション

〒215-0004 川崎市麻生区万福寺 1-2-3

アーシスビル 7階

担当: 営業3課

E-mail:sl3@gii.co.jp

電話: 044-952-0102

FAX: 044-952-0109


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