ベンチャー投資の起源は「捕鯨」であるーーMBA最高峰ハーバード・ビジネス・スクールのスター教授による初の単著を本邦初訳『ベンチャーキャピタル全史』出版のご案内
[22/08/22]
提供元:PRTIMES
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「スタートアップ創出元年」に必読の一冊。電子書籍は9月9日先行配信、紙書籍は9月22日発売。最速レビューもご案内いたします。
株式会社新潮社は単行本『ベンチャーキャピタル全史』を刊行します。電子書籍は9月9日より先行配信開始、紙書籍は9月22日に発売となります。すでに全国の書店・ネット書店で予約可能です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/47877/675/resize/d47877-675-ae7ed6a56aec38cc70f2-1.jpg ]
本書はアメリカのベンチャーキャピタルの歴史を描いた書籍で、著者はハーバード・ビジネス・スクールのトム・ニコラス教授。同氏にとってはじめての一般向け書籍となります(原著はハーバード大学出版局より刊行)。
本書がユニークなのは、アメリカのベンチャー投資の起源を19世紀の捕鯨に見出している点です。鯨油は当時の重要なエネルギーであり、捕鯨はエネルギー産業でした。捕鯨航海には巨大なリスクが伴い、ごく一握りの航海が莫大な富を生み、失敗に終わった航海全体をカバーするという構造がベンチャー投資的であり、捕鯨船の船長たちと、資本を提供する富豪たちの間を仲介する捕鯨エージェントの働きが、今日のベンチャーキャピタリストと近似しているというところから出発します。
その後、軽工業・重工業の時代が到来し、そこで成功した実業家の資産管理会社からじょじょにフォーマルな金融として形成されてゆき、さらに年金基金の運用など、資本市場への国家の関与のあり方が模索される時代などを経て、われわれがよく知るGAFAのような企業がベンチャーキャピタルのバックアップを受けて世界市場を席巻するに至るという流れを通史で描くものです。
岸田内閣は2022年を「スタートアップ創出元年」としており、政財界をあげてスタートアップ振興が話題となっている現在の日本のビジネスパーソンや政策決定者にとって、必読の一冊となっています。ぜひご関心をお寄せください。
著者 トム・ニコラス氏略歴
[画像2: https://prtimes.jp/i/47877/675/resize/d47877-675-c2f4b75e50634d56135e-0.jpg ]
ハーバード・ビジネス・スクール、ウィリアム・J・アバナシー記念経営管理論講座教授。英国生まれ。オックスフォード大学で博士号を取得、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教鞭をとったのち現職。起業家精神、イノベーション、金融が専門。これまでチャールズ・M・ウィリアムズ賞をはじめとして、優れた講義を行う教育者向けの賞を複数回受賞。日本近代の資本市場にも造詣が深く、「日本の技術的近代化の起源」「明治日本のハイブリッド・イノベーション」「日本における企業の組織」「明治・大正期日本におけるイノベーションの仲介機能と市場について」(清水洋早稲田大学商学学術院教授との共著)などの論文がある。
各界からの賛辞
本書刊行にあたり、識者や各国メディアなどからさまざまな賛辞が寄せられています。
関美和さん(MPower Partnersジェネラル・パートナー、『FACTFULNESS』共訳者)
ーーリスクと失敗を許す文化を国家として育てることが重要だ。最高の教科書。
堀義人さん(グロービス経営大学院学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー)
ーー米国の歴史に学び、日本の起業家が世界に飛躍する契機にして欲しい。
ブルームバーグ
ーーベンチャーキャピタルについてあなたがどんな意見を持っていようと、彼らがどこからやってきたのかを知る価値は絶対にある。本書の著者から学ぶことは多い。
ウォールストリート・ジャーナル
ーーベンチャーキャピタルにアクセスできれば、経済はよりダイナミックになるというのはもはや定説だが、著者はそれを歴史的に立証している。
ザ・ニューヨーカー
ーー一級品の歴史書だ。
最速レビューも登場!
なお、本書については、洋書を中心とした書評家・植田かもめさんによるレビュー(書評)が国際情報サイトに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
https://www.fsight.jp/articles/-/49096
本書の目次
はじめに 歴史を知る重要性
第一章 はじまりとしての「捕鯨」
第二章 「リスク資本」の起源
第三章 立ち上がる「プライベートキャピタル」
第四章 市場か、政府か
第五章 「リミテッド・パートナーシップ」の構造
第六章 シリコンバレーの勃興と投資スタイルの多様化
第七章 テックビジネスの隆盛とエコシステムの深化
第八章 「ドットコム・バブル」の教訓
エピローグ ベンチャーキャピタルの未来
謝辞 解説(井潟正彦) 原注 索引
本書「はじめに」より一部抜粋
本書の主な目的はアメリカにおけるベンチャーキャピタルの初期の時代から、直近までの歴史を振り返り、その軌跡を描き出すことだが、同時により幅広い文脈も念頭に置いて執筆している。ベンチャーキャピタルの歴史というレンズを通して、スタートアップ企業の資金調達における絶え間ない競争圧力や、飽くなきキャピタルゲインの追求をドライブするインセンティブなど、アメリカ型の自由市場の本質が明らかにされるだろう。ベンチャーキャピタルという世界は、他の国ではとうてい容認されなかったような起業リスク、富の蓄積、金銭的利益が実現できる文化的文脈の中で立ち現れてきた。ロングテール投資の魅力は、資本主義がどのように進化し、どのように受け入れられてきたかという、経済的、文化的に奥の深い独自性が垣間見える点にあるのかもしれない。
書誌情報
タイトル ベンチャーキャピタル全史
著者 トム・ニコラス
版元 新潮社 判型 A5版(ハードカバー)
紙書籍定価 3,600円(税別)
電子書籍希望小売価格 3,600円(税別)
発売 2022年9月22日
訳者 鈴木立哉(金融翻訳者。一橋大学社会学部卒業、コロンビア大学ビジネス・スクール修了。野村證券勤務を経て現職。訳書に『Q思考』『ティール組織』『FUZZY-TECHIE』『ビッグミステイク』など、著書に『金融英語の基礎と応用』)
株式会社新潮社は単行本『ベンチャーキャピタル全史』を刊行します。電子書籍は9月9日より先行配信開始、紙書籍は9月22日に発売となります。すでに全国の書店・ネット書店で予約可能です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/47877/675/resize/d47877-675-ae7ed6a56aec38cc70f2-1.jpg ]
本書はアメリカのベンチャーキャピタルの歴史を描いた書籍で、著者はハーバード・ビジネス・スクールのトム・ニコラス教授。同氏にとってはじめての一般向け書籍となります(原著はハーバード大学出版局より刊行)。
本書がユニークなのは、アメリカのベンチャー投資の起源を19世紀の捕鯨に見出している点です。鯨油は当時の重要なエネルギーであり、捕鯨はエネルギー産業でした。捕鯨航海には巨大なリスクが伴い、ごく一握りの航海が莫大な富を生み、失敗に終わった航海全体をカバーするという構造がベンチャー投資的であり、捕鯨船の船長たちと、資本を提供する富豪たちの間を仲介する捕鯨エージェントの働きが、今日のベンチャーキャピタリストと近似しているというところから出発します。
その後、軽工業・重工業の時代が到来し、そこで成功した実業家の資産管理会社からじょじょにフォーマルな金融として形成されてゆき、さらに年金基金の運用など、資本市場への国家の関与のあり方が模索される時代などを経て、われわれがよく知るGAFAのような企業がベンチャーキャピタルのバックアップを受けて世界市場を席巻するに至るという流れを通史で描くものです。
岸田内閣は2022年を「スタートアップ創出元年」としており、政財界をあげてスタートアップ振興が話題となっている現在の日本のビジネスパーソンや政策決定者にとって、必読の一冊となっています。ぜひご関心をお寄せください。
著者 トム・ニコラス氏略歴
[画像2: https://prtimes.jp/i/47877/675/resize/d47877-675-c2f4b75e50634d56135e-0.jpg ]
ハーバード・ビジネス・スクール、ウィリアム・J・アバナシー記念経営管理論講座教授。英国生まれ。オックスフォード大学で博士号を取得、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教鞭をとったのち現職。起業家精神、イノベーション、金融が専門。これまでチャールズ・M・ウィリアムズ賞をはじめとして、優れた講義を行う教育者向けの賞を複数回受賞。日本近代の資本市場にも造詣が深く、「日本の技術的近代化の起源」「明治日本のハイブリッド・イノベーション」「日本における企業の組織」「明治・大正期日本におけるイノベーションの仲介機能と市場について」(清水洋早稲田大学商学学術院教授との共著)などの論文がある。
各界からの賛辞
本書刊行にあたり、識者や各国メディアなどからさまざまな賛辞が寄せられています。
関美和さん(MPower Partnersジェネラル・パートナー、『FACTFULNESS』共訳者)
ーーリスクと失敗を許す文化を国家として育てることが重要だ。最高の教科書。
堀義人さん(グロービス経営大学院学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー)
ーー米国の歴史に学び、日本の起業家が世界に飛躍する契機にして欲しい。
ブルームバーグ
ーーベンチャーキャピタルについてあなたがどんな意見を持っていようと、彼らがどこからやってきたのかを知る価値は絶対にある。本書の著者から学ぶことは多い。
ウォールストリート・ジャーナル
ーーベンチャーキャピタルにアクセスできれば、経済はよりダイナミックになるというのはもはや定説だが、著者はそれを歴史的に立証している。
ザ・ニューヨーカー
ーー一級品の歴史書だ。
最速レビューも登場!
なお、本書については、洋書を中心とした書評家・植田かもめさんによるレビュー(書評)が国際情報サイトに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
https://www.fsight.jp/articles/-/49096
本書の目次
はじめに 歴史を知る重要性
第一章 はじまりとしての「捕鯨」
第二章 「リスク資本」の起源
第三章 立ち上がる「プライベートキャピタル」
第四章 市場か、政府か
第五章 「リミテッド・パートナーシップ」の構造
第六章 シリコンバレーの勃興と投資スタイルの多様化
第七章 テックビジネスの隆盛とエコシステムの深化
第八章 「ドットコム・バブル」の教訓
エピローグ ベンチャーキャピタルの未来
謝辞 解説(井潟正彦) 原注 索引
本書「はじめに」より一部抜粋
本書の主な目的はアメリカにおけるベンチャーキャピタルの初期の時代から、直近までの歴史を振り返り、その軌跡を描き出すことだが、同時により幅広い文脈も念頭に置いて執筆している。ベンチャーキャピタルの歴史というレンズを通して、スタートアップ企業の資金調達における絶え間ない競争圧力や、飽くなきキャピタルゲインの追求をドライブするインセンティブなど、アメリカ型の自由市場の本質が明らかにされるだろう。ベンチャーキャピタルという世界は、他の国ではとうてい容認されなかったような起業リスク、富の蓄積、金銭的利益が実現できる文化的文脈の中で立ち現れてきた。ロングテール投資の魅力は、資本主義がどのように進化し、どのように受け入れられてきたかという、経済的、文化的に奥の深い独自性が垣間見える点にあるのかもしれない。
書誌情報
タイトル ベンチャーキャピタル全史
著者 トム・ニコラス
版元 新潮社 判型 A5版(ハードカバー)
紙書籍定価 3,600円(税別)
電子書籍希望小売価格 3,600円(税別)
発売 2022年9月22日
訳者 鈴木立哉(金融翻訳者。一橋大学社会学部卒業、コロンビア大学ビジネス・スクール修了。野村證券勤務を経て現職。訳書に『Q思考』『ティール組織』『FUZZY-TECHIE』『ビッグミステイク』など、著書に『金融英語の基礎と応用』)